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ウエノコウジの使用ベース|現行プレベとSVT-VR【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

ウエノコウジが好きなベースは、フェンダーのプレシジョン・ベースです。本人がベース・マガジンの対談ではっきり語っており、同誌の2026年8月号のプレシジョン・ベース特集には、J(LUNA SEA)との対談も掲載されています。そしてそのプレベは、ヴィンテージではなく現行品として買ったものだと本人が語っています。この記事では、本人インタビューをもとに、使っている機材と、公開されているアンプのセッティング、そして本人が語った「同じ音が出ない理由」を整理します。

ウエノコウジの使用機材──一次情報で確認できるもの

本人インタビューで確認が取れる機材を、まず一覧にします。それぞれ、どの記事のどの時点の情報かを併記しました。

機材

種類

位置づけ

根拠となる記事と時点

Fender Precision Bass

エレクトリック・ベース

一貫して好きだと語る機種。ヴィンテージではなく現行品

ベース・マガジン/2025年12月、デジマート・マガジン/2021年1月

Fender Jazz Bass

エレクトリック・ベース

ヌケが必要な曲で使用。プリアンプでローの量を合わせる

ベース・マガジン/2025年12月

Ampeg SVT-VR

ベース・アンプ・ヘッド

いつも使っているAmpeg。20年ほど前に新品で購入した、最初のAmpeg

デジマート・マガジン/2021年1月

Ampeg SVT-810

スピーカー・キャビネット

ライブでのセット。スピーカー8発

デジマート・マガジン/2021年1月

Ampeg B-15

ベース・アンプ

レコーディングで使う場合がある

デジマート・マガジン/2021年1月

※各機材の使用状況は、それぞれの記事の公開時点のものです。

プロフィールと活動

1968年3月27日生まれ、広島県出身。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのベーシストとして1996年に「世界の終わり」でメジャー・デビューし、バンドの解散と前後して2003年にRadio Carolineを結成しました。2021年1月公開の記事では、the HIATUSのメンバーとして活動するほか、武藤昭平 with ウエノコウジ、加山雄三が結成したTHE King ALL STARS、吉川晃司のサポートなど、活動は多方面に及ぶと紹介されています。その後、2025年にはTHE GROOVERSの藤井一彦とのユニット「TASOGARE BUDDY」を結成しました。

プレシジョン・ベース──「ずっとプレシジョンが好き」

ベース・マガジンが2025年12月に公開したハマ・オカモトとの対談で、ウエノコウジは自分の機種選びをはっきり語っています。最初に好きになった音楽が変わる人が少ないのと同じで、好きなベースの機種が変わる人もあまりいない、という前置きに続けて出てくるのが「俺はやっぱりずっとプレシジョンが好きなんよ」という一言です。

ベース・マガジンが2026年7月に発売した2026年8月号は、プレシジョン・ベース誕生75周年の特集号です。この特集には、J(LUNA SEA)とウエノコウジの対談が「P-BASSISTS SPECIAL FEATURE」として掲載されています。同号の付録小冊子には、プレシジョン・ベースで演奏された名曲のひとつとして、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」のベース・スコアも収録されています。

本人が語る、プレベの「いらないロー」

同じ対談で、プレシジョン・ベースのどこが好きなのかにも触れています。挙げているのは、あのいらないローが好きだ、という点です。笑いながらそう語ったうえで、歌う人にとってはいらないんだけどね、と付け加えています。

対談相手のハマ・オカモトは、これを「見えるロー」と言い換えています。ジャズ・ベースには見えていないローがあるが、プレベは見えすぎているところがある、という対比です。

ジャズ・ベースを使うときはプリアンプでローを合わせる

プレベ一辺倒というわけではありません。対談では、ジャズ・ベースについてヌケがすべてだと評価し、オクターブ奏法のようにプレベではなかなかヌケてこないフレーズを弾くときは使うようにしていると述べています。

ここで語られている工夫が実用的です。そうした曲でジャズ・ベースを使うときは、簡単なプリアンプを用意してローの量を合わせておくと、表のPAにとってはやりやすいと思う、と述べています。そのままのイコライジングでは、プレベとジャズベの差が出すぎる、という説明です。

2本を持ち替えるライブをやる人には、そのまま取り入れられる考え方です。ポイントは、持ち替えたときのローの量を揃えておくことにあります。

使っているプレベは、ヴィンテージではない

デジマート・マガジンがベース・マガジン制作で公開した連載「Ampegな理由」のインタビューで、ウエノコウジは自分のプレシジョン・ベースについて、傷ついた見た目をしているがヴィンテージではない、現行で入手したものを自分の手グセで弾いて、お互いに慣れていったものだ、と語っています。

この発言は、アンプのヴィンテージ観と地続きで語られたものです。楽器は新品だと若い音がする。そこから少しずつ慣れていく、悪く言えばヘタっていく。そうすると味わいが出てくる。新品とヴィンテージの違いはそのヘタリ具合だけだから、自分は新しいものを自分と一緒に慣れさせていくほうが好きなのかもしれない──という筋道です。

中古楽器を探している人にとっても、参考になる考え方です。本人は、新品とヴィンテージの違いはヘタリ具合だけだと見ています。年式を追うより、手に馴染むまで弾き込める1本を選ぶほうが、少なくともこのプレイヤーの考え方には沿っています。

アンプはAmpeg SVT-VR──ライブは810キャビとのセット

同じ連載でウエノコウジが挙げているのは、SVT-VRです。現場によってアンプはいくつか使い分けているが、いつも使っているAmpegはこれだ、という言い方をしています。2021年1月公開の記事の時点で20年くらい前に新品で購入したもので、本人が最初に買ったAmpegでもあります。

ライブはSVT-VRとSVT-810のセット。8発のキャビネットは直進性があるためライブ向きだ、と評価しています。Ampeg Japanの製品情報によれば、現行モデルのSVT-810Eは10インチ・ドライバーを8基搭載し、ドライバー2基ずつをそれぞれのチャンバーに密閉した構造です。キャビネットは絶対に重いほうがいいというのが持論で、重いほうがローをしっかり受け止め、音が目の前に飛んでくるという説明をしています。

レコーディングでは、SVT-VRを買ってから数年後に入手したB-15を使う場合もあるとのことです。理由はマイク乗りで、15インチが一番いいという判断です。

トランジスタから真空管へ変わった経緯

昔はトランジスタのアンプを使っていた、とも明かしています。理由は現場環境で、非常に暑くなる現場が多く、アンプが壊れるのを避けたかったからです。

転機はレコーディングでした。真空管のアンプを使ってみようと思い立って借りてもらったのがAmpegのSVTで、そこから真空管でなければという感覚になった、と語っています。ただしトランジスタのアンプも今でも好きだとも述べており、一番苦手なのは真空管ではないのに真空管らしく見せているアンプだ、と付け加えています。

ヴィンテージ機を選ばない理由も同じインタビューで説明されています。猛暑や湿気、野外での雨といった過酷な現場に耐えてもらうことを考えると、こういうリイシューのものがいいのかな、という言い方をしています。プレベを現行品で持っているのと同じ考え方が、アンプにも通っています。

公開されているSVT-VRのセッティング

同じ記事には、ウエノコウジ本人のSVT-VRの設定が写真つきで掲載されています。スイッチのオンオフまで示されているので、手持ちのアンプに置き換えて考える手がかりになります。

項目

設定

インプット

ノーマルを選択

チャンネル

もっぱら1を使用

トーン・コントロール

トレブルをややカット。おおむね12時の位置

ウルトラ・ハイ・スイッチ

オン

ウルトラ・ロー・スイッチ

オフ

※デジマート・マガジン(2021年1月)掲載の実機写真とキャプションより。

ウルトラ・ハイをオンにする理由は、同じ記事でHERITAGE 50TH ANNIVERSARY SVTを試奏した際に語っています。突進力やエッジィなところがある程度欲しいので、アンプの受け止めの時点でブーストしている、という説明です。親指弾きをするようなゆっくりめのテンポで温かい音が欲しいときには切ることもあるが、現場ではガリッとした音を求められることが多い、とも述べています。

逆にウルトラ・ローについては、自分は切っていると述べています。Ampegのウルトラ・ローはとてもよく効き、一番わかりやすいところのローが大きく上がってくる。キックよりさらに下へ行きたい人には便利だろう、という整理です。

音作りの手順について語っていること

同じ試奏の中では、セッティングの進め方も語っています。まずツマミの目盛りを5にする。そこから、いらないところを切り、欲しいところを足していく。これが王道だ、という説明です。若いときはどんどん足していく方向が気持ち良かったりもするが、キックなど他の音との兼ね合いを考えて、どこを逃がすかを判断する。極端に上げなくても、大まかに好きなポイントさえ決めておけば、あとはピッキングの力加減でどんな感じにも持っていけると思う──という趣旨のアドバイスです。

「足下で音を作らない」という音作り

エフェクターについて、ウエノコウジは自分のスタイルをひとことで説明しています。自分の場合はあまり足下で音を作らない、というものです。試奏したHERITAGE 50TH ANNIVERSARY SVTについて、足下で音を作る人にはチャンネル2のほうが使いやすいかもしれない、と述べたうえで、自分はチャンネル1を使うと続く流れの中で出てくる発言です。

続けて、次のようにも語っています。まずアンプで結論を出しておかないと、どんなアンプを使っても同じことになってしまう。極端に言えばラインでもいい、ということになる。それならアンプを持っていく意味がない、という考え方です。

アンプは楽器を直接挿すようにできているものだ、というのが本人の見方で、歪み具合もタッチも、楽器はそういう風にできている気がする、と説明しています。そのうえで、まずはアンプに直接挿してみて、そのアンプが好きか嫌いかで決めるのがいいのではないか、と助言しています。

この助言は、アンプを選ぶ場面についてのものです。直後には、Ampeg臭が嫌なら買わないほうがいいと思う、とも述べています。

弦は「死にかけ」が好き

弦の交換頻度についても対談で触れています。昔は汗も多く、ギンとした音が好きだったのでライブごとに交換していたが、今は死にかけのほうが好きだ、と述べています。しかも死にかけの弦でもギンとさせられるようになってきた気がする、と続けます。

ミュートしていないのにミュートしたような音になっていく、という表現もしており、弦が寿命を迎える直前の質感を積極的に使っていることがうかがえます。

本人が語る「同じ音にはならない」理由

機材を揃えるという話をするうえで、本人の言葉ほど正直なものはありません。対談では、ウエノコウジみたいな音を出したいとよく言われる、という話題が出てきます。それに対する答えが率直です。

自分と同じ体格になって、同じストラップの長さで、同じセッティングにしたとしても、力がまた違う。ピッキングの強さ、本人の言い方では振り向きの速さ、そして弦に当てるポイントでも音は全然変わる。だからベーシストは全員が全員違う──という内容です。ハマ・オカモトも、同じ機材を揃えようが同じ年式だろうが夢物語になってしまう、と応じています。

もうひとつ、対談で印象的なエピソードが語られています。土屋昌巳とバンドをやっている時期に、音は振動だから、音量は小さくてもいいが振動させないと意味がない、と言われたことをよく覚えている、という話です。この話のあとで、今はラインの音が主流だけれど、自分はいつまで経っても重たい真空管のアンプを使いたい、とも語っています。

機材を揃えることは出発点であって、到達点ではありません。ウエノコウジ本人が、体格もストラップの長さもセッティングも揃えたところで力の入り方が違う、と述べています。そのうえで手元で試せるのは、機材そのものより「アンプで音を決める」「持ち替え時にローを合わせる」といった考え方のほうです。

同じ方向性の機材を中古で探すには

ここまで確認できた機材をもとに、中古で探すときの見方を整理します。新しいものを自分と一緒に慣らしていくほうが好きなのかもしれない、という本人の考え方が、探し方の参考になります。

探す対象

位置づけ

中古で見るポイント

Fender Precision Bass

本人が一貫して好きだと語る機種

年式より、ネックの状態と手への馴染み

Fender Jazz Bass

ヌケが必要な場面での持ち替え候補

2基のピックアップの出力バランス

Ampeg SVT-VR

本人がいつも使っているAmpeg

真空管の状態、バイアス調整の履歴、設置場所と運搬手段

Ampeg SVT-810

ライブ用キャビネット

スピーカーの断線やビビリ、輸送に耐える梱包が可能か

Ampeg B-15

レコーディング向けの選択肢

年式・仕様の確認と、現物での動作確認

※本記事では実測にもとづく相場レンジを掲載していません。中古価格は個体の状態・年式・付属品により大きく変動します。実機と販売店の説明で判断してください。

ただし、SVT-VRはデジマート・マガジン掲載のスペックで重量38.6キロとされています。SVT-810についても、本人がめちゃくちゃ重いと語っています。個人で導入する場合は、置き場所と運搬手段を先に決めてから検討してください。

中古のプレシジョン・ベースを見るときの確認項目

確認項目

見方

注意したいサイン

ネックの状態

1フレットと最終フレットを同時に押さえ、中間付近の弦とフレットの隙間を見る

隙間が大きすぎる、または弦がフレットに触れている

トラスロッドの余裕

調整の余地が残っているかを販売者に確認する

どちらにも回り切っている状態

フレットの残り

頂点が平らに削れている面積を目視し、指で凹みを確認する

頂点が広く平坦。打ち替え前提の価格かを確認する

ピックアップの出力

4弦それぞれを同じ強さで弾き、音量差を聴く

特定の弦だけ極端に小さい

ジャックとポット

シールドを挿してケーブルを軽く動かす。ノブを回してガリがないか確認する

接触で音が途切れる。ノブを回すとノイズが出る

ネックポケット周辺

ボディとネックの接合部を目視する

クラックがないか

個人間の取引では、ハードケースの有無と梱包方法を購入前に確認してください。

よくある質問

ウエノコウジが使っているベースは何ですか?

本人が一貫して好きだと語っているのは、フェンダーのプレシジョン・ベースです。ベース・マガジンの対談でずっとプレシジョンが好きだと語り、デジマート・マガジンのインタビューでも自分が使っているプレシジョン・ベースについて話しています。ヌケが必要な曲ではジャズ・ベースも使いますが、その場合はプリアンプでローの量を合わせると説明しています。

使っているプレベはヴィンテージですか?

いいえ。デジマート・マガジンのインタビューで、傷ついた見た目をしているがヴィンテージではなく、現行で入手したものを弾き込んできたものだと本人が語っています。新品とヴィンテージの違いはヘタリ具合だけだから、自分と一緒に慣らしていくほうが好きかもしれない、という考え方も示しています。

使用アンプは何ですか?

2021年1月公開の記事で、いつも使っているAmpegとして挙げているのはSVT-VRです。ライブではSVT-810キャビネットと組み合わせ、レコーディングではB-15を使う場合もあると述べています。現場によってアンプは使い分けており、同じ記事では、吉川晃司の現場は絶対にAmpegだと述べています。

どんなエフェクターを使っていますか?

本人は、自分はあまり足下で音を作らないと述べています。まずアンプで音の結論を出しておくべきで、そうしないとアンプを持っていく意味がなくなる、という考え方です。持ち替え時にローの量を揃えるためのプリアンプについては言及がありますが、ここで参照した2本の記事では、歪みなどのエフェクターの機種名には触れていません。

弦はどのくらいの頻度で交換していますか?

昔はライブごとに交換していたものの、2025年12月公開の対談では、今は死にかけの弦のほうが好きだと語っています。ここで参照した2本の記事では、弦の銘柄やゲージには触れていません。

同じ機材を揃えれば同じ音が出ますか?

本人は、そうはならないと述べています。同じ体格、同じストラップの長さ、同じセッティングにしても力の入り方が違う、という説明です。ピッキングの強さと弦に当てるポイントで音は全く変わるため、ベーシストは全員が違う、と述べています。

まとめ

ウエノコウジの機材で一次情報から確認できるのは、フェンダーのプレシジョン・ベース、持ち替え用のジャズ・ベース、そしてAmpegのSVT-VR、SVT-810、B-15です。プレベはヴィンテージではなく現行品で、アンプもリイシューを選んでいます。理由は過酷な現場に耐えること、そして新しいものを自分と一緒に慣らしていくほうが好きなのかもしれない、という考え方でした。

そして手元で再現できるのは、機材のリストよりも音作りの順番のほうです。まずアンプで結論を出す。ツマミの目盛りを5から始めて、いらないところを切る。持ち替えるときはローの量を揃える。どれも、手持ちの機材のまま今日から試せることです。

年式の古い1本を探し回るより、手に馴染むまで弾き込める1本を選ぶ。本人の言葉をそのまま受け取るなら、それが近道です。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

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