
中尾憲太郎の使用ベース|モズライトとCrews、Scrolls【2026年版】
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NUMBER GIRLのベーシスト中尾憲太郎の使用ベースは、ベース・マガジンの「BASSIST FILE」(2020年5月15日掲載)に、Crews Maniac SoundのNPB、Crews Maniac Soundの中尾憲太郎シグネイチャー・モデル・プロトタイプ、MosriteのVentures Bassの3本が載っています。2019年のFenderNewsのインタビューでは、「実は一番好きな音はプレベの音。昔からそうなんですよ」と語り、1990年製の国産Precision Bassを紹介しました。2022年の本人のX投稿では、20年前のシステムとしてモズライトベースを挙げています。
2026年5月には、EarthQuaker Devicesから中尾憲太郎のシグネチャー・ベース・プリアンプ「Scrolls」ベースオデッセイが発売されました。本記事では、使用ベース、Scrollsの仕様と本人のセッティング、アンプ、2016年から2023年までのエフェクト・ボード、弦とピック、購入時の確認ポイントを、ベース・マガジン、FenderNews、EarthQuaker Devices日本公式サイト、本人のX投稿をもとに整理します。
中尾憲太郎とベース:「背が高いから」で始め、ピック弾きが一番得意に
NUMBER GIRL公式サイトのバイオグラフィーによると、NUMBER GIRLは1995年に福岡で結成され、1999年5月に東芝EMIからシングル「透明少女」でメジャー・デビューしました。2002年11月30日の札幌PENNY LANE 24でのライブをもって解散し、2019年2月15日にオリジナル・メンバーでの再結成を発表。2022年12月11日のぴあアリーナでの公演「NUMBER GIRL 無常の日」をもって再び解散しています。同じページでは、中尾憲太郎が2003年にSLOTH LOVE CHUNKS、2009年にCrypt Cityを結成し、浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS、ACO、ART-SCHOOLなど数多くのバンドに参加してきたことが紹介されています。
ベースを始めたきっかけについて、中尾憲太郎は2021年のFenderNewsの対談で「“お前は背が高いからベース”って言われたのがきっかけです」と話しています。高校の同級生とバンドを組む話になったときのことで、当時は「ゲームが好きで別に音楽に興味はなかった」そうです。ベース・マガジンの「BASSIST FILE」では、始めた年齢を「15か16歳だったかと」と答えています。
ピック弾きについては、2022年1月のベース・マガジンの対談で、「高校生のころに聴いてたUKパンクがルーツにあるんです。それでピック弾きから入っちゃったからそれが一番得意になっちゃったっていうだけ」と説明しています。一方で「出てくるロー感とかは指弾きのほうが好きなんだけどね」とも語っています。
中尾憲太郎の使用ベース:2016〜2020年の資料に見るプレシジョン系とモズライト
ベース・マガジン、デジマート・マガジン、FenderNewsで確認できるベースを、記述の時点とあわせて並べると次のとおりです。
ベース | 確認できる時点 | 記述の要点 | 出典 |
|---|---|---|---|
TOKAIのプレベ・タイプ | 2016年3月 | 「メイン・ベースはTOKAIのプレベ・タイプ」 | デジマート・マガジン「中尾憲太郎のエフェクト・ボード拝見!」 |
1990年製の国産Precision Bass | 2019年7月 | 福岡のバンドをリタイヤした友人から譲り受けた1本。ART-SCHOOLのシカゴでのレコーディングに持っていった | FenderNews(NUMBER GIRLのインタビュー後編) |
Crews Maniac Sound NPB | 2020年2月号(2020年5月15日掲載) | 機材欄の「BASS」に掲載 | ベース・マガジン「BASSIST FILE」 |
Crews Maniac Sound 中尾憲太郎シグネイチャー・モデル・プロトタイプ | 2020年2月号(2020年5月15日掲載) | 機材欄の「BASS」に掲載 | ベース・マガジン「BASSIST FILE」 |
Mosrite Ventures Bass | 2020年2月号(2020年5月15日掲載) | 機材欄の「BASS」に掲載 | ベース・マガジン「BASSIST FILE」 |
モズライトベース | 2022年11月の投稿で「20年前は」 | サンズアンプ、GK800RB、ampeg 810などと組んだシステム | 本人のX投稿 |
※ベース・マガジン「BASSIST FILE-中尾憲太郎」(2020年5月15日掲載。写真はベース・マガジン2020年2月号掲載時のもの)、デジマート・マガジン「中尾憲太郎のエフェクト・ボード拝見!」(ベース・マガジン2016年3月号連動)、FenderNews「Cover Artist | NUMBER GIRL -後編-」(2019年7月17日掲載)、本人のX投稿(2022年11月24日)をもとに編集部が整理。時点は各出典の記述時点で、現在も使っているかどうかを示すものではありません。「BASSIST FILE」の機材欄の表記は、一覧が「シグネイチャー」、写真のキャプションが「シグネチャー」です。
Mosrite Ventures Bass:本人は20年前のシステムにもモズライトベースを挙げている
「BASSIST FILE」の機材欄には、Mosrite/Ventures Bassが載っています。2022年1月のベース・マガジンの対談では、聞き手が「中尾さんはモズライトやPBでピック弾き」と紹介しています。
本人は2022年11月24日のX投稿で、20年前の機材を「モズライトベース サンズアンプ GK800RB ampeg 810 AVALON DESIGN D.I ×2」と挙げています。モズライトの年式や仕様は、どの出典にも書かれていません。
弦についても、モズライトとの相性に触れた投稿があります。2021年10月24日のX投稿で本人は、「95〜45という弦をカートマンガンで作ってもらいました。モズライトにはこのサイズがピッタリフィットしました!」と書いています。
Crews Maniac Sound NPBとシグネイチャー・モデル・プロトタイプ
Crews Maniac SoundのNPBは、同社公式サイトでは「基本スペックを押さえながらプレイアビリティーの向上と使える音色を兼ね備えたクルーズらしいPBスタイル」と紹介されているプレシジョン・タイプのモデルです。2026年9月30日時点の同サイトに載っているNPBの仕様は、アルダー・ボディ、メイプル・ネック、ローズウッド指板、ピックアップはCrews Type-P、ナット幅は42mmです。これは製品としての仕様で、中尾憲太郎のNPBと同じとは書かれていません。
中尾憲太郎のNPBについては、楽器店フーチーズのブログ(2019年12月4日)が、入荷した「中尾 憲太郎氏仕様のプレシジョンベース」を紹介しています。同ブログによると、レギュラー・モデルのスパイラル・ブリッジではなくウィルキンソンのブリッジを使い、この個体はピックアップにK&T P-64を載せて「中尾氏の実機と同仕様」になっているとのことです。
「BASSIST FILE」には、Crews Maniac Soundの中尾憲太郎シグネイチャー・モデル・プロトタイプも載っています。2022年8月8日のX投稿で本人は、「私のシグネチャーモズライトby Crews時間かかっておりますが、試行錯誤重ねさらに素晴らしい状態に近づいておりますのでお楽しみに」と書いていました。2020年の「BASSIST FILE」に載ったプロトタイプと、2022年8月の投稿の「シグネチャーモズライトby Crews」が同じモデルかどうかは、どちらの出典にも書かれていません。
1990年製の国産Precision Bass:友人から譲り受けた1本
2019年のFenderNewsのインタビューで中尾憲太郎が紹介したのは、「福岡のバンドをリタイヤした友人から譲り受けた90年製の国産のPrecision Bass」です。ART-SCHOOLでシカゴにレコーディングに行ったときに持っていったほか、来日アーティストに貸すこともあり、ジョー・ラリーの来日公演でも貸したと話しています。
同じインタビューでは、NUMBER GIRLのアルバム『NUM-HEAVYMETALLIC』(2002年)のレコーディングはPrecision Bassで録ったと語っています。どの個体で録ったかは書かれていません。福岡時代にはJazz Bassをライヴで使ったことがあり、メンテナンスに出したベースの代わりにFender Bass VIをスタジオに持っていったこともあったそうですが、Bass VIは「リハーサルだけ」だったと話しています。
2016年3月のデジマート・マガジンのプロフィールでは、メイン・ベースは「TOKAIのプレベ・タイプ」とされています。型番は書かれていません。
プレシジョンとジャズ・ベースの違い:本人の説明
2019年のFenderNewsで中尾憲太郎は、プレベの音が好きな理由を「当時聴いていた90年代のバンドがわりとプレベを使っていて。ブリッとした音が好きだったんですよね」と説明しています。ジャズ・ベースについては「みんながジャズベを選ぶ理由はすげぇわかる。だけど、自分のプレイスタイルにはあまり合わない」とし、「ジャズベはアタックが立ち過ぎるんだけど、プレベはバチッと弾いても上手くアタックを抑えてくれる」と話しています。
2021年のFenderNewsの対談では、American Professional II Precision Bassを試奏し、「別メーカーのプレシジョンタイプも使っているくらいなので、プレシジョンが好きなんですよ」と語りました。「プレシジョンのほうが、アンサンブルの一体感を生みやすいかもしれないですね」とも話し、EQを使って「ジャズベっぽいニュアンスの抜けの良さを作ることも多々ある」と明かしています。
EarthQuaker Devices Scrolls:2026年5月発売のシグネチャー・ベース・プリアンプ
輸入代理店のヤマハミュージックジャパンが2026年5月14日に出したプレスリリースによると、「Scrolls」ベースオデッセイは中尾憲太郎のシグネチャー・モデルのベース・プリアンプで、2026年5月16日に発売されました。希望小売価格は64,900円(税込)です。EarthQuaker Devices(EQD)日本公式サイトのプロフィールでは、中尾憲太郎は2016年からEQDのアンバサダーを務めていると紹介されています。
開発の始まりは出典によって書き方が違います。ヤマハのプレスリリースは「このモデルの構想は2017年に始まりました」とし、2024年に開発が本格的に始まったと説明しています。EQD日本公式サイトの連載「月刊EQD」Vol.12(2026年6月8日)で本人は、シグネチャー・ペダルの話は「EQDのPRに関わり始めた2016年頃からあった」と話しています。
同じ「月刊EQD」で中尾憲太郎は、これまでの音作りについて「もともと自分は、サンズアンプをはじめとしたプリアンプを軸に音作りを行なってきました」と語り、「これまでプリアンプが入っていないボードを組んだことがないくらい」だと説明しています。Scrollsは、アンプに依存しないこと、ライン出力でも成立すること、ジャンルや編成に関係なく使えることを目指して開発したそうです。
Scrollsの構成:EQとドライブの2セクション
EQD日本公式サイトの製品ページによると、Scrollsは左側のEQチャンネルと右側のDriveチャンネルで構成され、2つの間にエフェクト・ループがあります。EQチャンネルはBass、Middle、Trebleに加え、20Hzから10kHzの帯域を選んでカット/ブーストできるVari-Freqを備えています。ボタン式のスイッチは、80HzをブーストするDeep、ローミッドを削るProcess、5kHzをブーストするBrightの3つです。Driveチャンネルには、原音とのバランスを決めるBlendと、歪みを作る帯域を決めるBandwidthがあります。出力は、アナログのキャビネット・シミュレーターを通したXLRのバランス出力と、バッファーを通した原音を出すパラレル出力です。
本人は「月刊EQD」で、EQ部分には「手に入れてから10年以上に渡って愛用し続けているEQDのTone Job(イコライザー&ブースター)を回路の中に組み込んでもらいました」と話しています。また、すべてのスイッチをオフにしてノブを12時にすると原音が出るようにしてほしいと開発チームに頼んだと明かしています。歪みについては「歪んでいることに気づかないくらいのニュアンスでドライブをかけていることが多い」とし、Deep、Process、Brightをすべてオンにすると「サンズアンプのようなキャラクターにも寄せることができます」と説明しています。
中尾憲太郎のScrollsのノブ設定
「月刊EQD」Vol.12には、本人のScrollsのノブ設定が掲載されています。同じ記事の写真には、本人が使っている個体が「シリアルナンバー1のScrolls」と添えられています。
セクション | コントロール | 設定 |
|---|---|---|
EQ/Preamp(左) | Level | 9時 |
EQ/Preamp(左) | Vari | 1時 |
EQ/Preamp(左) | Vari-Freq | 1時 |
EQ/Preamp(左) | Bass | 1時 |
EQ/Preamp(左) | Middle | 3時 |
EQ/Preamp(左) | Treble | 12時 |
EQ/Preamp(左) | Deep/Process/Bright(スイッチ) | ON/OFF/OFF |
Drive(右) | Level | 1時 |
Drive(右) | Blend | 8時 |
Drive(右) | Drive | 8時 |
Drive(右) | Bandwidth | 5時 |
Drive(右) | Tone | 7 |
※EarthQuaker Devices日本公式サイト「-月刊EQD- Vol.12」(2026年6月8日)の「Scrolls ノブ設定」をもとに編集部が整理。Toneは記事の表記どおり「7」としています。使うベースやアンプ、会場は書かれていません。
アンプとDI:2016年・2020年の資料ではGALLIEN-KRUEGER Fusion550とAguilar GS412
2016年3月のデジマート・マガジンのプロフィールでは、「メイン・アンプはギャリエン・クルーガー Fusion550(ヘッド)とaguilar GS412(キャビ)だが、会場のものを使用することも多い」と紹介されています。2020年5月の「BASSIST FILE」の機材欄にも、同じ組み合わせとDIが載っています。
機材 | 役割 | 出典の記述 |
|---|---|---|
GALLIEN-KRUEGER Fusion550 | アンプ・ヘッド | 2016年のプロフィールで「メイン・アンプ」。2020年の「BASSIST FILE」の機材欄にも掲載 |
Aguilar GS412 | キャビネット | 2016年のプロフィールで「メイン・アンプ」の組み合わせ。2020年の「BASSIST FILE」の機材欄にも掲載 |
Demeter Amplification Bass Preamp with D.I | DI | 2020年の「BASSIST FILE」の機材欄に掲載 |
※デジマート・マガジン「中尾憲太郎のエフェクト・ボード拝見!」(ベース・マガジン2016年3月号連動)と、ベース・マガジン「BASSIST FILE-中尾憲太郎」(2020年5月15日掲載)をもとに編集部が整理。型番と役割は各出典の表記どおりです。
20年前のシステムについて、本人は2022年11月24日のX投稿で、モズライトベース、サンズアンプ、GK800RB、ampeg 810、AVALON DESIGNのD.I 2台という構成だったと書いています。AVALONを2台使ったのは、サンズアンプのメイン・アウトから「ドンシャリ」、パラ・アウトから「中域」の設定にするためで、そこにマイクを加えて「ベースは3回線のミックスでした」と説明しています。
プリアンプを重視する理由について、EQD日本公式サイトのScrollsの製品ページには、「日本という国は、都市部になるほど道が狭く、ベニューも地下やビルの上階にあることが多いため、常設のアンプを使う機会が多くなります」という本人の言葉が載っています。
エフェクター:2016年から2023年までの4つの資料に見るボード
2020年8月のベース・マガジンの記事で中尾憲太郎は、「エフェクターをマメに入れ替えて現場ごとに使うものだけを持っていくようにしている」と話しています。2016年から2023年までに専門誌やWebメディアで紹介されたエフェクト・ボードの機材を、4つの資料から並べると次のとおりです。
時点 | 出典 | 載っている機材 |
|---|---|---|
2016年3月 | デジマート・マガジン(ベース・マガジン2016年3月号連動) | Xotic X-Blender、Crews Maniac Sound BAP-2 Bass Foot Preamp、Bogner HARLOW、VOODOO LAB OVERDRIVE、Eastern Music Device Pro Driver Type-A、Ex-pro PS-2、ボード外にKORG pitchblack |
2020年2月号 | ベース・マガジン「BASSIST FILE」の機材欄(EFFECTS) | TECH21 SANSAMP BASS DRIVER D.I ver.2、ORANGE Bass Butler Bi-Amp Bass Preamp Pedal、Earth Quaker Devices Palisades/Westwood/Tone Job/Rainbow Machine/Life Pedal/Avalanche Run、Fender THE BENDS COMPRESSOR、BOGNER HARLOW、Demedash Effects T120 VIDEOTAPE ECHO、Gurus Amp Echosex 3°、FOXROX Octron、KGR Harmony ARARE、Limetone Audio LTV-30L/LTV-30T、Ex-pro PS-2 |
2020年8月 | ベース・マガジン「中尾憲太郎が語る、ペダルトレインの魅力」 | Limetone Audio LTV-30T、Fender THE BENDS COMPRESSOR、KGR Harmony あられオーバードライブ、FOXROX Octron、Organic Sounds Organic Drive Hydra Gold、Earth Quaker Devices Palisades、Orange The Bass Butler、Earth Quaker Devices Avalanche Run、Bogner HARLOW、Limetone Audio LTV-30L、DEMEDASH EFFECTS T-120 DELUXE、Earth Quaker Devices Rainbow Machine/Tone Job、BOSS TU-12、Ex-pro PS-2 |
2023年4月 | SPICE「人の足下見やがって」第7回 | THE NEXT SOUND FEELS、FENDER THE BENDS、Ex-Pro PS-2、JAD FREER AUDIO CAPO、BOSS TU-12H、EarthQuaker Devices AURELIUS/Tone Job/Dunes、Bogner Harlow、FOXROX Octron3、CULT Lux、KEELEY HALO、Gamechanger Audio BIGSBY Pedal、Limetone Audio LTV-30L、Performance Guitar FZ-851S |
※デジマート・マガジン「中尾憲太郎のエフェクト・ボード拝見!」、ベース・マガジン「BASSIST FILE-中尾憲太郎」(2020年5月15日掲載、2020年2月号掲載時の機材)、ベース・マガジン「中尾憲太郎が語る、ペダルトレインの魅力」(2020年8月20日掲載)、SPICE「中尾憲太郎(NUMBER GIRL/Crypt City/勃殺戒洞)が語る、エフェクト・ペダルの使いこなし術!」(2023年4月11日掲載)をもとに編集部が整理。メーカー名・機種名は各出典の表記どおりで、表記の違うもの(T120 VIDEOTAPE ECHOとT-120 DELUXE、OctronとOctron3、TU-12とTU-12Hなど)が同じ機材かどうかは書かれていません。「BASSIST FILE」の行は機材欄の一覧で、同じページのエフェクト・ボードの写真(ベース・マガジン2020年2月号掲載時)に写っている機材とは一致しません。2020年8月の行は記事本文の列挙で、同じ記事の写真とは一部の機種の表記が異なります。
4つの資料に続けて載っている機材
4つの資料を突き合わせると、Bogner HARLOW(ブースター/コンプレッサー)とEx-pro PS-2(パワー・サプライ)は4つすべてに載っています。Fender THE BENDS COMPRESSOR、EarthQuaker DevicesのTone Job、Limetone AudioのLTV-30L(ヴォリューム・ペダル)は、2020年以降の3つの資料に載っています。Tone Jobについて、本人は2026年の「月刊EQD」で「手に入れてから10年以上に渡って愛用し続けている」と話しています。
プリアンプは、4つの資料のどれにも載っています。2016年はCrews Maniac SoundのBAP-2 Bass Foot Preamp、2020年2月号の機材欄はTECH21のSANSAMP BASS DRIVER D.I ver.2とORANGEのBass Butler、2020年8月はOrangeのThe Bass Butler、2023年はJAD FREER AUDIOのCAPOです。2016年のデジマート・マガジンには、オーバードライブを「2台同時に踏むことはほとんどない」とも書かれています。
2020年のボード:主にナンバーガールと浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSで使用
2020年8月のベース・マガジンの記事では、ペダルトレインのPT-CL2-SCに組んだボードが紹介されています。本人によると、このボードは「かれこれ3年くらい前から使っていて、主にナンバーガールと浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSで使っています」。浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSではコーラスもするため、コーラスしながらエフェクターを切り替えるにはこの大きさがベストだと話しています。
同じ記事によると、信号はボード外のLimetone Audio LTV-30Tから、THE BENDS COMPRESSOR、あられオーバードライブ、Octron、Organic Drive Hydra Gold、Palisades、The Bass Butler、Avalanche Run、HARLOW、LTV-30L、T-120 DELUXE、Rainbow Machine、Tone Jobの順に直列で流れます。チューナーのBOSS TU-12はLTV-30Lのチューナー・アウトから接続され、Avalanche RunとHARLOWは同時に踏むことがあるため、スイッチが横一直線に並ぶよう配置されています。パッチ・ケーブルはベルデン製8412、プラグは日の出光機製作所製のもので統一されています。
弦とピック:Curt Manganのシグネイチャー弦とテリーゴールド
ベース・マガジンの記事(2024年10月16日掲載)によると、2021年にCurt Manganから中尾憲太郎のシグネイチャー・ベース弦が登場し、2024年10月に再販売が始まりました。ゲージは.045/.065/.080/.095で、「モズライト・タイプのベースで使用することを想定した」セットと紹介されています。本人は「4弦が細めとなってますが1〜4弦バランスの良い音の統一感があります」とコメントしています。
ピックは、ベース・マガジンの企画「やっぱり気になるプロのピック」(2021年5月21日掲載)で、テリーゴールドのポリアセタール製、0.8mmを挙げています。選んだ理由は「割れない、そしてアタッキーになりすぎない適度な硬さ」と、「おにぎり型なので一方が摩耗しても新しい同じ角を使うことができる点」です。使用歴は「20年はこのモデルを使っていると思います」と答えています。
中尾憲太郎の使用機材の価格と入手方法
新品:Scrollsの掲載はすべて希望小売価格
Scrollsの希望小売価格は、ヤマハミュージックジャパンのプレスリリース(2026年5月14日)で64,900円(税込)とされています。2026年9月30日にデジマートで「Scrolls EarthQuaker」を検索したところ、Scrollsの新品は21件掲載されており、掲載はすべて希望小売価格(64,900円)と同じでした(同じ販売店の別の店舗による掲載は、それぞれ1件として数えています)。
Crews Maniac SoundのNPBは、同社公式サイトでは価格がオープンプライスとされています。同じ日にデジマートで「Crews NPB」を検索すると、NPB-HBやNPB-DHBなどのNPB系モデルが並びましたが、状態が「新品」と表示された掲載は3件、「中古」は2件でした。件数が少ないため、本記事では実測にもとづく価格の目安を掲載していません。
中古:Mosrite Ventures Bassは出品が少なく、相場レンジは出せない状況
同じ日にデジマートで「Mosrite Ventures Bass」「モズライト ベース」などを検索したところ、価格が表示されたVentures Bassの中古・ビンテージの掲載は3件でした。件数が少ないため、本記事では実測にもとづく相場レンジを掲載していません。中尾憲太郎のVentures Bassの年式は、「BASSIST FILE」には書かれていません。中古を検討するときは、次の点を確認しながら個体ごとに判断してください。
年式と、1960年代のオリジナルか、のちの再発(リイシュー)か。同じ検索では、1966年製と表示された個体のほか、年式の表示がなく「65スタイル」と表記された個体も掲載されていました
リフィニッシュやパーツ交換の有無、ネックの反りとフレットの残り、電装のガリやノイズ
弦のゲージ。中尾憲太郎のCurt Manganのシグネイチャー弦は、モズライト・タイプのベースを想定した.045/.065/.080/.095です
Crews NPBを中尾憲太郎仕様に近づけたい場合はブリッジとピックアップ。フーチーズのブログ(2019年12月)が紹介した中尾憲太郎仕様の個体は、ウィルキンソンのブリッジとK&T P-64でした
ハードケースなど付属品の有無
よくある質問
中尾憲太郎のメインベースは何ですか?
時点によって異なります。2016年3月のデジマート・マガジンのプロフィールでは、メイン・ベースは「TOKAIのプレベ・タイプ」とされていました。2020年5月の「BASSIST FILE」の機材欄には、Crews Maniac SoundのNPB、Crews Maniac Soundのシグネイチャー・モデル・プロトタイプ、MosriteのVentures Bassの3本が載っていますが、どれがメインかは書かれていません。
中尾憲太郎はプレベとジャズベのどちらが好きですか?
プレベです。2019年のFenderNewsで「実は一番好きな音はプレベの音。昔からそうなんですよ」と話し、ジャズ・ベースは「アタックが立ち過ぎる」ため自分のプレイ・スタイルにはあまり合わないと説明しています。
Scrollsは中尾憲太郎の音を再現するペダルですか?
EQD日本公式サイトの「月刊EQD」では、特定のサウンドの再現を目的としたものではないと紹介されています。Scrollsは本人の言う「どの現場でも自分の演奏が成立する状態を整えるためのプリアンプ」として開発され、すべてのスイッチをオフにしてノブを12時にすると原音が出る設計です。一方で、Deep、Process、Brightをすべてオンにすると「サンズアンプのようなキャラクターにも寄せることができます」とも話しています。
中尾憲太郎はピック弾きですか?
ピック弾きを一番得意としています。2022年1月のベース・マガジンの対談で、UKパンクがルーツで「ピック弾きから入っちゃったからそれが一番得意になっちゃった」と話しています。2021年のベース・マガジンの企画では、テリーゴールドの0.8mmのピックを挙げています。
まとめ:2016〜2020年の資料ではプレシジョン系とモズライト、音作りの軸はプリアンプ
中尾憲太郎の使用ベースは、2020年の「BASSIST FILE」の機材欄ではCrews Maniac SoundのNPBとシグネイチャー・モデル・プロトタイプ、MosriteのVentures Bassです。2019年のFenderNewsでは一番好きな音をプレベと話し、1990年製の国産Precision Bassを紹介しています。モズライトは本人が20年前のシステムとして挙げた機材にも入っており、Curt Manganのシグネイチャー弦もモズライト・タイプを想定したゲージです。
音作りの軸は、本人が「プリアンプが入っていないボードを組んだことがないくらい」と話すプリアンプで、2026年5月には自身のシグネチャー・プリアンプ、EarthQuaker DevicesのScrollsが発売されました。ボードの中身は時期ごとに入れ替わっていますが、Bogner HARLOWとEx-pro PS-2は2016年から2023年までの4つの資料すべてに載っています。同じNUMBER GIRLのギタリストの機材は向井秀徳の使用機材の記事で紹介しています。
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※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。
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