
yukihiroのドラム機材|Pearl Mastersとシグネチャー全型番【2026年版】
サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…
L'Arc-en-Cielのyukihiroの使用機材は、Pearl Drumsの公式アーティストページ、パール楽器製造の公式ニュース、そして『リズム&ドラム・マガジン』の実写取材に、品番レベルで公開されています。本記事は、それらの一次情報を突き合わせて、キットとシンバルのブランド・シグネチャーモデルの仕様・年代ごとのセッティングの変化を整理したものです。あわせて、本人がインタビューで語っているスネア選びとハイハットの考え方、中古で同等品を探すときの確認項目も扱います。
yukihiroのドラムセットはPearl「Mastersシリーズ」──公式が公開する7つのセッティング
Pearl Drumsの公式アーティストページには、yukihiroのセッティングがConfiguration_#1〜#6と「L'Arc-en-Ciel ARENA TOUR MMXX」の計7件、機材リスト付きで掲載されています。キットが記載されている6件の内訳は、Masters Maple [MM6]、Masters Premium [MRP]、そしてMRXから始まる品番のキット。いずれもPearlのMastersシリーズです。
なお、同ページはConfigurationの番号が新しい順なのか古い順なのかを明記していません。番号を年代順として読むことはできない点に注意が必要です。掲載画像のファイル名を手がかりにすると、#5はL'Arc-en-Cielのセット、#6はgeek sleep sheepのセットにあたるとみられます。#6がワンバス表記であることは、後述するリットーミュージックの告知内容とも整合します。
パール楽器製造の公式ニュースも、2018年12月の東京ドーム公演で使われた2セットについて、伝統のメイプル6plyを採用したMastersシリーズだと説明しています。同記事は、当時の後継機種にあたるシリーズとしてMRSを併記しています。
Pearl公式掲載セッティング一覧
セッティング | キット(公式表記) | バスドラム | スネア | ペダル |
|---|---|---|---|---|
Configuration_#6 | Masters Maple [MM6] / Custom Color | 22″x18″ ×1 | 14″x8″ SensiTone Heritage Alloy Steel [STH1480S] | Eliminator 25th Anniversary Edition Single Pedal [P-2050C/B] |
Configuration_#5 | Masters Maple [MM6] | 22″x20″ ×2 | FCA1435/B-YA / Hybrid Exotic [HEK1450] | Eliminator2(Chain)[P-2050C] |
ARENA TOUR MMXX(2020/2/8 さいたまスーパーアリーナ) | Masters Premium [MRP] | 22″x20″ ×2 | FCA1435/B-YA / HEK1450 | Eliminator2(Chain)[P-2100C] |
Configuration_#4 | MRX1010T/C・MRX1414F/C・MRX1616F/C | MRX2220BX/C ×2 | YA1435-2 | 記載なし |
Configuration_#3 | MRX1010T/C・MRX1414F/C・MRX1616F/C | MRX2220BX/C ×2 | YA1435-2 | 記載なし |
Configuration_#2 | MRX1010T/C・MRX1414F/C・MRX1616F/C | MRX2218BX/C ×2 | YA1435 or FB1435 | 記載なし |
Configuration_#1 | 記載なし(シンバルのみ掲載) | - | - | - |
出典:Pearl Drums 公式アーティストページ「yukihiro」(2026年9月14日閲覧)。型番・サイズは同ページの表記に従っています。
ここから読み取れるのは、バスドラムを2台並べる構成が長く続いてきたという事実です。Configuration_#2のMRX2218BX/C×2、#3・#4のMRX2220BX/C×2、そして#5の22″x20″×2と、公式リストのバスドラムは一貫して2台です。1台のみの表記はConfiguration_#6(22″x18″)で、こちらはスリーピースのgeek sleep sheep用のセットにあたります。
Pearl公式でもっとも詳細なセッティング──ARENA TOUR MMXX
7件のうち、公演日と会場(2020年2月8日・さいたまスーパーアリーナ)まで特定されているのがARENA TOUR MMXXのセッティングです。Pearl公式に掲載されたリストのなかでは、ヘッドとスティックの品番まで公開されているこのセットがもっとも情報量があります。
カテゴリ | 公式表記 |
|---|---|
ドラムキット | Masters Premium [MRP] |
バスドラム | 22″x20″(ツーバス) |
タムタム | 10″x10″ |
フロアタム | 14″x14″/16″x16″ |
ロートタム | 6″/8″/10″ |
スネア | yukihiro Signature Snare Drum Version.3 [FCA1435/B-YA]/HEK1450 |
ヘッド(REMO) | バスドラム:Powerstroke3 Clear/タム:Clear Emperor/ロートタム:CS Clear |
スティック | 158H/3 |
ペダル | Eliminator2(Chain)[P-2100C] |
その他 | ハードウェアブラック塗装 |
タムは10インチ1個、フロアタムが14インチと16インチ、そこに6・8・10インチのロートタムが加わります。通常のタムを少なく保ちつつ、ロートタムで高音域の打点を増やす——これが公式リストから読み取れる構成上の特徴です。パール楽器製造の公式記事も2018年公演について、フロントにロートタムを組み合わせた全体的にタイト寄りなセッティングだと述べています。
2024年以降のセッティング──Masters Premiumから新しいMasters Mapleへ
公式アーティストページとは別に、『リズム&ドラム・マガジン』のWebメディアが2024年のアリーナツアー「ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND」で使われたキットを実写取材しています。国立代々木競技場第一体育館のセンターステージで使われたのは、長年の相棒として紹介されている漆黒のMasters Premium(MRP)。2バス、1タム、2フロアタムに6インチ・8インチ・10インチのロートタムという構成で、6インチと8インチのロートタムの間にタムを挟む配置が特徴だと報じられています。
この取材で判明した重要な点が、打面ヘッドがREMO一色ではなくなっていることです。バスドラムはREMOのパワーストローク3クリアですが、タムとフロアタムはEVANSのG2クリア。さらにタムとフロアタムにはジェルミュートを貼って余分な倍音をカットしていると報告されています。メインスネアの打面もEVANSのUV1(コーテッド)です。
ペダルはすべてPearlで、ELIMINATOR IIのシングルペダルを左右のバスドラムに1台ずつ配置。その間にリモートハイハット用のペダル(Pearl RH-2050のレッグ部分のみ)がセットされています。ツーバスをツインペダルで踏んでいるのではなく、2台のバスドラムをそれぞれ独立したシングルペダルで踏む形です。モニターにはPreSonusのミキサーStudioLive 32SXが使われています。
そして2025年11月、同誌のWebメディアは本人監修のセット図グッズを告知するなかで、yukihiroが2024年に導入したキットをPearl Masters Mapleと紹介し、マットブラックとパープルのグラデーション仕上げだと説明しています。SABIANのシンバル13点とREMOのロートタムをラックシステムに組み込んだツーバス構成で、同誌はこれを「要塞」と呼ばれるトレードマークのセッティングとして扱っています。Pearl公式のConfiguration_#5に掲載されたMasters Maple[MM6]のツーバス構成も、これと同じ系統のセットです。
年代を追うときの注意点:キットのシリーズ名は、MRXシリーズ → Masters Premium[MRP] → Masters Maple[MM6]と移っています。一方でツーバス・多点という構成自体は変わっていません。「シリーズが変わった=構成が変わった」ではない点を押さえておくと、年代ごとの情報を取り違えずに済みます。
本人が語るスネアとハイハット──ピッコロを選ぶ理由
機材リストだけでは、なぜその機材なのかまでは分かりません。その点について、yukihiro本人が『リズム&ドラム・マガジン』のWebメディアのインタビュー(2024年8月)で語っています。
ピッコロ・スネアのルーツはレベッカの小田原豊
yukihiroは最初こそ普通のスネアを使っていたものの、レベッカの楽曲で小田原豊が使っていたピッコロ・スネアの音に惹かれ、ドラムを始めて間もない段階から自分もピッコロを使うようになったと述べています。使い続けてきたぶん、ピッコロを良い音で鳴らす方法をあらためて研究したことはあまりないかもしれない、とも語っています。
同じインタビューで、ピッコロ・スネアは自分にとって象徴的なものだとも述べています。シグネチャーモデルが3世代とも14″×3.5″という浅胴で統一されている理由は、ここにあります。深胴のスネアに買い替えて音を近づけようとしても、出発点が違うということです。
ハイハットはクローズのまま叩く
同じインタビューで、聞き手はyukihiroのプレイの特徴のひとつとして、ハイハットをクローズのまま一貫して叩く点を挙げています。これについてyukihiro自身は、活動の初期にはオープンにしてほしいという要望を受けることもあったが、近年は言われなくなったと振り返っています。
このプレイと、13点のシンバルのうちハイハット類が3組を占めるセッティングは無関係ではありません。オープン/クローズの開閉で表情を変える代わりに、口径や種類の違うハイハットを複数用意して打点そのものを切り替える——セットの構成とプレイの考え方が対応している部分です。
モニター環境
ライヴでのモニターについても具体的に語られています。PreSonusのStudioLive 32SXで、ドラムはキック2台・メインスネア・サブスネア・そしてハイハット2組とタム類をまとめた2chという内訳で音を受け取り、加えて自身の耳の高さにセットしたマイクが2ch、トップが2ch、ライドという構成。EQはローカットを中心に使い、クリックが耳に刺さらないようピークを調整していて、コンプは挟んでいないとのことです。クリックの音色はカウベルで、昔からレコーディングで使ってきた音色だと述べています。
シグネチャースネアは3世代──いずれも14″×3.5″のピッコロ
yukihiroのシグネチャースネアはこれまでに3モデル登場しています。3世代を通じて変わらないのが14インチ×3.5インチという口径と深さです。深さ3.5インチはピッコロと呼ばれる浅胴の領域で、一般的なロック用スネア(5〜6.5インチ)とは狙う音域がはっきり異なります。
項目 | 第1弾 YA1435 | 第2弾 YA1435-2 | 第3弾 FCA1435/B-YA |
|---|---|---|---|
サイズ | 14″×3.5″ | 14″×3.5″ | 14″×3.5″ |
シェル | レッド・ハンマード・ブラス+Free Floating | キャストアルミ | 3mm cast aluminium shell(UltraCast)+Free Floating |
フープ | シングルフランジ(Top)+ダイキャスト系(Bottom)とされます | - | FatTone |
ストレイナー | SR-10AB/AR-10BB | - | SR-1000 |
発売・生産 | 2002〜2004年頃に製造とされます | 200台限定生産とされます | 2019年6月15日発売/限定生産品 |
定価 | - | - | ¥77,000(税抜) |
出典:第3弾のスペック・発売日・定価はパール楽器製造の公式ニュース(2019年6月11日付)、サイズ表記はPearl Drums公式アーティストページによります。第1弾・第2弾の仕様と生産数は、中古取扱店(イケベ楽器店・イシバシ楽器)の商品説明にもとづく記述で、メーカー公式の裏づけは取れていません。
第3弾 FCA1435/B-YA のスペック
第3弾は、パール独自のFree Floatingシステムにアルミ鋳造シェル「UltraCast」を組み込んだ構造です。公式ニュースは、ウッドの響きにシャープな切れ味を加えたUltraCastをFree Floatingで組み込んだモデルだと説明しています。
size:14″x3.5″
shell:3mm cast aluminium shell w/black finish
hoops:FatTone
strainer:SR-1000
Snare:SN1420I ultrasound snare wire
rods:stainless steel
drum heads:remo coated emperor(batter side)
このスネアは2018年12月19日、東京ドーム公演「LIVE 2018 L'ArChristmas」の開場と同時に発表され、同公演でも黒のセットのメインスネアとして使われました。発売は翌2019年6月15日です。
サブスネアはHybrid Exotic [HEK1450]
Pearl公式のConfiguration_#5とARENA TOUR MMXXのリストには、シグネチャーモデルと並んで14″×5″のHybrid Exotic [HEK1450]が記載されています。パール楽器製造の公式記事によれば、これはカプールシェルのモデルで、以前はメインスネアとしても使われていたもの。2018年公演ではリングミュートを載せてかなりローピッチにチューニングし、楽曲によってメインスネアと使い分けていたと報告されています。
一方、geek sleep sheep用のConfiguration_#6でメインに据えられているのは14″x8″のSensiTone Heritage Alloy Steel [STH1480S]です。公式ページは「※画像は、量産前試作モデル」と注記しています。3.5インチのピッコロから8インチの深胴まで、スネアの選択には相当な幅があります。
シンバルはSABIAN──ARENA TOUR MMXXの13枚構成
Pearl公式アーティストページに掲載されている7つのセッティングは、シンバルがすべてSABIANで統一されています。パール楽器製造の公式記事も、2018年公演の記事にSABIANをブランドタグとして付しています。
ARENA TOUR MMXXでの内訳は次の13枚です。
役割 | モデル(公式表記) |
|---|---|
ハイハット | HH 13″ Fusion Hat |
ミニハット | AA 10″ Mini Hats/AA 12″ Mini Hats |
ライド | HH 21″ Raw Bell Dry Ride |
クラッシュ | FRX 16″ Crash/HH 18″ Medium Thin Crash/HH 17″ Medium Thin Crash |
スプラッシュ | AAX 9″ Max Splash/HHX 10″ Splash |
チャイナ系 | AA 17″ HolyChina/AAX 12″ Mini Chinese/HH 18″ Chinese |
イフェクト | Chopper 10″ |
13枚のうちクラッシュは3枚、ライドは1枚。残る9枚はハイハット類が3組、チャイナ類が3枚、スプラッシュが2枚、そしてChopperです。クラッシュ以外の枠がセットの大半を占めるのが、このリストの姿です。
2018年公演では新調されたシンバルも投入されました。パール楽器製造の公式記事は、NAMM 2018で発表されたFRXシリーズのクラッシュに注目しています。特殊な穴あけ加工によって立ち上がりが早く減衰も早い——その特性が、手数の多いフレーズで多点セットを叩き分けるプレイスタイルに合っていたという評価です。
13枚のシンバルと3つのロートタム。この打点数の多さは、機材を供給しているメーカー側が、多点セットを叩き分けるプレイスタイルとしてyukihiroを描写していることと整合します。セッティングを見るときは、音数の多寡ではなく打点の種類がどれだけ用意されているかに目を向けると、構成の意図が追いやすくなります。
ヘッド・スティック・ペダル──年代で変わる組み合わせ
区分 | 内容 |
|---|---|
ヘッド(Pearl公式リスト) | REMO。ARENA TOUR MMXXではバスドラムにPowerstroke3 Clear、タムにClear Emperor、ロートタムにCS Clear。Configuration_#3・#4ではPowerstroke4 Clear 22″、Powersonic Clear 22″、Powerstroke3 Ebony 22″、Coated Emperor 14″なども記載 |
ヘッド(2024年の取材時) | バスドラムはREMOのパワーストローク3クリア、タム・フロアタムはEVANSのG2クリア。メインスネア打面はEVANSのUV1コーテッド、サイドスネア打面はREMOのブラックスエード アンバサダー |
ロートタム用ヘッド(2018年公演) | クリンプロック方式のピンストライプ・エボニー |
スティック | Pearl yukihiro Signature Model 158H/4(Artist Series)。以前は158H/3 |
ペダル | Eliminator2(Chain)[P-2100C]/[P-2050C]、Eliminator 25th Anniversary Edition Single Pedal [P-2050C/B] |
スティック158H/4のスペック
シグネチャースティックの品番は158H/4です。『リズム&ドラム・マガジン』の2024年の取材でも、この品番が使用スティックとして挙げられています。
品番:158H/4
サイズ:14.5mm × 394mm
Pearl公式のARENA TOUR MMXXのリストには158H/3が、2024年の取材では158H/4が記載されています。品番の末尾が3から4へ変わっていることは両方の一次情報から確認できますが、両者の仕様の差については公式の記述を確認できていません。
ツーバスとワンバス──バンドごとに変わるセッティング
yukihiroはL'Arc-en-Cielのほか、Petit Brabancon、geek sleep sheepでもドラムを担当しています。そしてセッティングはバンドごとに使い分けられています。
リットーミュージックは、2025年12月8日発売のムック『yukihiro:the complete story of a drummer & creator 1995-2025』の内容紹介で、L'Arc-en-CielとPetit Brabanconで愛用しているツーバス・セッティングに加え、2025年10月のgeek sleep sheepのツアーでお披露目された最新のワンバス・セッティングを掲載すると告知しています。Pearl公式のConfiguration_#6がワンバス表記であることとも整合します。
L'Arc-en-Cielでのツーバス運用がもっとも具体的にわかるのが、2018年12月の東京ドーム公演です。パール楽器製造の公式記事によれば、この公演ではメインステージとセンターステージにそれぞれツーバスセットが用意され、メインはマットブラックのフィニッシュにブラックパーツを合わせたBlack on Black、センターはアークティックホワイトのカラーフィニッシュでした。シンバルの種類や並び、ハードウェアに至るまで2セットは同一の仕様で組まれ、違いはスネアだけ——白のセットには以前発売されたシグネチャーモデルが載せられていました。
Petit Brabanconについては、リズム&ドラム・マガジンのWebメディアが始動時(2021年12月)に、公開映像からロートタムの使用と右手側のハイハットが確認できること、レコーディング現場の写真からはツーバスセッティングとみられることを伝えています。
なお、ツーバス構成でのペダルの使い方は、2024年のツアー取材で確認できます。ELIMINATOR IIのシングルペダルが左右のバスドラムに1台ずつ配され、その間にリモートハイハット用のペダルが置かれる形です。
yukihiroのプロフィールと活動体
音楽データベースのCDジャーナルによれば、yukihiroは1968年11月24日生まれ、千葉県市川市出身。ZI:KILL、DIE IN CRIESなどを経て1998年にL'Arc-en-Cielへ正式加入したドラマーです。2001年にyukihiro名義のソロ・シングル「ring the noise」を発表し、続いてソロ・プロジェクトacid androidを開始。2012年には百々和宏らとgeek sleep sheepを結成しています。
Petit Brabanconは、京(DIR EN GREY)、yukihiro、ミヤ(MUCC)、antz(Tokyo Shoegazer)、高松浩史(THE NOVEMBERS)による5人組です。『リズム&ドラム・マガジン』のWebメディアは始動時の記事で、一夜限りの企画ではなく継続的に活動するバンドであること、ライヴでの初お披露目が2021年12月27日のイベントだったことを伝えています。
Pearl公式アーティストページの所属表記も、L'Arc-en-Ciel/Petit Brabancon/geek sleep sheep の3つです。機材を追うときは、どのバンドのセッティングなのかを意識して見る必要があります。
同じ機材を手に入れられるか──2026年9月時点の流通状況
本記事では、楽器検索サイトのデジマートで主要モデルの出品状況を実測しました(2026年9月14日時点・キーワード完全一致)。
モデル | 出品件数 | 実測時の価格 |
|---|---|---|
YA1435(第1弾スネア) | 0件 | - |
FCA1435(第3弾スネア) | 0件 | - |
HEK1450(Hybrid Exotic) | 0件 | - |
158H/4(スティック) | 18件 | ¥2,090(税込)が最多価格帯 |
スネアは3モデルとも出品ゼロでした。第3弾FCA1435/B-YAは公式ニュースの時点で限定生産品と案内され、楽器店によっては完売もありうると告知されていたモデル。第2弾は200台限定生産とされます。母数が足りないため、本記事では中古相場のレンジを掲載していません。フリマアプリや中古楽器店に単発で出たときに、その個体を判断するための材料を以下に置きます。
シグネチャースネアを中古で検討するときの確認項目
品番とサイズが14″×3.5″か:3世代とも14″×3.5″です。別サイズを「yukihiroモデル」として出品しているものは、型番を確認してください
フープが交換されていないか:第1弾はシングルフランジ(Top)とされ、第3弾はFatToneが本来の仕様です。中古取扱店やフリマアプリの商品説明には、フープを別のものに交換したと明記された個体が見られます
Free Floatingのシェルとシャーシの状態:第1弾・第3弾はシェルが胴受けから独立する構造です。シェルの変形やブラックフィニッシュの色褪せは実物確認でしか判断できません
ストレイナーの動作:第3弾はSR-1000、第1弾はSR-10AB/AR-10BB。スイッチのがたつきや戻りの悪さは要確認です
ベアリングエッジとラグ:アルミ・ブラス鋳造シェルは落下でエッジが欠けることがあります。テンションロッドの本数不足も確認してください
いま入手しやすい本人モデル:3世代のシグネチャースネアが中古でも見つからない一方、シグネチャースティック158H/4は18件の出品が確認できました(2026年9月14日時点)。yukihiroのセッティングに触れる入口としては、もっとも現実的な選択肢です。
⚠️ ドラムキットの配送について:22インチのバスドラムや16インチのフロアタムは、一般的な宅配便のサイズ規定を超えることがあります。個人間取引で購入する場合は、配送方法と送料を含めた総額を事前に確認してください。
yukihiroの機材に関するよくある質問
シンバルはZildjianですか?
いいえ、SABIANです。Pearl公式アーティストページに掲載されている7つのセッティングは、いずれもシンバルがSABIANで統一されています。HH・HHX・AA・AAXの各シリーズに加え、ChopperやFRXといったイフェクト系のモデルが含まれているのが特徴です。
シグネチャースネアの品番とサイズは?
第1弾がYA1435、第2弾がYA1435-2、第3弾がFCA1435/B-YAで、3世代とも14インチ×3.5インチです。第3弾は2019年6月15日発売、定価¥77,000(税抜)の限定生産品でした。2026年9月14日時点で、デジマートでの中古出品は確認できていません。
ワンバスですか、ツーバスですか?
バンドによって異なります。リットーミュージックの公式告知によれば、L'Arc-en-CielとPetit Brabanconではツーバス・セッティング、geek sleep sheepのツアーではワンバス・セッティングが使われています。Pearl公式のConfiguration_#2〜#5はいずれもバスドラム2台、geek sleep sheep用の#6は22″x18″が1台という表記です。L'Arc-en-Cielについては、2024年のアリーナツアーも2025年に本人が監修したセット図も、いずれもツーバスの多点構成です。
リズム&ドラム・マガジンにyukihiroの特集はありますか?
2025年12月8日に、リットーミュージックからムック『yukihiro:the complete story of a drummer & creator 1995-2025』が発売されています。『リズム&ドラム・マガジン』と『サウンド&レコーディング・マガジン』が30年間にわたって掲載してきた記事を再構成した1冊で、A4変形判228ページ、定価4,400円(本体4,000円+税10%)。1995年のDIE IN CRIES時代のインタビューから最新の東京ドーム公演後インタビューまでを収録し、機材面ではツーバス/ワンバス両方のセッティングと歴代のドラム・セット、プライベート・スタジオが扱われています。バックナンバーを1冊ずつ探すより確実です。
まとめ
yukihiroの機材は、Pearl Mastersシリーズのキット、SABIANのシンバル、REMOとEVANSのヘッド、そして自身のシグネチャースネアとスティックという組み合わせで構成されています。キットのシリーズ名もシンバルのブランドも、Pearl公式アーティストページの機材リストで品番まで確認できます。
長く続いてきたのは、バスドラム2台、少なめのタムに3つのロートタム、13枚前後のSABIANという多点構成です。ただしgeek sleep sheep用のConfiguration_#6はバスドラム1台・シンバル5枚で、スネアも14″x8″の深胴。3世代のシグネチャースネアが一貫して14″×3.5″だったこととあわせて見ると、選択の幅そのものが広いことが公式リストから読み取れます。
シグネチャースネアは、2026年9月14日時点のデジマートでは3世代とも出品が確認できませんでした。音に近づく最初の一歩としては、入手しやすいシグネチャースティック158H/4から入り、そのうえで浅胴のピッコロ・スネアを軸に据える——本人がピッコロを出発点にしていることを踏まえると、この順番のほうが機材のグレードを上げるより効きます。ロートタムやミニハットのような打点を増やすための小径楽器は、そのあとで足していけば十分です。
サウンドマニア編集部
楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。


