
清水依与吏のメイン機はNash T-57|back number使用ギター15本【2026年版】
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清水依与吏(back number)が使うギターは、テレキャスタータイプが中心です。ツアーやMVごとの使用機材を追っている「back number 清水依与吏さんの機材を調べてみるブログ」は、ライブで使うギターの多くがテレキャスタータイプだとしたうえで、そのコレクションとして15本を挙げています。内訳はFenderが12本、Nash Guitarsが2本、Revelator Guitarsが1本。なかでも登場回数が最も多いのが、2013年から使われているNash Guitars T-57です。この記事では、ライブ映像・MV・公式のブックレットで裏づけが取れる範囲に絞り、15本の役割分担と、検索でよく尋ねられる「水色のギター」の正体を整理します。
清水依与吏の使用ギター一覧|記録で追えるテレキャスター15本
まず全体像です。以下は、同ブログが「テレキャスターコレクション」としてまとめている15本を、導入年の順に並べたものです。テレキャスタータイプ以外の機材はこの一覧には含まれません。
モデル | 導入 | 役割・主な使用場面 |
|---|---|---|
Fender Telecaster(GOLD-Ⅱ) | 2012年 | 金色ラメ塗装。フロント・リアともシングルコイル |
Nash Guitars T-57(2008年製) | 2013年 | ライブでの登場回数が最も多い機体。「サイレン」「黄色」のMV |
Fender Telecaster(1968年製) | 2013年 | 初の日本武道館公演の1曲目「半透明人間」(半音下げ) |
Fender Custom Shop Telecaster(GOLD) | 2013年 | 「高嶺の花子さん」MV。フロントがハムバッカー |
Fender Telecaster(1960年製) | 2014年 | 2019年以降は半音下げチューニングのメイン機 |
Fender Custom Shop MBS 60 Custom Telecaster by Yuriy Shishkov(2014年製) | 2014年 | 2016〜2017年は半音下げ機。以降は楽屋用、2022年ツアーで再登場 |
Fender Custom Shop MBS 60 Custom Telecaster by Mark Kendric(2009年製) | 2014年 | 上記とほぼ同仕様。ビルダーと色、ピックガードの留め点数が異なる |
Fender Telecaster Custom(1973年製) | 2015年 | 「新しい恋人達に」のレコーディング。2024年ツアーでも使用 |
Nash Guitars T-57(Ⅱ)(2008年製) | 2015年 | 1本目と同型。2017年以降は使用されていない |
Fender Telecaster(1953年製) | 2016年 | 「ハッピーエンド」「瞬き」などのMV。ツアー初出は2017年 |
Fender Telecaster(Blue) | 2017年 | All Our Yesterdays Tour 2017 で使用 |
Revelator Guitars 50s Tele(2007年製) | 2018年 | 導入以来つねに半音下げ用。2024年ツアーでは主力機 |
Fender Telecaster Thinline(1969年製) | 2018年 | ドームツアーとアルバム『MAGIC』期のツアーで使用 |
Fender Custom Shop MBS Retro Decor Telecaster by Yuriy Shishkov(2018年製) | 2018年 | ドームツアーの「半透明人間」1曲のみ |
Fender Telecaster Pink Paisley(1969年製) | 2020年 | 「エメラルド」のプロモーションと配信ライブ |
この一覧の出どころは、清水依与吏の機材をツアー別・楽曲別に記録している「back number 清水依与吏さんのギター総まとめ」です。同ブログは各機体について初出ツアーと使用楽曲を写真つきで挙げているため、記述の裏づけをライブ映像やMVで確かめられます。
15本という数字よりも読み取るべきなのは、同じテレキャスタータイプを、チューニングと曲調で細かく振り分けているという運用のほうです。以下、役割ごとに見ていきます。
メインはNash Guitars T-57|初武道館の1週間前に買った1本
ライブでの登場回数が最も多いとされるのが、2008年製のNash Guitars T-57です。導入は2013年。同ブログには、この機体を手に入れた経緯がこう書かれています。
back number初の日本武道館公演「stay with us」の一週間前に購入し、あまりに良かったため急遽武道館公演で使用することになった
back number初の日本武道館公演は公式プロフィールによれば2013年9月7日。買ってすぐ本番投入され、そのまま10年以上のメイン機になったことになります。同ブログは武道館公演で半音下げの曲以外は全曲この機体だったと記しており、以降も登場が続いています。ただし2017年のAll Our Yesterdays Tourでは出番がなかったとも書かれているため、途切れなく使い続けているわけではありません。
Nash Guitars T-57というモデルの中身
Nash Guitarsは、エイジド加工(新品を長年弾き込んだような外観に仕上げる処理)を看板にしたブランドです。正規ディーラーであるHumbucker MusicのT-57製品ページによれば、T-57はBill Nashが設計した、1957年製Fender Telecasterのルックスと弾き心地を狙ったモデルで、主な仕様は次のとおりです。
ボディ:アルダーまたはアッシュから選択
指板:メイプル
ピックアップ:Lollar製ハンドワウンド
ペグ:Gotoh Vintage
ピックガード:1プライのホワイト(他の仕様も選択可)
ノブ・ピックガード・塗装にエイジド処理
ヴィンテージ然とした外観のまま、内部は現代の工法とパーツで組まれているのがこのブランドの立ち位置です。1本ずつ手作業で仕上げられるため、同じ型番でも個体ごとに仕上がりが異なります。清水依与吏はT-57を2本所有しているとされ、2015年から使われた2本目はボディ材が異なるとされています(アッシュ/1本目はアルダー)。
音の傾向について、同ブログは1本目のT-57を「ハイのよく出る元気なサウンド」「'53 Telecasterに比べて高音成分が出る」と評し、明るい曲やギターソロ・単音弾きのある曲で使われる傾向を挙げています。
ヴィンテージFender6本|中心にある1953年製Telecaster
15本のうち6本が1953年から1973年までのヴィンテージFenderです(1953年製、1960年製、1968年製、1969年製Thinline、1969年製Pink Paisley、1973年製Custom)。この中で存在感が大きいのが1953年製Telecaster。1プライの黒ピックガード、バタースコッチブロンドのボディ、メイプル指板という、いわゆるブラックガード期の仕様です。
この個体を所有していることは、アルバム『MAGIC』初回限定盤B付属のブックレットに記載があると同ブログの1953年製Telecasterの記事が脚注で示しています。ツアーでの初出はAll Our Yesterdays Tour 2017、それ以前の2016年にはシングル「ハッピーエンド」のプロモーション期から登場していたとされます。
MVでの使用曲として挙がっているのは「ハッピーエンド」「瞬き」「オールドファッション」「HAPPY BIRTHDAY」。同ブログはこの機体について「ロック色の強い楽曲やバラードなど、音像の重い、どっしりとした曲で使用される印象」と書いており、近年は「水平線」を1カポで演奏する際の専用機になりつつあるとも記しています。
ほかのヴィンテージ勢は次のような位置づけです。1968年製は初の日本武道館公演の1曲目「半透明人間」を担当。1969年製Thinlineはドームツアーとアルバム『MAGIC』期のツアーで使われ、2020年の配信ライブを最後に登場していません。1969年製のPink Paisleyは2020年のみ、「エメラルド」のプロモーションと配信ライブでの使用に限られます。1973年製のTelecaster Customは「新しい恋人達に」のレコーディング機で、2024年のツアーでも使われました。
Fender Custom Shop MBS|ほぼ同仕様なのにビルダーが違う2本
15本のうち3本は、モデル名に「MBS」とビルダー名が併記されたFender Custom Shop製です。うち2本は仕様がほぼ重なっています。
項目 | 2014年製・Yuriy Shishkov作 | 2009年製・Mark Kendric作 |
|---|---|---|
モデル | MBS 60 Custom Telecaster | MBS 60 Custom Telecaster |
ピックガードの留め点数 | 5点 | 8点 |
カラー | 黒 | 上記とは別の色 |
導入 | 2014年 | 2014年 |
主な役割 | 2016〜2017年は半音下げ機。以降は楽屋用、2022年ツアーで再登場 | love stories tour 2014 での使用が写真で確認できる |
音の印象(同ブログ) | 「一番音に透明感がある」とされる | 「音の質感がザラザラしている」とされる |
同じモデル名で、外観上の違いが色とピックガードの留め方に限られる2本に、別々の音の評価が与えられている点は目を引きます。どの要素が差を生んでいるかは資料からは分かりませんが、少なくとも2本は別の役割で使い分けられています。
3本目は2018年製のMBS Retro Decor Telecaster。Yuriy Shishkovの手によるものです。レトロな壁紙をあしらった装飾的な仕上げで、ドームツアーの「半透明人間」1曲のためだけに使われました。
「清水依与吏の水色のギター」はどれか
清水依与吏のギターについて、色から探されることの多いのがこの「水色」です。結論から言うと、水色と呼ばれているのはメイン機のNash Guitars T-57を指しているとみられます。ただし、この機体の色名は情報源によって割れています。
使用機材を追っている同ブログは、この個体を「ミントグリーン」「緑テレ」と表記している
一方、機材まとめ系のサイトには「サーフグリーン」「水色」と表記しているものがある
Nash Guitars T-57のカラー展開にはSurf Greenが実在し、正規ディーラーの在庫にも並んでいる
つまり、同じ1本に緑系と青系の色名が併存している状態です。後述するとおり別に青いテレキャスターも存在しますが、そちらは2017年のツアーで短期間使われただけで、ステージで繰り返し目にする淡色の機体はNash Guitars T-57のほうです。検索されている「水色のギター」がこちらを指している可能性は高いとみられます。
紛らわしいのは、これとは別に青いテレキャスターが1本存在することです。同ブログの一覧には「Fender Telecaster(Blue)」が独立した項目として立てられており、2017年のAll Our Yesterdays Tourで使われたと記されています。以降ステージでの登場は確認されていませんが、2024年のツアーで使用候補に挙がっていた、という記述も添えられています。「水色のギター」を探す際は、メイン機のNashと、この青い個体の2本があることを踏まえておくと混乱しません。
なぜテレキャスターばかりなのか|チューニング別に機体を分ける運用
15本すべてがテレキャスタータイプという偏りについて、本記事が参照した資料の範囲では、本人が理由を語った記述は見つかっていません。ただし記録からは、選択の理由とは別に、機材を何のために増やしているのかが読み取れます。半音下げチューニングの運用です。
1968年製Telecaster:初の日本武道館公演で半音下げの「半透明人間」を担当
2014年製Custom Shop(Shishkov作):2016〜2017年の半音下げ機
1960年製Telecaster:2019年以降の半音下げメイン機
Revelator Guitars 50s Tele:導入以降つねに半音下げ。2023年の夏フェスでも半音下げ機として使用
記録から読み取れるのは、レギュラー用と半音下げ用の機体をそれぞれ用意し、曲ごとに持ち替えるという方式です。しかも半音下げ担当は時期によって入れ替わり、旧担当機はバックアップに回ります。歌いながら弾くボーカル兼ギタリストにとって、曲間のチューニング作業を減らせるこの方式は現実的な選択です。
同じボディ形状でそろえていることも、この運用と噛み合います。持ち替えたときにストラップの位置感覚やピッキングの当たり方が大きく変わらないためです。「テレキャスターばかり」という見え方の裏には、持ち替えを前提にした機材構成があります。
同じ方向性を狙うギターの選び方
Nash Guitars T-57そのものを狙う場合
Nash Guitars T-57は現行モデルです。正規ディーラーであるHumbucker Musicの在庫ページでは、2026年9月8日時点で7本が掲載され、価格は2,632.00ドルから3,399.00ドル。メイン機と同系色のSurf Green(Light Aging)は2,632.00ドルでした。
この価格は米国ディーラーの掲載価格であり、成約価格でも国内流通価格でもありません。国内で購入する場合は輸入経路・為替・保証条件によって条件が変わります。
本記事では、国内中古市場についての実測にもとづく相場レンジは掲載していません。推測のレンジを載せる代わりに、実物を見るときの判断材料を以下にまとめます。
仕様の一致点から選ぶ
Nash T-57は1957年製Fender Telecasterを範にしたモデルなので、方向性を近づけたい場合は次の3点をそろえるのが手がかりになります。
アルダーまたはアッシュのボディ:T-57はこの2種から選ぶ仕様です
メイプル指板:ローズウッド指板のテレキャスターとは高域の出方が変わります
シングルコイル2基の標準構成:清水依与吏の機体でフロントがハムバッカーだと明記されているのはCustom Shop製のGOLDで、もう1本の金色ラメの個体はフロントもシングルコイルの標準仕様と記されています
この3点を満たす現行の入り口としては、Fender公式サイトで110,000円(税込)で販売されているPlayer II Telecasterが候補になります。アルダー/チェンバードアッシュ/チェンバードマホガニーからボディ材を選べ、指板もメイプルとローズウッドの両方が用意されています。ピックアップはPlayer Series Alnico 5 Tele Single-Coilの2基構成、ネックはModern "C"、指板ラジアスは9.5インチ、スケールは25.5インチです。
ただし、Nash T-57がLollarのハンドワウンドピックアップとGotohのヴィンテージタイプペグを積み、外装にエイジド処理を施しているのに対し、Player IIはグロスポリエステル塗装のモダン仕様です。外観と手触りの再現度を上げたい場合は、この差をどこまで詰めるかが検討ポイントになります。
中古のテレキャスターを買うときの確認ポイント
清水依与吏が使っているような、レリック加工機やヴィンテージ個体を中古で探す場合、通常の中古ギターとは見るべき点がいくつか変わります。
エイジド加工と実損傷を切り分ける レリック機は塗装の欠けや金属パーツのくすみが最初から入っています。加工と後天的な損傷を混同しないよう、塗装表面の傷ではなく木部まで達したクラックの有無を基準に見てください。ネックジョイント部とヘッド裏は光を当てて確認します。
ネックの状態 1フレットと最終フレットを同時に押さえ、12フレット付近で弦とフレット頂点のあいだにできる隙間を見ます。トラスロッドに調整の余地が残っているか(回し切っていないか)も、可能なら販売店に確認してください。
ピックアップを3ポジションすべて鳴らす フロント単体、ミックス、リア単体の順に出力を確認します。片方だけ極端に音が小さい、あるいは出ない場合は断線やハンダ不良の可能性があります。試奏できない通販では出品者に動作確認の内容を尋ねてください。
ヴィンテージ個体は「オリジナルからの変更点」を文書で確認する ペグ・ピックアップ・ポットの交換、リフィニッシュ、ネックの折れ修理歴は価格に直結します。記載がない場合は質問し、回答が得られない個体は候補から外す判断も現実的です。
シリアルナンバーと年式の整合 ヴィンテージFenderは年式によってピックガードの枚数・素材、指板構造、ロゴのデザインが変わります。表示された年式と現物の仕様が食い違う場合、パーツ交換かネック・ボディの組み替えを疑う材料になります。
いずれも、判断に迷う点を販売店に文章で残る形で質問できるかどうかが分かれ目になります。個人間売買では回答の裏づけが取りにくいため、はじめて中古を買う場合は、保証と返品条件が明示された販売店から選ぶとリスクを抑えられます。
よくある質問
清水依与吏のメインギターは結局どれですか?
2008年製のNash Guitars T-57です。使用機材をツアー別に記録しているブログが、ライブでの登場回数が最も多い機体として挙げています。2013年、初の日本武道館公演の1週間前に購入した個体で、その公演では半音下げの曲を除く全曲で使われました。
水色のギターの正体は?
メイン機のNash Guitars T-57を指しているとみられます。この個体の色は「ミントグリーン」と表記されることも「サーフグリーン」「水色」と表記されることもあり、名称が統一されていません。Nash Guitars T-57のカラー展開にはSurf Greenが実在します。なお、これとは別に2017年のツアーで使われた青いテレキャスターが1本ありますが、そちらは短期間の登場にとどまっています。
初めて買ったギターは何ですか?
本記事が参照した資料の範囲では、最初に手にしたギターを特定できる記述は見つかっていません。ツアーやMVでの使用を追える範囲でもっとも早い時期に登場するのは、2012年から使われている金色ラメのFender Telecaster(GOLD-Ⅱ)です。
アコースティックギターは何を使っていますか?
本記事は、ライブ映像・MV・公式リリース物のブックレットで機体を特定できるエレクトリックギターを対象範囲としています。アコースティックギターについては、機種を特定できる資料の性質がエレキとは異なるため、別途扱います。
ギターが「うまい」と言われるのはなぜですか?
演奏の巧拙は聴き手の評価であり、本記事では踏み込みません。記録からわかるのは、曲ごとに機体とチューニングを細かく振り分けているという事実です。半音下げの曲には専用機を用意し、その担当機も時期によって入れ替えています。持ち替えの設計に手間をかけていることは、機材の記録から読み取れます。
同じギターを買えば同じ音になりますか?
Nash Guitars T-57は1本ずつ手作業で仕上げられるため、同じ型番でも仕上がりに個体差があります。加えて清水依与吏の機体は2008年製で、経年と使用による変化が加わっています。同じモデルを選ぶことは方向性を近づける手段のひとつですが、同一の音になるものとしては考えないほうが現実的です。
まとめ
同ブログがテレキャスターコレクションとして挙げているのは、Fender 12本、Nash Guitars 2本、Revelator Guitars 1本の計15本。メインは2013年から使われているNash Guitars T-57で、初の日本武道館公演の1週間前に購入された1本でした。
本数の多さは収集というより運用の結果です。半音下げ用の機体を常に別途用意し、その担当も時期ごとに入れ替える。ボディ形状をそろえておけば、持ち替えても手の感覚は大きく変わりません。歌いながら弾く立場でこの方式を選んでいることが、15本という数字の中身です。
同じ方向を狙うなら、まずはアルダーまたはアッシュのボディ、メイプル指板、シングルコイル2基という3点を満たす1本から。そこから先は、レリック加工の有無やピックアップの銘柄をどこまで詰めるかという段階の話になります。
サウンドマニア編集部
楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。


