
石田泰尚の使用バイオリン|1690年製トノーニと1726年製ゴフリラーの特徴
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石田泰尚が使い分けているのが、1690年製の「G.Tononi(トノーニ)」と1726年製の「M.Goffriller(ゴフリラー)」の2台です。
この記事では、この2台の種類・特徴・値段・手に入れ方と、代わりに新品を探せるヤマハのバイオリン3つを紹介します。
石田泰尚のバイオリン「トノーニ」と「ゴフリラー」とは
公式プロフィールに書かれた2台の楽器
石田泰尚の公式プロフィールには、使用楽器として「1690年製 G.Tononi」と「1726年製 M.Goffriller」が書かれています。本人の公式サイトのほか、石田組の公式サイトと神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公式サイトにも、同じ2台が書かれています。
2019年5月24日にキョードー東京が出した石田組公演のプレスリリースにも、すでに同じ2台が書かれています。2026年8月22日の公演を案内する都城市総合文化ホールのページでも、書かれている楽器は同じです。
楽器 | 製作年 | 石田泰尚との関係(誰がどう紹介しているか) |
|---|---|---|
G.Tononi(トノーニ) | 1690年製 | 公式プロフィールで「使用楽器」。小学館の取材記事では、力強いパッセージに使う1台。本人は石田組では「一〇〇%、トノーニ」と話している |
M.Goffriller(ゴフリラー) | 1726年製 | 公式プロフィールで「使用楽器」。小学館の取材記事では、まろやかな旋律に使う1台 |
※本人の公式サイト、石田組の公式サイト、神奈川フィルの公式サイト、小学館「小説丸」の取材記事(2023年8月2日)をもとに編集部がまとめました。
公式プロフィールは、この2台を「使用楽器」と書いています。本人のものか、どこかから借りている楽器かは、この記事で確かめた公式プロフィールには書かれていません。
出典:石田泰尚 公式サイト「プロフィール」/弦楽アンサンブル 石田組 公式サイト/神奈川フィルハーモニー管弦楽団「楽団員」/PR TIMES「…「石田組」いよいよサントリーホールに登場!」(株式会社 キョードー東京、2019年5月24日)/都城市総合文化ホール「ヴァイオリン・リサイタル 石田泰尚の世界」
2台を曲に合わせて使い分けている
小学館の「小説丸」の取材記事(2023年8月2日)は、「石田は、二台のイタリア製ヴァイオリンを使い分けている。」と紹介しています。力強いパッセージには「トノーニ」、まろやかな旋律には「ゴフリラー」を使うそうです。
石田泰尚は、トノーニの響きを「『バーッ!』って感じ」、ゴフリラーを「ほんわか。気品がある」と話しています。石田組では「一〇〇%、トノーニ」で、「ロックでゴフリラーは全然合わないんですよね」とも話しています。ゴフリラーに合う曲を聞かれると、「モーツァルト!」と答えています。
出典:小学館「小説丸」源流の人 第34回 石田泰尚(2023年8月2日)
ゴフリラーの楽器の種類は、資料によって書き方が違う
日本語の公式プロフィールは、2台の楽器の種類(バイオリンかどうか)を書いていません。小学館の取材記事は、2台を「イタリア製ヴァイオリン」と書いています。
一方で、石田組の公式サイトの英語のプロフィールは、「1690 G. Tononi violin, 1726 M. Goffriller cello.」と書いていて、ゴフリラーを「cello(チェロ)」としています。この記事では、どちらが正しいかを決められる情報が見つからなかったため、資料ごとの書き方をそのまま紹介しています。
出典:弦楽アンサンブル 石田組 公式サイト/小学館「小説丸」源流の人 第34回 石田泰尚(2023年8月2日)
トノーニ(1690年製)の特徴は「バーッ」と鳴る力強い響き
トノーニはボローニャのバイオリン製作者の一家
公式プロフィールの表記は「G.Tononi」で、名前は頭文字の「G」だけです。
トノーニは、イタリアのボローニャを拠点に楽器を作った一家です。弦楽器の資料サイトTarisio(ターリシオ)は、一家で初めて安定したバイオリン工房を持ったとみられる人として、ジョヴァンニ・トノーニ(Giovanni Tononi)を紹介しています。楽器店の文京楽器の用語辞典は、ジョヴァンニ・トノーニが「当時の広く普及したアマティモデルを用いた楽器を製作した」と紹介しています。
ただし、石田泰尚の楽器がジョヴァンニ・トノーニの作だと書いた公式情報は見つかりませんでした。
出典:Tarisio「Giovanni Tononi」/Tarisio「The Tononi family」/文京楽器「弦楽器用語辞典」
力強いパッセージや石田組の曲に使う1台
小学館の取材記事によると、石田泰尚は力強いパッセージを弾くときにトノーニを使います。響きは本人の言葉で「『バーッ!』って感じ」です。
石田組の演奏について、本人は「『石田組』だとか、一〇〇%、トノーニ。」と話しています。続けて「ロックとかあるんで」と話し、ロックにはゴフリラーが合わないと説明しています。
出典:小学館「小説丸」源流の人 第34回 石田泰尚(2023年8月2日)
ゴフリラー(1726年製)の特徴は「ほんわか」したまろやかな音
ゴフリラーはヴェネツィアの弦楽器製作者
公式プロフィールの表記は「M.Goffriller」で、名前は頭文字の「M」だけです。
Tarisioは、マッテオ・ゴフリラー(Matteo Goffriller)を「ヴェネツィア派の父」と考えられている製作者として紹介しています。ただし、石田泰尚の楽器がマッテオ・ゴフリラーの作だと書いた公式情報は見つかりませんでした。
まろやかな旋律やモーツァルトに合う1台
小学館の取材記事によると、石田泰尚はまろやかな旋律を弾くときにゴフリラーを使います。本人は「ほんわか。気品がある」と話しています。
ゴフリラーに合う曲を聞かれて、すぐに「モーツァルト!」と答えています。
出典:小学館「小説丸」源流の人 第34回 石田泰尚(2023年8月2日)
トノーニとゴフリラーの値段は公表されていない
石田泰尚の2台の値段は、公式プロフィールにも、小学館の取材記事にも書かれていません。1690年と1726年に作られた楽器で、値段の目安になる情報も見つからなかったため、この記事では値段を載せていません。
楽器の通販サイトのデジマートで、2026年10月14日に「Tononi」と「Goffriller」を検索したところ、該当する商品は見つかりませんでした。
出典:石田泰尚 公式サイト「プロフィール」/デジマートの検索結果(Tononi)/デジマートの検索結果(Goffriller)
トノーニやゴフリラーの楽器を探すなら弦楽器の専門店に聞いてみよう
トノーニやゴフリラーの楽器を探すときは、昔のイタリアの楽器を扱う弦楽器の専門店に問い合わせてみましょう。
たとえば、弦楽器店のメイプルは、「Giovanni Tononi (ジョヴァンニ・トノーニ) c.1690」というバイオリンを、「価格:ASK」(値段は問い合わせ)として紹介しています。これは、石田泰尚の楽器と同じものだとする情報がない、別の楽器の紹介です。このページには「鑑定書:John Dilworth」とも書かれています。
見つけたときは、次の点を確かめてください。
製作者の名前(同じ「トノーニ」でも、一家の中の誰が作ったか)
製作年(「c.1690」の「c.」は「〜ごろ」という意味)
鑑定書(楽器の専門家が、誰がいつ作ったかを調べて書いた証明書)が付いているか
出典:メイプル「Giovanni Tononi (ジョヴァンニ・トノーニ) c.1690」
石田泰尚のバイオリンの代わりに探せるヤマハのバイオリン3選
トノーニやゴフリラーは値段が公表されておらず、デジマートの検索でも見つからなかったため、ヤマハ公式サイトに生産完了の表示がなく、新品を探せるバイオリンを3つ紹介します。YVN500Sはストラディバリウスの形状を、V20Gはガルネリ・デル・ジェスの作品をベースにしたモデルです。どれも石田泰尚のモデルではなく、トノーニやゴフリラーの形をもとにしたバイオリンでもありません。音が同じとは限りません。
バイオリン | 種類 | 特徴 | 値段(税込) | 手に入れ方 |
|---|---|---|---|---|
YVN500S | ヤマハのバイオリン | ストラディバリウスの形状がもと、オイルニスアンティーク仕上げ | 2,002,000円(希望小売価格) | ヤマハ公式サイトに生産完了の表示はない |
V20G | ヤマハのバイオリン | ガルネリ・デル・ジェスの作品がもと、手作業の削り出し | 330,000円(希望小売価格) | ヤマハ公式サイトに生産完了の表示はない |
V10G | ヤマハのバイオリン | オイルニス使用、装備弦はドミナント | 176,000円(希望小売価格) | ヤマハ公式サイトに生産完了の表示はない |
※ヤマハ公式サイトの各製品ページをもとに編集部がまとめました。
1. YVN500S
種類:ヤマハのバイオリンです。
特徴:ヤマハは「ストラディバリウスの形状をベースに」作ったと紹介しています。表板はスプルース、裏板・側板・ネックはメイプル、指板はエボニーで、オイルニスアンティーク仕上げです。弦は、E線がゴールドブラカット、A・D・G線がインフェルド赤です。
値段:希望小売価格は2,002,000円(税込)です。3本の中でいちばん高いモデルです。
手に入れ方:ヤマハ公式サイトに生産完了の表示はありません。新品を楽器店で探してみましょう。
2. V20G
種類:ヤマハのバイオリンです。
特徴:ヤマハは「ガルネリ・デル・ジェスの作品をベースに」作ったと紹介しています。手作業で削り出し、糸巻き・テールピース・あご当てにはボックスウッドを使っています。弦は、E線がヘリコア、A・D・G線がドミナントです。
値段:希望小売価格は330,000円(税込)です。弓とケースは付いていません。
手に入れ方:ヤマハ公式サイトに生産完了の表示はありません。新品を楽器店で探してみましょう。弓・ケース・松脂が付いたV20SGは、生産完了品です。
3. V10G
種類:ヤマハのバイオリンです。
特徴:ヤマハは「オイルニス使用による艶やかな外観」と紹介しています。表板はスプルース、裏・横板・ネックはメイプル、指板はエボニーです。弦は、E線がヘリコア、A・D・G線がドミナントです。ヤマハの製品ページには、もとにした名器の名前は書かれていません。
値段:希望小売価格は176,000円(税込)です。3本の中でいちばん手ごろです。弓とケースは付いていません。
手に入れ方:ヤマハ公式サイトに生産完了の表示はありません。新品を楽器店で探してみましょう。弓・ケース・松脂が付いたV10SGは、生産完了品です。
※ヤマハ公式サイトの各製品ページと仕様ページをもとに編集部がまとめました。
出典:YVN500S(ヤマハ公式サイト)/YVN500S 仕様(ヤマハ公式サイト)/V20G・V20SG(ヤマハ公式サイト)/V20G・V20SG 仕様(ヤマハ公式サイト)/V10G・V10SG(ヤマハ公式サイト)/V10G・V10SG 仕様(ヤマハ公式サイト)
石田泰尚のバイオリンについてよくある質問
石田泰尚のメインのバイオリンは?
小学館の取材記事に、本人が「メイン」と話した1台は出てきません。小学館の取材記事によると、力強いパッセージにはトノーニ(1690年製)、まろやかな旋律にはゴフリラー(1726年製)を使い分けています。石田組では「一〇〇%、トノーニ」と話しています。
トノーニとゴフリラーはどう使い分けている?
トノーニは「『バーッ!』って感じ」に響く1台で、ロックの曲もある石田組では「一〇〇%、トノーニ」です。ゴフリラーは「ほんわか。気品がある」1台で、本人はモーツァルトに合うと話しています(小学館「小説丸」より)。
2台は石田泰尚本人の楽器?
この記事で確かめた公式プロフィールは、2台を「使用楽器」と書いているだけです。本人のものか、借りている楽器かは書かれていません。
ゴフリラーはバイオリン?チェロ?
小学館の取材記事は、2台を「イタリア製ヴァイオリン」と書いています。石田組の公式サイトの英語のプロフィールは、ゴフリラーを「cello(チェロ)」と書いています。日本語の公式プロフィールは、楽器の種類を書いていません。
石田泰尚の弓や弦は?
この記事で確かめた公式プロフィールと小学館の取材記事には、弓や弦の銘柄は書かれていません。
代わりのバイオリンを手ごろに買うなら?
この記事で紹介した3本の中では、ヤマハのV10Gが176,000円(税込)でいちばん手ごろです。弓とケースは付いていません。トノーニやゴフリラーの形をもとにしたモデルではありません。
まとめ|石田泰尚のバイオリンは1690年製トノーニと1726年製ゴフリラー
石田泰尚の公式プロフィールに書かれている使用楽器は、1690年製の「G.Tononi」と1726年製の「M.Goffriller」の2台です。小学館の取材記事によると、力強いパッセージにはトノーニ、まろやかな旋律にはゴフリラーと使い分けていて、本人は石田組では「一〇〇%、トノーニ」と話しています。2台の値段は公表されておらず、デジマートで「Tononi」「Goffriller」と検索しても、該当する商品は見つかりませんでした(2026年10月14日時点)。代わりにヤマハのバイオリンを探すなら、高いモデルならYVN500S、中くらいならV20G、手ごろさならV10Gが選ぶ目安です。
※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。
サウンドマニア編集部
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