SOUNDMANIA
小室哲哉の使用シンセサイザー

小室哲哉の使用シンセサイザー|企画から関わったヤマハEOSと似たシンセ3選

投稿日: 更新日:

サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

小室哲哉が企画から関わったのが、ヤマハのシンセサイザー「EOS(イオス)」シリーズです。

シンセサイザー(シンセ)とは、電気でいろいろな音を作って鳴らせる鍵盤楽器のことです。この記事では、EOSの種類・特徴・値段・手に入れ方と、今買える似たシンセ3選、DX7やMinimoogなどのその他の機材を紹介します。

小室哲哉とヤマハのシンセのつながり

小室哲哉は、TM NETWORKのデビューのころからヤマハのシンセを使ってきました。ヤマハの公式サイトでは、TM NETWORKについて、当時のシンセ「DX7」と後継の「DX7II」が「ライブやレコーディングのメイン楽器として使用される」と紹介されています。

小室哲哉本人も、ヤマハのシンセ50周年に寄せたコメントで「TM NETWORKデビューから文字通りヤマハと共に自分の音楽の拡張と繊細さを育んできたと思います」と話しています。

出典:ヤマハ公式サイト「TMNETWORK ヤマハ本社に来社」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 アーティストコメント」

小室哲哉が企画から関わったシンセ「EOS」とは

EOSとは、ヤマハが1988年から2001年ごろまで出していたシンセのシリーズです。

ヤマハの公式サイトによると、小室哲哉は1988年の「YS200」「B200」でイメージキャラクター(宣伝の顔)に起用されました。そのあと、1990年の「B500」や1993年の「B700」などでは、企画の段階から深く関わっています。ヤマハのシンセ50周年のページでは、小室哲哉は「TKプロデュース」として、EOSシリーズの企画・開発・広告宣伝にも参加したと紹介されています。

機種

発売年

小室哲哉との関係(ヤマハ公式の紹介)

YS200

1988年

イメージキャラクターとして起用

EOS B200

1988年

小室哲哉がメインキャラクター

EOS B500

1990年

小室哲哉が企画開発に全面的に参加。小室哲哉が作った100音色が入っている

EOS B700

1993年

trfの曲で使われた音が入っている

EOS B900

1995年

小室哲哉プロデュースの曲をまねた伴奏を作れるパターンが入っている

※ヤマハ公式サイトの記事をもとに編集部がまとめました。2001年のEOS BXからは、宣伝の顔が浅倉大介に代わりました。

小室哲哉が、EOSを自分のライブやレコーディングでどう使ったかは、今回調べた原典にはくわしく書かれていません。ヤマハの英語ページでは、B500に、本体のシーケンサー(曲を記録して自動で演奏する機能)で録音した小室哲哉の「Secret Rhythm」がデモ曲として入っていると紹介されています。この記事では、小室哲哉が企画から関わったシンセとして紹介します。

出典:ヤマハ公式サイト「TMNETWORK ヤマハ本社に来社」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 エピソード013 EOSシリーズ」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 エピソード014」/Yamaha Innovation Road「EOS B500」

EOSの特徴はスピーカー付きで1台で鳴らせること

EOSの多くの機種は、本体にスピーカーが付いています。アンプやスピーカーをつながなくても、1台で音を出せるのが特徴です。音源(音を作るしくみ)は、機種によって違います。FM音源とは、音の波を組み合わせて音を作るしくみです。AWMとは、本物の楽器の音を録音したデータを使って音を出すしくみです。

機種

音源

鍵盤の数

同時に出せる音の数

重さ

スピーカー

YS200

FM音源

61鍵

8

6.9kg

なし

EOS B200

FM音源

61鍵

8

14.5kg

あり

EOS B500

AWM+FM音源

61鍵

24

17kg

あり

EOS B700

AWM+FM音源

61鍵

24

17kg

公式資料では確かめられず

EOS B900

AWM2

61鍵

32

18.5kg

あり

EOS B2000

AWM2

61鍵

64

18.5kg

あり

EOS BX

AWM2

61鍵

64

6.0kg

なし

※ヤマハ公式サイトのシンセ50周年の年表・取扱説明書をもとに編集部がまとめました。YS200とB200のスピーカーは、ヤマハ公式サイトで、B200がYSシリーズの音源にアンプ・スピーカーを内蔵した機種と説明されていることをもとにしています。B500のスピーカーはヤマハ公式の英語ページ、BXのスピーカーはキーボード専門サイト「キーボードラバーズ」の記事で確かめています。

出典:ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 年表(1974〜1999)」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 エピソード013 EOSシリーズ」/Yamaha Innovation Road「EOS B500」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 年表(2000〜)」/EOS B900 取扱説明書(ヤマハ公式サイト)/EOS B2000 取扱説明書(ヤマハ公式サイト)/キーボードラバーズ「YAMAHA EOS BX」

EOSの値段は、発売時で110,000〜248,000円

EOSの発売時の値段は、機種ごとに次のとおりです。

機種

発売年

発売時の値段

YS200

1988年

129,000円

EOS B200

1988年

148,000円

EOS B500

1990年

168,000円

EOS B700

1993年

170,000円

EOS B900

1995年

189,000円

EOS B2000

1998年

248,000円

EOS BX

2001年

110,000円

※ヤマハ公式サイトのシンセ50周年の年表をもとに編集部がまとめました。年表には、税込か税抜かは書かれていません。

EOSシリーズは今は新品では売られていません。ヤマハ公式サイトでは、EOS B2000が「生産完了品」と表示されています。年表に載っている最後のEOSは、2001年のBXです。

出典:ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 年表(1974〜1999)」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 年表(2000〜)」/EOS B2000 仕様(ヤマハ公式サイト)

小室哲哉と同じEOSを手に入れるなら中古を探そう

EOSを手に入れるなら、中古を探してみましょう。2026年10月に確かめた例では、楽器店のイシバシ楽器でEOS B900の中古が14,800円(税込)で出ていました。ヤフオク!の落札の記録では、EOS B700が17件、平均4,653円でした。この中には「整備済品」も「現状品(動くかどうかを保証しない品)」も入っていて、状態はさまざまです。値段だけで選ばないようにしましょう。

見つけたときは、次の点を確かめてみましょう。

  • 機種名(B200・B500・B700など)と、小室哲哉の音色が入った機種か

  • すべての鍵盤が同じように鳴るか、スピーカーから音が出るか

  • 画面(ディスプレイ)がきちんと映るか

  • 20年以上前の楽器なので、整備(メンテナンス)済みかどうか

中古の出品は時期によって変わります。最新の値段は、お店やサイトで確かめてください。

出典:イシバシ楽器「【中古】YAMAHA / EOS B900」/ヤフオク!落札相場「yamaha eos b700」

小室哲哉のシンセに似たヤマハのシンセ3選

EOSは新品で手に入らないため、今買えるヤマハのシンセから3つを紹介します。小室哲哉のモデルではなく、今も買えるヤマハのシンセです。MONTAGE MとMODX Mには、FM音源と、録音した音を使う音源(AWM2)の両方が入っています。EOSでも、B500やB700はFM音源と録音した音を使う音源(AWM)を組み合わせていました。reface DXはFM音源のシンセです。

シンセ

種類

特徴

値段

手に入れ方

MONTAGE M

ヤマハのシンセのいちばん上のシリーズ

61鍵・76鍵・88鍵の3モデル、音源はAWM2・FM-X・AN-X

希望小売価格484,000〜561,000円(税込)

新品を楽器店で買える

MODX M

MONTAGE Mと同じ音源の、軽くて手ごろなシリーズ

61鍵・76鍵・88鍵の3モデル、重さ6.6kgから

希望小売価格181,500〜264,000円(税込)

新品を楽器店で買える

reface DX

FM音源の小さなシンセ

37鍵のミニ鍵盤、スピーカー付き、乾電池でも動く

希望小売価格60,500円(税込)

新品を楽器店で買える

※ヤマハ公式サイトの製品ページと仕様をもとに編集部がまとめました(2026年10月時点)。

1. MONTAGE M

  • 種類:ヤマハのシンセサイザーです。2023年10月20日に発売されました。

  • 特徴:音源は、録音した音を使うAWM2、FM音源のFM-X、アナログシンセの音をまねるAN-Xの3つです。鍵盤はM6が61鍵、M7が76鍵、M8xが88鍵です。重さはM6が15.3kg、M7が17.6kg、M8xが28.1kgです。2021年と2023年の専門誌の取材では、小室哲哉のスタジオに、ひとつ前の世代の「MONTAGE 7」が置かれていました(くわしくはその他の機材の節で紹介します)。

  • 値段:希望小売価格は、M6が484,000円、M7が517,000円、M8xが561,000円(いずれも税込)です。発売時は440,000〜517,000円(税込)でした。

  • 手に入れ方:新品を楽器店で買えます。

2. MODX M

  • 種類:ヤマハのシンセサイザーです。2025年10月24日に発売されました。

  • 特徴:MONTAGE Mと同じAWM2・FM-X・AN-Xの3つの音源が入っています。鍵盤はM6が61鍵、M7が76鍵、M8が88鍵です。重さはM6が6.6kgで、持ち運びしやすいシリーズです。2026年に小室哲哉がヤマハ本社を訪れたときには、MODX M6の1つの音色で「Get Wild」を再現したデモに興味を示したと、ヤマハの公式サイトで紹介されています。

  • 値段:希望小売価格は、M6が181,500円、M7が214,500円、M8が264,000円(いずれも税込)です。発売時は170,500〜247,500円(税込)でした。

  • 手に入れ方:新品を楽器店で買えます。

3. reface DX

  • 種類:ヤマハのFM音源のシンセサイザーです。2015年9月に発売されました。

  • 特徴:鍵盤は37鍵のミニ鍵盤で、重さは1.9kgです。EOSと同じように本体にスピーカーが付いていて、乾電池でも動きます。2023年の専門誌の取材では、小室哲哉のスタジオで、スタッフが操作する席にreface DXがMIDI鍵盤として置かれていると、写真の説明で紹介されています。3つの中でいちばん手ごろです。

  • 値段:希望小売価格は60,500円(税込)です。

  • 手に入れ方:新品を楽器店で買えます。

出典:MONTAGE M(ヤマハ公式サイト)/MONTAGE M 仕様(ヤマハ公式サイト)/ヤマハのニュースリリース(2023年10月10日)/MODX M(ヤマハ公式サイト)/MODX M 仕様(ヤマハ公式サイト)/ヤマハのニュースリリース(2025年10月15日)/reface DX(ヤマハ公式サイト)/reface 仕様(ヤマハ公式サイト)/ヤマハ公式サイト「TMNETWORK ヤマハ本社に来社」/サウンド&レコーディング・マガジン(2021年10月29日)/サウンド&レコーディング・マガジン(2023年7月19日)

小室哲哉のその他の機材

インタビューや専門誌の取材、メーカーの公式サイトで紹介された、EOSのほかの機材を紹介します。

機材

種類

小室哲哉との関係

時期

ヤマハ DX7/DX7II

FM音源のシンセ

ヤマハ公式が「ライブやレコーディングのメイン楽器」と紹介

TM NETWORKのデビューのころ

Roland JD-800

シンセ

音色の53番「Ac.Piano 1」をよく使ったと、ローランド公式サイトのコラムで紹介

1990年代

Moog Minimoog Model D

アナログシンセ

本人が2026年のツアーについて「顕著なのはMinimoogとか」と話している

2023年〜2026年

Moog One

アナログシンセ

本人が「使い倒していました」と話している

2021年

Nord Electro 6D 73

ステージキーボード

本人がMIDIキーボードとして使い、「僕にとっては完璧です」と話している

2026年のツアー

ヤマハ MONTAGE 7

シンセ

スタジオの中心に置かれていた。2021年の配信ライブでは、本人が「ソフト・シンセのコントローラー用」と話している

2021年〜2023年

ASM Hydrasynth

シンセ

2026年のツアーで使い、本人が良いと思う音色について話している

2025年〜2026年

Waldorf Quantum

シンセ

2026年のツアー「QUANTUM」で、ツアー名にちなんで使った

2026年

HAMMOND XK-5

オルガン

2026年のツアーで弾いたと本人が話している

2026年

KORG nanoPAD2

パッド型のコントローラー

本人がソフト・シンセの音色を30音分読み込んでいると話している

2023年〜2025年

Mind Control

ショルダーキーボード

小室哲哉のオリジナルモデル。2022年に修理されて復活

1989年〜、2022年〜

LINE 6 Helix

ギター用のエフェクト機材

ギターの音をライブでそのまま再現するために使っていると本人が話している(だれが弾くかは書かれていない)

2023年

※ヤマハ・ローランド・コルグの公式サイト、サウンド&レコーディング・マガジン、Real Soundの記事をもとに編集部がまとめました。

ヤマハ DX7/DX7II

  • 種類:ヤマハのFM音源のシンセサイザーです。DX7は1983年、DX7IIは1986年に発売されました。

  • 特徴:DX7は、鍵盤が61鍵で、同時に16音まで出せます。重さは14.2kgです。ヤマハの公式サイトでは、DX7とDX7IIがTM NETWORKの音楽に合い、「ライブやレコーディングのメイン楽器として使用される」と紹介されています。

  • 値段:発売時の値段は、DX7が248,000円、DX7IIDが258,000円、DX7IIFDが298,000円です(年表には税込か税抜かは書かれていません)。

  • 手に入れ方:40年ほど前の製品なので、中古を探してみましょう。

出典:ヤマハ公式サイト「TMNETWORK ヤマハ本社に来社」/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 年表(1974〜1999)」

Roland JD-800

  • 種類:ローランドのシンセサイザーです。1991年に発売されました。

  • 特徴:鍵盤は61鍵です。ローランド公式サイトのコラム「ローランドの楽屋にて」では、元ローランド社員の筆者が「小室哲哉さんがプリセット53番「Ac.Piano 1」をめっちゃ使ってくださったことが有名ですよね」と書いています。プリセットとは、はじめから入っている音色のことです。2021年には、JD-800の音を小さな本体で出せる「JD-08」が発売されました。2023年の専門誌の取材では、小室哲哉のスタジオにJD-08が置かれていました。

  • 値段:JD-800の発売時の値段は、今回調べた公式の資料では確かめられませんでした。JD-08はオープン価格(メーカーが値段を決めず、お店が決める売り方)で発売されました。

  • 手に入れ方:JD-800は1991〜1995年に売られていた製品なので、中古を探してみましょう。JD-08はローランドの公式サイトに今も製品として載っています。

出典:ローランド公式サイト「ローランドの楽屋にて:JD-800のデザイン秘話」(2019年1月17日)/JD-800 Technical Specifications(ローランド公式サポート)/ローランドのニュースリリース(2021年11月9日)/JD-08(ローランド公式サイト)/サウンド&レコーディング・マガジン(2023年7月19日)

Moog Minimoog Model D

  • 種類:モーグのアナログシンセサイザーです。アナログシンセとは、電気の回路で直接音を作るシンセのことです。

  • 特徴:2026年のツアー「TM NETWORK TOUR 2026 QUANTUM」について、聞き手の「ツアーの楽器で言うと、アナログ・シンセのMOOG Minimoog Model Dですか?」という質問に、小室哲哉は「はい、顕著なのはMinimoogとかですね」と答えています。2023年の取材では、アレンジャーの溝口和彦が「Minimoogはすごく弾いてます」と話しています。

  • 値段:2022年に復刻(昔のモデルを作り直すこと)されたモデルは、国内ではメーカー希望小売価格990,000円で発売されました(記事には税込か税抜かは書かれていません)。

  • 手に入れ方:楽器店の島村楽器では「生産を終了しました」と表示されています。中古を探してみましょう。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2026年5月13日)/サウンド&レコーディング・マガジン(2023年7月19日)/マイナビニュース(2022年12月23日)/島村楽器

Moog One

  • 種類:モーグのアナログシンセサイザーです。2018年に発表されました。

  • 特徴:2021年の配信ライブについて、小室哲哉は「今回Moog Oneは使い倒していました。何でも付いているから、相当駆使できますね」と話しています。

  • 値段:アメリカでの発表時の値段は、8ボイス(同時に8音)のモデルが5,999ドル、16ボイスのモデルが7,999ドルでした。

  • 手に入れ方:2024年に海外の販売店が生産終了を伝えています。中古を探してみましょう。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2021年10月25日)/Synthtopia(2024年6月20日)

Nord Electro 6D 73

  • 種類:Nordのステージキーボードです。ステージキーボードとは、ライブで使うために、いろいろな楽器の音を1台で出せるようにした電子キーボードです。

  • 特徴:鍵盤は73鍵です。2026年のツアーについて、小室哲哉は「ソフト・シンセを鳴らすためのMIDIキーボードとして使うことがほとんどでした」と話しています。ソフト・シンセとは、パソコンの中で動くシンセのことです。さらに「特にパッセージのような速いフレーズが弾きやすく、数ある鍵盤の中で最も気持ち良い。僕にとっては完璧です」とも話しています。

  • 値段:2018年にオープンプライスで発売されました。島村楽器では379,500円(税込)と表示されています。

  • 手に入れ方:島村楽器では「生産完了・在庫のみ」と表示されています。2026年1月には、Electroシリーズの新しいモデル「Nord Electro 7」が発表されています。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2026年5月13日)/NEWSCAST(2018年9月10日)/島村楽器/Sound On Sound(2026年1月17日)

ヤマハ MONTAGE 7

  • 種類:ヤマハのシンセサイザーです。今のMONTAGE Mのひとつ前の世代です。

  • 特徴:鍵盤は76鍵です。2021年の専門誌の取材では、小室哲哉のスタジオについて「センターのYAMAHA Montage 7の前が小室の定位置」と紹介されています。同じ年の配信ライブのステージについて、小室哲哉は「Montage 7はソフト・シンセのコントローラー用です」と話しています。

  • 値段:今は後継のMONTAGE Mが出ています。

  • 手に入れ方:中古を探してみましょう。今の新品なら、似たシンセの節で紹介したMONTAGE Mです。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2021年10月29日)/サウンド&レコーディング・マガジン(2021年10月25日)/ヤマハ公式サイト「シンセサイザー50周年 年表(2000〜)」

KORG nanoPAD2

  • 種類:コルグのパッド型のコントローラーです。パッドをたたいて、パソコンの音源などを鳴らしたり切り替えたりします。

  • 特徴:2025年のコルグ公式サイトのインタビューで、小室哲哉は「ソフトシンセのセレクトした音色をnanoPADに30音分読み込んでおります」と話しています。ステージでは2台使っていました。

  • 値段:価格は販売店ごとに異なります。

  • 手に入れ方:楽器店で探してみましょう。

出典:コルグ公式サイト「PANDORA - 小室哲哉 x 浅倉大介インタビュー」(2025年5月23日)

Mind Control(マインドコントロール)

  • 種類:小室哲哉のオリジナルのショルダーキーボードです。ショルダーキーボードとは、ギターのように肩からさげて、立って弾くキーボードのことです。

  • 特徴:1989〜1990年の小室哲哉のソロツアーのときに作られました。本体には音源がなく、ほかの音源を鳴らすためのキーボードです。2022年のツアーで、ファンの有志が修理したものを小室哲哉が演奏しました。小室哲哉は「全部有志でやってくれているんですよね」と話しています。

  • 値段:お店では売られていません。

  • 手に入れ方:オリジナルモデルなので、同じものを買うことはできません。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2023年9月22日)/Real Sound(2024年6月22日)

LINE 6 Helix

  • 種類:ライン6のギター用のエフェクト機材(ギター・プロセッサー)です。ギターの音をいろいろに変えられます。

  • 特徴:2023年のアルバム『DEVOTION』について、小室哲哉は、木根尚登にもう一度ギターをがんばってもらおうという思いが制作にも出ている、という話の流れで「音色に関してはライブでもそのまま再現できるようにLINE 6 Helixを使っているんです」と話しています。だれがHelixを弾くのかは、記事には書かれていません。小室哲哉も、アルバムの制作で自分でギターを弾くことが多かったと、アレンジャーの溝口和彦が話しています。

  • 値段:価格は販売店ごとに異なります。

  • 手に入れ方:楽器店で探してみましょう。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2023年7月14日)/サウンド&レコーディング・マガジン(2023年7月19日)

2026年のツアーで使ったそのほかのシンセ

2026年のツアー「QUANTUM」では、ASM Hydrasynth、Waldorf Quantum、HAMMOND XK-5も使われました。Hydrasynthについて、小室哲哉は浅倉大介にすすめられたシンセで「でも僕が良いと思っているのは、1音色だけなんです」と話しています。Waldorf Quantumについては、聞き手の「あれはツアー名にちなんで?」という質問に「はい、100%そうです」と答えています。HAMMOND XK-5は、ライブ中に「最後はオルガンを鳴らしてみよう」と思って弾いたと話しています。

  • ASM Hydrasynth:アシュン・サウンド・マシーンズ(ASM)のシンセです。通販サイトのサウンドハウスでは235,900円(税込)です。

  • Waldorf Quantum:ドイツのウォルドルフのシンセです。後継のQuantum MK2は、2025年にメーカーが生産終了を発表しています。中古を探してみましょう。

  • HAMMOND XK-5:鈴木楽器製作所が扱うオルガンです。2016年に351,852円+税で発売され、今はオープンプライスです。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2026年5月13日)/サウンドハウス「Hydrasynth」/gearnews(2025年4月23日)/XK-5(鈴木楽器製作所)/イシバシ楽器デジタル(2016年7月6日)

小室哲哉が使っているとされるその他の機材(公式情報ではありません)

ここで紹介する機材は、本人やメーカーが発表した情報ではありません。ファンの機材まとめサイトが、配信や動画の映像をもとに紹介しているものです。

機材

種類

まとめサイトが挙げている根拠

Roland A-49

MIDIキーボード

2021年の配信「TK Friday」の映像

Mackie 1202VLZ4

小型のミキサー

2021年の配信「TK Friday」の映像

Strymon BigSky

リバーブ(響きを付けるエフェクター)

2021年の配信「TK Friday」の映像

Pioneer DJ CDJ-900NXS/DJM-900NXS

DJ機材

2020年のライブ動画

※機材まとめサイトの記載をもとに編集部がまとめました。いずれも本人やメーカーの発表は確認できていないため、同じ機材を買うときの参考にとどめてください。

出典:dragonkiller 総合まとめWiki「小室哲哉/機材/2020年~」

小室哲哉のシンセサイザーについてよくある質問

小室哲哉とヤマハのEOSの関係は?

ヤマハの公式サイトによると、小室哲哉は1988年の「YS200」「B200」でイメージキャラクターに起用され、1990年の「B500」や1993年の「B700」などでは企画の段階から深く関わりました。B500には、小室哲哉が作った100音色が入っています。

出典:ヤマハ公式サイト「TMNETWORK ヤマハ本社に来社」

小室哲哉のメインのシンセは?

小室哲哉本人が機種名を挙げて「メイン」と話したシンセは、今回調べた原典では見つかりませんでした。ヤマハの公式サイトでは、TM NETWORKのデビューのころのDX7とDX7IIが「ライブやレコーディングのメイン楽器」と紹介されています。2023年の専門誌の取材では、写真の説明で、スタジオのMONTAGE 7(白いモデルのMONTAGE7 WH)が「メイン・キーボード」と紹介されています。

出典:ヤマハ公式サイト「TMNETWORK ヤマハ本社に来社」/サウンド&レコーディング・マガジン(2023年7月19日)

EOSは今も手に入る?

新品では手に入りません。ヤマハ公式サイトでは、EOS B2000が「生産完了品」と表示されています。中古は楽器店やオークションで探してみましょう。

小室哲哉がよく使ったJD-800の音色は?

プリセット53番の「Ac.Piano 1」です。ローランド公式サイトのコラムで、元ローランド社員の筆者が「小室哲哉さんがプリセット53番「Ac.Piano 1」をめっちゃ使ってくださったことが有名ですよね」と書いています。

出典:ローランド公式サイト「ローランドの楽屋にて:JD-800のデザイン秘話」(2019年1月17日)

最近のツアーではどんなシンセを使っている?

2026年のツアー「QUANTUM」では、小室哲哉本人がMinimoog、Nord Electro 6D 73、Hydrasynth、Waldorf Quantum、HAMMOND XK-5について話しています。ソフト・シンセも使っていて、Nord Electro 6D 73はおもにソフト・シンセを鳴らすMIDIキーボードとして使ったと話しています。

出典:サウンド&レコーディング・マガジン(2026年5月13日)

手ごろに似たシンセを買うなら?

ヤマハのreface DXが、希望小売価格60,500円(税込)で、3つの中でいちばん手ごろです。EOSの初期の機種(YS200やB200など)と同じFM音源で、本体にスピーカーが付いています。

まとめ|小室哲哉が企画から関わったシンセはヤマハのEOS

小室哲哉が企画から関わったのが、ヤマハのシンセサイザー「EOS」シリーズです。EOSは今は新品で売られていないため、中古を探してみましょう。今買える似たシンセを探すなら、いちばん上のシリーズならMONTAGE M、軽さと手ごろさならMODX M、小さくてFM音源のシンセならreface DXが選ぶ目安です。

シンセが動かなくなったときの修理の値段は、シンセサイザーの修理費用の記事で紹介しています。

※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

アーティストの記事

新着記事