SOUNDMANIA
難波章浩のベースはESP GARAGE|使用機材とアンプの変遷【2026年版】

難波章浩のベースはESP GARAGE|使用機材とアンプの変遷【2026年版】

投稿日: 更新日:

サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

難波章浩(Hi-STANDARD/NAMBA69)のシグネチャー・ベースは、フェンダー系のコピーモデルではなく、ESPが手がけたシグネチャー・モデル「GARAGE」です。ESP公式サイトのアーティストページに掲載されているのはESP GARAGE-III Ver.3.0と、同じピックアップと回路を積むEDWARDS E-GARAGE LTDの2本。どちらもハードメイプル・ボディに、MMタイプのピックアップ1基と3バンドEQという構成です。この記事では、この2本の公式スペックを逐語で示したうえで、Hi-STANDARD期のAmpeg SVT-2から現在に至るアンプの変遷、2015年に公開されたペダルボードの実機構成、そして中古市場を実際に検索して得られた出品状況までを整理しました。

難波章浩のベーシストとしての現在地と機材観

PIZZA OF DEATH RECORDSのバンドページが「91年結成、今に至る。」と記すHi-STANDARDで、難波章浩はベース・ボーカルを務めています。並行してNAMBA69を率いる彼の機材面での特徴は、既製のスタンダード・モデルを弾き続けるのではなく、自分のためのオリジナル・ベースを長期にわたって改良し続けてきたことにあります。

Hi-STANDARDとNAMBA69での活動

Hi-STANDARDは2023年2月にドラマーの恒岡章を亡くしたのち、ZAX(The BONEZ/Pay money To my Pain)がサポートとして"SATANIC CARNIVAL 2023"や"NOFX THE FINAL JAPAN TOUR"(2024年)で共演を重ねました。ベース・マガジンの報道によれば、2025年9月24日にPIZZA OF DEATH公式YouTubeチャンネルで生配信が行なわれ、難波章浩と横山健からZAXの正式加入が発表されています。同じ体制でレコーディングされたミニ・アルバム『Screaming Newborn Baby』は2025年11月26日リリース、ミックスダウンはディセンデンツのビル・スティーヴンソンが担当しました。PIZZA OF DEATHのバンドページでは、その後も「AIR JAM 2026」の出演バンド発表や「All The Way To You Tour」の開催決定が告知されています(2026年9月11日閲覧)。

NAMBA69は2013年3月にK5(ギター)、SAMBU(ドラム)と始動した3ピースとしてスタートしています。本記事で扱うペダルボードの資料は、このNAMBA69としての活動期に公開されたものです。

「GARAGE」というオリジナル・モデル

ESP GUITARSのアーティストページ「AKIHIRO NAMBA」(2026年9月11日閲覧)のシグネチャーシリーズ欄に掲載されているのは、ESP GARAGE-III Ver.3.0とEDWARDS E-GARAGE LTDの2本です。ESPが「メイン機材」と規定しているわけではありませんが、同社が公式に掲げているシグネチャー・モデルはこの2本に限られます。

モデル名に付く「III」や「Ver.3.0」が示すとおり、GARAGEは一度作って終わりの機材ではなく、世代を重ねて仕様が更新されてきたベースです。ESPが2016年12月1日に出したプレスリリースは、Ver.3.0を「Ver.2.5からのマイナーチェンジバージョン」と説明しており、同社は難波章浩を「GARAGE-IIIを愛用する」プレイヤーとして紹介しています。

ESP GARAGE-III Ver.3.0の公式スペック

ESP公式サイトに掲載されているGARAGE-III Ver.3.0のスペックは以下のとおりです(2026年9月11日閲覧)。表記は公式ページの記載に合わせています。

項目

ESP GARAGE-III Ver.3.0

BODY

Hard Maple

NECK

Hard Maple 3P

FINGERBOARD

Honduras Rosewood, 20frets

INLAY

MOP Dot

SCALE

864mm(Long)

NUT

Brass(38mm)

CONSTRUCTION

Bolt-on

TUNER

GOTOH GB707E

BRIDGE

GOTOH 404SJ-4

PICKUP

Seymour Duncan SMB-4D

CONTROLS

Master Volume, 3Band EQ (CI-R-03)

COLOR

Black

価格

484,000円(税抜440,000円)

JAN

4515303280944

出典:ESP GUITARS アーティストページ「AKIHIRO NAMBA」(2026年9月11日閲覧)。同ページ上で本モデルには「DISCONTINUED」の表示が付いています。

MMタイプ1基+3バンドEQという設計の意味

スペック上で性格を大きく分けているのは、ピックアップがSeymour Duncan SMB-4D 1基であることです。SMBはミュージックマン系のベースに使われる大型ハムバッカーの系統で、一般にMMタイプと呼ばれます。ジャズベースのような2ピックアップの持ち替えや、プレシジョンベースのスプリットコイルとは構成が異なります。なお公式のスペック表はピックアップの搭載位置までは記していません。

さらにコントロールは「Master Volume, 3Band EQ (CI-R-03)」。つまりピックアップ・バランサーを持たない代わりに、アクティブの3バンドEQで音を作る構成です。ボディとネックがともにハードメイプル、ナットがブラスという構成もあわせると、材もパーツも硬質な素材で統一されたMMタイプのアクティブ・ベースというのが、公式スペックから読み取れるこのベースの輪郭です。

Ver.2.5からVer.3.0への変更点

ESPのプレスリリース(2016年12月1日)は、Ver.3.0での変更点を2点に限定して説明しています。

  • HIPSHOT GB7の有無

  • ナットが牛骨からブラスに変更

それ以外の仕様はVer.2.5を継承する、というのが同リリースの記述です。つまりVer.3.0は設計を作り直した世代ではなく、ペグ周りとナット素材に絞った更新にあたります。

なお、ESP公式ページ上でGARAGE-III Ver.3.0には「DISCONTINUED」の表示が付いています(2026年9月11日閲覧)。新品での入手を前提にした検討はしにくい状態です。

EDWARDS E-GARAGE LTDとの違い

ESPのプレスリリースによれば、E-GARAGE LTDは「ピックアップやブリッジなどハードウェアもできるだけESPブランドと同じものを採用したハイコストパフォーマンスモデル」と位置づけられています。実際に公式スペックを並べると、差は限定的です。

項目

ESP GARAGE-III Ver.3.0

EDWARDS E-GARAGE LTD

BODY / NECK

Hard Maple / Hard Maple 3P

Hard Maple / Hard Maple 3P

FINGERBOARD

Honduras Rosewood, 20frets

Rosewood, 20frets

INLAY

MOP Dot

Dot

SCALE

864mm(Long)

864mm

NUT

Brass(38mm)

Brass (38mm)

TUNER

GOTOH GB707E

GOTOH GB707E

BRIDGE

GOTOH 404SJ-4

GOTOH 404BO-4

PICKUP

Seymour Duncan SMB-4D

Seymour Duncan SMB-4D

CONTROLS

Master Volume, 3Band EQ (CI-R-03)

Master Volume, 3Band EQ(CI-R-03)

価格

484,000円(税抜440,000円)

225,500円(税抜205,000円)

JAN

4515303280944

4515303286588

公式ページの表示

DISCONTINUED

表示なし

出典:ESP GUITARS アーティストページ「AKIHIRO NAMBA」(2026年9月11日閲覧)。

核となるピックアップ、コントロール回路、ボディ・ネック材、ペグは共通です。公式スペック上で明確に異なるのはブリッジの型番(GOTOH 404SJ-4/404BO-4)と指板材の表記(Honduras Rosewood/Rosewood)、そしてインレイの材質表記です。価格差は258,500円です。

なお2016年のプレスリリース時点では、E-GARAGE LTDはブラックとシェルピンクの2色で発表され、シェルピンクのみボディ材がアルダー、ナットが牛骨、4弦のペグにHIPSHOT GB7、ナチュラルヘッド仕様と説明されていました。現在ESP公式のアーティストページに掲載されているのはBlackのみです。仕様が色によって異なるモデルなので、中古で探す場合は色と仕様の対応を出品情報で確認する必要があります。

アンプの変遷──Ampeg SVT-2から現在まで

難波章浩のアンプは、Hi-STANDARD期と近年とで性格が大きく変わっています。この点は本人と、機材を提供した側の公開情報から時系列で追うことができます。

ハイスタ期のAmpeg SVT-2と、2010年の放出

2010年11月1日、難波章浩の公式ブログに「アンプをお譲りまします!!☆」という記事が投稿されています。そこには、ハイスタ時代からずっと愛用してきたベースアンプがSVT-2であること、その2台をフルオーバーホールしたうえで譲ることにしたこと、委託販売をESPに依頼したことが書かれています。「もう新品では買えない」という一文も添えられていました。

本人の表記は「SVT=2」で、SVT-2とSVT-2 PROのどちらを指すかまでは記されていません。また、この記事が伝えているのは2台を手放したことであって、同型機をすべて処分したとは書かれていない点にも注意が必要です。それでも、ハイスタ時代のベースサウンドの土台がAmpegのSVT-2だったことは、本人の言葉として確認できます。

2015年──デジタルのベースアンプとRusty Boxの組み合わせ

それから5年後、エフェクター専門店ナインボルト(One Control)の公式ブログが、NAMBA69のライブ取材の記事を公開しています。2015年9月17日の記事は、同年9月16日の盛岡CLUB CHANGE WAVE公演で難波章浩のボードを見せてもらった際の記録で、Tronographic Rusty Boxが常時オンで使われていること、その目的が「デジタルのベースアンプをヴィンテージライクな暖かなトーンに変えるため」であることが書かれています。

ここで重要なのは、この時点でのアンプがオールチューブのSVTではなく、デジタルのベースアンプだったという点です。真空管アンプの質感をアンプ本体ではなくペダル側で作る、という方向に運用が切り替わっていることが読み取れます。ただし、同記事がアンプについて記しているのは「デジタルのベースアンプ」という点までで、機種名には触れていません。

ペダルボードの実機構成(2015年時点)

難波章浩のペダルボードについては、ナインボルトの公式ブログが実機の写真とともに内訳を公開しています。

2015年3月時点の4台

2015年3月23日の記事には、ボード上に置かれていた機材として次の4台が挙げられています。

  • One Control Hooker's Green Bass Machine(ベース用オーバードライブ)

  • One Control Distro

  • Tech 21 VT Bass DI

  • Radial J48(アクティブDI)

あわせて、ボードの固定にOne Controlのマジックテープが使われていることも記されています。同年8月12日の続報では、Tronographic Rusty Boxが加わり、Hooker's Green Bass MachineやSansAmpとともにボードへ設置されていると報じられました。

3月の記事は「Tech 21 VT Bass DI」、8月の記事は「SansAmp」とのみ書いています。VT Bass DIはTech 21のSansAmpシリーズに属する製品なので同じ1台を指している可能性がありますが、別のSansAmp製品が加わった可能性も残ります。どちらであるかを確定できる記述はないため、本記事では8月の「SansAmp」を特定の型番に読み替えていません。

ボードは足元ではなくアンプの上に置かれている

同じ2015年3月の記事には、このペダルボードが「ステージでは足元ではなくアンプの上に置かれているため、客席からはなかなか見えない」と書かれています。ライブ中に足で踏み替える運用ではなく、設定して置いておく機材としてボードが組まれていることを示す記述です。Rusty Boxが常時オンで使われているという9月の記事とも、この運用は整合します。

ステージ上で操作しないのであれば、ペダルの役割は「曲中の切り替え」ではなく「その日の音の土台を決めること」になります。ベースを持ち替えず、ペダルも踏み替えないという前提でボードを組むなら、台数はおのずと絞られます。

各機材がメーカー公式でどう説明されているか

ボードに載っていた機材が、それぞれ何をする道具なのかをメーカー公式の説明で確認しておきます。

One Control Hooker's Green Bass Machine:One Control公式サイトは現行版の「HOOKER'S GREEN BASS MACHINE 4K」について、ライブハウスやスタジオで使われているモダンなベース・トランジスタアンプに対して、ベース用チューブアンプやオールド・トランジスタアンプの音やフィーリングを得るためのペダルだと説明しています。TREBLEノブはあえて調整幅を狭くして微調整向けに設定され、ブレンドノブは搭載されていません。18Vまでのアダプターによる高電圧駆動に対応し、電圧を上げるとヘッドルームが広がる一方でゲインは下がる、という点も公式に記されています(2026年9月11日閲覧)。なお2015年のボードで確認されているのは4K以前の版にあたります。

Tech 21 VT Bass DI:Tech 21公式サイトによれば、3系統のアウトプットを備え、現行リグの補完、ダイレクト録音、パワーアンプのドライブ、PAへの直結に対応するマルチ・ファンクションのペダルです。Blendコントロールでダイレクト信号とSansAmp回路の比率を調整し、Biteスイッチでプレゼンス・ブーストとサブソニック・フィルターを作動させます。スピーカー/キャビネットのシミュレーションを内蔵し、プリアンプからパワーアンプ、スピーカーまでの信号経路を100%アナログのSansAmp Tube Amplifier Emulationでカバーする設計です(2026年9月11日閲覧)。

Radial J48:Radial Engineering公式サイトは、48Vファンタム電源で駆動し電池を必要としないアクティブDIだと説明しています。スイッチング電源で内部のレール電圧を引き上げることで最大9Vの信号まで扱え、アクティブ楽器が大音量で出力する過大な信号にも歪みなく対応する、というのが同社の説明です(2026年9月11日閲覧)。GARAGEはアクティブEQを搭載したベースなので、この組み合わせには理由があります。

Tronographic Rusty Box:ナインボルトの記事では「ベース用ペダルプリアンプ」として紹介されており、難波章浩のボードでは常時オンで使われていると記されています。

中古市場での流通状況(2026年9月11日時点の観測)

GARAGE系のベースは、中古市場での動きが非常に限られています。2026年9月11日にデジマートで「EDWARDS E-GARAGE」「ESP GARAGE-III」「GARAGE 難波」「AKIHIRO NAMBA」の各キーワードで検索し、ブランドがESPまたはEDWARDSでモデル名にGARAGEを含む出品を抽出した結果は次のとおりでした。

  • 該当する出品は2件。いずれもEDWARDS E-GARAGE LTD / Blackの新品(225,500円および275,000円)

  • EDWARDS E-GARAGE LTDの中古出品は0件

  • ESP GARAGE-IIIの出品は新品・中古ともに0件

この観測は特定の1日・単一サイト・上記キーワードの範囲によるもので、市場全体の在庫を網羅したものではありません。件数が少ないため、中央値や相場レンジという形では示していません。ただし、この条件で新品2件・中古0件という結果は、探せばすぐ見つかる類の機材ではないことを示しています。

一方、ペダル類は事情が異なります。同日の検索では、One Control Hooker's Green Bass Machine(無印)の中古が5件確認でき、実額は7,700円から8,880円の範囲でした。現行の4Kは新品17,930円から18,150円で流通しています。Tronographic Rusty Boxは新品6件(45,100円〜49,500円)で中古は確認できず、Tech 21 VT Bass DIは新品10件(44,000円〜55,000円)、Radial J48の1chモデルは新品41,980円〜48,290円でした。いずれも件数が少ないため、実額をそのまま挙げています。なおアンプ側では、Ampeg SVT-2 PROの中古が1件(103,950円)確認できました。

ベース本体の入手性が低く、ペダルの入手性が高い──この非対称が、次の機材選びの前提になります。

同じ方向性を目指すときに、どこを見ればいいか

公式スペックから読み取れる設計の軸は3つあります。GARAGEそのものが入手困難である以上、代わりの1本を探すなら、この3点を判断基準にするのが現実的です。

1. ピックアップ配置はMMタイプ1基

GARAGE-III Ver.3.0とE-GARAGE LTDに共通する中核は、MMタイプのハムバッカーが1基という構成です。ジャズベースのような2ピックアップ機や、プレシジョンベースのスプリットコイル機とは、素の音の出発点が違います。デジマートのエレクトリック・ベースのカテゴリは「PBタイプ/JBタイプ/PJタイプ/MMタイプ」などに分かれているので、MMタイプで絞り込むのが最初の一手になります。

2. アクティブの3バンドEQを備えているか

GARAGEはピックアップ・バランサーを持たず、Master Volumeと3バンドEQで音を作ります。パッシブのMMタイプ機とは操作系がかなり異なるので、仕様表で「3バンドEQ」「アクティブ」の記載を確認してください。あわせて、アクティブ・ベースは電池が切れると音が出なくなるため、パッシブ機とは電池の残量管理という運用の手間が加わります。

3. ハードメイプル・ボディという硬質な材

ボディ・ネックともにハードメイプルという組み合わせは、アルダーやバスウッドを使う一般的なベースと比べて重量が出やすい部分でもあります。実際、2016年のプレスリリースではE-GARAGE LTDのシェルピンク仕様のみボディ材がアルダーとされており、同じモデル名でも材が異なる場合があります。中古で探すときは、モデル名だけでなく個体ごとの仕様表と重量を確認するのが安全です。

ペダル側から入るという選択

前述のとおり、ベース本体の中古出品は今回確認できなかった一方で、ボードに載っていたペダル類は現行品または中古で入手できます。とくにHooker's Green Bass Machineは、One Control公式の説明によれば「スタジオやライブハウスに置かれているモダンなトランジスタアンプ」を前提に設計されたペダルです。スタジオの常設アンプを使う環境とは相性が良く、難波章浩のボードの考え方──アンプの質感をペダル側で作る──を、手持ちのベースのまま試せる入口になります。

ただし、同じ機材を揃えても同じ音にはなりません。ピッキングの強さ、弦の状態、会場の音響で出音は変わりますし、本記事で扱ったボードの資料は2015年時点のものです。機材は音の土台であって、音そのものではないという前提は持っておいてください。

よくある質問

難波章浩はFenderのプレシジョンベースを使っている?

ESP公式のアーティストページに掲載されているシグネチャー・モデルは、ESP GARAGE-III Ver.3.0とEDWARDS E-GARAGE LTDの2本です。どちらもピックアップはSeymour Duncan SMB-4DというMMタイプ1基の構成で、プレシジョンベースのスプリットコイルとは異なります。

ESP GARAGE-III Ver.3.0は今でも新品で買える?

ESP公式のアーティストページ上では「DISCONTINUED」と表示されています(2026年9月11日閲覧)。同じピックアップと回路を積むEDWARDS E-GARAGE LTD(225,500円)にはこの表示がありません。最新の取り扱い状況は、ESPの販売店検索やお問い合わせフォームで確認してください。

使っているアンプはAmpeg SVT?

本人の公式ブログ(2010年11月1日)に、ハイスタ時代から愛用してきたベースアンプがSVT-2であり、その2台を譲ることにしたと書かれています。2015年9月のナインボルト公式ブログの取材記事では、ペダルのTronographic Rusty Boxを「デジタルのベースアンプをヴィンテージライクな暖かなトーンに変えるため」に常時オンで使っている、と報じられました。同記事にアンプの機種名は記されていません。

使用弦やピックの銘柄は?

本記事では扱っていません。ベース・マガジンのアーティスト・ブック『難波章浩 AKIHIRO NAMBA -100% MY LIFE』(リットーミュージック、2025年12月9日)には「NAMBA's Axes, Basses & Equipment」として所有機材を解説する章が設けられており、詳細を知りたい場合はそちらが手がかりになります。

ペダルの接続順は?

公開された資料から分かるのは、ボードに載っていた機材の顔ぶれと置き場所までです。2015年3月時点でOne Control Hooker's Green Bass Machine、One Control Distro、Tech 21 VT Bass DI、Radial J48がボード上にあり、同年8月にTronographic Rusty Boxが加わったこと、そしてボードがステージの足元ではなくアンプの上に置かれていたことが記されています。

まとめ

難波章浩の機材を語るうえでの中心は、ESPと作り上げたオリジナル・ベース「GARAGE」です。ハードメイプル・ボディ、Seymour Duncan SMB-4DによるMMタイプ1基、Master Volumeと3バンドEQ──この構成が、Hi-STANDARDとNAMBA69のベースサウンドの骨格になっています。ESP GARAGE-III Ver.3.0は公式ページ上でDISCONTINUEDとなっており、同じピックアップと回路を積むEDWARDS E-GARAGE LTDが225,500円で掲載されています。

アンプは一貫していません。Hi-STANDARD期のAmpeg SVT-2は2010年に2台が手放され、2015年時点ではデジタルのベースアンプにTronographic Rusty Boxを常時オンで組み合わせる運用に変わっていました。ペダルボードも、足元ではなくアンプの上に置かれる「設定して置いておく」タイプのものです。

GARAGE本体は、今回の観測では中古の出品を確認できませんでした。だからこそ、同じ方向を目指すならMMタイプ1基・アクティブ3バンドEQという設計の軸を手がかりに探すのが現実的ですし、ペダル側から入るというもう一つの道もあります。手持ちの1本をどう鳴らすかを考えるうえで、この記事のスペック表と資料が出発点になれば幸いです。

本記事の機材情報は、ESP GUITARSおよび各メーカーの公式情報、難波章浩本人の公式ブログ、One Control(ナインボルト)公式ブログの記述をもとに整理したものです。各URLの確認日は2026年9月11日です。出典の記述時点は資料ごとに異なり、ペダルボードの構成は2015年時点、アンプに関する本人の記述は2010年時点のものです。使用機材は変更される可能性があります。中古の出品状況および価格は時期・状態・販売チャネルによって変動するため、購入・売却の際は各販売サイトで最新の情報をご確認ください。

本記事は個人の使用経験に基づく情報です。楽器・機材の使用に際しては、取扱説明書や専門家の指示に従い、安全にご注意ください。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

アーティストの記事

新着記事