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山口隆(サンボマスター)の使用機材|Gretsch・Jazzmaster・Momose特注とFender Tone Master【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

サンボマスター・山口隆の機材のうち、本人やメーカーが公にしているものは意外なほど絞り込めます。アンプはフェンダーで、本人が「今はフェンダーのTone Masterを使っています」と語ったのが2020年。ギターはグレッチのフルアコG6120T-59VS、フェンダー・カスタムショップの62 Jazzmaster Relic、そして長野のギターメーカー・ディバイザーに特注したMomose ML Custom/MFV Custom。2025年にはハカランダ材をネックに使った同社製の新作も加わりました。この記事では、本人インタビューとメーカー公式の記述にさかのぼれる情報だけを、出典とその時期をつけて整理します。

山口隆の使用機材一覧

本人の発言、またはメーカー・公式メディアの記述で確認できる機材は次のとおりです。機材の情報は時期とともに変わるため、それぞれの記述が「いつのものか」もあわせて示します。

モデル

種別

情報源

記述の時点

Gretsch G6120T-59 Vintage Select Edition '59 Chet Atkins Hollow Body with Bigsby

フルアコ

本人発言(Gretsch Japan公式インタビュー)

2022年8月

Fender Custom Shop '62 Jazzmaster Relic, Lake Placid Blue(2016年製)

ソリッド

Fender公式メディアの使用機材クレジット

2020年8月・9月

Momose ML Custom(特注/神代材使用)

セットネック

ディバイザー公式ブログ・アーティストページ

2022年5月発注

Momose MFV Custom(特注)

セットネック

ディバイザー公式ブログ・アーティストページ

2022年5月発注

ディバイザー製・ハカランダ材ネックのギター(モデル名非公表)

不明

サンボマスター公式YouTube/オリコンニュース

2025年10月

Fender Tone Master(アンプ)

アンプ

本人発言(Fender公式メディア)

2020年9月

ブースター(機種非公表)

エフェクター

本人発言(Gretsch Japan公式インタビュー)

2022年8月

アンプについては本人が経緯まで語っているので、まずそこから見ていきます。

アンプはずっとフェンダー──きっかけはフジロックの借り物だった

フェンダーの公式メディア「FenderNews」のインタビュー後編(2020年9月2日公開)で、フェンダーへのこだわりを問われた山口隆はアンプの話から答えています。

実はアンプがずっとフェンダーです。フェンダーのアンプを使うようになったきっかけは、フジロックに出演する時にアンプを持っていなくて(笑)。リハーサルスタジオにあるStage 100を、“これ借りていいですか?”とお借りしたんです。

今はフェンダーのTone Masterを使っています。ロックンロールな感じがするんですよね。

── FenderNews「Cover Artist|山口隆 & 近藤洋一(サンボマスター)-後編-」2020年9月2日公開

フジロック出演時に手持ちのアンプがなく、リハーサルスタジオにあったFender Stage 100を借りた。そこからフェンダーのアンプを使い続けている、という流れです。同席した近藤洋一も「“山口さんはTone Masterを使っているんだ”ってみんなけっこう見てますよね」と話しています。

「Tone Master」という名前は2つの別製品を指す

ここで注意が必要なのが、フェンダーには「Tone Master」を冠する製品が2系統あるという点です。専門メディアGuitar.comは、2019年に登場したTone Masterシリーズについて、1990年代にブルース・ジンキーが設計した同名の100W・カスタムショップ製ヘッドとは別物である、と2019年11月25日公開のレビューの中で明記しています。現行のTone Masterシリーズはデジタル処理とソリッドステートのパワー部を組み合わせた設計で、パイン材のキャビネットにJensen N-12Kネオジム・スピーカーを搭載したモデルです。

項目

1990年代のカスタムショップ製 Tone Master

2019年以降の Tone Masterシリーズ

登場時期

1990年代

2019年

形態

100Wヘッド

コンボアンプ

設計・方式

ブルース・ジンキー設計

デジタル処理+ソリッドステートのパワー部

入手性

生産完了品(販売店の商品説明による)

新品で入手可能

山口隆の発言は「フェンダーのTone Master」までで、どちらを指すのかは述べられていません。メーカーからの機種の公表もありません。中古品を探す場合は、出品が1990年代のヘッドなのか現行のコンボアンプなのかを、型番と写真で確認してください。

Gretsch G6120T-59VS──ローディーが持ち込んだフルアコ

山口隆が自分の口でモデル名まで明かしているギターが、グレッチのフルアコです。Gretsch Japan公式サイトのインタビュー前編(2022年8月5日公開)で、その日持参したギターについてこう語っています。

今日持ってきたのはG6120T-59VS。ローディーの方が“実はヤベえグレッチがあるんですよ”と言って持ってきてくれたんです。それでライブとかで使うようになったのが去年の1月とかだったかな。

── Gretsch Japan「山口隆(サンボマスター)Special Interview -前編-」2022年8月5日公開

本人が「去年の1月とかだったかな」と記憶をたどる形で話しているので、ライブでの使用開始は2021年1月前後とみられます。きっかけは、ローディーが「実はヤベえグレッチがあるんですよ」と持ってきたことだったと本人は語っています。

「G6120T-59VS」の「VS」はVintage Selectの略で、Gretsch Japan公式の製品ページに掲載されている正式名称は「G6120T-59 Vintage Select Edition '59 Chet Atkins Hollow Body with Bigsby」です。山口隆の個体の製造年や仕様は公表されていないため、以下は同モデルの現行製品ページのスペック表です。

項目

仕様

ボディ・シェイプ

Nashville / G6120

ボディ材

ラミネイテッド・メイプル(ボディ厚 2.75インチ/7cm)

ブレイシング

1959年スタイルのトレッスル・ブレイシング

ネック材/シェイプ

メイプル/ヴィンテージ“V”

指板

エボニー(ラジアス12インチ)

フレット

22フレット(ヴィンテージ・スモール)

ナット幅

1.6875インチ(42.86mm)

ピックアップ

TV Jones Filter'Tron Classic(フロント/リア)

コントロール

フロント・ボリューム、リア・ボリューム、マスターボリューム/3ポジション・トグル

ブリッジ

ロッキング・バー・ブリッジ(Bigsby搭載)

ペグ

Grover V98 Sta-Tite オープンバック

弦

ニッケル・プレーテッド・スティール(.011-.049)

山口隆はこのギターの音について、同じインタビューで「TVジョーンズの音を纏っているぞという嬉しい気持ちになるギターですよ」「何を弾いてもどこかカラッとしたサウンドが残る。“くよくよすんなよ”って声をかけられているような安心感というか」と話しています。搭載ピックアップ(TV Jones Filter'Tron Classic)のブランド名に、本人も触れています。

家での弾き方についても具体的な発言があります。「すごく鳴りがいいので、家だったらアンプも通さずに弾いてますね」。

なお同じインタビューで、山口隆は2022年6月発売の新モデル4種類を試奏し、手にしていたG5222 Electromatic Double Jetについて「いろんな人に弾いてほしいですよね」とコメントしています。これは試奏であり、所有・使用の記述ではありません。

Fender Custom Shop '62 Jazzmaster Relic──公式メディアにクレジットされた1本

FenderNewsのインタビュー記事末尾にある使用機材のクレジットには、山口隆の機材としてFender Custom Shop '62 Jazzmaster Relic, Lake Placid Blue(2016年製)が明記されています。前編・後編の両方に、写真とともに同じクレジットが付されています。

さらに前編(2020年8月25日公開)では、山口隆本人が楽曲名とギターを結びつけて話しています。

「はじまっていく たかまっていく」「忘れないで 忘れないで」の2曲の新曲が収録されていますが、「忘れないで 忘れないで」ではフェンダーのJazzmasterを弾いています。

── FenderNews「Cover Artist|山口隆 & 近藤洋一(サンボマスター)-前編-」2020年8月25日公開

収録作は2020年9月9日リリースの『はじまっていく たかまっていく E.P.』。本人の発言は「フェンダーのJazzmaster」までで、クレジットされた'62 Jazzmaster Relicを指すかどうかは書かれていません。

ディバイザーへの特注──Momose ML Custom / MFV Custom

長野県松本市のギターメーカー・ディバイザーの公式サイトには、アーティストページに山口隆の項目があり、GearとしてMomose MFV CustomとMomose ML Customの2本が掲載されています。メーカー自身が自社製品として公開している情報です。

2022年5月:本人からの問い合わせで始まった

同社の公式ブログ「【ディバイザーに来た!】サンボマスター山口隆さん来社!」(2024年5月30日公開)によれば、山口隆が同社を初めて訪ねたのは2022年5月。かねてから関心を持っていたMomoseブランドのギターを試したいと、山口隆の側から問い合わせたことがきっかけだったと記されています。

そして同ブログには、この初来社で発注に至った経緯もはっきり書かれています。さまざまなMomoseギターを試奏したうえで、最も気に入ったセットネックのMLモデルとMFVモデルの2本を特注仕様で注文したこと。そして「この二本のギターはサンボマスターのライブやレコーディングなどでもご使用頂いています」と、実際の使用についても明記されています。写真のキャプションには「神代材を用いた特注仕様のMomose MLモデル」とあり、MLには神代(じんだい)材が使われたことがわかります。

ディバイザーの公式ブログとアーティストページは、この2本を型番で記しており、ボディ形状の説明はありません。

2024年5月:松本公演の前日に再訪し、アンコールでMFVを弾いた

2度目の来社は2024年5月。サンボマスター史上初となる松本公演(ワンマンツアー2024「ラブ&ピース!マスターピース!」)の直前で、同社の「ディバイザー大商談会」の出展品を試奏する機会になりました。公式ブログに写真とキャプションつきで記録されている試奏機は次のとおりです。

  • Seventy Seven Guitars STORK-KORINA HH-SP'24/NJ(シングルカット、内部を大きく彫り込んだホロウ構造、コリーナ材)

  • STORK-KORINA HH-PP'24/NJ(同モデルのP-90ピックアップ版)

  • Momose ML-Premium/SKR #18421(桜材トップ、パープルハート指板)

  • Momose ML-Premium/FM #18418(フレイムメイプルトップ+マホガニーバック)

  • Momose ML-Premium/FT #18419(トチボディ)

  • Momose MFV-Premium/A #18416(松本産の赤松ボディ)

  • Momose MT-Buck Eye Resin/J(レジン処理したバックアイバールトップ、ハカランダのネックと指板)

試奏の様子について、ブログは「同行しているギターテックさんにサウンド面の意見を求めます。サンボマスターの楽曲を弾きながら、どの曲に合うかなーと真剣そのもの」と書いています。楽曲への当てはめを前提に選んでいる、という記述です。この日は新しい特注ギターの仕様の方向性も決まり、材料の選定まで行われました。

そして翌日の松本キッセイ文化ホール公演。同ブログは、アンコール2曲目で山口隆が手にしたのがMomoseのMFVモデルだったと、ステージ写真つきで記録しています。メーカーが自社製品の実使用を、公演と曲順まで特定して公開している記述です。

2025年10月に公開された、ハカランダネックの新しいギター

結成25周年企画『全員優勝VICTORY 25』を展開していた2025年10月8日、サンボマスターは公式YouTubeチャンネルで「ギター開封の儀」を公開しました。動画の説明文には「サンボマスターが新たに導入したディバイザー社製のギター」とあります。オリコンニュース(2025年10月12日配信)はこれを山口隆が導入したギターとして報じ、長野県松本市のギターメーカー「ディバイザー」社製で、希少なハカランダ材をネックに使った1本であること、記事の時点では今後のレコーディングやライブでの使用が期待されていることを伝えています。

動画で山口隆は「うわー弾きやすい!」と感激しながら弾いていたと記事は伝えています。モデル名やボディシェイプは公表されていません。なお2024年5月のディバイザー訪問時にも特注ギターの材料選定が行われていますが、そのギターとこの新しいギターが同じものかどうかは、ディバイザーの2024年のブログ、動画の説明文、オリコンニュースのいずれにも書かれていません。

足元の機材について、本人が語っていること

エフェクターについて山口隆自身が語っているのは、Gretsch Japanのインタビューに出てくる一節です。G6120T-59VSのハウリングの話の流れで、こう語っています。

ライブなどではけっこうデカい音を出すこともあるけど、あまりハウらないんですよね。僕の場合はですけど。なので、ハウらせたい時はわざわざブースターを踏んだりしています。

── Gretsch Japan「山口隆(サンボマスター)Special Interview -前編-」2022年8月5日公開

足元にブースターがあり、ハウリングを起こしたいときに踏む、というのが本人の説明です。

一方で、ブースターの機種名、その他のペダルの構成、接続順、アンプのセッティング値については、本人からもメーカーからも公表されていません。

山口隆のギター観──「こちらがギターに寄せていきたい」

機材の使い分けの背景として、Gretsch Japanのインタビュー後編(2022年8月19日公開)での発言が参考になります。ギターに求めるものを聞かれた山口隆は「こちらからギターに求めるものは特にないですね。むしろ、こちらがギターに寄せていきたいというか」と答えています。弾きにくいギターも「逆に楽しくなってくる」と話し、楽器側の個性に自分を合わせにいく姿勢を語っています。

さらに「ギターって1本ずつ音が全然違うと僕は思ってて、例えば同じGコードを鳴らしたとしても、ギターによって響き方や聞こえ方がまるっきり変わってくると思ってます。自ずと作る曲の雰囲気も変わってきます」とも述べています。2024年のディバイザー訪問で、サンボマスターの楽曲を弾きながら「どの曲に合うかな」と試奏していたという同社の記録も、この考え方と重なります。

ピッキングについても「音の立ち上がりのスピードや、ピックが弦に当たる時のニュアンスだってギターによって違いますから」と、弾き方と楽器の相互作用として語っています。なおピックや弦の具体的な仕様は公表されていません。

山口隆の機材遍歴タイムライン

本人発言と公式情報で年代が特定できるものだけを、時系列で並べます。

時期

できごと

情報源

中学生の頃

初めてのギターを購入。楽器屋でアンプなど一式が付いて4万円の初心者キット。「英検に受かったら買ってもいい」と親に言われた(FenderNewsでは「英検3級が受かったら」と説明)

本人発言

フジロック出演時

アンプを持っておらず、リハーサルスタジオのFender Stage 100を借用。以後フェンダーのアンプを使い続ける

本人発言

2016年

Fender Custom Shop '62 Jazzmaster Relic, Lake Placid Blue の製作年

Fender公式メディアのクレジット

2020年8月・9月

「忘れないで 忘れないで」でJazzmasterを使用と明言。「今はフェンダーのTone Masterを使っています」と発言

本人発言

2021年1月頃

ローディーが持ち込んだGretsch G6120T-59VSをライブで使い始めたと振り返る

本人発言

2022年5月

ディバイザーへ初来社。Momose ML/MFVの2本を特注で発注

メーカー公式ブログ

2022年8月

Gretsch Japan公式インタビューに登場

メーカー公式

2024年5月

ディバイザーへ2度目の来社。新しい特注ギターの材料選定。翌日の松本公演アンコール2曲目でMomose MFVモデルを使用

メーカー公式ブログ

2025年10月

ディバイザー製・ハカランダ材ネックの新しいギターの開封動画を公開(10月8日)

サンボマスター公式YouTube/オリコンニュース

同じ方向を目指すための機材選びと、いまの価格

公表されている機材から方向性を近づけるなら、フェンダーのアンプと、グレッチのフルアコやセットネックのギターという組み合わせが出発点になります。ここでは公表されている機材と、その周辺で選べるモデルの価格を実データで示します。

本人と同じモデルの価格

Gretsch G6120T-59 Vintage Select Edition '59 Chet Atkins Hollow Body with Bigsby は現行モデルで、Gretsch Japan公式サイトの掲載価格は税込521,400円です(2026年9月20日時点)。楽器店の掲載価格はこれより低いものが中心です。デジマートに掲載中の新品出品12件を集計したところ、最も安い出品が398,000円、最も高い出品が506,000円、中央値は469,260円でした(2026年9月20日時点)。中古の出品は2件のみで、320,000円と360,800円。母数が少ないため、中古についてはレンジの提示を控えます。

Momose ML Custom/MFV Customは特注品のため同一個体は市場に出ません。MomoseのMFV系は中古の出品自体が少なく、集計できたのは数件にとどまったため、こちらも価格レンジは提示しません。

フェンダー系アンプをどう選ぶか

山口隆が2020年に名前を挙げたTone Masterのうち、いま新品で買えるのは現行のデジタル・モデリング機です。代表機種であるTone Master Deluxe Reverbの新品出品13件を集計すると、最安147,400円、最高176,000円、中央値159,500円でした(2026年9月20日時点)。

もう少し予算を抑えるなら、同じフェンダーの小型アンプBlues Juniorが選択肢になります。こちらは出品数が多く、新品28件で中央値122,100円(110,000円〜143,000円)、中古18件で第1四分位78,650円・中央値87,330円・第3四分位104,600円という分布でした(いずれも2026年9月20日時点)。

モデル

状態

集計した出品数

価格(中央値)

価格の幅

Gretsch G6120T-59VS

新品

12件

469,260円

398,000〜506,000円

Fender Tone Master Deluxe Reverb

新品

13件

159,500円

147,400〜176,000円

Fender Blues Junior

新品

28件

122,100円

110,000〜143,000円

Fender Blues Junior

中古

18件

87,330円

69,300〜148,000円

いずれもデジマートの掲載価格を2026年9月20日に集計したものです。掲載価格は売り手が提示している金額であり、実際の成約価格とは異なります。また買取価格は事業者が仕入れる側の価格なので、ここに並べた販売価格とは直接比較できません。相場は需給で動くので、購入を検討する際は最新の出品状況を確認してください。

フルアコを中古で買うときの確認点

G6120系のようなホロウボディを中古で検討する場合、ソリッドギターとは見るところが変わります。

  • ネックの状態:横から見て順反り・逆反りの程度を確認し、トラスロッドに調整の余地が残っているかをあわせて見ます。

  • フレットの減り:頂点に平坦な面ができていないかを指で触って確認します。減りが進むとビビりや音程の不安定さにつながります。

  • ボディの割れ・バインディングの浮き:ホロウ構造は乾燥や打痕の影響が出やすい部分です。トップとバックの接合部、バインディングの縁を目で追ってください。

  • ビグスビーとブリッジ:ロッキング・バー・ブリッジはボディ上で位置が動くタイプです。オクターブが合う位置にあるか、アーム使用後にチューニングが戻るかを確認します。

  • 電装系:ボリュームを回したときのガリ、セレクターの接触不良。ホロウボディは内部へのアクセスが難しく、修理の手間が価格に跳ね返ります。

試奏できる環境で買うこと、保証の有無を確認することの2点は、価格帯が上がるほど効いてきます。特にホロウボディは個体ごとの鳴りの差が大きいので、写真だけで判断するのは避けたいところです。

山口隆の使用機材に関するよくある質問

Q1:メインギターはギブソンのレスポール・スペシャルですか?

山口隆本人やメーカーが公にしている使用ギターは、本記事で挙げたGretsch G6120T-59VS、Fender Custom Shop '62 Jazzmaster Relic、Momose ML Custom/MFV Custom、そして2025年に導入されたディバイザー製の1本です。2025年10月の新ギター公開時には、動画のコメント欄に「レスポールってイメージがある」という反応が寄せられたとオリコンニュースが伝えています。ただし、レスポール型のギターについて、ブランド・モデル名・年式・仕様を本人やメーカーが公表した記述は、本記事の出典にはありません。

Q2:アンプはマーシャルではないのですか?

山口隆はフェンダーの公式メディアで「実はアンプがずっとフェンダーです」「今はフェンダーのTone Masterを使っています」と明言しています(2020年9月)。きっかけはフジロック出演時にリハーサルスタジオのFender Stage 100を借りたことだったとも語っています。

Q3:Tone Masterは今でも新品で買えますか?

「Tone Master」を名乗る製品は2系統あります。現行のTone Masterシリーズ(Deluxe Reverbなど)はデジタル・モデリング機で、新品で入手できます。一方、1990年代にブルース・ジンキーが設計した100Wのカスタムショップ製ヘッドは、販売店の商品説明で生産完了品とされており、中古市場で探すことになります。両者は別製品なので、購入時には混同しないよう型番を確認してください。

Q4:エフェクターは何を使っていますか?

本人が語っているのは「ハウらせたい時はわざわざブースターを踏んだりしています」という一節(2022年8月)です。ブースターを使っていることは本人の言葉で確認できますが、機種名やペダルボード全体の構成は公表されていません。

Q5:Momoseのギターはどんなモデルですか?

ディバイザーが製造するMomose Custom Craft Guitarsブランドの、セットネックのMLモデルとMFVモデルを特注仕様で発注したものです。MLには神代材が使われています。ディバイザーの公式ブログは、この2本がサンボマスターのライブやレコーディングで使用されていること、2024年5月の松本公演ではアンコール2曲目でMFVモデルが使われたことを記しています。

Q6:弦のゲージやピックの種類は公開されていますか?

公開されていません。弦のブランド・ゲージ、ピックの形状や材質について、本人の発言やメーカーによる公表はありません。

Q7:G6120T-59VSはどんな仕様のギターですか?

Gretsch Japan公式の製品ページでは、1959年当時のモデルを再現したギターと紹介されています。1959年スタイルのトレッスル・ブレイシングをボディ内部に備え、ヴィンテージ“V”シェイプのメイプルネックとエボニー指板、ヴィンテージ・スモールのフレット、TV Jones Filter'Tron Classicピックアップを組み合わせた構成です。コントロールもフロント/リアそれぞれのボリュームとマスターボリューム、3ポジション・トグルという伝統的なグレッチ配列になっています。

まとめ

山口隆の機材について、本人とメーカーが自分の言葉で語っているのは、フェンダーのアンプを使い続けていること、グレッチのG6120T-59VSをローディーの持ち込みで2021年頃からライブに投入したこと、フェンダーのJazzmasterで「忘れないで 忘れないで」を弾いたこと、ディバイザーに2本のMomoseを特注し、2024年の同社ブログの時点でライブやレコーディングで使っていたこと、そして2025年に同社製の新しい1本を迎えたことです。

型番の並びよりも印象に残るのは、本人の「こちらがギターに寄せていきたい」という言葉のほうかもしれません。ギターは1本ずつ音が違い、それが曲の雰囲気まで変える、という本人の考え方は、2024年に工房で「どの曲に合うかな」と試奏していたというディバイザーの記録とも重なります。機材を揃えるより先に、手元の1本が何を得意としているかを探るところから始めるのが、この人の機材観に近い入り方です。

本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。価格は2026年9月20日時点の掲載価格です。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

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