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谷口鮪のギターはレスポール・スペシャル|公開セッティング値も【2026年版】

谷口鮪のギターはレスポール・スペシャル|公開セッティング値も【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

KANA-BOONのボーカル&ギター・谷口鮪が「メイン・ギター」と呼んでいるのは、P-90ピックアップを搭載したレス・ポール・スペシャルです。デジマート・マガジン(Guitar Magazine連動)のBOSS特集で、本人が自身の言葉でそう語っています。2025年5月には、アメリカのブランド・Jimmy Wallaceのギターが7本目になったことを自身のXで報告しています。

本記事では、本人発言と専門誌の取材記事から確認できる使用機材を整理したうえで、多くの機材紹介記事が触れていない本人が公開しているセッティング値(BOSS SD-1のTONE位置、アンプのイコライジング)と、そこから逆算できる音作りの考え方までをまとめました。

谷口鮪の使用機材一覧

以下は、本人発言・専門誌の取材記事・メーカー公式の発信で確認できた機材です。所有機材のすべてではなく、出典をたどれるものに絞っています。

モデル

メーカー

種別

内容

情報源

レス・ポール・スペシャル

出典に記載なし

エレキギター

本人が「メイン・ギター」と呼ぶ1本。ピックアップはP-90

デジマート・マガジン(2017年)本人談

Jimmy Wallace

Jimmy Wallace

エレキギター

2025年5月時点で7本所有と本人がXで報告

TBS NEWS DIG(2025年)

SD-1

BOSS

オーバードライブ

10代の終わりに新品で購入。デビュー後もしばらく使用

ギター・マガジンWEB(2020年)本人談

MD-2

BOSS

ディストーション

高校時代にずっと使用

デジマート・マガジン(2017年)本人談

PH-3

BOSS

フェイザー

2017年時点で自身のシステムに組み込み

デジマート・マガジン(2017年)本人談

DD-6

BOSS

デジタルディレイ

2017年時点で自身のシステムに組み込み

デジマート・マガジン(2017年)本人談

ROCKET

SHINOS

ギターアンプ

電圧切り替えに対応した特別オーダー品

SHINOS AMP公式X

メイン・ギターはP-90を積んだレス・ポール・スペシャル

デジマート・マガジンがGuitar Magazine連動で掲載したBOSSコンパクト・エフェクター40周年記念企画(2017年1月掲載)で、谷口鮪はSD-1との相性を説明する流れで、自分のメイン・ギターがレス・ポール・スペシャルであり、そのピックアップがP-90であることを語っています。同記事の機材写真のキャプションにも、P-90を搭載したレス・ポール・スペシャルとメイン・アンプの組み合わせを前提にセッティングを組んでいる旨が記されています。

P-90は、ギブソンが開発したシングルコイル・ピックアップです。一般的なシングルコイルより中域が太く、ハムバッカーほど滑らかにはならない粗さを残すのが特徴で、コードを鳴らしたときに輪郭と厚みが同時に出ます。ギブソンの公式サイトによれば、レス・ポール・スペシャルは1955年にリリースされたモデルで、レス・ポール・ジュニアをベースにネックポジションへP-90を増設した構成を持ちます。現行モデルのスペックでも、ネック側・ブリッジ側の両方にP-90が搭載されています。

なお、この本人発言で明かされているのは「レス・ポール・スペシャル」という機種名とピックアップの種類までです。メーカー・年式・カラー・カッタウェイ形状までは原典に記載がないため、本記事でもそこまでは踏み込みません。

Jimmy Wallaceを7本所有

2025年5月、谷口鮪は自身のXで、所有するJimmy Wallaceのギターが7本目になったことを報告しました。TBS NEWS DIGはこの投稿を取り上げ、同社の取材として、そのうちの1本を自身の誕生日に自分へのプレゼントとして購入したと伝えています。

Jimmy Wallaceは、米国最大規模のギター・トレード・ショー「Dallas Guitar Show」の主催者であり、ギタリスト/ギターコレクターとしても知られるジミー・ウォレス氏のブランドです。島村楽器が2020年に公開した解説ページによれば、日本ではジミー氏から信頼を得た同社のテクニカルチーフを通さなければ流通できないギターであり、大量生産されるものでもないため、国内に入荷するとすぐに売れてしまうとされています。

ただし、どのモデルをどの場面で使い分けているのか、ライブやレコーディングでの使用頻度がどの程度なのかについては、本人が説明した記録を確認できていません。所有本数から使用状況を推し量ることはできないため、本記事では所有の事実までを扱います。

音作りの核はBOSS SD-1

谷口鮪の歪みの出発点は、BOSSのオーバードライブSD-1です。ギター・マガジン2020年9月号の連動企画では、このペダルについて1本分のインタビューが掲載されています。

10代の終わりに買い、デビュー後も使い続けた1台

本人によれば、SD-1は10代の終わりに新品で入手し、KANA-BOONでデビューしたあともしばらく使っていたとのことです。デビュー前から地元のライブハウスに出演しており、転換時間の短い現場で機材の積み下ろしを繰り返す中で何度も落としてしまい、自身のSD-1はボロボロになっていると語っています。

音の面で気に入っている点として挙げているのは、ハリのある自然なサウンドです。本人は、パワーコードで押し切るタイプではなく、さまざまなコードをきれいに響かせたいタイプだと自分のプレイを説明したうえで、その弾き方にSD-1の自然な歪みが合うと述べています。

デビュー前後は自分のアンプを持っておらず、会場ごとに異なるアンプで音を作らなければならなかった時期があり、そのときSD-1のおかげで直感的な音作りができた、必要な帯域とそうでない帯域を学ばせてもらった、とも語っています。2020年の取材時点では出番が減っているとしながらも、何があっても手放せない大事なペダルだと位置づけています。

本人が公開しているセッティング値

SD-1とアンプについては、取材記事の中で具体的な数値まで示されています。

対象

公開されている値

本人が語った狙い

情報源

BOSS SD-1 / TONE

13〜14時

コードをしっかり聴かせる。「ミドルのちょっと上」をピンポイントで調整できる点が気に入っている

ギター・マガジンWEB(2020年)図版解説

メイン・アンプのイコライジング

ロー:3時/ハイ:1時

ドッシリとした設定。そこにSD-1のトーンを上げて高域のキラッとした部分を足す

デジマート・マガジン(2017年)本人談

この2つを並べると、音作りの筋道が見えてきます。アンプ側でローを持ち上げて土台を作り、歪みペダル側で中域の少し上と高域を持ち上げる。P-90の太い中域を活かしながら、コードの分離が潰れないように上の帯域を確保する組み方です。デジマート・マガジンの機材写真のキャプションでも、P-90搭載のレス・ポール・スペシャルとメイン・アンプの組み合わせを前提に、高域がキラッとしたクランチで使用していると説明されています。

SD-1のGAIN・LEVEL、アンプの機種名は、いずれの取材記事にも記載がありません。本記事でも補いません。また、アンプのイコライジングは2017年時点、TONE位置は2020年時点の記録です。

PH-3とDD-6の使いどころ

2017年の取材時点で、谷口鮪は自身のシステムにBOSSのPH-3(フェイザー)とDD-6(デジタルディレイ)を組み込んでいると話しています。PH-3については「ウォーリーヒーロー」(『DOPPEL』収録)と「机上、綴る、思想」(『Origin』収録)をライブで演奏するときに、トリッキーな質感を出したくてオンにする、と用途まで語られています。

楽曲名とエフェクターの対応が本人の言葉で示されている例です。これ以外の楽曲との対応関係は、本記事が確認した範囲では見つかりませんでした。

アンプはSHINOSの特別オーダー

アンプについては、SHINOS AMPの公式Xが、谷口鮪からの特別オーダーとしてSHINOS ROCKETを製作したことを紹介しています。100V/120V/220V/240Vの電圧切り替えに対応させた仕様で、海外公演でも同じアンプを使えるようにした個体だと説明されています。SHINOSの公式オンラインショップでも、トーレックスやスピーカーとあわせてトランスのカスタマイズ相談を受け付けていることが案内されています。

ROCKETは、SHINOSのマスタービルダー篠原氏と、元VOXチーフエンジニアの李氏によるコラボレーションシリーズの第1弾として発表された真空管コンボアンプです。SHINOSの公式オンラインショップによれば、真空管は6L6とEL34のどちらかを選択できる仕様になっています。

電圧仕様を特注するという選択からは、会場に置かれたアンプを使う前提ではなく、自分のアンプを持ち込む前提でライブに臨んでいることがうかがえます。デビュー前後は自分のアンプを持たず、会場ごとに違うアンプで音を作っていたと語っていた時期とは、機材の前提が変わっているとみられます。

谷口鮪の音作りを手持ちの機材で試す

同じ機材を揃えても、ピッキングのタッチ、アンプの個体差、演奏する部屋の響きまでは再現できません。ここでは「同じ音を出す」のではなく、公開されている値をそのまま試して、考え方をなぞることを目的とします。

公開値をそのまま使う場合の出発点 P-90搭載ギター(または手持ちのギター)→ BOSS SD-1(TONE:13〜14時)→ アンプ(ロー:3時/ハイ:1時)

※SD-1のTONEはギター・マガジンWEB(2020年)、アンプのイコライジングはデジマート・マガジン(2017年)で公開されている値です。GAIN・LEVEL・ミドルの値は公開されていないため、耳で決める部分になります。

ポイントは、アンプ側でローを多めに取り、歪みペダル側でミドルの少し上から高域を稼ぐという役割分担です。P-90やハムバッカーのように中低域が厚いギターでは、アンプでローを上げるとコードが団子になりがちですが、SD-1のTONEを12時より上に置くことで輪郭が戻ってきます。なお本人の設定は、P-90を積んだレス・ポール・スペシャルとの組み合わせを前提に語られたものです。手持ちがシングルコイルのギターなら、ローをもう少し抑えたほうがバランスを取りやすいはずです。

SD-1がない場合でも、ゲインを低めに設定したローゲイン系オーバードライブで方向性は試せます。ただし本人が評価しているのはTONEの効き具合であり、トーン回路の設計が異なるペダルでは同じ調整感にはなりません。

P-90搭載モデルを中古で探すときの確認ポイント

谷口鮪のメイン・ギターと同じ方向の音を狙うなら、P-90を搭載したモデルが選択肢になります。本記事では実測にもとづく中古相場レンジを掲載していません。価格の代わりに、個体を見極めるための確認項目を挙げます。

確認項目

確認方法

見落とした場合に起きること

ネックの状態

1フレットと最終フレットを押さえ、中間フレットとの隙間を見る。通販なら側面からの写真を依頼する

順反りが大きいと弦高が上がる。逆反りはビビリの原因になる

トラスロッドの残量

調整の余裕が残っているかを出品者に確認する

余裕がないと、後からの反りに対処できない

フレットの減り

フレット頂点が平らになっていないかを目視。拡大写真を依頼する

打ち替えが必要になると、購入価格に工賃が上乗せされる

P-90の出力バランス

フロント/リアそれぞれの音量差、ハウリングの出やすさを試奏で確認する

P-90はハムバッカーよりノイズを拾いやすい。大音量時の挙動は試奏でしか分からない

電装系の動作

ピックアップセレクター・ボリューム・トーンを操作し、ガリ音が出ないか確認する

ポットやセレクターの交換費用が発生する

ボディ・塗装

打痕、クラック、塗装の浮きの有無と程度を確認する

ネック折れの修理歴は音や耐久性に影響する。説明文に記載がなければ質問する

試奏できる店頭と、価格を比較しやすい通販・フリマでは、判断材料の質が変わります。P-90搭載機はノイズの出方に個体差が出やすいため、可能であれば実機で音を確認できるチャネルを選ぶ、という優先順位の付け方が現実的です。

よくある質問(FAQ)

谷口鮪のメイン・ギターは何ですか?

P-90ピックアップを搭載したレス・ポール・スペシャルです。デジマート・マガジンがGuitar Magazine連動で掲載したBOSS特集(2017年1月)の中で、本人が「メイン・ギター」として言及しています。

レス・ポール・スペシャル以外のギターは使っていますか?

本人発言と専門誌の取材記事で確認できるのは、メイン・ギターとしてのレス・ポール・スペシャルと、Jimmy Wallaceの所有です。それ以外の機種については、本記事が確認した範囲では出典をたどれる記録が見つかりませんでした。

SD-1のセッティングは公開されていますか?

TONEの位置が公開されています。ギター・マガジン2020年9月号の連動記事で、コードをしっかり聴かせる狙いからTONEを13〜14時に設定していること、「ミドルのちょっと上」をピンポイントで調整できる点を気に入っていることが紹介されています。GAINとLEVELの値は公開されていません。

アンプは何を使っていますか?

SHINOS AMPの公式Xが、谷口鮪からの特別オーダーとして、電圧切り替えに対応したSHINOS ROCKETを製作したことを紹介しています。一方、2017年の取材で語られている「ロー3時・ハイ1時」というイコライジングについては、アンプの機種名が記事に書かれていません。

P-90とハムバッカーはどう違いますか?

P-90はコイル1つのシングルコイル構造で、一般的なシングルコイルより中域が太く、ハムバッカーより粗さが残るサウンドです。コイル2つで打ち消し合う構造のハムバッカーに比べてノイズを拾いやすく、歪ませたときの粒立ちも粗くなります。レス・ポール・スペシャルは、ギブソンの公式サイトのスペック表でネック側・ブリッジ側の両方にP-90が記載されているモデルです。

まとめ

谷口鮪が自分の言葉で「メイン・ギター」と呼んでいるのは、P-90を搭載したレス・ポール・スペシャルです。2025年5月には、Jimmy Wallaceのギターが7本目になったことを自身のXで報告しています。歪みの出発点は10代の終わりに買ったBOSS SD-1で、アンプ側でロー(3時)を厚く取り、SD-1のTONE(13〜14時)で中域の少し上と高域を確保する——これが、出典をたどれる範囲で確認できる音作りの骨格です。

数値が公開されているセッティングは多くありません。だからこそ、この2つの値は手持ちの機材でそのまま試す価値があります。まずはアンプのローを上げ、歪みペダルのトーンを12時より上に置くところから、コードが潰れずに前に出る感触を確かめてみてください。

本記事は個人の使用経験に基づく情報です。楽器・機材の使用に際しては、取扱説明書や専門家の指示に従い、安全にご注意ください。

サウンドマニア編集部

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