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坂本龍一の使用ピアノ|所有したヤマハCFIIIS-PSXGとスタインウェイ、似たピアノ3選

坂本龍一の使用ピアノ|所有したヤマハCFIIIS-PSXGとスタインウェイ、似たピアノ3選

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

坂本龍一が所有していたピアノの1台が、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFIIIS-PSXG」です。

この記事では、このピアノの種類・特徴・値段・手に入れ方を紹介します。BRUTUSの機材記事で紹介されたスタインウェイのアップライトピアノ「K-132」、2020年の配信ライブで弾いたヤマハ「CFX」、アルバム『async』で音を使った「津波ピアノ」も紹介します。ステージピアノ「CP88」やシンセサイザーなどのその他の機材、似たピアノ3つも紹介します。

坂本龍一が持っていたピアノと弾いたピアノ一覧

この記事で確かめた資料(ヤマハの公式発表、本人のインタビュー、Webメディアや映画の記事)に出てくる、坂本龍一のピアノは次のとおりです。持っていたピアノと、配信や映画の撮影で弾いたピアノを分けています。

ピアノ

メーカー

坂本龍一との関係

CFIIIS-PSXG(自動演奏機能付き)

ヤマハ

ヤマハの2024年2月22日の発表で「同氏所有」と紹介された

2000年にカスタムメイドされたグランドピアノ(機種名は本文に書かれていない)

ヤマハ

映画『Ryuichi Sakamoto \

Opus』(2022年9月撮影)で弾いた。ヤマハの記事は「長年コンサートで愛用されてきた」と紹介している

スタインウェイ2台(アップライトと小さいピアノ)

スタインウェイ

2017年のインタビューで本人が家にあると話した

K-132

スタインウェイ

BRUTUSのWebサイトの機材記事で、坂本龍一の機材として紹介された

CFX

ヤマハ

2020年12月の配信ライブ「Playing the Piano 12122020」で弾いた(PHILE WEBのレビュー)

津波ピアノ(メーカーは資料で確かめられなかった)

不明

2012年1月に宮城県農業高校を訪ね、その音をアルバム『async』で使った

※ヤマハの発表、Web音遊人、本人のインタビュー、BRUTUS、PHILE WEB、音楽ナタリーの記事、ヤマハピアノサービスのページをもとに編集部がまとめました。

出典:ヤマハのニュースリリース(2024年2月22日)/Web音遊人「坂本龍一最後のピアノソロコンサート」/Andy Betaによるインタビュー(2017年6月12日)/BRUTUS「Ryuichi Sakamoto's carefully selected musical equipment」/PHILE WEBのレビュー(2020年12月29日)/OTOTOYのメール・インタヴュー(2017年4月20日)/音楽ナタリー(2018年3月)/ヤマハピアノサービス「津波ピアノ」

坂本龍一のヤマハ「CFIIIS-PSXG」とは

ヤマハの公式発表で「同氏所有」と紹介されたコンサートグランドピアノ

CFIIIS-PSXGとは、ヤマハのコンサートグランドピアノ(大きなホールで弾くための、大きなグランドピアノ)「CFIIIS」に、自動演奏機能が付いたピアノです。自動演奏機能とは、記録した演奏データをもとに、ピアノが自分で鍵盤を動かして音を鳴らすしくみです。

ヤマハは2024年2月22日のニュースリリースで、坂本龍一の演奏データを「同氏所有のコンサートグランドピアノCFIIIS-PSXG(自動演奏機能付き)で再生します。」と発表しました。ヤマハ銀座店で2024年3月13日から28日まで開くと発表された「坂本龍一のピアノ展」では、このピアノの実物を展示すると案内されていました。

ヤマハ銀座店のイベントページには、「坂本氏は長年ヤマハピアノをご愛用くださり」とも書かれています。ただし、このピアノをどこに置いていたかと、いつ手に入れたかは、ヤマハの発表には書かれていません。

出典:ヤマハのニュースリリース(2024年2月22日)/ヤマハ銀座店「坂本龍一のピアノ展」

映画『Opus』で弾いたのは2000年にカスタムメイドされたヤマハのグランドピアノ

映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』は、坂本龍一のピアノソロの演奏を撮った映画です。撮影は2022年9月、東京・渋谷のNHK509スタジオで行われました。

ヤマハのWeb音遊人の記事は、撮影のピアノについて「用意されたのは1台のピアノ。2000年に坂本のためにカスタムメイドされ、長年コンサートで愛用されてきたヤマハのグランドピアノである。」と書いています。カスタムメイドとは、その人のために特別に作ることです。

同じ記事の写真には、「坂本龍一さんが所有するピアノCFIIIS(自動演奏機能付き)」という説明が付いています。ただし、映画で弾いたピアノとCFIIIS-PSXGが同じ1台だと、本文ではっきり書いた資料は見つかりませんでした。

出典:Web音遊人「坂本龍一最後のピアノソロコンサート」/山形国際ドキュメンタリー映画祭2023『Ryuichi Sakamoto | Opus』

CFIIISの特徴は歌うような高音と力強い低音という評価

ヤマハの公式ブログによると、CFIIISは1991年に発売され、1996年と2001年に改良されました。2010年には、新しいコンサートグランドピアノ「CFX」が発表され、ヤマハ(アメリカ)はCFXを「CFIIISに代わるモデル」と紹介しています。

アメリカのヤマハは、2007年のニュースリリースで、CFIIISを9フィート(約2.7m)のコンサートグランドと紹介しています。同じリリースの中で、ニューポート音楽祭の総支配人マーク・マルコヴィッチは「The CFIIIS is well known for its bel canto treble and its thundering bass.」(CFIIISは、歌うような高音と、とどろくような低音で知られています)と話しています。

出典:ヤマハ「The History of Yamaha CF Grand Pianos」/ヤマハ(アメリカ)のニュースリリース(2010年1月22日)/ヤマハ(アメリカ)のニュースリリース(2007年12月20日)

CFIIIS-PSXGの値段は資料で確かめられなかった

CFIIISと、CFIIIS-PSXGの発売したときの値段は、ヤマハの公式ブログとニュースリリースには書かれていません。型番の「PSXG」が何を表すかも、2024年2月22日のニュースリリースでは説明されていません。

ヤマハは2022年3月2日に、アコースティックピアノの最上位にあたるコンサートグランドピアノとして、新しいCFXを発表しました。発表したときの希望小売価格は23,100,000円(税込)です。

出典:ヤマハ「The History of Yamaha CF Grand Pianos」/ヤマハのニュースリリース(2024年2月22日)/ヤマハのニュースリリース(2022年3月2日)

CFIIISを手に入れるなら中古を探そう

ヤマハ(アメリカ)は2010年に、CFXがCFIIISに代わるモデルだと発表しています。CFIIISを手に入れるなら、中古を探してみましょう。

中古を見つけたときは、次の点を確かめてください。

  • 型番が「CFIIIS」か(最後に「S」が付かない「CFIII」は、1983年に発表された前のモデルです)

  • 作られた年(1991年の発売のあと、1996年と2001年に改良されています)

  • 自動演奏機能が付いているか(坂本龍一のピアノは自動演奏機能付きでした)

新品で自動演奏機能付きのグランドピアノを探すなら、このあと「似たピアノ3選」で紹介するヤマハのディスクラビアを、ヤマハのピアノを扱う店に相談してみましょう。

出典:ヤマハ「The History of Yamaha CF Grand Pianos」/ヤマハ(アメリカ)のニュースリリース(2010年1月22日)

坂本龍一とヤマハのピアノの長いつながり

ヤマハの公式コラム「坂本龍一とヤマハシンセサイザー」によると、1986年のコンサートツアー「Media Bahn Live」では「世界で初めてMIDIピアノが使用され」ました。MIDIピアノとは、MIDI(楽器とコンピューターをつなぐしくみ)で演奏データをやりとりできるピアノです。同じコラムには、1993年ごろに坂本龍一が「特注ピアノの企画ミーティング」で浜松を訪れたことも書かれています。

1999年には、坂本龍一のオペラ「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」のために、ヤマハデザイン研究所が「Opera Piano」をデザインしました。ヤマハの2024年の発表によると、このピアノは坂本龍一の願いをもとにデザインされたものです。

出典:ヤマハ「坂本龍一とヤマハシンセサイザー」/ヤマハのニュースリリース(2024年2月22日)

坂本龍一が配信ライブで弾いたヤマハ「CFX」とは

CFXはヤマハのコンサートグランドピアノ

CFXとは、ヤマハのコンサートグランドピアノです。ヤマハは2022年3月2日のニュースリリースで、2010年に発売したCFXの次世代モデルとなる新しいCFXを「当社アコースティックピアノの最上位にあたるコンサートグランドピアノ」と紹介しています。

坂本龍一は、2020年12月の配信ライブ「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020」で、ヤマハのCFXを弾きました。この配信を見たPHILE WEBのレビューには、「円形劇場のステージに置かれたヤマハのグランドピアノCFXは屋根が外されており」と書かれています。これは記事を書いた人が映像を見て書いたもので、ヤマハや主催者の発表ではありません。この配信は、新しいCFXが発表された2022年3月より前です。このあと紹介する大きさと値段は、新しいCFXのものです。

出典:ヤマハのニュースリリース(2022年3月2日)/PHILE WEBのレビュー(2020年12月29日)

新しいCFXの特徴は奥行き275cm・重さ485kgの大きな本体

2022年に発表された新しいCFXは、奥行きが275cmある大きなピアノです。大きさは次のとおりです。

項目

仕様

高さ

103cm

間口(横幅)

160cm

奥行(前から後ろまでの長さ)

275cm

重さ

485kg

※ヤマハの2022年3月2日のニュースリリースをもとに編集部がまとめました。

出典:ヤマハのニュースリリース(2022年3月2日)

新しいCFXの値段は23,100,000円

2022年3月2日に発表された新しいCFXの希望小売価格は、23,100,000円(税込)です。ヤマハの「グランドピアノ価格表」(2025年12月作成)でも、同じ23,100,000円(税込)です。運賃と納入据え付け料は含まれていません。

出典:ヤマハのニュースリリース(2022年3月2日)/ヤマハ「グランドピアノ価格表」(2025年12月作成)

CFXを手に入れるならヤマハのピアノを扱う店に相談しよう

新しいCFXは、ヤマハの「グランドピアノ価格表」(2025年12月作成)に載っています。買いたいときは、ヤマハのピアノを扱う店に相談してみましょう。

出典:ヤマハ「グランドピアノ価格表」(2025年12月作成)

坂本龍一の機材として紹介されたスタインウェイ「K-132」とは

本人が家にスタインウェイが2台あると話した

坂本龍一は、Andy Betaのブログに載ったインタビュー(URLの日付は2017年6月12日)で、「I have two Steinways at home, an upright and a small piano.」(家にはスタインウェイが2台あります。アップライトと小さいピアノです)と話しています。アップライトピアノとは、弦を縦に張った、家に置きやすい形のピアノです。

同じインタビューで、坂本龍一は「I decided not to tune the upright to see how it would sound.」(どんな音になるか知りたくて、アップライトは調律しないことにしました)とも話しています。このインタビューには、どの街の家かは書かれていません。

BRUTUSのWebサイトにある、坂本龍一の機材を紹介する記事(英語版)では、スタインウェイのアップライトピアノ「K-132」が紹介されています。ただし、この記事は、インタビューで話した2台のうちの1台がK-132だとは書いていません。

出典:Andy Betaによるインタビュー(2017年6月12日)/BRUTUS「Ryuichi Sakamoto's carefully selected musical equipment」

K-132はスタインウェイの高さ132cmのアップライトピアノ

K-132とは、スタインウェイのアップライトピアノです。スタインウェイ・ジャパンの公式サイトでは、「1903年に登場したこのピアノは、豊かな音色を実現するため、グランドピアノより大きな響板を採用しています。」と紹介されています。響板とは、弦の振動を大きな音に広げる木の板です。

項目

仕様

高さ

132cm

横幅

154cm

奥行

67cm

重さ

約295kg

※スタインウェイ・ジャパン公式サイトの製品ページをもとに編集部がまとめました。

出典:スタインウェイ・ジャパン「K-132」

K-132の値段はスタインウェイ・ジャパンに問い合わせよう

スタインウェイ・ジャパンの公式サイトには、K-132の値段が載っていません。新品の値段は、公式サイトの問い合わせフォームで確かめてみましょう。

出典:スタインウェイ・ジャパン「K-132」

K-132を手に入れるならスタインウェイ・ジャパンに相談しよう

K-132の新品は、スタインウェイ・ジャパンの公式サイトの問い合わせフォームで相談できます。公式サイトでは、「アップライトピアノをお探しのプロの演奏家に選ばれるモデルで、あらゆるご家庭に最適のサイズです。」と紹介されています。

出典:スタインウェイ・ジャパン「K-132」

坂本龍一がアルバム『async』で音を使った「津波ピアノ」

津波ピアノとは、2011年の東日本大震災の津波で水につかった、宮城県農業高校のピアノです。

坂本龍一は、OTOTOYのメール・インタヴューで、「そこにあったピアノが津波につかったと聞き、それは是非弾いてみたいと思い、2012年1月に行きました。」と話しています。音楽ナタリーの記事によると、坂本龍一はこのピアノの音を、2017年のアルバム『async』のレコーディングに使いました。

ヤマハピアノサービスの公式ページでは、このピアノを「一台のピアノ」と書いていて、メーカーと機種は書かれていません。そのため、この記事では値段と手に入れ方を載せていません。津波ピアノは、坂本龍一と高谷史郎の作品《IS YOUR TIME》として、東京都現代美術館の展覧会「坂本龍一|音を視る 時を聴く」(2024年12月〜2025年3月)でも展示すると発表されました。

出典:OTOTOYのメール・インタヴュー(2017年4月20日)/音楽ナタリー(2018年3月)/ヤマハピアノサービス「津波ピアノ」/東京都現代美術館 プレスリリース

坂本龍一のその他の機材

坂本龍一は、ピアノのほかに、シンセサイザー(電気で音を作る楽器)やシーケンサー(演奏を記録して自動で鳴らす機械)を使って曲を作ってきました。本人のインタビューやメーカーの記事に出てくるおもな機材は、次のとおりです。

機材

種類

出てくる資料

ヤマハ CP88

ステージピアノ

ヤマハの2024年の発表(「坂本氏所有」)

Sequential Circuits Prophet-5

アナログ・シンセサイザー

OPENERS(2015年)、Synth History(2021年)など本人の発言

ヤマハ DX7

FM音源のシンセサイザー

Red Bull Music Academyの講義(2013年)の本人の発言、ヤマハのコラム

Roland MC-8

シーケンサー

Red Bull Music Academyの講義(2013年)の本人の発言

ARP Odyssey

アナログ・シンセサイザー

Synth History(2021年)、OPENERS(2015年)の本人の発言

EMS Synthi

アナログ・シンセサイザー

Synth History(2021年)の本人の発言

※本人のインタビュー、講義録、ヤマハの発表とコラムをもとに編集部がまとめました。

出典:ヤマハのニュースリリース(2024年2月22日)/OPENERS「坂本龍一|第19回」(2015年3月9日)/Synth History「Three Questions with Ryuichi Sakamoto」/Red Bull Music Academy「Alva Noto and Ryuichi Sakamoto」/ヤマハ「坂本龍一とヤマハシンセサイザー」

ヤマハ CP88

ヤマハの2024年2月22日の発表では、「坂本龍一のピアノ展」で展示する楽器の中で「CP88は坂本氏所有」と書かれています。ヤマハ銀座店のイベントページでは、「坂本氏が長きにわたり愛用したステージピアノ「CP88」」と紹介されています。ヤマハのコラムには、晩年の坂本龍一が、ビンテージのアナログシンセサイザー以外では「MONTAGE」と「CP88」を多く使ったと書かれています。

  • 種類:ヤマハのステージピアノ(ライブで使うための、持ち運べる電子ピアノ)です。

  • 特徴:鍵盤は88鍵で、木製のNW-GH鍵盤を使っています。重さは18.6kgです。

  • 値段:2019年1月16日の発表のときはオープンプライスでした。今のヤマハ公式サイトでは、希望小売価格は319,000円(税込)です。

  • 手に入れ方:2019年1月16日の発表では3月上旬に発売するとされ、今もヤマハ公式サイトに載っています。楽器店で探してみましょう。

出典:ヤマハのニュースリリース(2024年2月22日)/ヤマハ銀座店「坂本龍一のピアノ展」/ヤマハ「坂本龍一とヤマハシンセサイザー」/ヤマハのニュースリリース(2019年1月16日)/ヤマハ「CP88/CP73」

Sequential Circuits Prophet-5

坂本龍一は、OPENERSの連載(2015年)で、いちばん気に入っているシンセサイザーを聞かれて「いまだに「プロフェット5」かな。」と答えています。「シンセサイザーは音をつくっていくものなので、そのなかではプロフェット5がいちばん使いやすい。」とも話しています。

2021年のSynth Historyのインタビューでは、好きなシンセサイザーのトップ3に「Prophet 5, Arp Odyssey and EMS Synthi.」を挙げ、Prophet-5は「warmth and noise modulation」(温かさとノイズ・モジュレーション)が好きだと話しています。

  • 種類:シーケンシャル・サーキット(Sequential Circuits)が1978年に発表した、アナログ・シンセサイザーです。

  • 特徴:今のシーケンシャルは、「the world's first fully programmable polyphonic synthesizer」(世界で初めての、すべてをプログラムできるポリフォニック・シンセサイザー)と紹介しています。ポリフォニックとは、いくつもの音を同時に鳴らせることです。

  • 値段:1978年に発表されたときの値段は3,995ドルでした。2020年に作り直された新しいProphet-5は、発表したときのアメリカでの最低広告価格(US MAP)が3,499ドルでした。

  • 手に入れ方:作り直された新しいProphet-5を、楽器店で探してみましょう。

出典:OPENERS「坂本龍一|第19回」(2015年3月9日)/Synth History「Three Questions with Ryuichi Sakamoto」/Sequential「Prophet-5」/Sequential「Prophet-5の40周年」(2018年8月31日)/Sequential「Prophet-5 Returns」(2020年9月30日)

ヤマハ DX7

坂本龍一は、Red Bull Music Academyの講義(2013年)で、YMOの時代をふり返って「Then maybe a few years later the DX-7 came out, and we really loved it.」(それからたぶん何年かあとにDX-7が出て、ぼくたちはすごく気に入りました)と話しています。

ヤマハのコラムによると、坂本龍一は1984年10月のソロアルバム『音楽図鑑』の制作からDX7を使い始めました。

  • 種類:ヤマハのFM音源(音の波を組み合わせて音を作るしくみ)のデジタル・シンセサイザーです。

  • 特徴:音を作る部品(オペレーター)を6つ持ち、32の音色を本体に記憶できます。

  • 値段:1983年5月に、248,000円で発売されました。

  • 手に入れ方:中古を探してみましょう。中古を探すときは、型番がDX7かDX7IIかを確かめましょう。

出典:Red Bull Music Academy「Alva Noto and Ryuichi Sakamoto」/ヤマハ「Anecdotes 011: Sakamoto and Yamaha Synthesizers」/ヤマハ「シンセサイザー40周年 Chapter 2」

Roland MC-8

坂本龍一は、Red Bull Music Academyの講義(2013年)で、YMOの時代について「We used the Roland MC-8, that was the very center of creating music for us.」(ぼくたちはRolandのMC-8を使いました。それが音楽を作るときの真ん中にありました)と話しています。

  • 種類:Rolandのシーケンサーです。

  • 特徴:Rolandの公式サイトでは、世界で初めてマイクロ・プロセッサーを搭載したシーケンサーとして紹介されています。

  • 値段:Rolandの公式サイトによると、1977年に発売され、値段は120万円でした。

  • 手に入れ方:中古を探してみましょう。

出典:Red Bull Music Academy「Alva Noto and Ryuichi Sakamoto」/Roland「楽屋」バックナンバー

ARP Odyssey

坂本龍一は、2021年のSynth Historyのインタビューで、好きなシンセサイザーのトップ3の1つにARP Odysseyを挙げています。OPENERSの連載(2015年)では、フェスについて「フェスでは、アープのオディッセイとヴォコーダーは使ったけど。」と話しています。

  • 種類:アメリカのARP Instrumentsが1972年に発表した、アナログ・シンセサイザーです。

  • 特徴:コルグの公式サイトでは、2つの音を同時に鳴らせる「デュオフォニック」のシンセサイザーとして紹介されています。

  • 値段:1972年の発売したときの値段は、この記事の出典では確かめていません。

  • 手に入れ方:コルグが作り直したARP ODYSSEYは、コルグの公式サイトで「この製品の生産、販売は終了いたしました。」と書かれています。中古を探してみましょう。

出典:Synth History「Three Questions with Ryuichi Sakamoto」/OPENERS「坂本龍一|第19回」(2015年3月9日)/コルグ「ARP ODYSSEY」

坂本龍一のピアノに似たピアノ3選

坂本龍一のCFIIIS-PSXGは、自動演奏機能付きのコンサートグランドピアノでした。そこで、今もヤマハから新品で買えるピアノを3つ紹介します。坂本龍一のモデルではなく、坂本龍一が弾いたピアノと同じ音がするわけでもありません。

ピアノ

種類

特徴

値段(税込)

手に入れ方

ヤマハ C3X-ENPRO

自動演奏機能付きのグランドピアノ(ディスクラビア エンスパイア プロ)

奥行き186cm、重さ348kg

4,840,000円(2025年10月1日現在)

ヤマハのピアノを扱う店で買える

ヤマハ C3X

グランドピアノ

奥行き186cm、重さ320kg

2,860,000円(2025年10月1日現在)

ヤマハのピアノを扱う店で買える

ヤマハ YUS3

アップライトピアノ

高さ131cm、重さ247kg

1,386,000円(2025年10月1日現在)

ヤマハのピアノを扱う店で買える

※ヤマハの公式サイトとカタログをもとに編集部がまとめました。

1. ヤマハ C3X-ENPRO

  • 種類:ヤマハの自動演奏機能付きのグランドピアノ「ディスクラビア エンスパイア」のプロモデルです。ディスクラビアとは、ヤマハの自動演奏ピアノの名前です。

  • 特徴:奥行き186cm、重さ348kgです。ヤマハの2016年の発表によると、プロモデルは弱いタッチの連打も正確に再生できる「ハンマーセンサーフィードバック」を持っています。

  • 値段:ヤマハのカタログで4,840,000円(税込、2025年10月1日現在)です。

  • 手に入れ方:ヤマハのピアノを扱う店で探してみましょう。

2. ヤマハ C3X

  • 種類:ヤマハのグランドピアノです。自動演奏機能は付いていません。

  • 特徴:奥行き186cm、横幅149cm、高さ101cm、重さ320kgです。

  • 値段:ヤマハのカタログで2,860,000円(税込、2025年10月1日現在)です。

  • 手に入れ方:ヤマハのピアノを扱う店で探してみましょう。

3. ヤマハ YUS3

  • 種類:ヤマハのアップライトピアノです。ヤマハは「高さ131cmのアップライトピアノの正統派モデル」と紹介しています。

  • 特徴:高さ131cm、横幅152cm、奥行65cm、重さ247kgです。高さは、BRUTUSが坂本龍一の機材として紹介したK-132(132cm)とほぼ同じです。

  • 値段:ヤマハのカタログで1,386,000円(税込、2025年10月1日現在)です。

  • 手に入れ方:ヤマハのピアノを扱う店で探してみましょう。

出典:ヤマハ「ディスクラビア エンスパイア プロ」/ヤマハのニュースリリース(2016年9月1日)/ヤマハ「CXシリーズ 仕様」/ヤマハ「YUSシリーズ」/ヤマハ「YUSシリーズ 仕様」/ヤマハのカタログ(2025年10月1日現在)

坂本龍一のピアノについてよくある質問

坂本龍一のピアノのメーカーは?

ヤマハの2024年の発表では、坂本龍一が所有していたピアノとしてヤマハの「CFIIIS-PSXG」が紹介されています。ヤマハ銀座店のページには「長年ヤマハピアノをご愛用」とも書かれています。2017年のインタビューでは、家にスタインウェイが2台あるとも話しています。

坂本龍一が映画『Opus』で弾いたピアノは?

ヤマハのWeb音遊人の記事によると、「2000年に坂本のためにカスタムメイドされ、長年コンサートで愛用されてきたヤマハのグランドピアノ」です。記事の本文には機種名は書かれていません。

坂本龍一のピアノは今どこにある?

CFIIIS-PSXGは、2024年3月にヤマハ銀座店で開くと発表された「坂本龍一のピアノ展」で、実物を展示すると案内されていました。そのあと、どこに置かれているかは、この記事で確かめた資料には書かれていません。

坂本龍一の自宅のピアノは?

2017年のインタビューで、坂本龍一は家にスタインウェイのアップライトと小さいピアノの2台があると話しています。BRUTUSのWebサイトの機材記事では、坂本龍一の機材としてスタインウェイのアップライトピアノ「K-132」が紹介されています。ただし、K-132がどこに置かれていたかは書かれていません。

津波ピアノのメーカーは?

ヤマハピアノサービスの公式ページには、メーカーと機種は書かれていません。この記事で確かめた資料では、メーカーを確かめられませんでした。

坂本龍一がいちばん好きなシンセサイザーは?

OPENERSの連載(2015年)で、いちばん気に入っているシンセサイザーを聞かれて、「いまだに「プロフェット5」かな。」と答えています。

まとめ|坂本龍一が所有していたピアノの1台はヤマハのCFIIIS-PSXG

坂本龍一が所有していたピアノとして、ヤマハは2024年の発表で、自動演奏機能付きのコンサートグランドピアノ「CFIIIS-PSXG」を紹介しています。映画『Opus』では、2000年に坂本龍一のためにカスタムメイドされたヤマハのグランドピアノを弾きました。家にはスタインウェイのアップライトと小さいピアノがあると、本人が2017年に話しています。似たピアノを探すなら、自動演奏機能付きならC3X-ENPRO、グランドピアノならC3X、アップライトならYUS3が選ぶ目安です。

※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

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