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武田祐介のベースはYAMAHA BB|改造Squierと機材の全構成【2026年版】

武田祐介のベースはYAMAHA BB|改造Squierと機材の全構成【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

武田祐介とは──RADWIMPSの低音を担うベーシスト

武田祐介は、RADWIMPSのベーシストです。RADWIMPS公式サイトのBIOには、2001年結成・2005年メジャーデビューと記され、メンバーとして野田洋次郎(Vocal/Guitar/Piano)、武田祐介(Bass)、山口智史(Drum)が掲載されています(出典:RADWIMPS OFFICIAL SITE BIO)。

武田がバンドに加わったのは結成時ではありません。ベース・マガジンに掲載されたプロフィールによれば、2001年に結成されたRADWIMPSに、2004年にドラムの山口智史とともに加入し、2005年11月にメジャーデビューしています(出典:ベース・マガジン, 2026年1月31日)。1985年生まれ、横浜出身です(出典:FenderNews, 2022年4月20日)。

コントラバスから始まったベース遍歴

武田のキャリアの出発点は、エレキベースではありませんでした。ベース・マガジンのインタビューで、本人はこう語っています。中学生の頃に所属していた吹奏楽部で弾いていたのがコントラバスで、吹奏楽での演奏を前提としたスケール練習や運指などの基礎練習をしていた、と。そして最初に買ったエレキベースもフレットレスでした。コントラバスもフレットがないので問題ないだろう、という理由だったといいます(出典:ベース・マガジン, 2026年1月31日)。

FenderNewsのインタビューでは、その最初の1本が中学1年生で購入した日本製フェンダーのフレットレスベースだったことも語られています(出典:FenderNews, 2022年4月20日)。フレットレスでピック弾きという珍しいスタイルで、中学の吹奏楽部の先輩とブルーハーツのコピーをしたのが初めてのバンド経験でした。

転機は高校時代です。エレキベースをもっとちゃんと弾けるようになりたいと思って習いに行き、そこでマーカス・ミラーやラリー・グラハム、スティーヴィー・ワンダー「Sir Duke」などをコピーしたと本人が語っています。スラップのフォームも、当初はDragon Ashの故・馬場育三の影響で親指が下向きでしたが、マーカスやグラハムに取り組むなかで上向きに変わっていきました(出典:ベース・マガジン, 2026年1月31日)。

「楽器を改造することに興味があった」──機材への向き合い方

武田の機材観を知るうえで欠かせないのが、FenderNewsのインタビューで語られた改造癖です。本人は「もともと僕は、楽器を改造することに興味があったんです」と切り出し、楽器職人や楽器店スタッフの友人らと、ネジ1本の交換やバックプレートの質量変更が音にどう影響するかを検証する集まりを持っていたと説明しています(出典:FenderNews, 2022年4月20日)。

中学1年で買った最初のベースも、1年後には「改造したい欲求」がすごいことになっていたといいます。ピックアップを外してみたり、キャビティの中を開けてみたり。「仕組みを確かめてみたい」という願望が、機材選びの根っこにあるプレイヤーです。この姿勢は、後述する改造Squierの徹底ぶりに直結しています。

💡 本記事は、メーカー公式サイト・メーカー系公式メディア・専門誌の公式記事・ライブ機材レポートで使用が確認できた機材だけを扱っています。確認できなかった機材は、掲載していません。

最も長く弾いてきたベースはYAMAHA BB──ヤマハ公式に残る本人のコメント

武田祐介が最も長く弾いてきたベースは、ヤマハのBB(BROAD BASS)シリーズです。これは推測ではなく、ヤマハ公式サイトのBBアーティストページに本人のコメントとして掲載されています。

「今までで1番長い時間弾いてきたベース。この楽器に色々なことを教わった。BBさん、いつもありがとう。」 ──武田祐介(RADWIMPS)(出典:ヤマハ公式サイト BB アーティスト)

このページは、BBシリーズの40周年に寄せられたアーティストのメッセージを集めたものです。亀田誠治、長谷川カオナシ(クリープハイプ)、中尾憲太郎(NUMBER GIRL)らと並んで武田の名前が掲載されています。

ただし、ヤマハ公式ページに記載されているのは「BB」というシリーズ名のみで、武田が使う個体の型番や弦数は公表されていません。「武田と同じ1本」を特定することは、現時点の公開情報では不可能です。本記事では、シリーズとしてのBBがどんなベースなのかと、どのグレードを選ぶと何が変わるのかを整理します。

BBシリーズとはどんなベースか

ヤマハ公式は、BBを「40年以上の歴史を継承しながらも絶え間ない改良を積み重ねた」シリーズと説明しています。2017年にシリーズ全体が刷新され、公式サイトが設計上の柱として挙げているのが次の2点です(出典:ヤマハ公式サイト BB 概要)。

  • マイター・ボルティング方式──ボディ裏面から垂直にネックを固定する4本のネジに加え、ボディ裏から45度の角度でネックエンドを固定する2本のネジを追加したネックジョイント。通常のボルトオンジョイントよりも弦振動のエネルギーロスが少ないとされます

  • 「ストリング・スルー・ボディ」構造──ボディ裏側から45度の角度で弦を通す裏通し構造。垂直に通す一般的な手法に比べ、弦振動のエネルギーをよりロスなくボディに伝えるとされます。ヤマハ公式によれば、この構造を採用しているのは400グレード・700グレード・Proグレードで、仕様一覧でもボディ裏側から弦を張る方式の対象外としてBB200シリーズが明記されています

ジャズベースやプレシジョンベースがアメリカ発の規格を基準にしているのに対し、BBはヤマハが独自に設計を積み上げてきたシリーズです。

現行BBラインナップと新品価格(2026年9月時点)

シリーズ

モデル

弦数

希望小売価格(税込)

Pro Series

BBP34

4弦

253,000円

Pro Series

BBP35

5弦

275,000円

700 Series

BB734A

4弦

113,300円

700 Series

BB735A

5弦

124,300円

400 Series

BB434

4弦

68,200円

400 Series

BB434M

4弦

71,500円

400 Series

BB435

5弦

81,400円

200 Series

BB234

4弦

45,100円

200 Series

BB235

5弦

52,800円

※ヤマハ公式サイト掲載の希望小売価格(2026年9月時点)。Pro SeriesはBBP34が2017年5月、BBP35が2017年7月発売(出典:Pro Series/700 Series/400 Series/200 Series)。

⚠️ ヤマハは各シリーズページで「エレキギターおよびエレキベース製品につきまして、2026年10月1日よりメーカー希望小売価格を改定いたします」と告知しています。上記は改定前の価格です。新品購入を検討している方は、ヤマハ公式サイトまたは販売店で最新の価格をご確認ください。

グレードごとの位置づけは、ヤマハ公式の説明から次のように整理できます。Pro Seriesは「Made in Japan」フラッグシップで、ヤマハ独自のI.R.A.処理を施したアルダー/メイプル/アルダーの3プライボディを採用。700 Seriesは3バンドアクティブイコライザーとアクティブ/パッシブ切り替えスイッチ、ピックアップバランサーを備えた多機能モデル。400 Seriesはマイター・ボルティング方式のネックジョイントとコンバーチブルタイプブリッジ、5ピースネック構造を持つスタンダードモデルです。

注意したいのは、ストリング・スルー・ボディ構造の採用は400グレード以上だという点です(出典:400 Series/700 Series)。200番台は価格を抑えたエントリーグレードで、上位グレードと構造がすべて共通しているわけではありません。

サブベース──原型を留めない改造Squierと、Warwick Thumb

BB以外に、近年の使用が確認できたベースが2本あります。1本は本人が改造の経緯を詳細に語ったSquier、もう1本はライブ機材レポートに記録されたWarwickです。

改造Squier(5弦ジャズベースタイプ)──「ほとんど原型を留めていない」

FenderNewsのSquier特集インタビューで、武田は自身の改造Squierについて「ほとんど原型を留めていないくらい改造している」と語っています。どこまで手を入れたのか、本人の説明を整理すると次のとおりです(出典:FenderNews, 2022年4月20日)。

改造箇所

内容

フレット数

もともと21フレットの筐体を24フレットに増設。ネックを延長するのではなく、ボディに指板と同じ木材を貼って対応

ボディ加工

フレット増設にあわせてカッタウェイを削り、演奏性を確保。ボディ裏面も軽量化のため削っている

トップ材

トップ材を薄くし、表面にメイプル材を貼付。本人いわく「遊び心のひとつ」

ブリッジ

質量変化が音に与える影響を検証するためアルミ材に交換。重いブリッジも試したうえで「今のところ軽いほうが気に入っています」

ネックジョイントプレート

軽量なチタンに交換。固定ネジも交換済み

ピックアップ

何度か交換。本人は「まだいろいろと試してみたい」と語る

テンションピン

もともと5弦のみにテンションをかけるピンが打たれていたが撤去。外した状態の鳴り方が好みだという

ネック本体

無改造。「一番重要なネックはそのままです。逆に言うとそこが信頼できたからここまで改造して愛用する楽器になったんです」

この個体は5弦のジャズベースタイプです。本人は「考えてみると、ジャズベタイプの5弦ってほとんど持っていなくて。そういうサウンドが欲しい時には重宝しています」と述べており、手持ちの中で希少な性格のベースとして機能していることがうかがえます。ボディが軽くなったことでライブでも使用実績があり、自宅でのデモ録音にも登場するとのこと。コロナ禍以降は自宅で録ったテイクがそのまま採用されることも多く、このSquierを使った楽曲もあると語っています(ただし曲名は明かされていません)。

具体的なモデル名は公表されていません。購入のきっかけは、10年以上前にセンター北駅の山野楽器でエフェクターの試奏用に置かれていたSquierの音が良く、店員に「これ、売ってもらえませんか?」と頼んだ(断られた)記憶が鮮明に残っていたことだといいます。

💡 このエピソードは、中古ベースを検討している人にとって示唆的です。ハードウェアをほぼすべて交換した武田が、ネックだけは手を付けませんでした。本人が「そこが信頼できたからここまで改造して愛用する楽器になった」と語っている以上、中古の個体選びでもネックの状態を最優先で見る価値があります。

Warwick Custom Shop Series Thumb NT Ltd 2017 35th Anniversary 4st.

2019年11月11日にマイナビBLITZ赤坂で開催された「THE BASS DAY LIVE 2019」の機材レポートに、武田の使用ベースとしてWarwick Custom Shop Series Thumb NT Ltd 2017 35th Anniversary 4st.が記録されています(出典:ウェブマガジン STAGE 機材紹介, 2019年11月26日)。

Warwickはドイツのベースメーカーで、Thumbはその代表的なモデルのひとつです。武田がこのベースを使ったのは「Bass Quartet 2019」というベース4本だけのステージで、武田自身がホストを務めた場面でした。なお、この個体はカスタムショップ製の限定モデルとして記録されています。

ただしこれはこのイベントでの使用記録であり、RADWIMPSのライブで常用しているという情報ではありません。公開情報から確認できるのはここまでです。

足元とラック──Free The Tone公式が公開した2017年の機材

武田祐介の機材で、最も詳細な一次情報が公開されているのがエフェクターまわりです。エフェクターメーカーのFree The Toneが、「RADWIMPS 2017 Asia Live Tour」のステージ機材を写真付きで公開しています(出典:Free The Tone 公式ニュース, 2017年7月10日)。以下はすべてこの2017年時点の構成です。

アンプ──Aguilarのプリアンプ+AMCRONのパワーアンプ

Free The Tone公式の記述によれば、ステージ上の構成はAguilarのプリアンプ+AMCRONのパワーアンプでAguilarのキャビネットを鳴らすというものでした。個々の機種名は公表されていません。

ベースアンプといえばヘッドとキャビネットの組み合わせが一般的ですが、この構成はプリアンプ部とパワーアンプ部を別々のメーカーで組んだセパレート方式です。音色を決めるプリアンプ段と、それを増幅するパワーアンプ段を独立して選べるのが、この方式の特徴になります。

ラックとペダルボードの中身

Free The Tone公式が公開した写真のキャプションから、ラックとペダルボードの内容を整理します。

設置場所

機材

ラック上部

SHUREのワイヤレスレシーバー/Free The Toneカスタムのワイヤレスインプットセレクターユニット(ワイヤレス2系統に加え、ケーブル接続時の入力端子とレベルメーターを装備)/Free The Tone製カスタムのワイヤレスドライバーユニット(ダイキャストボックス)

ドロワー1段目

Free The Tone ARC-53M(エフェクターのコントロール用)/SansAmp Bass Driver DI/Demeter Opto Compulator/BOSS Bass OverDrive

ドロワー2段目

Free The Tone ARC-53M/武田氏の友人が製作したカスタムエフェクター/Tech 21 Red Ripper/BOSS Harmonist/strymon blueSky/パワーサプライはFree The Tone PT-1D

ラック背面

Free The Tone シグナルジャンクションボックス JB-82S/Free The Tone MIDI THRU BOX MB-3

ペダルボード

Free The Tone ARC-3(ラック内のARC-53MをMIDI制御)/ワウペダル/KORGのチューナー/Free The Tone シグナルジャンクションボックス JB-82

立ち位置のその他機材

キーボード/AKAIのパッド/UNIVERSAL AUDIO Apollo/Mac

※出典:Free The Tone 公式ニュース(2017年7月10日)の写真キャプションに基づく。カスタムエフェクター、SHUREのワイヤレス、KORGのチューナー、Aguilar、AMCRONの機種名は公表されていません。

この一覧から読み取れることが3つあります。

ひとつめは、ARC-53Mが構成の中核にあること。Free The Toneの記述では、ARC-53Mは「エフェクターをコントロールするための」機器として2台のドロワーそれぞれに収められ、足元のARC-3がそのARC-53MをMIDI制御しています。踏み替えの操作と、実際の信号処理の位置が分離した構成です。

ふたつめは、プリアンプ/DI系が厚いこと。SansAmp Bass Driver DIとDemeter Opto Compulator(オプティカル方式のコンプレッサー)が同じドロワーに収まっています。

みっつめは、ベース以外の音も武田の立ち位置から出ていること。キーボード、AKAIのパッド、UNIVERSAL AUDIO ApolloとMacが同じ位置にセットされています。ベーシストという枠を超えた役割を担っていることが、機材配置そのものに表れています。

⚠️ 上の表は、機材が「どこに設置されていたか」の一覧であり、信号の接続順ではありません。Free The Tone公式の記述に接続順は書かれておらず、ラックへの搭載位置から接続順を読み取ることもできないため、本記事では信号経路(エフェクターの並び順)を示していません。

2019年のラインセット──HX Stompを中心にした小型構成

2017年の大掛かりなラックとは対照的な構成が、2019年の「THE BASS DAY LIVE 2019」で記録されています。このステージではアンプを使わず、出演者全員がプリアンプとDIを通したラインサウンドで演奏しました。

  • Line 6 HX Stomp(マルチエフェクター)──足元の中心

  • Summit Audio TUBE DIRECT TD-100(プリアンプ/DI)──メインサウンドのDIとして使用

  • BOSS RC-30 Loop Station(ルーパー)──『Frankenstein』で使用

  • Radial J48(DI)──ループサウンドの系統を分けてPAへ出力していたとみられます

※出典:ウェブマガジン STAGE 機材紹介(2019年11月26日)。イベント固有の構成であり、RADWIMPSのライブの常設構成ではありません。

2017年のラックがバンドの本公演用の構成だとすれば、2019年のこれはイベント向けの持ち運べるセットです。同じプレイヤーでも、現場の性質によって構成の規模はまったく変わるという、当たり前ですが機材まとめでは見落とされがちな事実が確認できます。

Vivie OwlMighty Pro──足元のコンプレッサーに対する本人の言葉

ベース・マガジンに掲載されたVivie OwlMighty Proの記事で、武田が自身のインプレッションを語っています(出典:ベース・マガジン, 2021年3月13日)。OwlMighty Proはクリーンとドライブの2チャンネルを備えたペダル型ベース用プリアンプで、発表時の価格は44,800円(税抜)でした。

武田がまず挙げたのはドライブチャンネルの歪みです。「ベース本体のいいところを損なわないし、自然なドライブ感で使いやすい」として、「すぐに実戦投入しちゃいました」と語っています。プロトタイプをライブで使った経験にも触れ、「これとパワー・アンプがあれば大体のことができるんじゃないですかね」とまで述べています。

もうひとつ評価しているのがマスターEQの細かさです。バンド全体の音のなかでPAとやりとりしながら「ここの帯域だけをポイントで上げたい」という場面に対応できる点を、実務的なメリットとして挙げています。OwlMighty ProのマスターEQはベース/ローミッド/ハイミッド/トレブルの4バンド構成で、ローミッドは180Hz〜1.6kHz、ハイミッドは500Hz〜3.5kHzの範囲で中心周波数を選べる仕様です。

そしてコンプレッサーについて、武田はこう述べています。 「僕はあんまりコンプレッサーを足下で使わないんですが、僕のようなコンプ初心者でも理解しやすいツマミの構成になっているのもいいですよね」 (出典:ベース・マガジン, 2021年3月13日)

ここは押さえておきたい点です。武田本人は、足元のコンプレッサーをあまり使わないと語っています。2017年のラックにはDemeter Opto Compulatorが入っていましたが、ラックに組み込まれた機器をどう使っていたかは公開されていません。いずれにせよ、「武田サウンドに近づくならまずコンプレッサーから」という組み立ては、本人の発言からは導けません。

自宅・移動中の練習環境

2025年12月下旬に行われたベース・マガジンの取材で、武田はツアー中のホテルや楽屋での練習にPositive Grid Spark NEOを使っていると語っています。それ以前はヘッドフォンアンプとインイヤータイプのイヤフォンを併用していました(出典:ベース・マガジン, 2026年1月31日)。

注目したいのは設定です。「以前から練習はラインの音でしていたこともあり、Spark NEOを使うときもアンプ・モデリングはオフにして、軽くEQとコンプレッサーをかけて使っていました」。練習時はアンプシミュレーターを通さず、ラインの素の音で弾くというのが武田の流儀です。

練習法についても具体的な言及があります。うまく弾けないフレーズがあれば、BPMを30ほど落として完璧に弾けるようになるまで数時間弾く。「インテンポで“何となく弾けた”と思っても、テンポを落としていくと“ここは、どのリズムにはめたかったんだっけ?”と感じる部分が出てきます」。機材以前の部分に、武田のサウンドの土台があることがうかがえる発言です。

YAMAHA BBを中古で手に入れるには──出品価格の実測データ

武田が最も長く弾いてきたBBは、中古市場でどのくらいの価格で流通しているのでしょうか。楽器検索サイトのデジマートに掲載されている中古BBベースの出品を2026年9月15日時点で収集し、集計しました。

中古YAMAHA BBの出品価格(N=36)

指標

金額

最安

25,800円

第1四分位(Q1)

49,595円

中央値

55,210円

第3四分位(Q3)

82,600円

最高

313,500円

同じデータをシリーズごとに分解すると、価格帯がきれいに分かれます。

シリーズ

該当モデル例

出品件数

出品価格の範囲

200番台

BB234/BB235

7件

25,800〜37,800円

400番台

BB414/BB434/BB434M/BB435

14件

48,980〜59,000円

700番台

BB734A/BB735A

7件

79,800〜98,000円

旧型・上位機など

BB550/BB614/BB-850/BB-1000/BB1200/BB2024/BB3000

8件

29,800〜313,500円

※デジマート掲載の中古ベース出品を2026年9月15日に収集・集計(合計36件)。これらは出品価格であり、実際の成約価格とは異なります。また、買取価格とも別の指標です。平均値は高額な少数の出品に引っ張られるため、四分位で示しています。

新品価格と並べると、中古の位置づけが見えてきます。BB434の希望小売価格は68,200円で、400番台の中古出品は48,980〜59,000円。今回観測した範囲では、新品価格との差は1〜3割程度にとどまりました。極端に値崩れしているカテゴリではない、というのが2026年9月時点の出品状況です。

一方、BB-1000MA・BB3000・BB2024といった旧世代のモデルは15万〜31万円台で出品されていました。該当件数が少なく、年式も仕様も個体ごとに異なるため、これらを相場として一般化することはできません。BBを中古で探す際は、「BB」というシリーズ名ではなく型番単位で価格を確認してください。

関連機材の中古出品状況

機材

出品件数

出品価格

Tech 21 SansAmp Bass Driver DI

21件

26,400〜49,500円(中央値34,800円)

Line 6 HX Stomp(XL含む)

9件

79,200〜103,400円

Squier ジャズベースタイプ5弦(Classic Vibe系ほか)

5件

32,780〜65,000円

Warwick Thumb(4弦・5弦、仕様混在)

10件

278,000〜2,200,000円

※デジマート掲載の中古出品を2026年9月15日に収集。SansAmp Bass Driver DI以外は出品件数が15件に満たないため、相場レンジではなく観測された出品価格として掲載しています。いずれも出品価格であり、成約価格ではありません。

SansAmp Bass Driver DIは中古流通量が安定しており、中央値34,800円で手に入ります。Warwick Thumbはカスタムショップ製・使用木材・年式によって価格が大きく開くため、「Thumbの相場」という括り方自体が実態に合いません。武田が使っていた35th Anniversaryの限定個体と同等品を中古で探すのは、現実的な選択肢とは言えないでしょう。

中古ベース購入時のチェックポイント

チェック項目

確認方法

要注意ポイント

ネックの反り

1フレットと最終フレットを押さえ、中間フレット付近と弦の隙間を目視する

わずかな順反りは正常。逆反り・ねじれは調整が困難

トラスロッドの残量

店頭ではスタッフに確認、個人売買では出品者に質問する

調整幅を使い切っている個体は、今後のネック調整ができない

フレットの摩耗

フレット頂点を指でなぞり、凹みや平坦化を確認

低ポジションほど摩耗しやすい。リフレット歴の有無も確認したい

電装系

アンプに接続し、ボリューム・トーンを回してノイズが出ないか確認。ジャックにシールドを挿した状態で軽く動かす

ポットの劣化はパーツ交換で改善できる場合が多い

ボディ・塗装

ネックジョイント周辺とボディ端部を中心に目視

演奏に支障のない打痕は実用上問題ないことが多い。ジョイント部の割れは要注意

重量

可能なら実測値を確認する

同じ型番でも個体差がある。長時間のライブでは差が出る

通販やフリマアプリで購入する場合は、これらの項目を出品者に質問し、詳細な写真を送ってもらうのが基本です。回答が曖昧だったり写真の提供を断られたりした場合は、見送る判断も必要になります。

先述のとおり、武田がSquierを改造の土台に選んだ決め手はネックの信頼性でした。ブリッジもピックアップもプレートも交換したうえで、ネックだけは手を入れていません。中古選びでも、まずはネックの状態から見るのが理にかなっています。

よくある質問(FAQ)

武田祐介のメインベースは何ですか?

ヤマハのBBシリーズです。ヤマハ自身が「メイン」と規定しているわけではありませんが、ヤマハ公式サイトのBBアーティストページに、武田本人のコメントとして「今までで1番長い時間弾いてきたベース」と掲載されています(出典:ヤマハ公式サイト)。ただし、使用している個体の具体的な型番や弦数は公表されていません。

武田祐介はいつRADWIMPSに加入したのですか?

2004年です。RADWIMPSの結成は2001年で、武田はドラムの山口智史とともに2004年に加入しています(出典:ベース・マガジン)。結成メンバーではありません。

YAMAHA BBの中古はいくらで買えますか?

2026年9月15日時点でデジマートに出品されていた中古BBベース36件を集計したところ、中央値は55,210円でした。シリーズ別では200番台が25,800〜37,800円、400番台が48,980〜59,000円、700番台が79,800〜98,000円です。いずれも出品価格であり、実際の成約価格とは異なります。

武田祐介と同じエフェクターを揃えることはできますか?

一部は可能ですが、完全な再現は困難です。Free The Tone公式が公開した2017年のラックには、同社製のカスタムユニットや「武田氏の友人が製作したカスタムエフェクター」が含まれており、市販されていないものが複数あります。一方、SansAmp Bass Driver DIやstrymon blueSky、Line 6 HX Stompは一般に流通しています。

武田サウンドに近づくなら、最初にコンプレッサーを買うべきですか?

武田本人は「僕はあんまりコンプレッサーを足下で使わないんですが」と語っています(出典:ベース・マガジン, 2021年3月13日)。足元のコンプレッサーを最優先で買う根拠は、本人の発言からは見当たりません。公開情報から確認できる範囲では、プリアンプ/DI系の比重が高い構成です。

武田祐介が使っている弦のブランドやゲージは公表されていますか?

2026年9月時点で確認できる公開情報の範囲では、弦のブランドやゲージ、弦高などのセッティング値を特定できる記述は見つかりませんでした。

BBシリーズは初心者でも扱いやすいですか?

200番台のBB234・BB235は、新品の希望小売価格が45,100円・52,800円(2026年9月時点)に設定されたエントリーモデルです。ただし前述のとおり、ストリング・スルー・ボディ構造を採用しているのは400グレード以上で、200番台は上位グレードと構造がすべて同じではありません。また、FenderNewsのプロフィールは武田を「スラップ奏法を駆使し、また緻密なアレンジにも定評があり」と紹介しており、楽器の扱いやすさと「同じように弾けるか」は別の問題です。

まとめ──武田祐介の機材から読み取れること

公開されている一次情報を整理すると、武田祐介の機材像は次のようになります。軸にあるのはヤマハBB。本人が「今までで1番長い時間弾いてきたベース」とヤマハ公式に寄せています。サブに、ネック以外をほぼ総取り替えした改造Squierの5弦ジャズベースタイプ。足元は年代と現場で大きく姿を変え、2017年はFree The Tone ARC-53Mを中核にしたラックシステム、2019年のイベントではLine 6 HX Stompを中心にした小型のラインセットでした。

そして、これらすべての背景にあるのが「仕組みを確かめてみたい」という姿勢です。ネジ1本の交換が音をどう変えるかを友人と検証し、ブリッジの質量を変えて比べ、テンションピンを外して鳴りの違いを確かめる。公開されているインタビューから浮かび上がるのは、機材のリストそのものよりも、機材に対して検証を重ねる姿勢のほうです。

同じ機材を揃えることは出発点にすぎません。本人が語っている練習法──弾けないフレーズはBPMを30落として数時間弾く──のほうが、サウンドに近づく道としてはよほど具体的です。まずは手の届く価格帯のBB(中古400番台なら5万円前後から)で基本の鳴りを知り、そこから自分にとって何が足りないのかを確かめていく。武田自身がSquierに対して行ったことと、それは同じ手順です。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

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