
新藤晴一の使用ギター|黒いテレキャスとSago3本【2026年版】
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ポルノグラフィティのギタリスト新藤晴一のギターのうち、フェンダーの公式メディアFenderNewsが「メインの黒いTelecaster」と紹介しているのは、故ジョン・イングリッシュが2005年に製作した57年タイプのTelecasterです。本人はこのギターを「人生で初めて買ったテレキャス」と語っています。2025年のインタビューでは、American Ultra Luxe Vintage '60s Stratocaster HSSとAmerican Ultra Luxe Vintage '50s Telecasterの2本を「どちらも最近手に入れました」と話しており、Sago New Material Guitarsの公式サイトには新藤のカスタムオーダーギター3本の仕様が掲載されています。
2019年6月には、フェンダー・カスタムショップのシニアマスタービルダー、トッド・クラウスとの公開カスタムオーダーにも臨んでいます。本記事では、新藤晴一の使用ギターとその仕様、フェンダーとの関係、購入時の確認ポイントを、FenderNewsのインタビューとイベントレポート、Sago New Material Guitars公式サイト、フェンダー公式サイトの製品情報をもとに整理します。
新藤晴一とフェンダー:1974年製のストラトから黒いTelecasterへ
ソニーミュージックのポルノグラフィティ公式プロフィールによると、新藤晴一はギター担当で、1974年9月20日生まれ、広島県因島出身です。Sago New Material Guitarsのアーティストページでは「ポルノグラフィティ/THE 野党」のギタリストとして紹介されています。
2025年9月のFenderNewsのインタビュー前編で新藤は、家に友人が置いていったストラトタイプの安価なエレキギターを触るようになったのが始まりだったと振り返り、高校の頃はX JAPANに夢中だったと話しています。最初に通販で買ったのは小さなフェンダーのアンプで、クリーンチャンネルしかなかったそうです。2024年4月のJ-WAVE NEWSの記事では、エフェクターの存在を知らず、うまくなればギターの音がひずむのだと思っていたこと、のちにペダルを踏むと音がひずむと分かったことを語っています。
フェンダーとの出会いについて、新藤はインタビュー後編で、バンドブームの頃はX JAPANの影響もあってハムバッカーが主流で、自身も他社製のギターを弾いていたと話しています。そのうえで、最初に買ったフェンダーは1974年製の中古のストラトで、当時はただの「古いギター」で14〜20万円くらいだったと振り返っています。本格的にフェンダーを使い始めたのはプロになってしばらくしてからで、「マスタービルダーのジョン・イングリッシュが手がけた黒いTelecasterを手に入れたのが大きかった」と語っています。当時はエイジド加工のモデルが珍しく、そこからフェンダーに対する印象がガラッと変わったそうです。
所有するギターは多く、本人は2025年のインタビューで「僕はギターをたくさん持っているので、新しく迎える時はすでに持っているものと被らないことを重視しています」と話しています。2019年1月10日にリットーミュージックから出た『GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES 新藤晴一 ポルノグラフィティ』には、「所有58本のギター&ライヴ機材」のページが収められています。
新藤晴一の使用ギター
フェンダーの公式メディアとメーカーの公式サイトで確認できるギターを、確認できる時期とあわせて並べると次のとおりです。
ギター | 確認できる時期 | 記述の要点 | 出典 |
|---|---|---|---|
ジョン・イングリッシュ製作の黒いTelecaster(57年タイプがベース) | 2005年製作/2019年6月のイベントで披露 | レポートは「メインの黒いTelecaster」と紹介。本人は「人生で初めて買ったテレキャス」 | FenderNews |
ジョン・クルーズ製作の60年モデルのTelecaster | 2019年6月のイベントで披露 | ─ | FenderNews |
60年モデルのStratocaster | 2019年のレポートで「昨年完成したばかり」 | 黒いボディの下からペイズリー柄が見えるフィニッシュ、レリック加工 | FenderNews |
1974年製の中古のストラト | 購入時期の記載なし | 最初に買ったフェンダー | FenderNews |
Fender American Ultra Luxe Vintage '60s Stratocaster HSS(Fiesta Red) | 2025年9月のインタビュー時点で「最近手に入れました」 | 「このStratocasterなら1本で完結する」 | FenderNews |
Fender American Ultra Luxe Vintage '50s Telecaster(Butterscotch Blonde) | 同上 | 「まさにこれだな」と思ったテレキャス | FenderNews |
Sago New Material Guitars カスタムオーダーギター 3本(Vintage White/Black/Custom Color) | 公式サイトの掲載時点(掲載日の記載なし) | Thermo Honduras Mahoganyのボディ、635mm(22F)スケール | Sago New Material Guitars公式サイト |
※FenderNews「FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE」新藤晴一の公開カスタムオーダーのレポート(2019年7月16日公開)、FenderNews「Cover Artist 新藤晴一(ポルノグラフィティ)」前編(2025年9月20日公開)・後編(2025年9月27日公開)、Sago New Material Guitars公式サイトのアーティストページをもとに編集部が整理。「─」は記事に記載がない項目です。時期は各出典の記述時点で、現在も使っているかどうかを示すものではありません。
ジョン・イングリッシュ製作の黒いTelecaster:「人生で初めて買ったテレキャス」
2019年6月15日に表参道ヒルズで開かれた「FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE」のレポートで、FenderNewsはこのギターを、ファンにはお馴染みの“ドクロ黒テレ”の名称がついた「メインの黒いTelecaster」と紹介しています。故ジョン・イングリッシュが2005年に製作したもので、57年タイプのTelecasterがベースになっています。
新藤はイベントで、Telecasterを「“俺がお前を弾きこなしてやるぜ”っていうギタリスト魂を燃えさせるモデル」と表現し、「人生で初めて買ったテレキャスがこれで、持った瞬間にこれでカマしてやろう!って気になれたギターですね」と語っています。2025年のインタビュー後編でも、この黒いTelecasterについて「自分でも“これは似合ってる”と思える一本でした」と振り返っています。
2019年のイベントでは、このTelecasterをクリーンとクランチで弾き比べ、「(ピックアップの)センターのクリーンがリッチで好きなんです」「クランチでも音の粒がしっかり見えるのがシングルコイルの好きなところですね」と話しています。
60年モデルのTelecasterとStratocaster:2019年のイベントで披露・言及
同じイベントでは、ジョン・クルーズ製作の60年モデルのTelecasterも披露されました。また、レポートの時点で「昨年完成したばかり」だった60年モデルのStratocasterにも話が及び、黒いボディの下からペイズリー柄が見えるフィニッシュとレリック加工が話題になっています。このStratocasterの製作者は、レポートには書かれていません。
American Ultra Luxe Vintageの2本:2025年に「どちらも最近手に入れました」
2025年9月のFenderNewsのインタビュー前編に、新藤はAmerican Ultra Luxe Vintage '60s Stratocaster HSS(Fiesta Red)とAmerican Ultra Luxe Vintage '50s Telecaster(Butterscotch Blonde)を持参し、「どちらも最近手に入れました」と話しています。
'60s Stratocaster HSSについては、「見た目はヴィンテージっぽいのに、音を出すと間違いなく現行モデルのストラトサウンド」と評し、ステンレスフレット、コンター加工やヒールカット、ロッキングチューナー、ハムバッカーのタップ機能(S-1スイッチ)を「とにかく実用的」と挙げています。フェスではリハーサルがない場合も多いため、1本で幅広くカバーできるギターが重宝されるとして、「このStratocasterなら1本で完結する。アルペジオ主体の曲も、クランチ中心の曲も対応できるんです」と語っています。
'50s Telecasterについては、「これぞ“ザ・ストラト”、“ザ・テレキャス”と言えるような王道のモデルは意外と持っていなかった」ため、手にしたときに「まさにこれだな」と思ったと話しています。色合いについては衣装との相性の良さを挙げ、「ステージで映えるのは間違いないですね」とコメントしています。
Sago New Material Guitarsのカスタムオーダーギター:3本の仕様が公式サイトに掲載
Sago New Material Guitarsの公式サイトには、新藤のカスタムオーダーギター3本が掲載されています。本人のコメントは「段々、オレの肌に馴染んできた。」です。仕様は次の節で紹介します。
2019年の公開カスタムオーダー:トッド・クラウスとストラトを相談
2019年6月15日の「FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE」では、シニアマスタービルダーのトッド・クラウスを相手に、新藤が公開カスタムオーダーを行いました。FenderNewsのレポートによると、新藤はヴィンテージライクなストラトか、現代の音楽に合ったストラトかで迷っているようだったと書かれています。
新藤が希望として挙げたのは、「枯れているというより、パンチがあるけれどフェンダーらしい音のバイト感(エッジの鋭さ)があるタイプ」の音、ステンレスフレット、ピックアップのセレクトでした。トッド・クラウスは「ヴィンテージと新しいタイプの2本を買うのがいいのでは?」と冗談を交えたうえで、持っているヴィンテージタイプをモダンタイプに再解釈して作ったこともあると話し、「時間は充分にあります。ギターの製作開始後の仕様変更もできます」と伝えています。レポートはオーダーのやりとりまでを伝えており、完成した個体については触れていません。
Sago New Material Guitarsのカスタムオーダーギターの仕様
Sago New Material Guitars公式サイトのアーティストページに掲載されている3本の仕様は次のとおりです。
項目 | Vintage White | Black | Custom Color |
|---|---|---|---|
ボディ | Thermo Honduras Mahogany 2P | Thermo Honduras Mahogany 1P | Thermo Honduras Mahogany 1P |
トップ | Hard Maple | Hard Maple | MG Flame Maple |
ネック | Honduras Mahogany(Set Neck) | Honduras Mahogany | Honduras Mahogany |
指板 | Madagascar Rosewood | Madagascar Rosewood | Madagascar Rosewood |
スケール | 635mm(22F) | 635mm(22F) | 635mm(22F) |
ピックアップ(ネック/ブリッジ) | BKP The Mule/BKP The Mule | BKP Stormy Monday/BKP Stormy Monday | Gibson 57 Classic/Gibson 57 Classic |
ブリッジ | Gotoh 510UB | Gotoh 510UB | Gotoh 510UB |
コントロール | Master Vol+Master Tone+Toggle SW | Master Vol+Master Tone+Toggle SW | Master Vol+Master Tone+Toggle SW |
ピックガード | Brown Tortoise 4P | White | ─ |
フィニッシュ | Lacquer | Lacquer | Lacquer |
※Sago New Material Guitars公式サイト「新藤晴一 / ポルノグラフィティ/THE 野党」の掲載スペックをもとに編集部が整理。表記はサイトの英語表記に準じ、ページ内の綴りの揺れ(Madagasdar/Mondey)はMadagascar/Mondayにそろえています。「─」はページに記載がない項目です。ネックの「Set Neck」の表記はVintage Whiteの1本にのみあります。
3本とも、ボディにThermo Honduras Mahogany、指板にMadagascar Rosewoodを使い、635mm(22フレット)のスケールにGotoh 510UBのブリッジ、マスターボリューム・マスタートーン・トグルスイッチのコントロールという共通の構成です。違いはボディの枚数、トップ材、ピックアップ、カラーで、ピックアップはVintage WhiteがBKP The Mule、BlackがBKP Stormy Monday、Custom ColorがGibson 57 Classicです。
American Ultra Luxe Vintageの2本:フェンダー公式の製品スペック
2025年のインタビューに登場した2本は、フェンダー公式サイトに製品ページがあるモデルです。製品ページに掲載されている主な仕様は次のとおりです。
項目 | American Ultra Luxe Vintage '60s Stratocaster HSS | American Ultra Luxe Vintage '50s Telecaster |
|---|---|---|
ボディ | アルダー | アッシュ |
ネック | クォーターソーンメイプル、Modern "D"シェイプ | クォーターソーンメイプル、Modern "D"シェイプ |
指板 | ローズウッド | メイプル(10"-14"コンパウンドラジアス) |
フレット | Medium Jumbo Stainless Steel(22フレット) | Medium Jumbo Stainless Steel(22フレット) |
ピックアップ | Pure Vintage '61 Strat Single-Coil×2、Haymaker Humbucker | Pure Vintage '51 Tele Single-Coil(ネック・ブリッジ) |
スイッチ | 5-Position Blade、S-1 Switch | 3-Position Blade、S-1 Switch |
ブリッジ | 2-Point Deluxe Synchronized Tremolo | 6-Saddle American Tele with Brass Block Saddles |
ペグ | Deluxe Staggered Cast/Sealed(製品説明ではデラックスロッキングチューナー) | Deluxe Cast/Sealed Locking |
価格(税込) | 500,500円 | 511,500円 |
※フェンダー公式サイトの各製品ページのスペックと価格(2026年9月29日確認)をもとに編集部が整理。製品としての仕様で、新藤晴一の個体の仕様を示すものではありません。'60s Stratocaster HSSはFiesta Red、'50s TelecasterはButterscotch Blondeが新藤の持参した個体のカラーです。
新藤晴一のギターの価格と入手方法
新品:American Ultra Luxe Vintageの2本はフェンダー公式価格で50万円台
2025年に新藤が手に入れた2本は、フェンダー公式サイトでAmerican Ultra Luxe Vintage '60s Stratocaster HSSが500,500円、American Ultra Luxe Vintage '50s Telecasterが511,500円(いずれも税込、2026年9月29日確認)と表示されています。2026年9月29日にデジマートで「American Ultra Luxe Vintage 60s Stratocaster HSS」を検索したところ、該当は8件で、価格を確認できたのは6件でした。件数が少ないため、本記事では実測にもとづく販売価格のレンジを掲載していません。
Sago New Material Guitarsの3本は、同社公式サイトでカスタムオーダーギターとして紹介されている個体です。同社の公式サイトにはオーダーのページがあり、同じ方向の仕様を相談する場合は、表のボディ材、トップ材、ピックアップ、スケールが手がかりになります。
中古:相場レンジは掲載していません
新藤のギターには、マスタービルダーが製作したカスタムショップの個体や工房へのカスタムオーダーが含まれ、同じモデル名でも仕様が一致するとは限りません。本記事では実測にもとづく中古相場レンジを掲載していません。中古を検討するときは、次の点を確認しながら個体ごとに判断してください。
American Ultra Luxe Vintageの場合は、モデル名の年代表記('60s Stratocaster HSSか'50s Telecasterか)とカラー。'60s Stratocaster HSSはハムバッカー搭載のHSS仕様です
S-1スイッチの動作と、ステンレスフレット・ペグなど製品ページの仕様との一致
カスタムショップ製の場合は、製作者(マスタービルダー)の名前と製作年を販売店がどう確認したか
ネックの反りとフレットの残り、電装のガリやノイズ
ハードケースなど付属品の有無
よくある質問
新藤晴一のメインギターは何ですか?
FenderNewsの2019年のイベントレポートは、故ジョン・イングリッシュが2005年に製作した黒いTelecasterを「メインの黒いTelecaster」と紹介しています。本人はこのギターを「人生で初めて買ったテレキャス」と語っています。2025年には、American Ultra Luxe Vintageのストラトとテレキャスを「最近手に入れました」と話しています。
新藤晴一が最初に買ったフェンダーは?
2025年のFenderNewsのインタビュー後編で、本人は「最初に買ったフェンダーは1974年製の中古のストラト」と話しています。当時は14〜20万円くらいだったそうです。その後、プロになってしばらくしてから、ジョン・イングリッシュが手がけた黒いTelecasterを手に入れています。
Sagoの新藤晴一のギターはどんな仕様ですか?
Sago New Material Guitars公式サイトには、カスタムオーダーギター3本が掲載されています。3本ともThermo Honduras Mahoganyのボディに635mm(22フレット)のスケールで、ピックアップはVintage WhiteがBKP The Mule、BlackがBKP Stormy Monday、Custom ColorがGibson 57 Classicです。
2025年に手に入れたストラトの特徴は?
フェンダー公式サイトによると、American Ultra Luxe Vintage '60s Stratocaster HSSは、シングルコイル2基とHaymaker Humbuckerを搭載し、S-1スイッチとステンレスフレットを備えます。新藤はFenderNewsで「このStratocasterなら1本で完結する」と話し、リハーサルのない場合も多いフェスでの安心感を挙げています。
まとめ:新藤晴一のギターは「メイン」と紹介される黒いTelecasterとフェンダー、Sago
新藤晴一のギターのうち、FenderNewsが「メインの黒いTelecaster」と紹介するのは、故ジョン・イングリッシュが2005年に製作した57年タイプのTelecasterで、本人にとって人生で初めて買ったテレキャスです。最初に買ったフェンダーは1974年製の中古のストラトで、2019年のイベントではジョン・クルーズ製作の60年モデルのTelecasterも披露し、トッド・クラウスとストラトのカスタムオーダーを相談しました。
2025年にはAmerican Ultra Luxe Vintageの'60s Stratocaster HSSと'50s Telecasterを手に入れ、ストラトについては1本で完結する実用性を評価しています。フェンダー以外では、Sago New Material Guitarsの公式サイトに、Thermo Honduras Mahoganyのボディを持つカスタムオーダーギター3本が掲載されています。
サウンドマニア編集部
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