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白井眞輝の使用ギター|62年製ES-345とマーシャル【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

[Alexandros]のギタリスト白井眞輝は、ES-335をはじめとする箱物のギターをメインにしてきたと本人が語るギタリストです。2022年のツアー機材を紹介したギター・マガジンWEBのレポートでは、1962年製のGibson ES-345が「メイン・ギター」とされ、ほかに1978年製のES-335 TD、1957年製のLes Paul Conversion、1962年製と1964年製のFender Stratocasterの計5本が登場しました。2026年5月の本人の連載コラムでも、ES-345をメインに使う理由が語られています。

アンプはマーシャルです。2020年の取材では1959 Super LeadとJCM25/50 Silver Jubileeを鳴らしていると話し、2024年3月公開の取材ではアンプをJTM45 Offset reissueに変えたと話しています。足もとは、2022年と2023年のツアーで撮影されたボードを見ると、Free The ToneのスイッチャーARC-3とARC-53Mを軸に、BOSSのペダルを多く並べた2枚組です。本記事では、使用ギター・アンプ・ペダルボードを、ギター・マガジンWEBの機材レポートとインタビュー、本人の連載コラム『臙脂の間』、Marshallの連載「アンプ de GO!!」をもとに整理します。

白井眞輝とギブソンの箱物:ES-335からES-345へ

ギター・マガジンWEBの連載『臙脂の間』のプロフィールによると、白井眞輝は神奈川県相模原市出身で、2007年に[Alexandros]へ加入し、バンドは2015年にメジャー・デビューしています。

同連載の第2回(2026年5月10日)で、白井はES-345をメインに使う理由を書いています。2007年に今のバンドに加入した時、オアシス好きのメンバーに勧められて購入したのがES-335で、当時は日本のロックバンドでセミアコを使う人が少なかったことも気に入っていたそうです。デビュー後はギブソン以外のギターも使うようになったものの、メインは335をはじめとする箱物から変わらず、いろいろなギターを試しても最終的に戻ってくるのはいつも箱物だった、と振り返っています。

ES-345を手に入れた時期は、出典によって書き方が異なります。本人のコラムでは「2015年にES-345を手に入れてから」、2022年9月のギター・マガジンWEBの機材レポートでは「2016年頃に入手して以来」とされています。コラムでは、以前はレコーディングで使ったギターに合わせてライブでもできるだけ同じものを使っていたが、最近はほとんど345で弾くようになった、とも書いています。

機材選びの考え方については、Marshallの「アンプ de GO!!」(GiGS 2020年7月号掲載)で「ギブソンのギターとかマーシャルのアンプが好きで使い続けている」と話し、2024年3月公開のギター・マガジンWEBのインタビューでは「ギターが一番大事で、その次がアンプ、最後にエフェクター」という順番を挙げています。

使用ギター:2022年“But wait. Tour? 2022”の機材レポートに登場した5本

ギター・マガジンWEBは2022年9月9日、ツアー“But wait. Tour? 2022”のリハーサル現場で撮影した白井のギターとペダルボードを紹介しています。登場したギターは次の5本です。

モデル

年式・仕様(レポートの記述)

弦

2022年ツアーでの使用楽曲

Gibson ES-345

1962年製。ストップ・テイルピースからビグスビーに換装、ジャックをステレオからモノラルに改造

─

「どーでもいいから」「we are still kids & stray cats」など

Gibson ES-335 TD

1978年製。ボディ全体のリフィニッシュ、ピックガードの交換

─

「空と青」「Rock The World」

Gibson Les Paul Conversion

1957年製のゴールドトップ。P-90搭載だった57年前半製のボディにPAFを取り付けたコンバージョン

ghs David Gilmour Signature(.0105-.050)

─

Fender Stratocaster

1962年製

ghs Boomers(.010〜.046)、レギュラー・チューニング

「Aleatoric」「Baby's Alright」「閃光」「日々、織々」など

Fender Stratocaster

1964年製、オリンピック・ホワイト。ブリッジはベタ付け

─

カポタストを使う楽曲用(ツアーでの登場は少なめ)

※ギター・マガジンWEB「白井眞輝([Alexandros])“But wait. Tour? 2022”使用機材」(2022年9月9日)をもとに編集部が整理。「─」はレポートに記載がない項目です。

Gibson ES-345(1962年製):2022年時点で「ES-335の後釜を担うメイン・ギター」

ギター・マガジンWEBは、この1962年製ES-345を「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で有名な仕様を彷彿させる」1本と紹介し、見出しで「ES-335の後釜を担う白井のメイン・ギター」としています。レポートによると、入手以前はES-335がメイン器で、入手してからはこちらを頻繁に使うようになりました。購入時に付いていたストップ・テイルピースはビグスビーに換装され、ジャックもステレオからモノラル仕様に改造されています。

2022年8月号のギター・マガジンのインタビューでも、聞き手が「今までの白井さんのメインはES-345だった」と話しています。2026年5月の連載コラムで白井は、今はどの曲も345で弾ける、むしろ345で弾きたいという気持ちが強くなっていると書いています。

Gibson ES-335 TD(1978年製):デビュー当初から所有する1本

1978年製のES-335 TDは、ギター・マガジンWEBによるとデビュー当初から所有しているギターで、白井自身が「自分のギター人生に寄り添ってきてくれた1本」と語っています。2022年のアルバム『But wait. Cats?』のレコーディングでは使われませんでしたが、ツアーでは「空と青」「Rock The World」をこのギターで弾いています。内部の改造点は不明とされ、ボディ全体のリフィニッシュとピックガードの交換が行なわれています。

Gibson Les Paul Conversion(1957年製):本人いわく「一番のお気に入り」

1957年製のレス・ポール・ゴールドトップは、もともとP-90が載っていた57年前半製のボディにPAFを取り付けた、いわゆる「コンバージョン」モデルです。白井は「サウンドが軽やかでカリッとしていて、シングルコイルみたいな使い方もできる」と話し、ギター・マガジンWEBは一番のお気に入りで、レコーディングやライブでも随所で活躍していると紹介しています。弦はghsのDavid Gilmour Signature(.0105-.050)で、ストラト用より太いゲージです。

Fender Stratocaster(1962年製):『But wait. Cats?』で最も弾いたギター

1962年製のストラトキャスターは、2018年の前作『Sleepless in Brooklyn』に続き、2022年の『But wait. Cats?』のレコーディングで最も弾いたギターとされています。ギター・マガジン2022年8月号のインタビューで白井は、同作で使ったギターを「「日々、織々」、「Rock The World」以外全部、62年製のストラトキャスターです」と答えています。弦はghsのBoomers(.010〜.046)で、レギュラー・チューニングです。

Fender Stratocaster(1964年製):カポタストを使う曲のための1本

日に焼けたオリンピック・ホワイトの1964年製ストラトキャスターは、カポタストを使う楽曲のために用意されたギターです。ブリッジはベタ付けにし、アーミングは軽くビブラートをかける程度だといいます。2022年のツアーでは登場する機会は少ないと紹介されています。

本人のYouTubeチャンネルで紹介しているギター

SPICEの2020年4月22日の記事によると、白井は2020年4月16日にYouTubeチャンネルを開設し、開設当初の動画では、愛用のギターやエフェクターを手に、購入した理由や気に入っている点、どの曲で使ったかを紹介していました。チャンネルには、ES-345 '62やES-335TD '78、Les Paul 57' Conversionのほか、「70' Gibson ES-335」「Gibson ES-335 '67」「70' GRETSCH WHITE FALCON」「GRETSCH TENNESSEAN '64」「Gibson Flying V '67 or '68」「Gibson J-45 54'」などの名前をタイトルに掲げた紹介動画が並んでいます。

アンプ:マーシャル。2020年は1959とSilver Jubilee、2024年公開の取材ではJTM45 Offset reissue

Marshallの連載「アンプ de GO!!」は、白井を「デビュー以来、同社製のアンプを使い続けている」ギタリストとして紹介しています。白井自身も、ジョン・フルシアンテやスラッシュが好きで、彼らが使っていたからマーシャルを使い始め、今も使い続けていると話しています。

時点

アンプ

出典での説明

2020年(GiGS 2020年7月号)

Marshall 1959 Super Lead

クリーン用。クリーン用にJCM800も試したが、昔から使っている1959に戻した

2020年(GiGS 2020年7月号)

Marshall JCM25/50 Silver Jubilee

歪み用

2022年(“But wait. Tour? 2022”)

─

アウトプット・セレクターで、クリーン用と歪み用の2種類のアンプを切り替え

2024年3月公開の記事

Marshall JTM45 Offset reissue

「アンプをマーシャルのJTM45 Offset reissueに変えた」

※Marshall「アンプ de GO!!」シーズン2第2回(GiGS 2020年7月号)、ギター・マガジンWEB「白井眞輝([Alexandros])“But wait. Tour? 2022”使用機材」、同「月刊『足下調査隊!』第6回」(2024年3月29日)をもとに編集部が整理。「─」は機種名の記載がない項目です。2024年3月公開の記事は、どのアンプをJTM45 Offset reissueに置き換えたかを書いていません。

2020年の取材で白井は、ステージには3段積みのマーシャルを3組並べているが、鳴らしているのは1959とシルバー・ジュビリーの2つだと話しています。1959はフレットクロスをクリーム色に塗り直し、ブランドのロゴもヘッドに合わせて換えているそうです。音作りについては「ギターとアンプの組み合わせで音はほぼ決まってくるし、エフェクターはそこに2割ぐらいの味付けをしてくれるもの」と語っています。

2024年3月公開のギター・マガジンWEBの記事では、プリアンプ/EQのTONEFLAKE Super Pre Amp Equalizer MODEL-Gのツマミ位置が2022年8月の取材時から大きく変わっていた理由として、アンプをJTM45 Offset reissueに変えた影響を挙げ、音色は変わっていないと話しています。本人のYouTubeチャンネルにも「Marshall JTM Offsetの紹介」というタイトルの動画があります。

ペダルボード:Free The ToneのスイッチャーとBOSSのペダル

Free The Tone公式サイトは2017年2月8日、2016年12月6日のZepp Tokyo公演で白井が使ったペダルボードを紹介し、ARC-3とARC-53Mを併用して19個ものエフェクターをコントロールする巨大なシステムと説明しています。2022年9月公開と2024年3月公開(2023年12月撮影)のギター・マガジンWEBのレポートでも、ARC-3とARC-53Mの2台のスイッチャーを使う構成は同じです。

2023年12月のボード:計42台、メインとサブの2枚構成

ギター・マガジンWEBの「月刊『足下調査隊!』第6回」は、2023年12月9日の“NEW MEANING TOUR 2023”東京公演最終日のリハーサル前に撮影したボードを紹介しています。エフェクター、スイッチャー、パワーサプライを合わせて計42台で、右側のメイン・ボードは28台のペダルで構成されています。信号の大まかな通過順は、ジャンクション・ボックス、ブースター、プリアンプ、ループ・ボックス、ARC-3、アウトプット・セレクターの順です。

機材

役割

レポート・インタビューでの説明

BOSS BP-1W

ブースター/プリアンプ

ループ・ボックスの前段。NATモードで、ハムバッカーのギターからシングルコイルに持ち替えた時の出力差を補正

TONEFLAKE Super Pre Amp Equalizer MODEL-G

プリアンプ/EQ

つなぎっぱなし。今は味つけ程度の設定

FREE THE TONE LB-2

ループ・ボックス

LOOP 1にワウとワーミー、LOOP 2にファズ3台。ARC-3からのラッチ信号で切り替え

Jim Dunlop SW95 Slash Cry Baby Wah/DigiTech Whammy5

ワウ/ワーミー・ペダル

LB-2のLOOP 1

BOSS FZ-1W/Wren and Cuff Creations Your Face Smooth Silicon 70's Fuzz/Wren and Cuff Creations The White Elk

ファズ

LB-2のLOOP 2。FZ-1Wはファズの音色でギター・ソロを弾きたい時に多用

FREE THE TONE ARC-3

プログラマブル・スイッチャー

ループ・ボックス前段のブースター(BP-1W)とプリアンプ以外のペダルを管理

BOSS OD-1/BOSS SD-1W

オーバードライブ

メインのオーバードライブ。SD-1Wはシングルコイルのギター用。OD-1の位置は気分で入れ替えている

BOSS OD-1X

オーバードライブ

さらにきつく歪ませたい時

Subdecay Harmonic Antagonizer

ファズ/オシレーター

「Mosquito Bite」(2018年)などで使用

BOSS BD-2W

オーバードライブ

クランチ用

BOSS DS-1W/BOSS BP-1W

ブースター

ARC-3のL3・L4。DS-1Wはディストーション・ペダルで、導入したばかりの段階。BP-1WはCEモード

BOSS MT-2W/BOSS TB-2W

ディストーション/ファズ

ARC-3のL7。TB-2Wは「実はあんまり使ってない」

Ernie Ball Mono Volume Pedal

ボリューム・ペダル

ARC-3のL6

Eventide PitchFactor

マルチ・ハーモナイザー

ARC-3のL8

FREE THE TONE ARC-53M

プログラマブル・スイッチャー

ARC-3のL5に接続し、空間系とサブ・ボードをまとめる

Mad Professor Silver Spring Reverb

リバーブ

ライブごとに気分で踏む

BOSS DM-2W/BOSS DD-6/BOSS RE-2

ディレイ

DM-2Wは味つけ用、DD-6は「LAST MINUTE」などテンポを決めて掛けたい時、RE-2は「todayyyyy」専用

Electro-Harmonix Pulsar

トレモロ

ARC-53MのL3

BOSS CE-2W/BOSS DC-2W

コーラス/ディメンション・コーラス

DC-2Wは「この曲はコーラスじゃないな」と思った時に使う

Line 6 M5

マルチ・エフェクター

サブ・ボード。Seekerモードのみを使用

Moogerfooger MF-101/MF-103S/MF-105/MF-102

ローパス・フィルター/フェイザー/フィルター/リング・モジュレーター

サブ・ボード。使い場所を決めず、アドリブで使う

strymon CLOUDBURST/BOSS RV-200

リバーブ

サブ・ボード

FREE THE TONE製アウトプット・セレクター

アウトプット・セレクター

信号の最終段

※ギター・マガジンWEB「白井眞輝([Alexandros])の“好き”を凝縮したペダルボード|月刊『足下調査隊!』第6回」(2024年3月29日公開、2023年12月9日撮影)をもとに編集部が整理。ジャンクション・ボックス(FREE THE TONE JB-21)、チューナー(BOSS TU-3S)、パワー・サプライ(FREE THE TONE PT-1D・PT-3D)は表から除いています。strymon CLOUDBURSTとBOSS RV-200は、記事に個別の使い方の説明がありません。

番号が振られた42台のうち17台がBOSS製です。白井はBOSSのペダルについて「ギターとアンプの個性を邪魔しない」と話し、エフェクターを選ぶ順番は3番目なので、その3番目に選ぶ機材として一番安心なのがBOSSだと説明しています。空間系はマルチ・エフェクターを使わず、タイプ別のコンパクト・エフェクターを並べている点も記事のポイントとして挙げられています。例外のLine 6 M5については、Seekerモードの元になったZ.VexのSeek Wahも試したがタイム感が合わなかったため、これだけはマルチを使っていると話しています。

左側のサブ・ボードは、「VANILLA SKY (feat. WurtS)」を出した2023年7月頃から使い始めたものです。[Alexandros]は曲間の演出にこだわるため、変わった音色が突発的に欲しくなる場面に備えて置いていると話しています。Moogerfoogerの4台は、2022年の『But wait. Cats?』の制作時に買いそろえたものです。

2022年9月のボードからの入れ替え

2022年9月と2023年12月の2つのレポートの機材リストを突き合わせると、次の位置のペダルが入れ替わっています。

位置

2022年9月(But wait. Tour? 2022)

2023年12月(NEW MEANING TOUR 2023)

ループ・ボックス前段のブースター

SOLODALLAS THE SCHAFFER REPLICA

BOSS BP-1W

LB-2の歪み

BOSS FZ-1W/Keeley DS-1 Ultra Mod./Wren and Cuff The White Elk

BOSS FZ-1W/Wren and Cuff Creations Your Face Smooth Silicon 70's Fuzz/Wren and Cuff Creations The White Elk

ARC-3のL1

Ibanez TS808 HW/BOSS SD-1W/BOSS OD-1X/Subdecay Harmonic Antagonizer

BOSS OD-1/BOSS SD-1W/BOSS OD-1X/Subdecay Harmonic Antagonizer

ARC-3のL3

UNION Tube & Transistor Bumble Buzz+Mad Professor Ruby Red Booster

BOSS DS-1W

ARC-3のL4

Creation Audio Labs MK4.23

BOSS BP-1W

ARC-3のL7

BOSS MT-2+JOYO Extreme Metal JF-17

BOSS MT-2W+BOSS TB-2W

ディレイ

BOSS DM-2W/BOSS DD-6

BOSS DM-2W/BOSS DD-6/BOSS RE-2

左側のボード

Line 6 M5/Way Huge ATREIDES/Moogerfooger MF-101/BOSS PS-6

Line 6 M5/Moogerfooger MF-101・MF-103S・MF-105・MF-102/strymon CLOUDBURST/BOSS RV-200

※ギター・マガジンWEB「白井眞輝([Alexandros])“But wait. Tour? 2022”使用機材」(2022年9月9日)と「月刊『足下調査隊!』第6回」(2024年3月29日)の機材リストをもとに編集部が整理。ジャンクション・ボックス、プリアンプ(TONEFLAKE)、ループ・ボックス、ワウ、ワーミー、スイッチャー、アウトプット・セレクター、チューナー、パワー・サプライ、リバーブ(Mad Professor)、トレモロ、コーラス、ボリューム・ペダル、ハーモナイザー、クランチ用オーバードライブ(BOSS BD-2W)は両方のリストで同じ機種のため省いています。

先頭のブースターについて白井は、THE SCHAFFER REPLICAはトレブル・ブースターなので意図しない高音が出てしまい、MXRのMicro Ampに替えたあと、YouTubeで聴いて音が良さそうだったBP-1Wを導入したと説明しています。L3のBumble Buzzは、2022年のレポートでは『But wait. Cats?』収録の「クラッシュ」のイントロで使用したファズとして紹介され、音量を調節できないため後段のRuby Red Boosterで調節していました。2024年3月公開の取材では、音量が調整できず単体で使うのが難しいことと「クラッシュ」専用だったことから、DS-1Wに替えたと話しています。

『But wait. Cats?』のレコーディングで使った機材

ギター・マガジン2022年8月号のインタビューによると、『But wait. Cats?』の制作ではプロデューサーからアンプやエフェクターを借りることが多く、「クラッシュ」のイントロは根岸孝旨氏から借りたマッチレスとRATの組み合わせに、サード・マン・レコードのTriplegraphを足して録っています。同じ時期にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの新作に影響され、BOSSのCE-1、エレクトロ・ハーモニックスのHoly Grail、Moogerfooger各種をそろえたと話しています。

「we are still kids & stray cats」では、先頭にビンテージのRATを置き、MoogerfoogerのMF-101、MF-102、Holy Grailの順に直列でつないだと説明しています。PCではエフェクトをほとんどかけなかったとも話しています。

白井眞輝のギターの価格と入手方法

ヴィンテージのGibson ES-345(1959〜1969年製):Reverbの掲載価格の中央値は約1.9万ドル

白井が使う1962年製と同じ年代のES-345は、ヴィンテージの中古として、掲載価格を見比べて探すことになります。2026年9月30日に海外の楽器マーケットプレイスReverbで「gibson es-345」を製造年1959〜1969年に絞って検索し、ギター本体の掲載価格を集計した結果は次のとおりです。

対象

件数

第1四分位

中央値

第3四分位

最小〜最大

Gibson ES-345(1959〜1969年製)

59件

11,554ドル

18,967ドル

32,250ドル

5,999〜82,956ドル

※2026年9月30日時点のReverbの掲載価格(米ドル表示、税・送料別)を編集部が集計。成約価格ではありません。59件のうち27件はユーロ・英ポンド・日本円での出品で、Reverbが表示した米ドル換算額を使っています。販売店と個人の出品を含み、同じ出品者が複数の個体を掲載している場合はそれぞれ1件と数えています(同じ出品者・同じ価格の重複掲載はありませんでした)。ケースやパーツ、ES-355などの別モデル、Gibson Custom Shopなどの復刻モデル、新品は除いています。年式・仕様(ステレオ/モノラル、ビグスビーの有無、リフィニッシュなど)や状態の異なる個体を一緒に集計しており、白井の1962年製の個体の価格を示すものではありません。

同じ日に国内のデジマートで「ES-345」「ES 345」を検索したところ、1959〜1969年製のGibson ES-345は11件(うち価格表示ありは9件)でした。件数が少ないため、本記事では国内の掲載価格の相場レンジは掲載していません。

中古・ヴィンテージで確認するポイント

2022年のツアーで使われた白井のギターは、いずれも1957〜1978年製で、改造が加えられた個体もあります。同じモデルを探すときは、次の点を個体ごとに確認しましょう。

  • ES-345のテイルピースとジャック。白井の1962年製はストップ・テイルピースからビグスビーに換装され、ジャックもステレオからモノラルに改造されています

  • ES-335のフィニッシュとピックガード。白井の1978年製はボディ全体のリフィニッシュとピックガード交換が行なわれています

  • レス・ポールのピックアップ。白井の1957年製は、P-90搭載のボディにPAFを取り付けたコンバージョンです

  • 製造年の根拠と、販売店の説明の内容

  • ネックの反り、フレットの残り、電装の動作

よくある質問

白井眞輝のメインギターは何ですか?

2022年時点では1962年製のGibson ES-345です。ギター・マガジンWEBの2022年9月の機材レポートが「ES-335の後釜を担う白井のメイン・ギター」と紹介し、2026年5月の本人の連載コラムでも「ES-345をメインに使う理由」が書かれています。ただし2022年の『But wait. Cats?』のレコーディングでは、「日々、織々」「Rock The World」以外の全曲で62年製のストラトキャスターを使ったと本人が答えています。

白井眞輝はどのアンプを使っていますか?

マーシャルです。GiGS 2020年7月号の「アンプ de GO!!」ではクリーン用に1959 Super Lead、歪み用にJCM25/50 Silver Jubileeを鳴らしていると話し、2024年3月公開のギター・マガジンWEBの記事では、アンプをJTM45 Offset reissueに変えたと話しています。

ペダルボードの特徴は?

Free The ToneのARC-3とARC-53Mの2台のスイッチャーで多数のコンパクト・エフェクターを管理する構成です。2023年12月のボードは計42台で、番号が振られたうち17台がBOSS製でした。ギター・マガジンWEBのインタビューで白井は、BOSSのペダルは「ギターとアンプの個性を邪魔しない」と話しています。

ES-345を手に入れたのはいつですか?

出典によって異なります。2026年5月の本人の連載コラムでは「2015年にES-345を手に入れてから」、2022年9月のギター・マガジンWEBの機材レポートでは「2016年頃に入手して以来」と書かれています。

まとめ:2022年時点のメインは1962年製ES-345、アンプはマーシャル

白井眞輝は2007年の加入時にES-335を手にして以来、ES-335をはじめとする箱物をメインにしてきたと本人が振り返っています。2022年のツアーでは1962年製ES-345が「メイン・ギター」とされ、1978年製ES-335 TD、1957年製Les Paul Conversion、1962年製と1964年製のStratocasterが使われました。2022年の『But wait. Cats?』のレコーディングでは、62年製ストラトキャスターが大半の曲で使われています。

アンプはマーシャルで、2020年は1959 Super LeadとJCM25/50 Silver Jubilee、2024年3月公開の取材ではJTM45 Offset reissueに変えたと話しています。2022年と2023年のツアーで撮影されたペダルボードは、Free The ToneのARC-3とARC-53Mを軸に、BOSSのペダルを多く組み込んだ2枚構成です。同じくFree The ToneのARC-3とARC-53Mを組み合わせたボードの例は、増川弘明の使用機材の記事で紹介しています。

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※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。

サウンドマニア編集部

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