
則竹裕之の使用ドラム|SAKAEとPearlを時点別に整理【2026年版】
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1985年にTHE SQUAREに加入し、15年にわたって在籍したドラマー則竹裕之の使用ドラムは、時期によってメーカーが異なります。リズム&ドラム・マガジンの記事を見ると、2020年に紹介された平原綾香のツアー用キットは旧SAKAEのセレッシャル、2022年の動画企画に持ち込んだキットはSAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Maple、2026年1月掲載の本人Q&Aで「特にお気に入りのアイテム」として挙げたのはPearl Masters Maple/Gumシリーズのドラム・セット2台と、DWの12″×5.5″スネアでした。
同誌のQ&Aページの写真キャプションでは、則竹を「パールへと復帰した」と紹介しています。本記事では、2020年・2022年・2026年の時点ごとのドラム・キット、スネア、シンバルと電子パッド、ペダルとスティック、購入時の確認ポイントを、リズム&ドラム・マガジンの3本の記事と本人の公式サイト、メーカー公式の製品情報をもとに整理します。
則竹裕之とドラム:THE SQUAREから平原綾香のバンドマスターまで
本人の公式サイトのプロフィールによると、則竹裕之は1964年大阪生まれ。神戸大学在学中の1985年にTHE SQUAREに加入してプロデビューし、在籍15年の間の実績として、米PLAYBOY JAZZFESTIVALへの出演や、10回に及ぶ日本ゴールドディスク大賞JAZZ部門の受賞が挙げられています。退団後は渡辺貞夫グループ、渡辺香津美グループ、本田雅人グループ、DIMENSION、Acoustic Weather Reportなどのメンバーとして活動し、2010年からは平原綾香のコンサートツアーとレコーディングでレギュラードラマー/バンドマスターを務めています。神保彰とのツイン・ドラム・ユニットSynchronized DNAでの活動や、昭和音楽大学の講師としての指導も同じプロフィールに記されています。
ドラムを始めたきっかけについて、リズム&ドラム・マガジンのQ&Aでは、ジャズとオーディオの愛好家で副業としてドラムを演奏していた父の影響で、自然とレコードに合わせて叩くようになったと答えています。始めた年齢は「4、5歳の頃からでしょうか」という答えです。影響を受けたドラマーには、アート・ブレイキー、エルヴィン・ジョーンズ、グラハム・レア、スティーヴ・ガッド、スティーヴ・ジョーダンの5人を挙げています。
メーカーとの関係では、2020年と2022年の同誌の記事に登場する則竹のキットはSAKAE製で、2026年1月掲載のQ&Aで挙げたキットはパール製です。Q&Aページには、ドラマガ本誌2025年7月号のインタビューを「パールへと復帰した則竹の最新機材を取り上げた」と紹介するキャプションがあります。また、本人の公式サイトのトップページには、Pearl、ASPR、Zildjianのロゴが並んでいます。
時点別の使用ドラム(2020年・2022年・2026年)
リズム&ドラム・マガジンの3本の記事に登場する則竹のドラムとスネアを、記事の時点ごとにまとめると次のとおりです。記事ごとに取り上げている場面が異なるため、どれか1台を「メイン」と決めることはできません。
掲載時点 | 記事と場面 | ドラム・キット | スネア |
|---|---|---|---|
2020年7月 | 【Set Up】平原綾香のツアーで使用しているキット | SAKAE Celestial(22"×15"BD、10"×7"TT、12"×8"TT、14"×12"FT、16"×14"FT) | SAKAE Bubinga Shell 14"×5"(メイン)/Beech Shell 14"×6.5"(サイド) |
2022年2月 | 動画企画(2テイク目)で本人が持ち込んだキットと、その動画のスネア | SAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Maple(18″×14″BD、12″×7″TT、14″×12″FT) | ラディック(Ludwig)のLM-400(14″×5″) |
2026年1月 | 【Drummer's File】本人Q&Aの「特にお気に入りのアイテム」 | Pearl Masters Maple/Gumシリーズ ドラム・セット(マット・ゼブラウッド仕様)/同(マット・ブラック仕様) | DW クラヴィオット氏製作 12″×5.5″ スネア・ドラム(ワンピース・メイプル) |
※リズム&ドラム・マガジンの「【Set Up】則竹裕之」(2020年7月24日)、「動画で体感!アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける自宅スタジオの音"」(2022年2月2日)、「【Drummer's File】則竹裕之」(2026年1月15日)をもとに編集部が整理。モデル名・サイズは各記事の表記のとおりです。2026年のQ&Aにはキットのサイズ構成の記載がありません。2022年の企画では、スタジオの施主が所有するキットとその動画のスネアでも演奏していますが、表から除いています。2022年のスネアの所有者は記事に書かれていません。
Pearl Masters Maple/Gum:2026年のQ&Aで2台を挙げる
2026年1月15日掲載の「【Drummer's File】則竹裕之」で、「お使いの楽器で、特にお気に入りのアイテムは何ですか?」という質問に則竹が挙げたのは、Pearl Masters Maple/Gumシリーズのドラム・セットの「マット・ゼブラウッド仕様」と「マット・ブラック仕様」の2台でした。Q&Aにはタムやバス・ドラムのサイズは書かれていません。
Masters Maple/Gumシリーズのシェルについて、パール公式サイトの2020年7月の製品紹介(パールドラムカタログ2020の掲載品として紹介)は、等厚6ply(5.4mm)で、メイプル4plyとガムウッド2plyの組み合わせ、内面にガムウッドをラミネートした薄めのシェルと説明しています。エッジはアウター60°のベアリングエッジ、フープはMasterCast Hoop、ラグはCL-100/CL-250(Classic Lug)です。なお、この紹介はシリーズの製品仕様で、則竹の2台の仕様を説明したものではありません。
DW 12″×5.5″スネア:クラヴィオット氏製作のワンピース・メイプル
同じQ&Aで、2台のキットと並んで挙げられたスネアが「DW クラヴィオット氏製作 12″×5.5″ スネア・ドラム」です。シェルはワンピース・メイプルと記されています。2020年・2022年の記事に登場したスネアはいずれも14″径だったのに対し、2026年のQ&Aで挙げたのは12″径のスネアです。
SAKAE Celestial:2020年に紹介された平原綾香のツアー用キット
2020年7月24日掲載の「【Set Up】則竹裕之」は、平原綾香のツアーで使用しているドラム・キットを旧SAKAEのセレッシャルと紹介しています。構成は22"×15"のバス・ドラム、10"×7"と12"×8"のタム、14"×12"と16"×14"のフロア・タムです。スネアは2台で、メインがSAKAEのBubinga Shell 14"×5"、サイドがBeech Shell 14"×6.5"でした。
同記事はセッティングのこだわりとして、10"と12"のタムをスタンドでオフセットに配置していること、イスの三脚の1本を後方に向けていることを紹介しています。
SAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Maple:2022年の動画企画に持ち込んだ18″キット
2022年2月2日掲載の動画企画は、アコースティックエンジニアリングが施工した個人宅のドラム・スタジオで則竹がドラム・ソロを録音したものです。1テイク目はスタジオの施主が所有するTAMAのStarclassic Mapleで録り、2テイク目は則竹が持ち込んだSAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Mapleで録っています。持ち込んだキットのサイズは18″×14″のバス・ドラム、12″×7″のタム、14″×12″のフロア・タムで、記事はアクア・フィニッシュにも触れています。
このキットについて、聞き手は小口径でバス・ドラムのフロント・ヘッドも穴なしのジャジーな音作りだったと振り返っています。則竹は、普通なら難しい音作りで、楽器が若くよく鳴るタイコだとしたうえで、額面どおりに音が録れていたと答えています。
SAKAEのキットで録った動画のスネアはラディック(Ludwig)のLM-400(14″×5″)、フット・ペダルは旧SAKAEのエクスカリバー、スティックはヴィックファースのデイヴ・ウェックル"エボリューション"モデル(14.3mm×406mm/ヒッコリー)と紹介されています。Ludwig公式サイトでは、LM400はSupraphonicシリーズのうち、5×14″のスムース・シェルにインペリアル・ラグを組み合わせたモデルとして掲載されています。シンバルは、2つの動画ともスタジオの施主が所有するものが使われました。
シンバルと電子パッド:2020年のセットはKジルジャン中心
則竹自身のセットのシンバル構成が分かるのは、2020年の「【Set Up】則竹裕之」です。同記事はシンバルを「Kジルジャンを中心にセレクト」したものと紹介し、フェルトの上側を外して自然な揺れとサステインを得ていると説明しています。左から右(L→R)の順の記載は7項目で、合計8枚です。
位置(左から) | シンバル |
|---|---|
1 | 15" K Light HiHat |
2 | 18" K Kerope Cymbal |
3 | 16" K Custom Dark Crash |
4 | 22" K Constantinople Medium Thin Ride High |
5 | 19" K Custom Special Dry Trash Crash |
6 | 14" K Mini China+15" FX Azuka Latin Multi-Crash Hand & Stick |
7 | 19" K Kerope Cymbal |
※リズム&ドラム・マガジン「【Set Up】則竹裕之」(2020年7月24日)の「Cymbals(L→R)」をもとに編集部が整理。シンバル名は同記事の表記のとおりです。6番目は2枚を「+」でつないだ記載です。
同じセットには、ローランドの電子機器も組み込まれていました。
機材 | 役割 | 記事での使われ方 |
|---|---|---|
ROLAND SPD-SX | サンプリング・パッド | BT-1の接続先 |
ROLAND BT-1 | バー・トリガー・パッド | サイド・スネアの奥側に設置。SPD-SXに接続し、クラップなどの音色を鳴らす |
ROLAND KT-10 | キック・トリガー・ペダル | ハイハットのフット・ボードの横に設置。ループ音源をカカトで踏んで鳴らしながら演奏する曲などで活用 |
※リズム&ドラム・マガジン「【Set Up】則竹裕之」(2020年7月24日)をもとに編集部が整理。同記事には、フット・ペダル、ハードウェア、スティック、ヘッドの記載はありません。
2026年のQ&Aにはシンバルの記載がなく、上の構成は2020年の記事にもとづくものです。本人の公式サイトのトップページには、Zildjianのロゴが掲げられています。
則竹裕之が使ったドラムの価格と入手方法
新品:Pearl Masters Maple/Gumの掲載は4件
2026年10月1日にデジマートで「Pearl Masters Maple Gum」を検索したところ、掲載は4件(ドラム・セット1件、スネア2件、バス・ドラム単体1件。うち1件は新品特価)でした。件数が少なく構成もまちまちなため、本記事では実測にもとづく相場レンジを掲載していません。同じ検索日に「SAKAE Celestial」で検索した結果は0件で、「Evolved Maple」で検索してもSAKAEの掲載はありませんでした。
中古:シリーズと仕様を確かめて個体ごとに判断
則竹が使ったキットやスネアと同じシリーズを中古で探す場合は、次の点を確認しながら個体ごとに判断してください。
シリーズ名と型番。商品名に型番だけが書かれた掲載もあり、2026年10月1日のデジマートでは、Pearl Masters Maple/Gumが「MMG」「MMGP」で始まる型番で掲載されていました。SAKAEはCelestial、OSAKA HERITAGEなどのシリーズ名を確認します
サイズ構成。2020年のSAKAE Celestialは22"×15"BD、2022年のSAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Mapleは18″×14″BDと、記事によってバス・ドラムの口径が異なります
スネアの径と深さ。2026年のQ&Aで挙げたDWのスネアは12″×5.5″、2022年のLM-400は14″×5″です
シェルの状態(割れ・剥がれ)、ベアリング・エッジの欠け、ラグやフープの錆とメッキの状態
スネアはストレイナー(スナッピー装置)の動作と、スナッピーの状態
純正ケースや交換したパーツの有無
よくある質問
則竹裕之のメインのドラムは何ですか?
時期によって異なり、1台に絞ることはできません。リズム&ドラム・マガジンの記事では、2020年に紹介された平原綾香のツアー用キットが旧SAKAEのセレッシャル、2022年の動画企画に持ち込んだキットがSAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Maple、2026年1月掲載のQ&Aで「特にお気に入りのアイテム」として挙げたのがPearl Masters Maple/Gumシリーズの2台です。
則竹裕之のスネアは?
2026年1月掲載のQ&Aでは、DWのクラヴィオット氏製作による12″×5.5″のワンピース・メイプルのスネアを挙げています。2020年の記事ではSAKAEのBubinga Shell 14"×5"(メイン)とBeech Shell 14"×6.5"(サイド)、2022年の動画企画のSAKAEキットではラディック(Ludwig)のLM-400(14″×5″)が使われていました。
則竹裕之のシンバルは?
2020年の「【Set Up】則竹裕之」では、Kジルジャンを中心に、15" K Light HiHat、22" K Constantinople Medium Thin Ride High、18"と19"のK Kerope Cymbalなど8枚が紹介されています。2022年の動画企画のシンバルはスタジオの施主の所有物で、2026年のQ&Aにはシンバルの記載がありません。
則竹裕之のペダルとスティックは?
2022年の動画企画では、フット・ペダルが旧SAKAEのエクスカリバー、スティックがヴィックファースのデイヴ・ウェックル"エボリューション"モデル(14.3mm×406mm/ヒッコリー)と紹介されています。2020年の記事と2026年のQ&Aには、ペダルとスティックの記載がありません。
まとめ:則竹裕之の使用ドラムは2020年・2022年がSAKAE、2026年のQ&AではPearl
則竹裕之のドラムは、リズム&ドラム・マガジンの記事で見ると、2020年の平原綾香のツアー用キットが旧SAKAEのセレッシャル、2022年の動画企画に持ち込んだキットがSAKAE OSAKA HERITAGE Evolved Maple、2026年1月掲載のQ&Aで挙げたキットがPearl Masters Maple/Gumシリーズの2台です。スネアも、2020年のSAKAEのBubinga ShellとBeech Shell、2022年のラディックLM-400、2026年のDW製12″×5.5″と、記事ごとに異なります。
同誌は2025年7月号のインタビューを「パールへと復帰した則竹の最新機材」と紹介しており、2025年7月号以降の機材を調べるならパール製のキットが手がかりになります。同じ機材をそろえたい場合は、どの年の記事の構成なのかを確かめてから選ぶようにしましょう。Synchronized DNAで組む神保彰のドラムは神保彰の使用機材の記事で紹介しています。
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