
小林香織の使用サックス|T.K.Melodyの小林香織モデルと代わりに探せるアルトサックス3選
サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…
小林香織が使っているアルトサックスとして紹介されているのが、台湾のサックスメーカーT.K.Melodyの「小林香織モデル」です。
この記事では、このサックスの種類・特徴・値段・手に入れ方と、マウスピース(リード〈振動して音を出す薄い板〉を付けて口にくわえる部分)やリードなどのその他の機材、代わりに新品で探せるアルトサックス3本を紹介します。
小林香織のアルトサックス「T.K.Melody 小林香織モデル」とは
本人公式サイトに書かれた2013年の発売
小林香織モデルとは、台湾のサックスメーカーT.K.Melodyが、小林香織と一緒に作ったシグネチャーモデル(本人のこだわりや仕様を反映して作られた製品)です。本人公式サイトのプロフィールには、「2013年には台湾のサックスメーカーT.K.Melodyとの共同開発による小林香織モデルのサックスが発売された。」と書かれています。
T.K.Melodyの公式サイトでは、今も製品一覧に「Kaori Kobayashi Model (小林香織限定款)」が載っています。アルトとテナーの2種類があり、名前は「KK-System Alto / Tenor」です。
出典:小林香織 オフィシャルサイト「プロフィール」/T.K.Melody 公式「SAXOPHONES」
THE SAXのアーティストガイドではアルトが小林香織モデル
サックスの専門誌THE SAXのサイト「SAX ONLINE」のアーティストガイドでは、小林香織のアルトが「TK Melody 小林香織モデル」と紹介されています。このページに日付の表示はありません。
サックス | 本体 | マウスピース | リガチャー(リードを留める金具) | リード |
|---|---|---|---|---|
アルト | TK Melody 小林香織モデル | SBV | SBV | バンドーレン V16 |
テナー | ヤマハ YTS-82Z | リバイユ | ─ | バンドーレン V16 |
※SAX ONLINE アーティストガイド「小林香織」の表記をもとに編集部がまとめました。「─」はページに記載がない項目です。ソプラノの欄はありません。
2012年のアルトはアメリカンセルマー マークⅥとTK melody
小林香織モデルが出る前の2012年の記事では、アルトが2本書かれています。THE SAX vol.51(2012年1月25日)の記事にある使用楽器の欄では、アルトが「アメリカンセルマー マークⅥ(21万9000番)、TK melody(台湾製)」です。アメリカンセルマーとは、セルマーのサックスの呼び名の一つです。ブルーノート東京の記事では、マークⅥのうち、フランス本社から送られたパーツをアメリカで組み立てたものが「通称アメセル」と書かれています。
サックス | 本体(記事の表記) | マウスピース | リード |
|---|---|---|---|
アルト | アメリカンセルマー マークⅥ(21万9000番)、TK melody(台湾製) | リバイユ studio8 | バンドーレン V16 2½ |
テナー | ヤマハ YTS-82Z、TK melody(台湾製) | リバイユ | バンドーレン V16 3または2½ |
※THE SAX vol.51(2012年1月25日)の記事にある使用楽器の欄をもとに編集部がまとめました。
出典:THE SAX vol.51「小林香織の新たな魅力を引き出した 初のセルフ・プロデュース・アルバム「SEVENth」をリリース」(2012年1月25日)/ブルーノート東京「[インタビュー|MY INSTRUMENT]本田雅人」(2018年9月27日)
小林香織モデルの特徴は真鍮と赤銅の合金とノーラッカー
小林香織モデルの本体は、真鍮(しんちゅう)と赤銅(Red Brass)を混ぜた合金で作られています。仕上げは、ラッカー(表面を守る透明な塗装)を塗らないノーラッカーです。
項目 | 仕様 |
|---|---|
管体(本体の管)の材質 | 真鍮と赤銅を特別な割合で混ぜた合金 |
仕上げ | 表面を特別な薬品に浸けて色を定着させる、ノーラッカー仕上げ |
トーンホール(管にあいた音の穴) | 縁にリングが付いている |
種類 | アルト(KK-System Alto)とテナー(KK-System Tenor) |
作られた国 | 台湾 |
※T.K.Melody 公式の製品一覧とニュース(2018年10月1日)、イケベ楽器の商品ページ、ウインドブロスのスタッフブログ(2015年7月17日)をもとに編集部がまとめました。トーンホールのリングは、ウインドブロスのスタッフブログの記載です(写真はテナーのものと書かれています)。
イケベ楽器の商品ページでは、小林香織とT.K.Melodyが「手と手を取り合い完成させました」と紹介されています。同じページには、「3年の時間を費やし、何度も話し合いを重ね、本体の材質からパーツにまで全てにこだわり完成させた」とも書かれています。
T.K.Melodyは、薬品で色を定着させる仕上げについて「使音色更加明亮美麗,並能均勻地共鳴」(音色をより明るく美しくし、むらなく響かせる)と説明しています(原文は中国語)。池部楽器のウインドブロスのスタッフは、アルトを試奏して「管体の反応の速さ」を感じたと書いています。
出典:T.K.Melody 公式「SAXOPHONES」/T.K.Melody 公式ニュース「小林香織專款 TK Saxophone Kaori Kobayashi Model」(2018年10月1日)/イケベ楽器店「T.K MELODY 小林香織モデル」/ウインドブロス スタッフブログ「アルトサックス小林香織モデル吹いてみた!」(2015年7月17日)
小林香織モデルの値段は希望小売価格が見つからない
T.K.Melodyの公式サイトには、小林香織モデルの値段が書かれていません。希望小売価格や、2013年の発売時の価格を書いた記事も見つかりませんでした。
楽器店の商品ページには、次の値段が載っています。2026年10月時点では、どちらも在庫なしの表示です。
項目 | アルト | テナー |
|---|---|---|
商品ページの値段 | 404,800円 | 465,300円 |
商品ページの登録日 | 2016年10月28日 | 2017年5月12日 |
在庫 | 在庫なし | 在庫なし |
※イケベ楽器店(Yahoo!ショッピング)の商品ページをもとに編集部がまとめました。税込か税別かはページに書かれていません。今の販売価格とは限りません。
出典:イケベ楽器店「T.K MELODY 小林香織モデル」(アルト)/イケベ楽器店「T.K MELODY 小林香織モデル」(テナー)
小林香織と同じモデルを手に入れるなら取扱店に問い合わせてみよう
小林香織モデルは、T.K.Melodyの公式サイトで今も製品一覧に載っています。T.K.Melodyの販売店一覧では、日本の店として「株式会社 池部楽器 ウインドブロス」と、MIKIミュージックサロンの5店(梅田・西梅田・心斎橋・なんばパークス・三宮)が載っています。新品がほしいときは、これらのお店に問い合わせてみましょう。
楽器の通販サイトのデジマートで2026年10月に探したところ、販売中の小林香織モデルは新品・中古とも見つかりませんでした。そのため、中古の相場は載せていません。
見つけたときは、次の点を確かめてください。
アルトかテナーか(どちらも「小林香織モデル」の名前で売られています)
名前が「T.K.Melody」「TK Melody」「T.K MELODY」など、お店によって書き方が違うこと
付属品がそろっているか(ケースなど、何が付いているかをお店に確かめましょう)
ノーラッカーなので、表面の色の変わり方や傷の状態
出典:T.K.Melody 公式「SAXOPHONES」/T.K.Melody 公式「DEALERS」/デジマートの検索結果(小林香織モデル)/イケベ楽器店「T.K MELODY 小林香織モデル」
小林香織のマウスピース・リード
アルトのマウスピース SBV
SAX ONLINEのアーティストガイドでは、小林香織モデルのアルトに合わせるマウスピースとリガチャーが、どちらも「SBV」と書かれています。
種類:アルトサックス用のマウスピースとリガチャーです。
特徴:アーティストガイドには、メーカー名や材質は書かれていません。
値段:値段が書かれた出典は見つからなかったので、載せていません。
手に入れ方:今の製品かどうかは分かりません。お店でSBVの名前を出して聞いてみましょう。
2012年のアルトのマウスピース リバイユ studio8
THE SAX vol.51(2012年1月25日)の使用楽器の欄では、アルトのマウスピースが「リバイユ studio8」です。テナーのマウスピースも「リバイユ」と書かれています。
種類:リバイユ(Lebayle)のサックス用マウスピースです。
特徴:記事には「studio8」とだけ書かれていて、材質や開き(マウスピースの先とリードのあいだのすき間)の説明はありません。
値段:価格は販売店ごとに異なります。
手に入れ方:今の製品かどうかは、お店で型番を出して聞いてみましょう。
出典:THE SAX vol.51「小林香織の新たな魅力を引き出した 初のセルフ・プロデュース・アルバム「SEVENth」をリリース」(2012年1月25日)
バンドーレンのリード V16
THE SAX vol.51(2012年1月25日)でも、SAX ONLINEのアーティストガイドでも、リードはアルト・テナーともに「バンドーレン V16」です。2012年の記事では、硬さがアルトは「2½」、テナーは「3または2½」と書かれています。
種類:バンドーレン(Vandoren)のサックス用リードです。
特徴:リードは、硬さを表す番号ごとに売られています。2012年の記事では、アルトとテナーで違う硬さが書かれています。
値段:価格は販売店ごとに異なります。
手に入れ方:楽器店で聞いてみましょう。アルト用かテナー用か、硬さの番号も確かめて買いましょう。
出典:THE SAX vol.51「小林香織の新たな魅力を引き出した 初のセルフ・プロデュース・アルバム「SEVENth」をリリース」(2012年1月25日)/SAX ONLINE アーティストガイド「小林香織」
レジェールのリード
リードメーカーのレジェール(Légère)の公式サイトでは、小林香織がアーティストとして紹介されています。本人のコメントとして、「I used to think that reeds had to be cane...but Legere has changed my values dramatically.」(リードはケーンでなければと思っていたけれど、レジェールで考えが大きく変わった)が載っています。
種類:レジェールのリードです。本人のコメントからは、ケーン(リードの材料になる植物)で作られたリードではないことが分かります。
特徴:本人のコメントには「I also like the high-quality, warm sound.」(質の高い、温かい音も好き)ともあります。どのシリーズや硬さを使っているかは書かれていません。
値段:レジェールの公式ストアでは、2026年10月時点で「Alto Saxophone American Cut」がUS$32.99で売られています。小林香織が使うシリーズかどうかは分かりません。
手に入れ方:レジェールの公式ストアで売られています。どのシリーズを選ぶか、お店で聞いてみましょう。
出典:Légère 公式「Kaori Kobayashi」/Légère 公式「Alto Saxophone American Cut」
小林香織モデルの代わりに新品で探せるアルトサックス3選
小林香織モデルは、取扱店に在庫がないこともあります。そこで、ラッカーを塗らない仕上げのものと、管体の材質に特徴があるものから、新品で探せるアルトサックスを3本紹介します。どれも小林香織のモデルとは別のサックスで、音が同じとは限りません。
サックス | 種類 | 特徴 | 値段(税込) | 手に入れ方 |
|---|---|---|---|---|
ヤマハ YAS-82ZUL | ヤマハのカスタムのアルトサックス | ラッカーを塗らないアンラッカー仕上げ | 671,000円(希望小売価格) | ヤマハ公式に特別生産品(納期は問い合わせ)として掲載 |
キャノンボール A5-BR "Brute" | アメリカのキャノンボールのアルトサックス | 本体とキイを古い真鍮のような色にした仕上げ | 635,800円(島村楽器 ミーナ町田店の記事、2025年9月19日) | キャノンボール公式の製品ページに掲載 |
ヤナギサワ A-WO2 | 日本のヤナギサワのアルトサックス | 管体がブロンズブラス製 | 425,700円(島村楽器 イオンモール豊川店の記事、2026年5月12日) | 島村楽器 イオンモール豊川店の記事(2026年5月12日)で入荷と紹介 |
※ヤマハ・キャノンボールの公式サイトと、島村楽器の記事をもとに編集部がまとめました。キャノンボールとヤナギサワは楽器店の記事の店頭価格です。ヤナギサワが価格改定を発表し、島村楽器 イオンモール岡崎店は2026年9月24日から対象製品の販売価格を変えると書いています。425,700円はそれより前の記事の価格です。
1. ヤマハ YAS-82ZUL
種類:ヤマハのカスタムZシリーズのアルトサックスです。仕上げがアンラッカーのモデルが「YAS-82ZUL」です。
特徴:ヤマハは「より個性的に演出するアンラッカー仕上げ。より深い響きをプラス。」と紹介しています。「時間とともにアンティークな味わいを増す外観も魅力です。」とも書かれています。
値段:ヤマハ公式では、2026年10月時点で希望小売価格が671,000円(税込)です。
手に入れ方:特別生産品で、ヤマハ公式では納期は「お問い合わせ」と書かれています。納期をお店に聞いてみましょう。
2. キャノンボール A5-BR "Brute"
種類:アメリカのキャノンボール(Cannonball)のアルトサックスです。キャノンボールの公式サイトでは「Big Bell Stone Series Premium Alto」として載っています。
特徴:仕上げは「Aged-Brass Patina Body and Keys」(本体とキイを、年月がたった真鍮のような色にしたもの)です。島村楽器 ミーナ町田店の記事では、ラッカーを塗らずに仕上げたモデルと紹介されています。
値段:島村楽器 ミーナ町田店の2025年9月19日の記事では、635,800円(税込)です。
手に入れ方:キャノンボールを扱う楽器店で探してみましょう。
3. ヤナギサワ A-WO2
種類:日本のヤナギサワ(柳澤管楽器)のアルトサックスです。
特徴:島村楽器の記事では、管体が「ブロンズブラス製」と紹介されています。ブロンズブラスは、ヤナギサワが管体に使う金属の呼び名の一つです。仕上げはクリアラッカーで、小林香織モデルのようなノーラッカーではありません。
値段:島村楽器 イオンモール豊川店の2026年5月12日の記事では、425,700円(税込)です。ヤナギサワの価格改定(島村楽器 イオンモール岡崎店では2026年9月24日から)より前の値段です。
手に入れ方:価格改定後の値段は分からないので、楽器店で今の値段を聞いてみましょう。
出典:ヤマハ「YAS-82Z」/キャノンボール「Big Bell Alto」/島村楽器 ミーナ町田店「キャノンボールフェア」(2025年9月19日)/島村楽器 イオンモール豊川店の記事(2026年5月12日)/島村楽器 名古屋則武新町店の記事(2024年7月24日)/島村楽器 イオンモール岡崎店「YANAGISAWA製品 価格改定のお知らせ」(2026年7月23日)
小林香織のサックスについてよくある質問
小林香織のメインのサックスは?
SAX ONLINEのアーティストガイド(日付の表示なし)では、アルトが台湾のT.K.Melodyと共同で作った「TK Melody 小林香織モデル」と紹介されています。本人公式サイトのプロフィールには、2013年にこのモデルが発売されたことが書かれています。
小林香織モデルは今も手に入る?
T.K.Melodyの公式サイトでは、今も製品一覧に載っています。T.K.Melodyの販売店一覧には、日本の店として池部楽器のウインドブロスとMIKIミュージックサロンが載っているので、在庫を問い合わせてみましょう。
小林香織モデルはいくら?
メーカーの希望小売価格は見つかりませんでした。イケベ楽器店の商品ページ(2016年10月28日登録)では、アルトが404,800円ですが、2026年10月時点では在庫なしの表示です。今の値段は取扱店に問い合わせてみましょう。
小林香織のテナーサックスは?
SAX ONLINEのアーティストガイドでは、テナーが「ヤマハ YTS-82Z」と紹介されています。THE SAX vol.51(2012年1月25日)では、テナーにヤマハ YTS-82ZとTK melodyの2本が書かれています。
小林香織のマウスピースとリードは?
SAX ONLINEのアーティストガイドでは、アルトのマウスピースとリガチャーが「SBV」、リードが「バンドーレン V16」です。2012年の記事では、アルトのマウスピースが「リバイユ studio8」でした。レジェールの公式サイトでも、アーティストとして紹介されています。
代わりに探せるアルトサックスとの違いは?
この記事で紹介した3本は、どれも小林香織モデルとは別のメーカーのサックスです。管体の材質は、小林香織モデルが真鍮と赤銅の合金、ヤナギサワ A-WO2がブロンズブラスです。ヤマハ YAS-82ZULは公式ページに書かれておらず、キャノンボール A5-BRは島村楽器の記事で「日本製の真鍮」と紹介されています。仕上げは、A-WO2がクリアラッカーで、ほかの2本はラッカーを塗らない仕上げです。音が同じとは限りません。
まとめ|小林香織のアルトとして紹介されているT.K.Melodyの小林香織モデル
本人公式サイトによると、小林香織モデルは台湾のT.K.Melodyとの共同開発で、2013年に発売されました。SAX ONLINEのアーティストガイドでも、アルトが小林香織モデルと紹介されています。本体は真鍮と赤銅の合金で、ノーラッカー仕上げです。この記事では、代わりに新品で探せるアルトサックスとして、ラッカーを塗らない仕上げのヤマハ YAS-82ZULとキャノンボール A5-BR、管体がブロンズブラス製のヤナギサワ A-WO2を紹介しました。
※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。
サウンドマニア編集部
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