
玉置浩二の使用ギター|マーティンD-45と1992年製D-45S Deluxe、似たギター3選
サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…
玉置浩二が1990年代から愛用しているのが、マーティンのアコースティックギター「D-45」です。
この記事では、D-45と、玉置浩二の1992年製の「D-45S Deluxe」の種類・特徴・値段・手に入れ方と、似たギター3選を紹介します。
玉置浩二のギター「D-45」とは
D-45とは、アメリカのギターメーカー、マーティンが作るアコースティックギターです。マーティンは、トップ(ボディの表の板)・サイド(ボディの横の板)・バック(ボディの裏の板)にアバロン貝の飾りを入れたモデルと紹介しています。
楽器の本や雑誌を出しているリットーミュージックは、2023年の記事で「1990年代以降も玉置浩二、福山雅治、桜井和寿(Mr.Children)…がD-45を愛用する」と書いています。
同じ年に出たアコースティック・ギター・マガジン2023年3月号は、D-45の特集の中で「玉置浩二の1992年製D-45S DELUXE」を取り上げています。
ギター | 玉置浩二との関係(誰がどう紹介しているか) |
|---|---|
マーティン D-45 | リットーミュージックの記事が、1990年代以降もD-45を愛用するシンガーソングライターの一人として紹介している |
マーティン D-45S Deluxe(1992年製) | アコースティック・ギター・マガジン2023年3月号のD-45特集の目次に「玉置浩二の1992年製D-45S DELUXE」とある |
※リットーミュージック(2023年1月27日)の記事と、アコースティック・ギター・マガジン2023年3月号(Vol.95)の目次をもとに編集部がまとめました。D-45S Deluxeについて誌面に何が書かれているかは、目次からは分かりません。
出典:リットーミュージック「アコースティック・ギター・マガジンVol.95は憧れのD-45大特集 アコギ弾きのためのルーパー・コンテスト2023を開催!」(2023年1月27日)/アコースティック・ギター・マガジン「特集:THE KING OF MARTIN〜憧れのD-45を訪ねて」/D-45(マーティン公式サイト)
玉置浩二のD-45S Deluxeと今のD-45は、ネックのつながり方が違う
D-45S Deluxe
D-45S Deluxeとは、マーティンが1992年に50本だけ作った限定モデルです。楽器店のイシバシ楽器は「全世界50本限定」の「12フレットジョイント仕様」と紹介しています。12フレットジョイントとは、ネック(さお)とボディが12番目のフレット(音の高さを区切る金属の棒)の位置でつながる作りのことです。
項目 | D-45S Deluxeの仕様 |
|---|---|
ボディの形 | ドレッドノート(マーティンの大きなボディの形) |
トップ(ボディの表の板) | シトカ・スプルース材 |
バック・サイド(ボディの裏と横の板) | イースト・インディアン・ローズウッド材 |
ネック(さお) | マホガニー材、12フレットでボディにつながる |
指板(弦を押さえる板) | エボニー材、雪の結晶の形の貝の飾り(スノーフレーク・インレイ) |
ヘッド(糸巻きが付く先の部分) | 板に穴を開けない形。表にブラジリアン・ローズウッド材の板を貼っている |
スケール(弦の長さ) | 25.4インチ |
※イシバシ楽器(2023年11月12日)と、海外の楽器店KC Vintage Guitars・Walt Grace Vintage・Mike & Mike's Guitar Barの商品説明をもとに編集部がまとめました。どれも楽器店が売っていた個体の説明で、玉置浩二の1本を調べたものではありません。
出典:イシバシ楽器「【中古】Martin / Limited Edition D-45S Deluxe 44 of 50 1992年製」(2023年11月12日)/KC Vintage Guitars「1992 Martin D-45S Deluxe 12-Fret Rare Limited Edition」/Walt Grace Vintage「Martin D-45 S Deluxe Limited Edition 1992」(2022年8月31日)/Mike & Mike's Guitar Bar「1992 Martin D-45S Deluxe 12 Fret」
D-45
今のD-45は、マーティンの製品群「スタンダード・シリーズ」のモデルで、ネックが14フレットでボディにつながる作りです。
項目 | 今のD-45の仕様 |
|---|---|
トップ(ボディの表の板) | スプルース材 |
バック・サイド(ボディの裏と横の板) | イースト・インディアン・ローズウッド材 |
ネック(さお) | マホガニー材、14フレットでボディにつながる |
指板(弦を押さえる板) | エボニー材、六角形の貝の飾り(ヘキサゴン・インレイ) |
スケール(弦の長さ) | 25.4インチ |
ピックアップ(音を拾うマイク) | なし |
※マーティン公式サイトの製品ページをもとに編集部がまとめました。今の製品の仕様で、玉置浩二の1本の仕様ではありません。
D-45S Deluxeの値段は、1992年の希望小売価格が9,760ドル
アメリカの楽器店KC Vintage Guitarsによると、D-45S Deluxeの1992年の希望小売価格は9,760ドルでした。50本の限定モデルなので、今は新品では売られていません。
今のD-45は、アメリカのマーティン公式サイトで9,999.99ドルです。日本での価格は販売店ごとに異なります。
ギター | 価格 | 新品の扱い |
|---|---|---|
D-45S Deluxe(1992年) | 9,760ドル(1992年の希望小売価格) | 今は新品では売られていない |
D-45(今のモデル) | 9,999.99ドル(アメリカのマーティン公式サイト) | 楽器店で売られている |
※KC Vintage Guitarsの商品説明と、マーティン公式サイトの製品ページをもとに編集部がまとめました。日本での1992年の価格は見つかりませんでした。
出典:KC Vintage Guitars「1992 Martin D-45S Deluxe 12-Fret Rare Limited Edition」/D-45(マーティン公式サイト)
玉置浩二のギターD-45を手に入れるなら楽器店で新品を探そう
D-45は今も作られているので、楽器店で新品を探してみましょう。
D-45S Deluxeは、デジマート(楽器の売り買いができるサイト)に出品がありませんでした。国内では、イシバシ楽器が2023年に中古を扱っていました(売約済み)。中古の相場は載せていません。
見つけたときは、次の点を確かめてみてください。
商品名が「D-45S Deluxe」か(名前の似たほかのD-45と間違えない)
ネックが12フレットでボディにつながっているか
ラベル(ボディの中に貼られた紙)に「○ of 50」のような通し番号があるか
ネックの反りや、ボディの割れがないか
ケースが付いているか
出典:デジマートの検索結果(D-45S Deluxe)/イシバシ楽器「【中古】Martin / Limited Edition D-45S Deluxe 44 of 50 1992年製」(2023年11月12日)/イシバシ楽器「至極のMartin D-45 が奇跡の入荷!!」
玉置浩二のギターに似たアコースティックギター3選
玉置浩二のギターそのものではなく、今も作られているマーティンのギター2本と、12フレットでつながるシグマのギターを紹介します。仕様が近いギターで、音が同じとは限りません。
ギター | 種類 | 特徴 | 値段 | 手に入れ方 |
|---|---|---|---|---|
マーティン D-45 Modern Deluxe | モダン・デラックス・シリーズのD-45 | スノーフレーク・インレイ、イースト・インディアン・ローズウッド材のバック・サイド | 10,899.99ドル(アメリカのマーティン公式サイト) | 楽器店で探す |
マーティン D-41 | アバロン貝の飾りをトップの縁などに入れたモデル(D-45はトップ・サイド・バック) | スプルース材のトップ、イースト・インディアン・ローズウッド材のバック・サイド | 5,499.99ドル(アメリカのマーティン公式サイト) | 楽器店で探す |
シグマ SDR-45VS | 12フレットでつながるドレッドノート | アディロンダック・スプルース材のトップ、インディアン・ローズウッド材のバック・サイド | 1,890ドル(シグマ公式サイトの希望小売価格) | 楽器店で探す |
※マーティン公式サイトとシグマ公式サイトの製品ページをもとに編集部がまとめました。
1. マーティン D-45 Modern Deluxe
種類:マーティンのモダン・デラックス・シリーズのD-45です。
特徴:指板にはD-45S Deluxeと同じく、雪の結晶の形の飾り(スノーフレーク・インレイ)が入っています。トップは、マーティンが「VTS(Vintage Tone System)」と呼ぶ加工をしたヨーロピアン・レッド・スプルース材です。バックとサイドはイースト・インディアン・ローズウッド材です。ネックは14フレットでボディにつながります。
値段:アメリカのマーティン公式サイトでは10,899.99ドルです。
手に入れ方:マーティンを扱う楽器店で探してみましょう。
2. マーティン D-41
種類:マーティンのスタンダード・シリーズのアコースティックギターです。
特徴:マーティンは、サウンドホール(ボディの丸い穴)の周り、トップの縁、指板の六角形の飾りにアバロン貝を使っていると説明しています。トップはスプルース材、バックとサイドはイースト・インディアン・ローズウッド材で、D-45と同じ組み合わせです。指板の飾りは、小さめの六角形(リデュースド・ヘキサゴン)です。ネックは14フレットでボディにつながります。
値段:アメリカのマーティン公式サイトでは5,499.99ドルです。今のD-45の半分くらいの価格です。
手に入れ方:楽器店で、D-45と弾き比べてみるのもよいでしょう。
3. シグマ SDR-45VS
種類:ギターブランド、シグマのギターで、ボディの形は「D」(ドレッドノート)です。
特徴:ネックは、D-45S Deluxeと同じ12フレットでボディにつながります。トップはアディロンダック・スプルース材、バックとサイドはインディアン・ローズウッド材、指板はエボニー材です。スケールは25.4インチ(645mm)です。
値段:シグマ公式サイトの希望小売価格は1,890ドルです。3本の中でいちばん手ごろです。
手に入れ方:日本での取り扱いは、楽器店で確かめてみてください。
出典:D-45 Modern Deluxe(マーティン公式サイト)/D-41(マーティン公式サイト)/SDR-45VS(シグマ公式サイト)
玉置浩二が使っているとされるその他の機材(公式情報ではありません)
ここで紹介する機材は、本人やメーカーが発表した情報ではありません。ファンのブログなどが、会場の展示やテレビ番組をもとに紹介しているものです。
機材 | 種類 | ブログなどが挙げている根拠 |
|---|---|---|
マーティン D-45(1993年製・1997年製・2017年製) | アコースティックギター | 2024年のクリスマスディナーショーの会場で開かれた「玉置浩二ギター展」の展示 |
マーティン Custom D12-45(1997年) | D-45をもとにした12弦の特注ギター | 同じギター展の展示 |
BUSCARINO Starlight Classical | ナイロン弦のギター | 同じギター展の展示 |
GRETSCH White Falcon | エレキギター(カスタムペイントしたもの。愛称は豹柄) | 同じギター展の展示 |
GIBSON Sheryl Crow Signature Country Western | アコースティックギター | 同じギター展の展示 |
FENDER Eric Clapton Stratocaster | エレキギター(カスタムペイントしたもの) | 同じギター展の展示 |
NEUMANN U87 | レコーディング用のマイク | テレビ番組「関ジャム 完全燃SHOW」(2022年7月24日放送)での本人の答え |
※ファンのブログ・個人ブログの記載をもとに編集部がまとめました。ギター展にはほかに、D-45S Deluxe(本文で紹介)、D-45SS Stephen Stills、D-28M Elvis Presley、Chet Atkins Country Gentleman、ペイントしたストラトキャスター、ギター工房Freedom C.G.R.への特注品も並んでいましたが、数が多いため表では省いています。いずれも本人やメーカーの発表は確認できていないため、同じ機材を買うときの参考にとどめてください。
BUSCARINO Starlight Classical
種類:アメリカのギター工房、バスカリーノ(Buscarino Guitars)のギターです。工房のサイトには、ナイロン弦のモデル「The Starlight Nylon String」があります。
特徴:工房のサイトは、作り手のジョン・バスカリーノを「Master luthier and craftsman(ギター職人)」と紹介しています。
値段:工房のサイトに価格の掲載はありません。
手に入れ方:工房に問い合わせるか、中古を探してみましょう。
GRETSCH White Falcon
種類:グレッチのエレキギターです。
特徴:ギター・マガジンは、ホワイト・ファルコンをニール・ヤングなどのロック・ギタリストにも愛されたギターとし、試奏したG6136-59 White Falcon Relicを17インチの大型ボディと説明しています。
値段:モデルによって価格が違います。
手に入れ方:楽器店で新品を探せます。
出典:ギター・マガジンWEB「グレッチの現行製品10本をDURANが徹底試奏! - 10:Custom Shop/G6136-59 White Falcon Relic」(2025年1月29日)
GIBSON Sheryl Crow Signature Country Western
種類:ギブソンのアコースティックギターで、シンガーのシェリル・クロウのシグネチャーモデル(本人のこだわりや仕様を反映して作られた製品)です。
特徴:ギブソンの日本の公式サイトに載っている「Sheryl Crow Country Western Supreme」(生産終了)は、シェリル・クロウが持っていたカントリー・ウェスタンをもとにしたモデルです。トップはシトカ・スプルース材、バックとサイドはマホガニー材で、スケールは24.75インチです。
値段:ギブソンの日本の公式サイトに価格の掲載はありません。
手に入れ方:Supremeは生産終了なので、手に入れるなら中古になります。
出典:Sheryl Crow Country Western Supreme(ギブソン公式サイト)
FENDER Eric Clapton Stratocaster
種類:フェンダーのエレキギターで、エリック・クラプトンのシグネチャーモデルです。
特徴:ボディはアルダー材、ネックと指板はメイプル材です。ノイズを抑えたピックアップ(Vintage Noiseless)3つと、中音域を最大25dB持ち上げる回路(ミッドブースト)が付いています。
値段:フェンダーの日本の公式サイトでは374,000円です。
手に入れ方:公式サイトでは売り切れの表示だったので、楽器店の在庫を確かめてみてください。
出典:Eric Clapton Stratocaster(フェンダー公式サイト)
NEUMANN U87
種類:ノイマンのスタジオ用のマイクです。ノイマンの公式サイトに載っているのは「U 87 Ai」です。
特徴:音を拾う向き(指向性)を、オムニ(全方向)・カーディオイド(主に前)・8の字(前と後ろ)の3つから切り替えられます。マイク自体のノイズがとても小さいのも特徴です。
値段:メーカー公式サイトに価格の掲載はありません。価格は販売店ごとに異なります。
手に入れ方:音響機材を扱う販売店で探せます。
※各メーカーの公式サイトとギター・マガジンWEBの記事をもとに編集部がまとめました。
玉置浩二のギターについてよくある質問
玉置浩二のメインギターは?
玉置浩二本人が「メイン」と話したギターは見つかりませんでした。リットーミュージックは2023年の記事で、「1990年代以降も玉置浩二…がD-45を愛用する」と書いています。アコースティック・ギター・マガジン2023年3月号は「玉置浩二の1992年製D-45S DELUXE」を取り上げています。
出典:リットーミュージック(2023年1月27日)/アコースティック・ギター・マガジン「特集:THE KING OF MARTIN〜憧れのD-45を訪ねて」
D-45S Deluxeは今も手に入る?
新品では売られていません。1992年に50本だけ作られた限定モデルで、デジマートにも出品がありませんでした。
D-45S Deluxeと今のD-45は何が違う?
違いの一つは、ネックのつながり方です。D-45S Deluxeは12フレット、今のD-45は14フレットでボディにつながります。指板の飾りも、D-45S Deluxeは雪の結晶の形、今のD-45は六角形です。
D-45はどこで買える?
楽器店で新品を買えます。デジマートなどの楽器の売り買いができるサイトでも探せます。
D-45はいくら?
アメリカのマーティン公式サイトでは9,999.99ドルです。日本では販売店ごとに価格が違うので、お店で確かめてみましょう。
もっと安く似たギターを買うなら?
シグマのSDR-45VSは、シグマ公式サイトの希望小売価格が1,890ドルです。ネックが12フレットでつながる点はD-45S Deluxeと同じですが、トップの木材などは違います。
まとめ|玉置浩二は1990年代からD-45を愛用、1992年製のD-45S Deluxeも
リットーミュージックは2023年の記事で、1990年代以降もD-45を愛用するシンガーソングライターの一人に玉置浩二を挙げています。アコースティック・ギター・マガジンは、玉置浩二の1992年製D-45S Deluxeを取り上げています。似たギターを探すなら、スノーフレーク・インレイならD-45 Modern Deluxe、マーティンで手ごろさならD-41、12フレットのつながり方ならシグマのSDR-45VSが選ぶ目安です。
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サウンドマニア編集部
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