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勢喜遊の使用ドラム|TAMA STAR Walnutとシグネチャースティック【2026年版】

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King Gnuのドラマー勢喜遊の使用ドラムは、TAMA Drums公式サイトのアーティストページに「STAR Walnut - custom color」と掲載されているTAMA STAR Walnutです。同ページのセットアップは24″×17″のバスドラム、13″×11″のタム、16″と18″のフロアタム2台で、スネアはStewart Copeland Signature、ペダルはIron Cobra Power Glideが記されています。

もう一つの特徴が、ドラムセットにサンプリングパッドなどの電子楽器を組み込む点です。2024年12月のTAMA 50周年イベントでは、SPD-SX PROとRolandのトリガーを組み込んだタムなしのセットで演奏しています。この記事では、TAMA・LERNIなどのメーカー公式ページと、リズム&ドラム・マガジン(ドラマガWeb)の取材記事をもとに、機材を型番まで整理します。

勢喜遊の使用機材一覧

メーカー公式ページに掲載された構成と、イベントやツアーごとのセッティングは同じではありません。下の表では、どの出典に書かれている機材かを右端の列に記しています。

カテゴリ

機材

出典

ドラムセット

TAMA STAR Walnut(custom color)

TAMA公式アーティストページ

スネア

TAMA Stewart Copeland Signature Snare Drum 14″×5″

TAMA公式アーティストページ

スネア(2024年12月のイベント)

TAMA Metalworks ST1340BN(13″×4″)ほか2台

ドラマガWeb

シンバル(2024年12月のイベント)

ジルジャン、セイビアン、パイステなど8点

ドラマガWeb

ペダル

TAMA Iron Cobra Power Glide Single Pedal(HP900PN)

TAMA公式アーティストページ

ハイハットスタンド

TAMA Speed Cobra Hi-Hat Stand(HH915D)

TAMA公式アーティストページ

スネアスタンド

TAMA STAR Hardware Snare Stand(HS100W)

TAMA公式アーティストページ

スティック

LERNI H-142SY(勢喜遊シグネチャー)

LERNI公式

サンプリングパッド(2024年12月のイベント)

Roland SPD-SX PRO

ドラマガWeb

トリガー(2024年12月のイベント)

各スネアにRolandのトリガー、キック・トリガーKT-10

ドラマガWeb

スピーカー

Genelec G Three(RAWフィニッシュ)

Genelec Japan

勢喜遊のプロフィール

Wikipediaの「勢喜遊」の項目によると、勢喜遊(せき ゆう)は1992年9月2日生まれ、徳島県阿南市出身のドラマーです。プロミュージシャンの両親を持ち、幼少期から電子ドラムを叩いていたとされます。小・中学生時代はダンススクールに通い、高校からドラムに転向。学生時代は吹奏楽部でパーカッションを担当していました。

上京後、セッションバーに通うなかで新井和輝と出会い、ミュージックバーでは当時Srv.Vinciのドラマーを探していた常田大希と出会います。2017年にKing Gnuとして始動し、2019年にメジャーデビュー。King Gnuではドラム、サンプラー、コーラスを担当し、常田大希のソロプロジェクトMILLENNIUM PARADEにもバンドメンバーとして参加しています。

リズム&ドラム・マガジンでは、2020年3月号で初めて表紙を飾り、2024年4月号では36ページの表紙巻頭特集が組まれました。ドラマガWebによれば、同誌2020年10月号の企画「ドラマー“第七世代”」では石若駿と勢喜遊の対談などが掲載され、企画に登場したドラマーたちが影響を受けたドラマーとしてクリス・デイヴの名前を挙げていたと紹介されています。

ドラムセット:TAMA STAR Walnut

TAMA公式ページに掲載されたセットアップ

TAMA公式のアーティストページには、使用モデルとして「STAR Walnut - custom color」、ドラムの構成として次の5点が掲載されています。

ドラム

サイズ

バスドラム

24″×17″

スネア(Stewart Copeland Signature)

14″×5″

タム

13″×11″

フロアタム

16″×16″

フロアタム

18″×16″

タム1台・フロアタム2台の構成です。24インチ口径のバスドラムについては、2024年12月のイベントで同じ日に出演した松浦千昇が、ドラマガWebのコメントでこう評しています。

遊君の使っているSTAR Walnutの24″キックの音もすごく良いなと思います。タイトな音で、ローもしっかり出ているのを見て、大きめのサイズを今後試してみるのもありだなと思いましたね。

── ドラマガWeb「【Live Report】FUYU×勢喜 遊×松浦千昇がテクニカルに紡ぐグルーヴ – TAMA 50th ANNIVERSARY EVENT <Day 2>」

STAR Walnutはどんなシリーズか

TAMA公式の製品ページでは、STAR Drumを「Starclassicで培ったシェルの鳴りを引き出すノウハウを、更に一歩推し進めた新たなフラッグシップモデル」と説明しています。STAR Walnutについては「中低音の丸い響きが印象的なウォルナット材を採用」とあり、ウォルナット・シェルの音の特性を「中低音域に独特の丸みと温かみがあり、高級感溢れるファットな鳴りをもたらします」と紹介しています。

タムのマウントには、シェルとフープへの負担を抑えて鳴りを妨げない設計のSuper Resonant Mounting Systemが採用されています。なお同ページでは、STAR Walnutは生産数量に制限があり、注文から出荷まで約3~4ヵ月の猶予が必要と案内されています(2026年9月25日確認)。

TAMAとのエンドースのきっかけになったキット

2024年12月1日のTAMA 50周年イベント(渋谷ストリームホール)に出演した際、勢喜遊はドラマガWebのコメントで、このSTAR WalnutがTAMAとの関係の出発点だったと話しています。

TAMAとのエンドースのきっかけになった最初のドラム・セットは、今回使っているSTAR Walnutでした。あれからもう6年くらい経っているなんて、早いですね。

── ドラマガWeb(2025年2月13日公開)

このイベントでは、24″バスドラムと18″フロアタムを軸にしたタムなしのセッティングで、公式ページの5点構成とは異なる組み方でした。

スネア:公式掲載モデルとイベントでの3台

公式掲載:Stewart Copeland Signature 14″×5″

TAMA公式アーティストページに掲載されているスネアは「14″x5″ Stewart Copeland Signature Snare Drum」です。The Policeのドラマー、スチュワート・コープランドのシグネチャーモデルで、TAMA公式ニュースによれば、2001年に発売されたSC145は「厚さ1.5mmのブラスシェルにセンターリッジ付き」という仕様です。アーティストページには品番までは記されていません。

2024年12月のイベントで使った3台

TAMA 50周年イベントでは、ドラマガWebのレポートによると次の3台のスネアを組み込んでいました。

位置づけ

モデル

サイズ・仕様

メイン

TAMA Metalworks ST1340BN

13″×4″、スティール

サイド

TAMA STAR Reserve Maple/Bubinga

15″×8″、フェルトで打面の一部をミュート

サイド

TAMA Metalworks ミニ・ティンバレス・スネア

6″、シングル・ヘッド

メインのMetalworksは、本人がTAMAに13″×3″のスネアをリクエストしたところ、4″なら用意できるということで選ばれたものです。

イベントで使用したメイン・スネアは、TAMAさんに「13″×3″のものがあったらうれしいです」とリクエストして、「4″ならあります」ということで用意してもらったMetalworksです。叩いてみたらイメージにバッチリ合う音色で、さすがだなと思いました。あとポイントになったアイテムは、シングル・ヘッドの6”ミニ・ティンバレス・スネアですね。最近、小口径スネアを使っているドラマーをよく見かけるので、それに乗っかってみました。

── ドラマガWeb

サイドの15″×8″は、レポートでは「以前から試したかったという深胴」のモデルとして紹介されています。

シンバル:複数ブランドを組み合わせた8点

TAMA公式アーティストページにはシンバルの記載がありません。2024年12月のイベントについて、ドラマガWebは「ジルジャンやセイビアン、パイステなどの多彩なシンバル8点を斬新な並びで組み込み」と伝えています。このイベントでは、特定のブランドやシリーズに統一した構成ではありませんでした。同レポートでは、個々のモデル名やサイズまでは挙げられていません。

同じイベントに出演したFUYUも、ドラマガWebのコメントで「2人共、シンバルを含めてドラムのセットアップが斬新」と、勢喜遊と松浦千昇のセッティングに触れています。

ペダル・ハードウェア:TAMA Iron Cobra

TAMA公式アーティストページのハードウェア欄には、次の3点が掲載されています。

  • Iron Cobra Power Glide Single Pedal(HP900PN)

  • Speed Cobra Hi-Hat Stand(HH915D)

  • STAR Hardware Snare Stand(HS100W)

ペダルはツインではなくシングルです。HP900PNの「Power Glide」について、TAMA公式の現行モデルの製品ページは「真円ホイールの上端のみを直線的にカットすることで、ヘッドをヒットする寸前にビーターヘッドのスピードが増すオリジナルアクション」と説明しています。同じIron Cobra 900には、TAMA公式ニュースで「オーソドックスな真円ホイールを採用」と説明されているRolling Glideもあります。なお、アーティストページの表記はHP900PNですが、TAMA公式の製品ページに記載された現行の品番はHP900PZBです(2026年9月25日確認)。

スティック:シグネチャーモデルLERNI H-142SY

勢喜遊のスティックは、LERNI(レルニ)から発売されているシグネチャーモデルH-142SYです。LERNI公式サイトでは「勢喜遊(King Gnu)」のモデルとして、次のように紹介されています。

項目

仕様

サイズ

14.2mm×406mm

材質

U.S.A HICKORY

チップ

WOOD TIP

仕上げ

STANDARD FINISH

LERNI公式の説明は「チップ形状、テーパー、ウェイトバランスまで、全て本人のプレイスタイルに合わせてデザイン」。ドラマガWebの発売告知(2023年12月5日公開)によると、発売予定日は2023年12月6日、同記事掲載の価格は1,650円。チップは「三角形に近いアコーン型」で、レルニのほな・いこか(ゲスの極み乙女)モデルやあらきゆうこモデルと同じサイジングとされています。イラストはPERIMETRONの荒居誠が担当しました。

同記事によれば、2020年3月号で初めてリズム&ドラム・マガジンの表紙を飾った時点ですでに「レルニと開発中」だったとのこと。本人は発売告知のX投稿で「叩きやすいかどうかは人によります」とコメントしています。

電子機器とハイブリッド・セッティング

勢喜遊のセットは、時期によって生ドラムと電子機器の比重が大きく変わります。出典で確認できる2つの時期を並べます。

5大ドーム・ツアー:「オール電子」の新機材

2024年3月15日発売のリズム&ドラム・マガジン2024年4月号は、勢喜遊の36ページの表紙特集を組みました。ドラマガWebは、アルバム『THE GREATEST UNKNOWN』を引っ提げた5大ドーム・ツアーに触れたうえで、特集の見どころに「ドーム・ツアーでお披露目となったオール電子の新機材」を挙げています。リットーミュージックの告知でも、機材パートは「“オール電子”への変貌を遂げた最新のツアー機材を徹底解剖」と紹介されています。個々の機材の詳細は同号の誌面に掲載されています。

2024年12月のTAMA 50周年イベント:SPD-SX PROとトリガー

ドラマガWebのレポートによると、このイベントではスネアの奥にRoland SPD-SX PROをセットし、3台のスネアそれぞれにRolandのトリガーを、足元にはキック・トリガーのKT-10を配置していました。本人はこのシステムについて次のように話しています。

今日はトリガーをかけているんですけど、そのシステムも今回のためだけに用意したんです。Ableton Liveで出力して、SPDのコントローラーを使っています。

── ドラマガWeb

本人が「今回のためだけに用意した」と述べているとおり、このトリガーの構成は同イベント向けのものです。King Gnuのライブで常に同じ構成が使われているとは限りません。

マイク・モニター環境

2021年のツアー:マイクも自ら選ぶ

Hookupの導入事例記事は、2021年12月15日に国立代々木競技場第一体育館で行われた「King Gnu Live Tour 2021 AW」のステージを取材したものです。記事では、キックやタムに印象的なペイントが施されたドラムセットが置かれた勢喜遊の演奏スペースを紹介し、「ドラムセットだけでなく、レコーディングなどで使用する収音用のマイクも自らチョイスする」と書いています。この日はハイハットにsE ElectronicsのV7X(ダイナミックマイク)が立てられ、トップマイク用にsE8(コンデンサーマイク)をステレオペアで所有していること、セット正面にRCAのリボンマイクが置かれていたことが記されています。

モニター:Genelec G Three

Genelec Japanのユーザー・レポートによると、勢喜遊は音楽のモニタリング用・リスニング用として、Genelec G ThreeのRAWフィニッシュを使っています。G Threeは、5インチのウーファーをリサイクル・アルミニウムのキャビネットに収めたアクティブ・スピーカーです。同レポートで本人は、Genelecというブランドについて「基準でありながら先進的でもある。非常に信頼のできる印象」と話しています。

同じ機材をそろえるときのポイント

本記事では、実測にもとづく中古相場のレンジを掲載していません。2026年9月25日にデジマートを確認したところ、STAR Walnut、Stewart Copeland Signature、HP900PNはいずれも中古の掲載が0~1件で、相場として示せる件数に届かなかったためです。価格の代わりに、購入時に確かめたい点をまとめます。

  • STAR Walnut:TAMA公式では生産数量に制限があり、注文から出荷まで約3~4ヵ月とされています。新品は販売店で納期を確認してください。

  • Stewart Copeland Signature:TAMA公式ニュースによると、40周年記念モデルSC145A40(アンティーク・フィニッシュ、全世界200台限定・うち日本市場向け30台、告知時点の税込定価61,600円)が2021年に発表されています。通常のSC145との違いを品番で確認してください。

  • Iron Cobra 900:TAMA公式の製品ページに記載された現行の品番は、Power GlideのシングルがHP900PZB、Rolling GlideのシングルがHP900RZB、Power GlideのツインがHP900PWZBです(2026年9月25日確認)。デジマートの中古ではHP900P、HP900R、HP900PNなど別の表記の出品も見られるため、カムの種類(Power Glide/Rolling Glide)とシングル/ツインの別を商品名で確認してください。

  • H-142SY:楽器店で新品が購入できるモデルで、デジマートでは新品の掲載が1,870円のものを中心に多数ありました(2026年9月25日確認)。価格は販売店で確認してください。

中古のスネアやペダルを選ぶときは、次の点を実物で確認しておくと安心です。

  • スネア:ベアリングエッジの欠けや打痕、スナッピーの伸び、ストレイナーの動作

  • メタルシェルのスネア:メッキの剥がれや錆、ラグ周りの状態

  • ペダル:フットボードを踏んだときのガタつきや異音、スプリングの戻り、ビーターの摩耗

よくある質問

勢喜遊のドラムセットのメーカーはどこですか?

TAMAです。TAMA公式サイトのアーティストページに、使用モデル「STAR Walnut - custom color」として掲載されています。本人もドラマガWebのコメントで、STAR WalnutがTAMAとのエンドースのきっかけになった最初のセットだと話しています。

勢喜遊モデルのスティックはありますか?

あります。LERNIのH-142SY(14.2mm×406mm、ヒッコリー、ウッドチップ)で、2023年12月6日発売と告知されました。

ライブではいつも同じセットですか?

いいえ。5大ドーム・ツアーではリズム&ドラム・マガジン2024年4月号が「オール電子」の新機材を取材しており、2024年12月のTAMA 50周年イベントでは、STAR Walnutの24″バスドラムと18″フロアタムを軸にしたタムなしのセットにトリガーを組み込んでいました。TAMA公式ページの構成は、あくまで掲載時点のセットアップです。

まとめ

  • ドラムセットはTAMA STAR Walnut(TAMA公式アーティストページ)。掲載構成は24″×17″バスドラム、13″×11″タム、16″×16″と18″×16″のフロアタム

  • スネアは公式掲載がStewart Copeland Signature 14″×5″。2024年12月のイベントではMetalworks ST1340BN(13″×4″)をメインに3台

  • シンバルはジルジャン、セイビアン、パイステなど複数ブランドの8点(2024年12月のイベント)

  • ペダルはTAMA Iron Cobra Power Glideのシングル(HP900PN)

  • スティックはシグネチャーモデルLERNI H-142SY

  • 電子機器の比重は時期で変わり、5大ドーム・ツアーは「オール電子」(ドラマガ2024年4月号)、2024年12月のイベントはSPD-SX PROとRolandのトリガーを組み込んだハイブリッド

勢喜遊のセットは、時期やステージによって構成が大きく変わります。同じ機材を目指すときは、どの時期のセットかを出典の日付で確かめてから選んでください。

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