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野田洋次郎の使用ギター|Telemaster Aceとボード【2026年版】

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

RADWIMPSの野田洋次郎は、ボーカルとギターに加えてピアノも担当しています。ギターで仕様と使用楽曲が詳しく紹介されているのは、フェンダーとギター・マガジンとの三者コラボレーションで生まれたTelemaster Aceです。ホンジュラス・マホガニーのボディとネックにジャズマスターのシェイプを組み合わせた1本で、2017年の「Human Bloom Tour 2017」ではメイン・ギターの一角として使われました。2016年と2017年に紹介されたペダルボードには、どちらもFree The ToneのスイッチャーARC-3とARC-53Mが組み込まれていました。

2017年12月には、Telemaster Aceにインスパイアされたモデル「Mahogany Offset Telecaster」も登場しました。本記事では、Telemaster Aceの仕様と開発の経緯、ツアーで使われた楽曲、インスパイアドモデルとの違い、ピアノとのかかわり、ペダルボードの構成、入手方法を、リットーミュージックのTelemaster Ace特設ページ、ギター・マガジン連動のデジマート・マガジン特集、Free The Tone公式サイトのニュースをもとに整理します。

野田洋次郎とギター:中学生の弾き語りからフェンダーとのコラボモデルへ

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Rolling Stone Japanのインタビューで野田洋次郎は、中学生のときにギターを覚えて弾き語りを続け、部活から帰るとひたすらギターを弾いて歌っていたと振り返っています。高校に入ってから桑原彰らと出会い、バンドを始めました。Rolling Stone Japanの別のインタビュー記事では、最初に習った楽器は4歳から始めたバイオリンだったとも話しています。

ギター・マガジンは2016年12月号でRADWIMPSを表紙に取り上げ、リットーミュージックの告知によると、野田洋次郎と桑原彰のインタビューや、愛用ギター、エフェクト・ボード、アンプを網羅した10ページの機材紹介を掲載しました。Telemaster Aceの企画が始まったのは、この取材から間もない2016年12月のことです。リットーミュージックの特設ページによると、フェンダーの倉庫で眠っていたホンジュラス・マホガニーが見つかったことが発端で、フェンダーから声をかけられたギター・マガジン編集長の尾藤雅哉氏が、取材したばかりの野田洋次郎を思い浮かべたと紹介されています。

使用ギター:Human Bloom Tour 2017で使われたTelemaster Ace

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モデル

ボディ/ネック

ピックアップ

ブリッジ

使われた公演

使用楽曲

Fender Telemaster Ace

ホンジュラス・マホガニー(ラッカー塗装)/ホンジュラス・マホガニー

セイモア・ダンカン製SP90(フロント)/フェンダーカスタムショップ製ツイステッド・テレ(リア)

3ウェイ・ブラス・サドル(オクターブ調整可能)

Human Bloom Tour 2017

特設ページの本文:「前前前世」「トアルハルノヒ」「おしゃかしゃま」「セツナレンサ」など/本人の回答:「05410-(ん)」「トアルハルノヒ」「おしゃかしゃま」「セツナレンサ」

※リットーミュージック「Fender Telemaster Ace」特設ページ(2017年)の仕様と記述をもとに編集部が整理。使用楽曲は、特設ページの本文と、同ページに掲載された野田洋次郎のメール・インタビューで挙げられた曲目が異なるため、両方を記しています。ツアーで使われたのは、完成したプロト・モデルと記されています。

Telemaster Ace:ホンジュラス・マホガニーのボディとネックに、Dシェイプのグリップ

Telemaster Aceは、野田洋次郎、フェンダー、ギター・マガジンの三者によるスペシャル・コラボレート・モデルとして、限定45本で発売されました。リットーミュージックの特設ページに掲載された仕様は、ホンジュラス・マホガニーのボディ(ラッカー塗装)とネック、ローズウッド指板、21フレット(ミディアム・ジャンボ)、ホットロッド・ビンテージ・テレのハードウェア、3ウェイ・ブラス・サドルのブリッジ、特製ハードケース付きです。

ピックアップは、フロントがセイモア・ダンカン製SP90、リアがフェンダーカスタムショップ製ツイステッド・テレです。フェンダーの開発担当者は、ボディとの相性が良いP-90をフロントに、テレキャスターの命であるリアにはカスタムショップ製を選び、ミックス・ポジションのトーン・バランスにも気をつけたと説明しています。

ネックとブリッジには、野田洋次郎の要望が反映されています。特設ページによると、野田洋次郎は台形に近くエッジの部分が丸い独特のDグリップを好み、フェンダーは手作業で削り出したネックを本人に確認してもらいながら修正して仕上げました。ピッチの正確さも求められたため、ブラスの3ウェイでありながらオクターブ調整ができるブリッジを採用したと紹介されています。

開発の経緯:ジャズマスターのルックスにテレキャスターの演奏性

企画の最初の段階で思い描かれていたのは、オール・マホガニーのテレキャスターでした。ギター・マガジン編集長の尾藤氏は、野田洋次郎がマホガニー製のTLタイプのギターを愛用しているのは有名な話だとして、この案を打診したと話しています。

第1回のミーティングで、尾藤氏はジャズマスターの形を提案しました。特設ページによると、ギター・マガジンは取材を通して、野田洋次郎がジャズマスター好きである一方、ピッチや弦落ちといったジャズマスターならではの難しさに困っていることを知っていました。そこで、ルックスはジャズマスター、サウンドと弾きやすさは信頼を寄せているテレキャスターを踏襲した「テレマスター」という形になり、野田洋次郎もこの提案を喜んで受け入れたと紹介されています。

ツアーでの使用:「使うたびに音が良くなっていく」

特設ページによると、完成したプロト・モデルは2017年2月、ツアー直前のリハーサル・スタジオに届けられ、メンバー全員の演奏の中でチェックされたうえで、2月25日から始まるHuman Bloom Tour 2017での使用が決まりました。同ページは、このツアーでメイン・ギターの一角として使われたと紹介しています。

同ページに掲載されたメール・インタビューで、野田洋次郎はツアーの神戸2日目の帰りに回答を書いていると述べ、「05410-(ん)」「トアルハルノヒ」「おしゃかしゃま」「セツナレンサ」で使っていると答えています。一方、特設ページの本文では、ツアーで使われた曲として「前前前世」「トアルハルノヒ」「おしゃかしゃま」「セツナレンサ」などが挙げられています。

第一印象を聞かれた野田洋次郎は「色っぽいなぁと。手にとっても馴染む感じでした」と答え、ツアーを重ねるうちに「鳴ってほしいレンジ、欲しい音圧、抜けがツーカーになってきた」と話しています。クリーンと歪みの絶妙な中間の音を活かした、開放弦とハンマリングを組み合わせたようなフレーズがとても気持ちいいとも語っており、特設ページは、野田洋次郎がこのギターについて「使うたびに音が良くなっていく」と話していたと伝えています。

Mahogany Offset Telecaster:Telemaster Aceにインスパイアされたモデル

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2017年12月11日、Telemaster Aceにインスパイアされた「Mahogany Offset Telecaster」の予約受付が各楽器店で始まりました。BARKSが伝えた製品情報によると、ジャズマスターのボディにテレキャスターのネックとアッセンブリーを組み合わせたモデルで、12月中旬から順次出荷とされ、価格は125,000円(税別)でした。イシバシ楽器の製品ページでは、フェンダーのMade in Japanのラインナップとして紹介されています。

形は共通していますが、仕様はTelemaster Aceと多くの点で異なります。

項目

Telemaster Ace

Mahogany Offset Telecaster

ボディ

ホンジュラス・マホガニー(ラッカー塗装)

マホガニー(ポリエステル塗装)

ネック

ホンジュラス・マホガニー、Dシェイプ

マホガニー(ポリエステル塗装)、Uシェイプ

フレット

21(ミディアム・ジャンボ)

21(ミディアム)

フロント・ピックアップ

セイモア・ダンカン製SP90

ソープバー・タイプ

リア・ピックアップ

フェンダーカスタムショップ製ツイステッド・テレ

ヴィンテージ・スタイルのシングルコイル・テレ

ブリッジ

3ウェイ・ブラス・サドル(オクターブ調整可能)

3サドルの弦裏通しテレ・ブリッジ

付属

特製ハードケース

ギグバッグ

発売時の価格

324,000円(税込)、限定45本

125,000円(税別)

※Telemaster Aceはリットーミュージックの特設ページとBARKS(2017年5月12日)、Mahogany Offset TelecasterはBARKS(2017年12月11日)が掲載した製品情報をもとに編集部が整理。Mahogany Offset Telecasterのブリッジのサドル材は、掲載された仕様に記載がありません。

中古でどちらかを探すときは、ボディの形だけで判断せず、ピックアップ(SP90とツイステッド・テレか、ソープバー・タイプとヴィンテージ・スタイルのテレか)と付属ケースを確かめるのが見分けの手がかりになります。

ピアノ:弾き始めたのは25歳くらい、本人は「我流」と表現

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UNIVERSAL MUSIC JAPANのRADWIMPSのバイオグラフィーでは、野田洋次郎の担当は「Vocal / Guitar / Piano」と記されています。Rolling Stone Japanのインタビューによると、家の地下にはドラムセットとピアノが置かれ、父親のアマチュアジャズ仲間が集まって演奏しており、父親のパートはピアノでした。

2020年6月13日放送のTOKYO FM「リリー・フランキー『スナック ラジオ』」の放送レポートで、野田洋次郎は、ピアノを弾き始めたのは「25歳くらい」で、反面教師でピアノが嫌だったためギターだけをずっとやっていたと話しています。半年後にアリーナで弾くと決めてから練習したことや、自分の弾き方を「我流」と表現したことも伝えられています。

Telemaster Aceのメール・インタビューでは、Human Bloom Tour 2017でピアノもよく弾いていると述べ、強弱だけでなく弾きたい気持ちのまま音が出るような「ピアノ的な指の感覚」がとても好きで、その感じがTelemaster Aceにもある気がすると答えています。

アンプ・エフェクター:2016年と2017年のペダルボードにFree The ToneのARC-3とARC-53M

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ギター・マガジン2016年12月号と連動したデジマート・マガジンの特集(2016年11月21日)は、野田洋次郎のペダルボードを写真付きで紹介しています。特集によると、「前前前世」で使った機材を含むボードで、写真の説明には次の機材が挙げられています。

機材

種類

ボード上の位置

Free The Tone JB-82

ジャンクション・ボックス

上段

Ex-pro PS-1

パワー・サプライ

上段

ギター・テック作「渋谷ファズ」

ファズ

上段

ONE CONTROL Prussian Blue Reverb

リバーブ

上段

BOSS DD-6 Digital Delay

デジタル・ディレイ

上段

KORG pitchblack

チューナー

中段

Guyatone PS-021 GUITAR EXCITER & COMP.

エキサイター/コンプレッサー

中段

Ibanez TS808HW

オーバードライブ

中段

Tech 21 SANSAMP Classic

アンプ・シミュレーター

中段

Marshall The Guv'nor

ディストーション

中段

DOD Overdrive Preamp/250

オーバードライブ

中段

Electro-Harmonix POG2

オクターバー

中段

t.c.electronic ND-1 NOVA DELAY

デジタル・ディレイ

中段

BOSS TR-2 Tremolo

トレモロ

中段

ギター・テック作「Ikejiri Booster」

ブースター

下段

Free The Tone ARC-3(ブラック)

スイッチャー

下段

Free The Tone ARC-53M(ブラック)

スイッチャー

下段

Custom Audio Japan V・comp

コンプレッサー

下段

※デジマート・マガジン「ギター・マガジン連動『RADWIMPS 野田洋次郎のペダルボード』」(2016年11月21日)の写真説明をもとに編集部が整理。種類は同記事の表記です。各ペダルの使い方は同記事に書かれておらず、ギター・マガジン2016年12月号で解説されているとされています。

同特集によると、野田洋次郎が使っていたARC-3とARC-53Mはブラックで、どちらも受注生産の色でした。

2017年のアジアツアー:13個のエフェクターを組み込んだ大きなボード

Free The Tone公式サイトは2017年7月7日、「RADWIMPS 2017 Asia Live Tour」でツアー中の野田洋次郎のペダルボードを紹介しました。説明によると、大きなボードに13個のエフェクターが組み込まれ、ARC-3とARC-53Mを1台ずつ使って多くのエフェクターを一括でコントロールしています。右上にはシグナル・ジャンクション・ボックスのJB-82、パワーサプライはFree The ToneのPT-1DとEXPro製のものが使われ、信号の配線にはFree The Toneのソルダーレス・ケーブルが使われていると紹介されています。個々のエフェクターの名称は、同ニュースの本文には書かれていません。

本人が相性の良さを挙げた機材:ハイワット、ガバナー、DODのオーバードライブ

Telemaster Aceのメール・インタビューで相性の良い機材を聞かれた野田洋次郎は、まずハイワットとの相性が良いと答えています。続けて、足もとのマーシャル(編集部注によるとガバナー)とDODのエフェクター(同じく編集部注によるとOVERDRIVE PREAMP/250)とも好相性で、ギターの本領がさらに発揮されると話しています。ハイワットのモデル名は、このインタビューでは挙げられていません。

Telemaster AceとMahogany Offset Telecasterの価格と入手方法

新品:発売時の価格はTelemaster Aceが324,000円(税込)、Mahogany Offset Telecasterが125,000円(税別)

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Telemaster Aceは2017年に324,000円(税込)、限定45本で発売され、リットーミュージックの特設ページには「ご好評につき完売いたしました」と記されています。Mahogany Offset Telecasterは2017年12月に125,000円(税別)で発売されました。いずれも発売時の価格で、現在の販売価格ではありません。

中古:掲載が少なく、相場レンジは出せない状況

2026年9月29日にデジマートとReverbで「Mahogany Offset Telecaster」「Telemaster Ace」などを検索したところ、販売中の掲載は見つかりませんでした(デジマートにはTelemaster Aceの売却済みの掲載が1件ありました)。件数が足りないため、本記事では実測にもとづく相場レンジを掲載していません。中古を検討するときは、次の点を確認しながら個体ごとに判断してください。

  • モデル名:Telemaster Ace(限定45本)か、インスパイアドモデルのMahogany Offset Telecasterか

  • ピックアップ:フロントがセイモア・ダンカン製SP90、リアがカスタムショップ製ツイステッド・テレならTelemaster Aceの仕様です

  • ネックの形:Telemaster AceはDシェイプ、Mahogany Offset TelecasterはUシェイプと記載されています

  • 付属品:Telemaster Aceは特製ハードケース、Mahogany Offset Telecasterはギグバッグが付属していました

  • ブリッジ:オクターブ調整ができるブラスの3ウェイ・サドルかどうか

  • ネックの反り、フレットの残り、電装のガリなど、一般的な中古ギターの確認項目

よくある質問

野田洋次郎のメインギターは何ですか?

時期を2017年に限れば、Human Bloom Tour 2017でメイン・ギターの一角として使われたTelemaster Aceです。リットーミュージックの特設ページが、このツアーでの使用と使用楽曲を紹介しています。

Telemaster Aceは今でも買えますか?

Telemaster Aceは限定45本のモデルで、リットーミュージックの特設ページには完売と記されています。2026年9月29日時点では、デジマートとReverbに販売中の掲載はありませんでした。

Mahogany Offset TelecasterはTelemaster Aceと同じギターですか?

同じではありません。BARKSが伝えた製品情報では、Telemaster Aceにインスパイアされたモデルとされ、形は共通していますが、ピックアップはソープバー・タイプとヴィンテージ・スタイルのテレ、ネックはUシェイプ、塗装はポリエステルで、Telemaster Aceの仕様とは異なります。

野田洋次郎はピアノも弾きますか?

弾きます。UNIVERSAL MUSIC JAPANのバイオグラフィーでは担当が「Vocal / Guitar / Piano」と記されています。TOKYO FMの番組の放送レポートでは、ピアノを弾き始めたのは25歳くらいだったと本人が話しています。

まとめ:野田洋次郎のギターはTelemaster Aceが手がかり

野田洋次郎のギターで、仕様と使用楽曲が詳しく紹介されているのは、フェンダー、ギター・マガジンとのコラボレーションで生まれたTelemaster Aceです。ホンジュラス・マホガニーのボディとネック、ジャズマスターの形、テレキャスター系のハードウェアとリア・ピックアップを組み合わせた1本で、2017年のHuman Bloom Tour 2017でメイン・ギターの一角として使われました。足もとは、2016年のギター・マガジン連動特集でも2017年のFree The Toneのニュースでも、ARC-3とARC-53Mの2台のスイッチャーが組み込まれており、2017年のニュースではこの2台で多くのエフェクターを一括でコントロールしていると紹介されています。

Telemaster Aceは限定45本で完売しており、形を受け継いだMahogany Offset Telecasterとは仕様が異なります。中古で探すときは、モデル名とピックアップ、付属ケースを確かめてください。同じRADWIMPSのギタリストの機材は桑原彰の使用機材の記事で紹介しています。

サウンドマニア編集部

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