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IKUO 使用ベース

IKUOの使用ベース|ESPシグネチャー6本の違い【2026年版】

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ESP公式のアーティストページには、IKUOのシグネチャーベースとして、ESP製のLONG WAY、LONG WAY-II、LONG WAY-III、AMAZE-5-190の4モデルと、ESPが展開するブランドEDWARDSのE-AMAZE-5-190、E-LONG WAY/Mの2モデルが掲載されています。この記事では6モデルのスペックと違い、ベース・マガジンが取材した2019〜2020年のエフェクターボードとアンプ、本人が語った「歪み」へのこだわり、そして今から手に入れる方法までを、出典つきで整理します。

IKUOのプロフィール

IKUOは9月24日生まれ、島根県出身のベーシストです。ベース・マガジンのプロフィールによれば、1996年からEx-iT、Lapis Lazuli、CUBE-RAYといったバンドで活動し、2004年からはT.M.Revolutionをはじめとする多くのアーティストのレコーディングやライヴに参加してきました。2026年8月時点の所属バンドは、BULL ZEICHEN 88、Rayflower、THE CHOPPERS REVOLUTION、I.T. Revolutionです。同年7月29日には、デビュー30周年を記念する3作目のソロ・アルバム『SLAPPIN' DAZE』を発表しています。

ベース・マガジンの「BASSIST FILE」での本人回答によると、ベースを始めたのは14歳で、きっかけはテレビで観たザ・ブラザーズ・ジョンソンでした。好きなベーシストにはビリー・シーン、ゲディ・リー、マーク・キング、ヴィクター・ウッテン、鳴瀬喜博を挙げています。座右の銘を尋ねられた質問では、プレイ・スタイルやテクニックと並べて機材も挙げ、「すべてにおいて自分らしく個性的であること」と答えています。

IKUOのシグネチャーベース6モデル ─ ESPとEDWARDS

ESP公式のアーティストページに掲載されている6モデルの仕様は次のとおりです(2026年9月28日確認)。

モデル

ボディ

指板

スケール

ピックアップ

プリアンプ/EQ

ESP公式の表記

ESP LONG WAY

スワンプアッシュ

メイプル/21F

889mm

Seymour Duncan SMB-5D×2

Seymour Duncan STC-3M3

DISCONTINUED

ESP LONG WAY-II

スワンプアッシュ

メイプル/21F

889mm

Seymour Duncan SJ5n-67/70・SJ5b-67/70

Seymour Duncan STC-3M3

DISCONTINUED

ESP LONG WAY-III

スワンプアッシュ

メイプル/21F

864mm

Seymour Duncan SJB-1n・SJB1-b

Seymour Duncan STC-3M3

DISCONTINUED

ESP AMAZE-5-190

フレイムメイプルトップ/アルダーバック

リッチライト/21F

864mm

ESP Custom Lab IKUO Custom×2

ESP CINNAMON

DISCONTINUED

EDWARDS Platinum E-AMAZE-5-190

アルダー

ローズウッド/21F

864mm

ESP Custom Lab IKUO Custom×2

ESP CINNAMON

価格掲載あり

EDWARDS E-LONG WAY/M

アルダー

メイプル/21F

889mm

Seymour Duncan SMB-5D×2

2 Band EQ(KH-1)

価格掲載あり

ESP公式アーティストページ(IKUO)の仕様表をもとに作成。ネックジョイントは6モデルとも6点止めのボルトオン

6モデルに共通するのは、21フレット、6本のボルトで留めるボルトオンのネック、そしてEQ回路の搭載です。ESP製の4モデルは、いずれも仕様表のコントロール欄にピックアップの切り替えスイッチがあります。

ESP LONG WAY ─ 889mmスケールの5弦

スワンプアッシュ・ボディに3ピースのハードメイプル・ネック、メイプル指板を組み合わせた5弦モデルです。ピックアップはSeymour Duncan SMB-5Dを2基載せ、トグルスイッチでの切り替えに加えてコイル・スプリットのスイッチを備えます。スケールは889mm(35インチ)、ナットはカーボン製です。ESP公式の価格表記は583,000円(税込)で、直筆サイン入りの認定書が付属します。

ESP LONG WAY-II ─ Red Camoの5弦

カモフラ柄のRed Camoカラーが目を引く5弦モデルです。ネックはハードメイプル、ウォルナット、パドゥクの7ピースで、ナットはブラス製。ベース・マガジン編集部の解説によれば、ラミネートによってネックの剛性を高めています。ピックアップはシングルコイルのSeymour Duncan SJ5-67/70系を2基搭載し、ソープバー型のカバーがフィンガーランプを兼ねる構造です。コントロールには指板LEDのオン/オフ・スイッチも加わります。ESP公式の価格表記は649,000円(税込)です。

ESP LONG WAY-III ─ 864mmスケールのモデル

LONG WAY-IIと同じスワンプアッシュ・ボディと7ピース・ネックを持ち、スケールは864mm(34インチ)のモデルです。ブリッジはGOTOH 404SJ-4、ナット幅は38mmで、ピックアップはSeymour Duncan SJB-1系を2基搭載しています。ESP公式の価格表記は572,000円(税込)です。

ESP AMAZE-5-190 ─ LONG WAYの先にある新シグネチャー

2020年9月、イケベ楽器店はAMAZE-5-190を「IKUOが現在愛用しているニューシグネチュアモデル」として紹介しました。生産は20本限定です。同店が掲載した本人コメントでは、ESPのAMAZEをベースに、LONG WAYで積み上げてきた理想を「何度も試作を繰り返して、やっと完成した」モデルだと説明しています。

ボディはアルダーにフレイムメイプルのトップ、ネックはヘヴィ・ローステッド・メイプル、指板は木の繊維を樹脂で固めた人工素材のリッチライトです。イケベ楽器店の説明によれば、この材の組み合わせはネックの変化を抑え、過酷な環境でも安定して弾けるようにするための選択です。ピックアップはESP Custom Lab IKUO Customを2基、EQ回路はESP CINNAMONで、18V駆動になっています。ピックアップの間にはフィンガーランプ、指板の延長線上にはスラップ時などに効くロータリーランプを備えます。

このモデルには試作機の段階から取材記録があります。ベース・マガジンWEBの「BASSIST FILE」には、同誌2019年8月号掲載時の写真として「AMAZE5-190 PROTO#1」が載っており、同記事の解説によれば、当時のAMAZEの5弦モデルは35インチが標準のところ、IKUOは34インチを選んでいます。この試作機の指板はローステッド・メイプルと記載されており、製品版のリッチライトとは異なります。

ESP公式サイトが2026年に公開したデモ動画では、34インチスケールにリニューアルされたESPのAMAZE-5を、IKUOが村田隆行とともに、所属バンドのひとつであるI.T. Revolutionとして演奏しています。動画ページでは、AMAZE-AL-5とAMAZE-AS-5の製品情報が案内されています。

EDWARDSの2モデル ─ 手に取りやすい価格帯のシグネチャー

EDWARDS Platinum E-AMAZE-5-190は、AMAZE-5-190と同じESP Custom Lab IKUO CustomピックアップとESP CINNAMONを搭載したモデルです。ボディはアルダー、指板はローズウッドで、2つのピックアップはスイッチではなく、独立したネック・ピックアップのヴォリュームでブレンドする仕様です。カラーはRedとSnow Whiteの2色で、ESP公式の価格表記は379,500円(税込)です。

EDWARDS E-LONG WAY/Mは、ESP公式で「Produced by IKUO」と記されたモデルです。LONG WAYと同じSeymour Duncan SMB-5Dを2基、889mmスケールを採用し、EQは2バンドのKH-1。カラーは2 Tone SunburstとBlackで、ESP公式の価格表記は225,500円(税込)です。

「歪み」がIKUOサウンドの核 ─ 本人が語る音作り

2020年のベース・マガジンで日向秀和と対談した際、IKUOは自身の歪みサウンドの原点を語っています。もともとはスタンリー・クラークやジャコ・パストリアスなどのフュージョンを弾いていて、歪んだベースは嫌いで、アンプに直結したクリーンな音で弾いていたそうです。転機は、ラウドネスの樋口宗孝がプロデュースした合宿レコーディングでした。樋口が借りてきたピーヴィーのチューブ・アンプに直結すると音が大きく歪み、もともとビリー・シーンらが好きだったこともあって、その瞬間に初期衝動を思い出したと振り返り、「そこから僕のベースはずっと歪んでいます」と話しています。

同じ対談では、最初の歪みはサンズアンプで、ボスのコンプで粒を揃えてからサンズで歪ませていたとも明かしています。歪ませる理由については、端的には格好いいから、そしてロックではクリーン・トーンだとベースが浮いてしまうからだと説明し、アンサンブルの中でほかの楽器とつなぐための歪みでもある、と述べています。

IKUOのエフェクターボード ─ 2020年の13点

ベース・マガジンが2020年10月16日に公開した日向秀和との対談企画には、IKUOのペダルボードの写真とともに、13点の機材が番号つきで掲載されています。

番号

機材

種類

1

FREE THE TONE JB-41

ジャンクション・ボックス

2

iSP Technologies DECIMATOR

ノイズ・リダクション

3

Vivie Rhinotes

オーバードライブ

4

FREE THE TONE PT-1D

パワー・サプライ

5

Limetone Audio focus

コンプレッサー

6

SPI 190PRE

プリアンプ

7

MXR M80 di + SPI Mod

プリアンプ

8

BOSS BB-1X SPI Mod

プリアンプ

9

FREE THE TONE PA-1QB

イコライザー

10

Limetone Audio LTV-30H

ヴォリューム・ペダル

11

KORG Pitchblack

チューナー

12

FREE THE TONE ARC-3

オーディオ・ルーティング・コントローラー

13

ZOOM MS-60B

マルチ・エフェクター

ベース・マガジン「SPECIAL TALK SESSION IKUO×日向秀和」(2020年10月16日公開)のペダル一覧をもとに作成。番号は同記事の写真に振られた番号で、接続順は示されていません

SPIの改造が入ったMXR M80とBOSS BB-1X、SPI 190PREと、プリアンプ系の機材が3台並び、オーバードライブはVivie Rhinotesです。同誌WEBの「BASSIST FILE」(機材写真は2019年8月号掲載時のもの)が挙げるエフェクター6点(MXR M80 di + SPI Mod、Limetone Audio focus、FREE THE TONE PA-1QB、BOSS BB-1X SPI Mod、ZOOM MS-60B、iSP Technologies DECIMATOR)も、すべてこの13点に含まれています。

2020年12月25日には、ESP45周年を記念して、FREE THE TONEのPA-1Q BASSをもとにしたIKUOシグネチャーのイコライザー「PA-190 BASS」が45台限定で発売されました(ESP公式の告知ページより)。FREE THE TONEの製品ページによれば、電源部とHTSサーキット部をIKUOの求めるナチュラルなサウンドに合わせてカスタマイズし、本人が実際に使っているパラメーターをプリセット1〜4に収めています。

IKUOのアンプ ─ Markbassのヘッドとキャビネット

ベース・マガジンWEBの「BASSIST FILE」(機材写真は2019年8月号掲載時のもの)では、アンプ・ヘッドとしてMARKBASSのTA503、Little MARK vintage、Little Marcus、キャビネットとして104HR、DIとしてRupert Neve DesignsのRNDIが挙げられています。Markbassを扱うパール楽器のサイトのアーティストページでも、IKUOの使用楽器としてLittle Mark Vintage、Big Bang、Marcus Limited 1000の各ヘッドと、Standard 104 HR/104 HFのキャビネット、Mark Vintage Preが掲載されています(2026年9月28日確認。ヘッド3機種はいずれも同ページで取扱終了と表記)。

IKUOのシグネチャーベースを手に入れるには

2026年9月28日の確認時点で、ESP公式ページはESP製の4モデル(LONG WAY、LONG WAY-II、LONG WAY-III、AMAZE-5-190)をDISCONTINUEDと表記しています。この4モデルを探す場合は中古が選択肢になります。一方、EDWARDSの2モデルには同ページに価格が掲載されており、DISCONTINUEDの表記はありません。取り扱いの有無は販売店検索やESPへの問い合わせで確認してください。

本記事では実測にもとづく中古相場のレンジを掲載していません。中古の価格を判断するときは、各モデルの説明に記したESP公式の価格表記を目安に、付属品の有無とコンディションを比べてください。

中古で探すときに確認したいポイント

  1. EQ回路の動作:AMAZE-5-190とE-AMAZE-5-190のESP CINNAMONは18V駆動です。EQのブースト/カット、EQスルー・スイッチの切り替えで音が正しく変わるか、ガリが出ないかを確かめてください。

  2. ピックアップの切り替え:ESP製の4モデルはスイッチでピックアップを切り替えます。LONG WAYはコイル・スプリット、LONG WAY-IIは指板LEDのスイッチも付いているので、すべてのスイッチを操作して確認します。

  3. 付属品:ESP公式ページによれば、LONG WAYシリーズ3モデルには直筆サイン入り認定書が付属します。AMAZE-5-190は、イケベ楽器店の製品紹介によればボディ裏のバッテリーパネルに直筆サインが入ります。付属品の有無は出品情報で確認してください。

  4. ネックとフレット:ネックの反りやねじれ、フレットの減りは、どのベースでも中古購入時の基本の確認項目です。できれば試奏し、店頭で調整の余地を確認してください。

よくある質問

IKUOのシグネチャーベースはどのメーカー?

ESPです。ESP公式のアーティストページに、ESPとEDWARDSのシグネチャーモデル計6本が掲載されています。ベース・マガジン2019年8月号掲載時の機材写真にも、ESPのAMAZE5-190の試作機が写っています。

IKUOのシグネチャーベースで、いま新品で買えるものは?

2026年9月28日の確認時点で、ESP公式ページに価格が掲載され、DISCONTINUEDの表記がないのはEDWARDS Platinum E-AMAZE-5-190(379,500円・税込)とEDWARDS E-LONG WAY/M(225,500円・税込)です。在庫は販売店でご確認ください。

IKUOは4弦と5弦のどちらを使っている?

シグネチャーの多くは5弦です。LONG WAY、LONG WAY-II、E-LONG WAY/M、E-AMAZE-5-190はブリッジにGOTOH 404SJ-5を採用し、AMAZE-5-190の試作機もベース・マガジンの解説ではAMAZEの5弦モデルとして扱われています。LONG WAY-IIIはブリッジがGOTOH 404SJ-4です。

IKUOのエフェクターで、シグネチャー製品はある?

FREE THE TONEのイコライザー「PA-190 BASS」があります。ESP45周年を記念して2020年に45台限定で発売された製品で、本人使用のパラメーターがプリセットに入っています。

まとめ

ESP公式ページに掲載されたIKUOのシグネチャーベースは、LONG WAYからAMAZE-5-190まで、すべてESP(EDWARDSを含む)のモデルです。21フレットと6点止めのボルトオンを共通の土台に、スケールは889mmのLONG WAYから864mmのAMAZE-5-190へと移り、EQもSeymour DuncanからESP CINNAMONへと変わってきました。音作りの核にあるのは、樋口宗孝がプロデュースしたレコーディングをきっかけに続く「歪み」で、2020年のボードにはプリアンプ3台とオーバードライブ1台が並んでいます。ESP製の4モデルは中古が主な選択肢になり、ESP公式ページに価格が掲載されているのはEDWARDSの2モデルです。

※エフェクターとアンプは2019〜2020年の取材時点の構成で、現在の使用機材とは異なる場合があります。

本記事は個人の使用経験に基づく情報です。楽器・機材の使用に際しては、取扱説明書や専門家の指示に従い、安全にご注意ください。

サウンドマニア編集部

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