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TAIJIのベースはKiller製3ライン|公式スペック比較【2026年版】

TAIJI(沢田泰司)の使用ベース|Killer Criminal Bass・Impulss【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

TAIJI(沢田泰司)の名前と結びつくKillerのベースは、KB-Criminal Bass Signature、KB-Desperado、KB-Impulssの3系統です。ただし、3つとも同じ意味でTAIJIのベースというわけではありません。Killer公式サイトが「シグネチャーモデル」と明記しているのはKB-Criminal Bass Signature、「沢田泰司氏も使用していた」と書いているのはKB-Desperadoです。KB-Impulssとの結びつきは、2015年の復刻モデル発売時に楽器店が出した告知やスタッフブログが根拠になっています。

この記事では、Killer公式の製品ページと生産終了品のアーカイブを1ページずつ突き合わせます。そのうえで、3系統それぞれの仕様と、同じモデル名でも世代によって中身が違う点を整理します。KB-Criminal Bass Signatureには旧モデル・'22・'24の3世代があり、ボディ材やネックジョイント、指板材、付属ケースが世代ごとに異なります。中古で探すときの見分け方も、この仕様差から導きます。

TAIJIとKiller──公式が書いていること、楽器店が書いていること

TAIJI(沢田泰司)は、X(現・X JAPAN)のベーシストとして知られるプレイヤーです。club Zy.の2025年7月12日の記事は、1966年7月12日生まれで、2011年7月17日にサイパンで亡くなった(享年45)と伝えています。島村楽器の2015年の告知では、X、LOUDNESS、D.T.Rなどで活動したベーシストと紹介されています。

本人の自叙伝『伝説のバンド「X」の生と死 宇宙を翔ける友へ』は、2000年に徳間書店から紙の本で刊行されました。徳間書店の2025年6月16日のリリースによると、2025年6月17日に電子版が発売されています。電子版には、紙の本に付いていた音楽CDは付属しません。巻末にはTAIJIの完全ディスコグラフィーが収められています。

Killer公式が明記しているのは2つのモデル

Killer公式サイトで、特定のモデルとTAIJIの関係が書かれているのは次の2つです。KB-Criminal Bass Signatureの製品ページの説明文(ページ概要)には「沢田泰司氏のシグネチャーモデル」とあり、PH custom '24とPJ '24 Phoenix visionのページ本文には、ヘッド裏面にTAIJIサイン(デカール)が入ると記載されています。KB-Desperadoの製品ページの説明文には「沢田泰司氏も使用していたLPタイプのベースです」とあります。

このほか、ベース一覧ページのページ説明文には「沢田泰司氏が使用していたベースを始め、Dir en greyのTosiya氏、nightmareのni~ya氏にご使用いただいているベースもございます。」と書かれています。ただし、この文はベース全体についての説明で、特定のモデルを指してはいません。

KB-Impulssとの結びつきは楽器店の資料が根拠

2026年9月時点で、Killer公式のKB-Impulss各製品ページ(PJ '15、JJ '15、Flame top '17)にはTAIJIの名前がありません。KB-ImpulssとTAIJIを結びつけているのは、2015年に期間限定で受注生産された「KB-IMPULSS Black Rose 15 reissue」を紹介した楽器店の記事です。

島村楽器の2015年11月26日の告知は、「彼のメインベースといえば、Killer。」と書き、このモデルを「沢田泰司 シグネイチャーが2015年リイシューモデルとして発表された」ものとして紹介しています。イシバシ楽器の2015年11月28日のスタッフブログは、さらに踏み込んで、KB-Impulssは「沢田泰司氏のためのモデルとして開発された」と書いています。

モデル

TAIJIとの関係を示す記述

記述している情報源

KB-Criminal Bass Signature

「沢田泰司氏のシグネチャーモデル」(PH custom・PJ Phoenix visionの各ページにはヘッド裏面のTAIJIサイン・デカールの記載あり)

Killer公式 各製品ページの説明文・本文

KB-Desperado

「沢田泰司氏も使用していたLPタイプのベースです」

Killer公式 製品ページの説明文(生産終了品)

KB-Impulss

Black Rose 15 reissueを「沢田泰司 シグネイチャー」の2015年リイシューとして紹介/「沢田泰司氏のためのモデルとして開発された」

島村楽器(2015年11月26日)/イシバシ楽器(2015年11月28日)

出典:Killer Guitars公式サイト各製品ページ、島村楽器Update!、イシバシ楽器スタッフブログ

なお、TAIJIがステージで使っていた個体そのもののスペックは、Killer公式には掲載されていません。以下で扱うのは、市販モデルの公式スペックです。

KB-Impulss──TAIJIのために開発されたとされるライン

イシバシ楽器のスタッフブログによると、TAIJIが愛用していたKB-Impulssとして3種類が挙がっています。24フレット仕様(ミディアムスケール)のPurpleフィニッシュ、「Rose Of Pain」のベースソロのために特注された26フレット仕様のRedフィニッシュ、そして初期のX時代を中心にステージで使われたBlack Roseフィニッシュです。

同じブログは、Black Roseフィニッシュのインパルスが1990年初頭の「X FILM GIGS」や、1989年のアルバム『BLUE BLOOD』収録曲「WEEKEND」のPVで見られると書いています。ショートスケールの取り回しの良さから、派手なステージパフォーマンスの際に使われていたとも言われている、と紹介しています。

Black Rose 15 reissueと現行モデルのスペック

Black Rose 15 reissueは、生産を終えていた「KB-IMPULSS Black Rose」を2015年に期間限定の受注生産で復活させたモデルです。島村楽器の告知によると、受注期間は2015年11月25日から2017年1月25日まででした。イシバシ楽器のブログは、クリアノブの裏から赤い塗料を吹いて作る赤ノブや、当時のイメージデータをもとに再現したボディトップの薔薇デザインを、このモデルの特徴として挙げています。

項目

KB-IMPULSS Black Rose 15 reissue

KB-Impulss Flame top '17

KB-Impulss PJ '15

KB-Impulss JJ '15

希望小売価格(税込)

302,500円(島村楽器の告知ページの表記)

231,000円

214,500円

214,500円

ボディ

Maple

Maple(表裏にフレイム・メイプルをラミネート)

Maple

Maple

ネック

Hard Maple/U shape/Deep Insert

Hard maple/U shape/Deep insert joint

Hard maple/U shape/Deep insert joint

Hard maple/U shape/Deep insert joint

指板・フレット

Hard Maple/23フレット(#214H)

Hard maple/23フレット(#214H)

Hard maple/24フレット(#214H)

Hard maple/24フレット(#214H)

スケール長

770mm(ショート)

770mm(ショート)

814mm(ミディアム)

814mm(ミディアム)

ピックアップ

フロント:KL-QPB/リア:KL-QJB-F

ネック:KL-QPB/ブリッジ:KL-QJB-F

ネック:KL-QPB/ブリッジ:KL-QJB-F

ネック:KL-QJB-F/ブリッジ:KL-QJB-F

コントロール

フロント・ボリューム/リア・ボリューム/マスター・トーン/ピックアップ・セレクトスイッチ(4機種共通)

フロント・ボリューム/リア・ボリューム/マスター・トーン/ピックアップ・セレクトスイッチ(4機種共通)

フロント・ボリューム/リア・ボリューム/マスター・トーン/ピックアップ・セレクトスイッチ(4機種共通)

フロント・ボリューム/リア・ボリューム/マスター・トーン/ピックアップ・セレクトスイッチ(4機種共通)

ペグ・ナット・ブリッジ

Gotoh GB-707E/Bone(38mm)/オリジナル(弦ピッチ17.5mm)(4機種共通)

Gotoh GB-707E/Bone(38mm)/オリジナル(弦ピッチ17.5mm)(4機種共通)

Gotoh GB-707E/Bone(38mm)/オリジナル(弦ピッチ17.5mm)(4機種共通)

Gotoh GB-707E/Bone(38mm)/オリジナル(弦ピッチ17.5mm)(4機種共通)

付属ケース

専用ハードケース

Killer Soft Case(KF-100B)

Killer Soft Case(KF-100B)

Killer Soft Case(KF-100B)

現在の状況

受注期間終了(2017年1月25日まで)

ベース一覧に掲載

ベース一覧に掲載

ベース一覧に掲載

出典:Killer Guitars公式サイト各製品ページ(2026年9月時点)、Black Rose 15 reissueは島村楽器の2015年11月26日付告知

スケール長は770mmと814mmの2種類

ここで扱うKB-Impulss 4機種のスケール長は、34インチ(864mm)ではありません。Black Rose 15 reissueと現行のFlame top '17は770mmのショートスケール・23フレット、現行のPJ '15とJJ '15は814mmのミディアムスケール・24フレットです。同じImpulssの名前でも、スケール長とフレット数が2系統に分かれています。なお、Toshiyaモデルとして後述するAnimosityとDiademは、スケール長889mmです。

ネックジョイントは、上の4機種ともDeep insert joint(ディープ・インサート)です。現行の3機種はKiller公式のスペック表、Black Rose 15 reissueは島村楽器の告知に掲載されたスペックでそう記載されています。島村楽器はBlack Rose 15 reissueについて「ディープインサート・ネックジョイントで、サスティーンに優れています」と説明しています。

ピックアップはKillerオリジナル、コントロールは4つ

ピックアップは4機種ともKillerの型番を持つモデルで、Black Rose 15 reissue、Flame top '17、PJ '15はKL-QPBとKL-QJB-F、JJ '15はKL-QJB-Fを2基搭載しています。Killer公式はPJ '15を「ピックアップがPJ仕様のKB-Impulss」と説明しています。公式スペックに記載されたコントロールは、フロント・ボリューム、リア・ボリューム、マスター・トーン、ピックアップ・セレクトスイッチの4つです。

注意したいのは、復刻前のBlack Roseとのピックアップの違いです。島村楽器は「2015年のリイシューモデルということもあり、ピックアップは元のモデルと異なりKL-QPBを搭載しております」と書いています。ただし、復刻前のモデルが何を積んでいたかは示されておらず、Killer公式のアーカイブにも復刻前のBlack Roseは掲載されていません。

KB-Criminal Bass Signature──Killerが「シグネチャー」と明記するモデル

KB-Criminal Bass Signatureは、Killer公式が製品ページの説明文で「沢田泰司氏のシグネチャーモデル」と書いているモデルです。PH custom '24とPJ '24の製品ページには、ヘッド裏面にTAIJIサイン(デカール)が入ると記載されています。

PH custom '24とPJ '24 Phoenix visionはカラー・オーダーにも対応していますが、同じページに「カラーを変更した場合、フェニックス・グラフィックとヘッド裏のTAIJIサインデカールはありません。」と書かれています。カラー・オーダー品は、ヘッド裏面に「Killer Color Order」ロゴが入ります。

現行'24の3機種

項目

PH custom '24 Phoenix vision

PJ '24 Phoenix vision

PJ '24 Camouflage

希望小売価格(税込)

869,000円

748,000円

825,000円

ボディ

Alder 2P Top/Maple 2P Back(ボディ内部に7本のエア・ダクト)

Alder 2P Top/Maple 2P Back(ボディ内部に7本のエア・ダクト)

Alder 2P Top/Maple 2P Back(ボディ内部に7本のエア・ダクト)

ネック

Maple/U shape(JBタイプ)/ボルトオン/ナット幅40mm

Maple/Wide U shape/ボルトオン/ナット幅42mm

Maple/Wide U shape/ボルトオン

指板・フレット

Rosewood/24フレット

Rosewood/24フレット

Rosewood/24フレット

スケール長

864mm

864mm

864mm

ピックアップ

ネック:EMG PA-X/ブリッジ:EMG 35DC-X

ネック:Seymour Duncan SPB-3/ブリッジ:Seymour Duncan SJB-3b

ネック:Seymour Duncan SPB-3/ブリッジ:Seymour Duncan SJB-3b

コントロール

マスター・ボリューム/バランサー/Bass Expander(EMG EXB)

マスター・ボリューム/バランサー

マスター・ボリューム/バランサー

ブリッジ

ESP BB-1(1~4弦裏通し)

ESP BB-1(4弦のみ裏通し)

ESP BB-1(4弦のみ裏通し)

ペグ

Gotoh GB-528

Gotoh GB528

Gotoh GB528

ピックガード

ブラック1枚

ブラック1枚(出荷時にビスで取り付け済み)

クリア1枚(付属・出荷時は未装着。貼り付け用の両面テープ付属)

付属ケース

ソフトケースGB型

ソフトケースGB型

ソフトケースGB型

左用モデル

22,000円(税込)アップ

22,000円(税込)アップ

22,000円(税込)アップ

出典:Killer Guitars公式サイト各製品ページ(2026年9月時点)

ポジションマークにも共通の仕様があります。PH custom '24とPJ '24の製品ページによると、トップ・ポジション・マークはアバロン(6.5mm)で、サイド・ポジション・マークには蓄光素材が使われています。公式は「暗い場所で発光するので暗転したステージでも見やすくなります」と説明しています。

PH customとPJの違い

同じSignatureでも、PH customとPJは別の楽器と考えたほうが実態に合います。PJ '24の2機種はネックにSeymour Duncan SPB-3、ブリッジにSeymour Duncan SJB-3bを積んでいます。一方のPH custom '24は、ネックにEMG PA-X、ブリッジにEMG 35DC-Xハムバッカーを搭載しています。コントロールにもEMG EXB(公式の表現では「ゲイン・コントロール」)が加わります。

ネックも違います。PH customは「JBタイプのナロー・ネック」でナット幅40mm、PJ '24 Phoenix visionはナット幅42mmのワイド・ネックです(PJ '24 Camouflageのページにはナット幅の記載がありません)。弦の張り方も異なり、PH customは1~4弦すべてをボディの裏から張れますが、PJは4弦のみです。どちらも、裏から張らずにブリッジに固定する張り方もできます。

ブレス・ホールという加工

Signature系の構造上の特徴が、ブレス・ホールです。Killer公式は「ボディ内部に7本のエア・ダクトが通っています。これにより、中域と高域のミックスが良くなります。」と説明しています。標準モデルのKB-Criminal Bass '24 PHの製品ページでは、この加工を「トップ材とバック材の間の穴加工」と呼び、標準モデルにはないと明記しています。

旧モデル・'22・'24の3世代で何が変わったか

KB-Criminal Bass Signatureは、Killer公式のアーカイブまでたどると、3つの世代が確認できます。2022年3月に生産を終えた旧モデル、2024年1月10日に生産を終えた'22世代、そして現行の'24世代です。PJのフェニックス・ヴィジョンで比べると、次のようになります。

項目

KB-Criminal Bass Signature(旧)

Signature PJ 22 Phoenix vision

Signature PJ '24 Phoenix vision

公式ページ上の状況

生産終了(2022年3月)

生産終了(2024年1月10日)

ベース一覧に掲載

希望小売価格(税込)

495,000円

オープン価格

748,000円

ボディ

White ash top/Maple back/Breath hole

Alder 2P Top/Maple 2P Back

Alder 2P Top/Maple 2P Back

ネックジョイント

Deep insert joint

Bolt-on joint

Bolt-on joint

指板

Rosewood

Honduras rosewood

Rosewood

ピックアップ

Seymour Duncan SPB-3/SJB-3

Seymour Duncan SPB-3/SJB-3b

Seymour Duncan SPB-3/SJB-3b

ペグ

公式スペックに記載なし

Gotoh GB-11W

Gotoh GB528(2025年8月28日にGB-11Wから変更)

ナット幅

公式スペックに記載なし

45mm

42mm

付属ケース

Soft Case

Killer hard case

ソフトケースGB型

出典:Killer Guitars公式サイト 製品ページおよびアーカイブ(以前の製品)各ページ。価格は各ページの表記

PJ '24の製品ページには、「以前のモデルからの変更点」として「付属品がハードケースからソフトケースGBに変更」「指板をホンジュラス・ローズウッドからローズウッドに変更」と記載されています。さらに「それ以前のモデルからの変更点」として、ボディ材のアルダー・トップ/メイプル・バックへの変更(ブレス・ホールはあり)、外周Rを大きめ(13R)にしたこと、ホンジュラス・ローズ指板、ネックのビンテージ・ナチュラルの木地着色(刷り込み着色)、ポリ系サテン・フィニッシュ(THINフィニッシュ)が挙がっています。ペグは2025年8月28日にGotoh GB-11WからGB528に変わりました。

PH customも同じ流れです。PH custom 22(2024年1月10日生産終了)の指板はHonduras Rosewoodで、付属品はKiller Hard Caseでした。'24では指板がローズウッドに、付属品がソフトケースGBに変わっています。ペグはPH custom 22の時点でGotoh GB-528です。

「Camouflage」を名乗るモデルは3つある

迷彩柄のCriminal Bassは、Killer公式サイト上に3つあります。名前が似ていても中身は別物なので、仕様で見分ける必要があります。

項目

KB-Criminal Bass Camouflage

Signature PJ 22 Camouflage

Signature PJ '24 Camouflage

公式ページ上の状況

生産終了(2022年3月)

生産終了(2024年1月10日)

ベース一覧に掲載

希望小売価格(税込)

550,000円

オープン価格

825,000円

ボディ

White ash top/Maple back/Breath hole

Alder 2P Top/Maple 2P Back

Alder 2P Top/Maple 2P Back

ネックジョイント

Deep insert joint

Bolt-on joint

Bolt-on joint

指板

Rosewood

Honduras rosewood

Rosewood

ブリッジ側ピックアップ

Seymour Duncan SJB-3

Seymour Duncan SJB-3b

Seymour Duncan SJB-3b

ペグ

公式スペックに記載なし

Gotoh GB-11W

Gotoh GB528

付属ケース

Soft Case

Killer hard case

ソフトケースGB型

出典:Killer Guitars公式サイト 製品ページおよびアーカイブ(以前の製品)各ページ

なお、PJ 22 Camouflageのページは、スペック欄が「Honduras rosewood」、旧製品画像の注記が「指板材はローズウッドになります。」と記載が分かれています。

出品タイトルに「Killer クリミナル カモフラージュ」とだけ書かれている場合、どれを指しているかは名前からは判断できません。ボディ材、ネックジョイント、指板材、付属ケースを出品者に確認すると絞り込めます。

標準モデルKB-Criminal Bass '24 PHとの違い

KB-Criminal Bassには、Signatureを冠さない標準モデルもあります。現行のKB-Criminal Bass '24 PHは、Phoenix VisionとVintage Naturalの2色です。標準モデルの製品ページは、Signature PH custom '24を「上位モデル」と呼び、違いを明記しています。

項目

Signature PH custom '24 Phoenix vision

KB-Criminal Bass '24 PH Phoenix Vision

希望小売価格(税込)

869,000円

297,000円(Vintage Naturalは286,000円)

ボディ

Alder 2P Top/Maple 2P Back

Ash 2P top/Maple 2P back

ブレス・ホール

あり

なし

ネック

Maple/U shape(JBタイプ)/ボルトオン

Maple/U shape(JBタイプ)/ボルトオン

指板

Rosewood/24フレット

Ebony/24フレット

ピックアップ

ネック:EMG PA-X/ブリッジ:EMG 35DC-X

ネック:Original passive P/ブリッジ:Original passive HB

コントロール

マスター・ボリューム/バランサー/Bass Expander(EMG EXB)

マスター・ボリューム/バランサー/トーン

ブリッジ・ペグ

ESP BB-1(1~4弦裏通し)/Gotoh GB-528

ESP BB-1(1~4弦裏通し)/Gotoh GB-528

ヘッドロゴ

Killer logo(Gold Edge)

Killer logo(Black)

カラー・オーダー

対応

非対応

出典:Killer Guitars公式サイト各製品ページ(2026年9月時点)

フェニックスの表現も違います。標準モデルのPhoenix Visionについて、Killer公式は「フェニックス・グラフィックはアルミ風デカールです。上位モデルのホログラフ・シートより虹色の光り加減は控えめですが製品の仕様です。」と書いています。標準モデルにはTAIJIサインの記載もありません。

標準モデルにも旧世代があります。2025年7月25日に受注を終えたKB-Criminal Bass(希望小売価格198,000円)は、アルダー・ボディ、Deep insert joint、ローズウッド指板で、ピックアップはQP PBとQP JBでした。

KB-Desperado──「沢田泰司氏も使用していた」LPタイプ

KB-Desperadoの製品ページには「沢田泰司氏も使用していたLPタイプのベースです」と書かれています。2022年1月に生産を終えており、希望小売価格は792,000円(税込)でした。

設計はImpulssともCriminal Bassとも違います。ボディトップは2ピースのキルテッド・メイプル(15.0mm)、ボディバックはマホガニー(45.0mm)で、公式はマホガニーを「太いサウンドで中低域の再生に優れた」材と説明しています。ネックはセット・ネックのU shapeで、指板はローズウッド(305R)の22フレット、フレットはミディアム・ハイ・タイプ(#214H)です。

項目

KB-Desperado(公式の記載)

ピックアップ

バルトリーニ製。フロント4C-B、リア4C-T

コントロール

1ボリューム、1バランサー(ボリュームはCTS社製ポット500K-B)

ブリッジ

BB-1ヘビーウェイト・ブリッジ(弦間の調整が可能)

ペグ

GOTOH GB-707E

ナット幅・ヘッド角

38.0mm/14度

ジャック

スイッチクラフト社製モノラルジャック(メタルプレート取り付け)

ポジションマーク

白蝶貝ドット

カラー

Brown Sunburst/Seethrough Black

スケール長

864mm

出典:Killer Guitars公式サイト アーカイブ「KB-Desperado」

公式ページには、ヘッドトップがボディトップと同じキルテッド・メイプル仕様であることや、ハイポジションを弾きやすくするためのヒール部分のラウンド加工、体に当たる部分を大きく丸めたバックカットも記載されています。中古で現物を確認するときの照合材料になります。

廉価ラインのKB-DaggerとKB-Rancor

Killerは、ImpulssとCriminal Bassのそれぞれに廉価モデルを用意しています。公式の製品ページの説明文では、KB-Daggerを「KB-インパルスのコスト・パフォーマンス・モデル」、KB-Rancorを「KB-Criminal bassのコストパフォーマンスモデル」と位置づけています。

項目

KB-Dagger PJ/JJ

KB-Rancor(旧)

KB-Rancor '25 P-H

上位ライン

KB-Impulss

KB-Criminal Bass

KB-Criminal Bass

希望小売価格(税込)

各99,000円

99,000円

110,000円

ボディ

Basswood

Basswood

Alder 2P

ネック

Maple/24フレット/ボルトオン

Maple/ボルトオン

Maple/U shape(JBタイプ)/ボルトオン

スケール長

814mm(ミディアム)

864mm

864mm

ピックアップ

PJ:オリジナルPB/JB、JJ:オリジナルJB×2

ネック:オリジナルPB/ブリッジ:オリジナルJB×2

ネック:オリジナル・パッシブP/ブリッジ:オリジナル・パッシブHB

コントロール

フロント・ボリューム/リア・ボリューム/マスター・トーン

マスター・ボリューム/バランサー

マスター・ボリューム/バランサー/トーン

公式ページ上の状況

ベース一覧に掲載

2025年8月28日に受注終了

ベース一覧に掲載

出典:Killer Guitars公式サイト各製品ページ(2026年9月時点)

KB-Daggerと旧KB-Rancorについて、Killer公式はバスウッド・ボディを「中域が膨らんだ柔らかい音」と説明しています。

KB-Rancorは世代が入れ替わっています。旧モデルのページには「受注終了です。2025/8/28。流通在庫のみになります。後継モデルを企画中です。」とあり、現在のベース一覧には後継のKB-Rancor '25 P-Hが載っています。'25 P-Hの製品ページには、「全体的に仕様を見直し再設計」したこと、トラディショナルなアルダー・ボディ、ハイポジションが従来より若干細いナロウネック(0F幅40mm/24F幅62mm)、新しいペグ、カスタムタイプのブリッジが記載され、「パッシブPUモデルです」と明記されています。ブリッジ側のピックアップも、JB×2からハムバッカー(HB)に変わりました。

名前が似ていても、TAIJIとは別のアーティストのモデル

Killerのベース一覧には、Impulssの名前を持ちながらTAIJIとは別のアーティストに紐づくモデルもあります。KB-Impulss Animosity(Black/White)は、公式スペックのヘッドロゴ欄が「Toshiya model original killer logo」です。スケール長は889mm、ネックジョイントはボルトオンで、ここまで見てきたImpulssとは仕様が大きく異なります。KB-Impulss Diademも、公式の説明文で「dir en grey toshiya氏のシグネーチャー・モデルKB-Impulss Animosityのコストパフォマンスモデル」とされています。

LPタイプのセット・ネックという点でKB-Desperadoと共通するKB-Fervency(生産終了)も、公式では「Nightmare Ni-ya氏のシグネチャー・モデル」です。「Killer Impulss」「Killer LPタイプ」といった出品名だけで、TAIJIの関連モデルと判断しないようにしてください。

TAIJI関連3系統と標準・廉価モデルの希望小売価格一覧

ここまで扱った3系統と、その標準・廉価モデルの希望小売価格を、Killer公式サイトの表記(Black Rose 15 reissueのみ島村楽器の告知)どおりに並べます。生産終了品は、アーカイブに掲載された価格です。中古価格を見るときの基準線として使ってください。

モデル

希望小売価格(税込)

公式ページ上の状況

KB-Dagger PJ

99,000円

ベース一覧に掲載

KB-Dagger JJ

99,000円

ベース一覧に掲載

KB-Rancor(旧)

99,000円

2025年8月28日 受注終了

KB-Rancor '25 P-H

110,000円

ベース一覧に掲載

KB-Criminal Bass(旧)

198,000円

2025年7月25日 受注終了

KB-Impulss PJ '15

214,500円

ベース一覧に掲載

KB-Impulss JJ '15

214,500円

ベース一覧に掲載

KB-Impulss Flame top '17

231,000円

ベース一覧に掲載

KB-Criminal Bass '24 PH Vintage Natural

286,000円

ベース一覧に掲載

KB-Criminal Bass '24 PH Phoenix Vision

297,000円

ベース一覧に掲載

KB-IMPULSS Black Rose 15 reissue

302,500円(島村楽器の告知ページの表記)

受注期間終了(2017年1月25日まで)

KB-Criminal Bass Signature(旧)

495,000円

2022年3月 生産終了

KB-Criminal Bass Camouflage(旧)

550,000円

2022年3月 生産終了

KB-Criminal Bass Signature PJ '24 Phoenix vision

748,000円

ベース一覧に掲載

KB-Desperado

792,000円

2022年1月 生産終了

KB-Criminal Bass Signature PJ '24 Camouflage

825,000円

ベース一覧に掲載

KB-Criminal Bass Signature PH custom '24 Phoenix vision

869,000円

ベース一覧に掲載

KB-Criminal Bass Signature '22世代(PH custom 22/PJ 22/PJ 22 Camouflage)

オープン価格

2024年1月10日 生産終了

出典:Killer Guitars公式サイト ベース一覧・各製品ページ・アーカイブ(2026年9月時点の表記)、Black Rose 15 reissueは島村楽器の2015年11月26日付告知

中古で探すときに確認したいこと

本記事では、実測にもとづく中古相場レンジを掲載していません。数値の代わりに、個体を見るときの判断材料を置きます。前掲の希望小売価格一覧と合わせて使ってください。

1. モデル名を末尾まで特定する

「Killer KB-IMPULSS」とだけ書かれた出品は、PJ '15なのかJJ '15なのか、Flame top '17なのか、Black Roseなのかが分かりません。スケール長は770mmと814mm、フレット数は23と24に分かれます。写真では判断しづらいので、出品者に実測値を尋ねるのが確実です。

2. Signatureかどうかを目印で見る

KB-Criminal Bass SignatureのPH customとPJ('22・'24)では、ヘッド裏面のTAIJIサイン・デカールとボディのフェニックス・グラフィックが目印になります。Killer公式が明記しているとおり、カラー・オーダー品にはこの2つが入らず、代わりにヘッド裏面に「Killer Color Order」ロゴが入ります。旧Signatureの説明文にも「ヘッドの裏にサイン(インレタ)が入っています」とあります。一方、Camouflageの各ページにはサインの記載がありません。ヘッド裏の写真がない出品では、追加で依頼しておきたいところです。

3. 世代を仕様で確かめる

Signatureは世代によって、指板材('22はホンジュラス・ローズウッド、'24はローズウッド)、付属ケース(旧モデルはソフトケース、'22はハードケース、'24はソフトケースGB型)、ネックジョイント(旧モデルはDeep insert、'22以降はBolt-on)が変わります。PJ Phoenix visionはナット幅('22は45mm、'24は42mm)も公式に書き分けられています。ペグは世代の目印になりません。'22はGotoh GB-11Wですが、'24も2025年8月28日にGB528へ変わるまではGB-11Wでした。GB-11Wだからといって'22とは限らないということです。ケースも購入後に入れ替えられることがあるため、1点だけで世代を決めず、複数の仕様を組み合わせて判断してください。

4. コンディションの基本を押さえる

  • ネックの反りがトラスロッドの調整範囲に収まっているか

  • フレットの摩耗(すり合わせで対応できるか、リフレットが必要な状態か)

  • ポットやジャックの接触不良、ノイズの有無

  • 純正パーツが交換されている場合、オリジナルが付属するか

交換後のパーツのほうが好みに合うこともあります。ただ、手放す可能性が少しでもあるなら、オリジナルパーツの有無は購入時に確認しておくと安心です。

5. 判断に迷ったら問い合わせる

Killerの公式サイトのお問い合わせページにはメールフォームがあります。修理については「Killer製品(ESP製品)取扱いの楽器店にて承ります。」、見積もりと納期の問い合わせも「Killer製品取扱い楽器店にてお願いいたします。」と案内されています。

よくある質問

TAIJIのシグネチャーモデルはどれですか?

Killer公式が製品ページの説明文で「沢田泰司氏のシグネチャーモデル」と書いているのは、KB-Criminal Bass Signatureです。PH customとPJ Phoenix visionの製品ページ本文には、ヘッド裏面にTAIJIサインのデカールが入ると書かれています。KB-Impulssについては、2015年のBlack Rose 15 reissueを島村楽器が「沢田泰司 シグネイチャー」の2015年リイシューとして紹介していますが、Killer公式のImpulss製品ページにはTAIJIの記載がありません。

KB-Impulssは34インチスケールですか?

TAIJI関連として本記事で扱ったKB-Impulssは、いずれも34インチではありません。Killer公式のKB-Impulss PJ '15とJJ '15は814mmのミディアムスケール、Flame top '17と2015年のBlack Rose 15 reissueは770mmのショートスケールです。34インチ(864mm)なのは、KB-Criminal Bass系とKB-Desperadoです。なお、ToshiyaモデルのKB-Impulss AnimosityとDiademは889mmです。

KB-Desperadoも沢田泰司の使用機ですか?

Killer公式のKB-Desperado製品ページの説明文に「沢田泰司氏も使用していたLPタイプのベースです」と書かれています。キルテッド・メイプル・トップとマホガニー・バック、セット・ネック、ローズウッド22フレット、バルトリーニ製ピックアップという構成です。2022年1月に生産を終えており、Killer公式サイトでは「以前の製品」(アーカイブ)に掲載されています。

予算10万円前後で近い方向性のモデルはありますか?

Killer公式は、KB-Dagger(希望小売価格99,000円)をKB-Impulssの、KB-RancorをKB-Criminal Bassのコストパフォーマンス・モデルと位置づけています。KB-Rancorは旧モデルが2025年8月28日に受注を終え、現行は再設計されたKB-Rancor '25 P-H(同110,000円)です。KB-Daggerと旧KB-Rancorはバスウッド・ボディ、'25 P-Hはアルダー・ボディです。

ブレス・ホールとは何ですか?

KB-Criminal Bass Signatureのボディ内部に7本のエア・ダクトを通す加工です。Killer公式は「これにより、中域と高域のミックスが良くなります」と説明しています。旧Signature、旧Camouflage、'22と'24の各Signatureにはありますが、標準のKB-Criminal Bass '24 PHにはありません。

KB-Criminal Bass Signatureは新品で買えますか?

2026年9月時点で、Killer公式サイトのベース一覧にはPH custom '24 Phoenix vision、PJ '24 Phoenix vision、PJ '24 Camouflageの3機種が掲載されています。受注状況や納期は時期によって変わるため、購入を考えるときはKiller製品を扱う楽器店で最新情報を確認してください。

まとめ

TAIJIのベースを調べるときに押さえておきたい点は3つです。

1つめは、情報源ごとの書き方の違いです。Killer公式が明記しているのは、KB-Criminal Bass Signature(シグネチャーモデル)とKB-Desperado(使用していたベース)の2つです。KB-Impulssは、2015年のBlack Rose 15 reissueの際に島村楽器とイシバシ楽器が、TAIJIのシグネイチャー、あるいはTAIJIのために開発されたモデルとして紹介しています。

2つめは、3系統の設計がそれぞれ違うことです。本記事で扱ったKB-Impulss(Black Rose 15 reissue、Flame top '17、PJ '15、JJ '15)は、メイプル・ボディにディープ・インサートのネックで、スケール長は770mmまたは814mmです。KB-Criminal Bass Signatureは864mmで、現行はアルダー・トップ/メイプル・バックにブレス・ホール、ボルトオン・ネックです。PJはSeymour Duncan、PH customはEMGを積んでいます。KB-Desperadoは864mmのキルテッド・メイプル/マホガニーにセット・ネック、バルトリーニ製ピックアップです。

3つめは、同じ名前でも世代で中身が変わることです。Signatureは旧モデル・'22・'24の3世代で、ボディ材、ネックジョイント、指板材、付属ケースが変わってきました。PJのペグは'24の途中で変わっています。中古で探すなら、モデル名を末尾まで確かめ、ヘッド裏の写真を見て、世代を仕様で確認する。この3つで、判断に必要な材料はおおむね揃います。

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サウンドマニア編集部

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