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田渕ひさ子の使用ギター|1965年製ジャズマスターとマーシャル、エフェクター

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

田渕ひさ子が長く愛用しているのが、フェンダーのギター「1965年製ジャズマスター」です。

この記事では、このギターの種類・特徴・値段・手に入れ方と、似たジャズマスター3選、マーシャルのアンプやエフェクター(音を変える機械)などのその他の機材を紹介します。

田渕ひさ子のギター「1965年製ジャズマスター」とは

1965年製ジャズマスターとは、フェンダー(アメリカのギターメーカー)が1965年に作ったジャズマスターです。ジャズマスターは、フェンダーが1958年に発表したギターです。テレキャスターやストラトキャスターより上の、いちばん上のモデルとして作られました。

田渕ひさ子の個体は、シリアルナンバー(1本ずつに付いた製造番号)が「L77614」です。1965年の前半に作られた個体で、ヘッド(弦を巻く部分)の形は「セミ・ラージ」で、ロゴは「トランジション・ロゴ」(1964年に「スパゲッティ・ロゴ」から切り替わったフェンダーのロゴ)です。

田渕ひさ子は、NUMBER GIRLを結成したあとの1996年ごろに、福岡の個人経営の小さな楽器店でこのギターを買いました。その1〜2年前には、同じ店で日本製のジャガー(ジャズマスターと形が似たギター)を買っていました。店長から「ジャガーと形が一緒だから違和感なく移行できるんじゃない?」と言われたことが、買うきっかけの一つになりました。

それから約30年、NUMBER GIRL、bloodthirsty butchers、toddle、椎名林檎、PEDROなど、さまざまなプロジェクトでメインギターとして使っています。

ギター

田渕ひさ子との関係

Fender Jazzmaster(1965年製)

1996年ごろに福岡の楽器店で購入。それから約30年、メインギター

Fender Jazzmaster(1962年製)

サブのギター。本人は「ほんのちょっとキャラクターが違う」と話す

日本製のジャガー

1965年製ジャズマスターの前に使っていたギター

Orville by Gibsonのレスポール

日本製のジャガーの前に使っていたギター

※ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)のインタビューをもとに編集部がまとめました。

出典:Fender「Jazz Bomb. Surf Staple. Indie Icon: A Jazzmaster History」/MusicRadar「Classic gear: Fender Jazzmaster」/ギター・マガジンWEB「田渕ひさ子が約30年間にわたって弾き続ける65年製ジャズマスターを本人が解説!」(2025年8月19日)

1965年製ジャズマスターの特徴は、ほぼオリジナルの部品と低く下げたピックアップ

ジャズマスターは、音の切り替えができる回路と、アーム(音程を揺らすレバー)で音程を揺らせるトレモロが特徴のギターです。フェンダーによると、ジャズマスターは音の回路を2つ持った初めてのフェンダーの楽器でした。

項目

仕様

ボディ(本体)

アルダー材

ネック(さお)

メイプル材

指板(弦を押さえる板)

ローズウッド材。1962年の終わりごろから、薄い板を丸く貼った「ラウンド貼り」

フレット(音の高さを区切る金属の棒)

21フレット

スケール(弦の長さ)

25.5インチ

指板の丸み

7.25インチ

ピックアップ(音を拾うマイク)

幅の広いシングルコイル(コイルが1つのピックアップ)を2つ

回路

リード回路と、暗く落ち着いた音のリズム回路を、スイッチで切り替える

ブリッジ(弦を支える部品)

フローティング・ブリッジ(固定されていないブリッジ)と、トレモロのロック(トレモロが動かないように止める仕組み)付き

※フェンダー公式サイトのジャズマスターの歴史の記事、MusicRadar、Premier Guitarの記事をもとに編集部がまとめました。ボディ・ネック・フレット・スケール・指板の丸みは、MusicRadarが紹介している1959年製のジャズマスターの仕様です。1965年の個体でも同じかどうかは、1本ずつ違うことがあります。

田渕ひさ子の個体は、ほとんどの部品がオリジナル(作られたときのまま)です。大きな改造をしない理由を、本人は「手を出すのが怖いからです(笑)!」と話しています。ただし、中の配線材は変わっていると言われたことがあるそうです。

田渕ひさ子の個体の使い方とメンテナンスは、次のとおりです。

項目

田渕ひさ子の個体

ピックアップ(音を拾うマイク)の選び方

ほとんどフロント(ネック側)だけ。曲によっては「たま〜に」ミックス・ポジション(2つを混ぜる位置)

ピックアップの高さ

フロントもリアもかなり下げている。単音を弾くとき、ピックが当たらないようにするため

プリセット回路(あらかじめ決めた音に切り替える回路)

使わない。スイッチが入らないように、丸めたガムテープを詰めて止めている

ブリッジ(弦を支える部品)

4弦と3弦のサドル(弦を乗せる部品)の長いネジを、6弦と1弦の短いネジと入れ替えて、弦が外れるのを防いでいる

フレット(音の高さを区切る金属の棒)

買ったときからジャンボ・フレット(太くて高いフレット)。リフレット(フレットの打ち直し)は約30年で「3、4回とか」

指板(弦を押さえる板)

ローズウッド材。リフレットのたびに削られて薄くなっている

弦

GHSのProgressives、.010〜.046。最初は.009〜.046

ストラップ

VOXの本革ストラップ「STRAP MM25」。肩パッドを外して使い、ボディ側は50円玉をネジで留めて外れないようにしている

その他

ネックの横の3・5・7・12・15フレットの位置に、暗いステージで見やすい蓄光テープ

メンテナンス

2年に1回くらい、フェンダーに出している

※ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)のインタビューと写真の説明をもとに編集部がまとめました。

田渕ひさ子は、ジャズマスターのアームの音が好きだと話しています。リットーミュージックのplug+では、「ストラトとかほかのギターのアームよりも音が緩やかに変わるんだ」「ギュイーンじゃなくて、フワーンっていう」と説明しています。弦の根本とブリッジの間を弾くのも好きで、「ひずませると良いノイズになるんだ」とも話しています。

出典:Fender「Jazz Bomb. Surf Staple. Indie Icon: A Jazzmaster History」/MusicRadar「Classic gear: Fender Jazzmaster」/Premier Guitar「A "Jazz" Guitar for Surf Rockers」/ギター・マガジンWEB「田渕ひさ子が約30年間にわたって弾き続ける65年製ジャズマスターを本人が解説!」(2025年8月19日)/plug+「Lesson09 ひさ子のジャズマスター(1965年製)について教えて!」(2022年7月27日)

田渕ひさ子のジャズマスターの値段は、1996年ごろの購入時で27万円

田渕ひさ子がこのギターを買ったときの値段は、27万円でした。お店に飾ってあったときは34万円くらいでしたが、会社員になって1〜2年目だった田渕ひさ子のために、27万円まで安くしてくれたそうです。本人は「凄いローンを組みました(笑)」と話しています。

項目

値段

お店に飾ってあったときの値段

34万円くらい

田渕ひさ子が買った値段

27万円(ローン)

※ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)の田渕ひさ子の話をもとに編集部がまとめました。お店に飾ってあったときの値段は、田渕ひさ子の記憶による値段です。

1965年製のジャズマスターは、今は新品では売られていません。手に入れるなら、中古のヴィンテージ(年代物の楽器)を探してみましょう。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)

田渕ひさ子と同じ1965年製ジャズマスターを手に入れるならヴィンテージを探そう

1960年代に作られたギターは、ヴィンテージとして売られています。デジマート(楽器の売り買いができるサイト)で「Jazzmaster 1965」と探すと、復刻モデルなど1965年製ではないギターも多く出てきて、1965年製の出品はわずかでした。出品が少ないため、中古の相場は載せていません。

見つけたときは、次の点を確かめてみましょう。田渕ひさ子の個体の話が、確かめる点の参考になります。

  • 何年製か(シリアルナンバーやヘッドのロゴで、年代の目安が分かる)

  • リフレットを何回しているか、指板がどれくらい残っているか(田渕ひさ子の個体は、指板について「あと1回が限度じゃないですかね?」と言われている)

  • 部品や中の配線がオリジナルか(田渕ひさ子の個体も、配線材は変わっていると言われたことがある)

  • ブリッジのネジやサドルが交換されていないか

  • ボリュームのつまみを回したとき、ガリ(ザザッという雑音)が出ないか

出典:デジマートの検索結果(Jazzmaster 1965)/ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)

田渕ひさ子のギターに似たジャズマスター3選

1965年製のジャズマスターは、出品の少ないヴィンテージです。そこで、今のフェンダーのラインナップから、仕様が近いジャズマスターを3本紹介します。田渕ひさ子のモデルではなく、仕様が近いギターなので、音が同じとは限りません。

ギター

種類

特徴

値段(税込)

手に入れ方

American Vintage II 1966 Jazzmaster

1966年の仕様を再現したジャズマスター

アルダー材、ラウンド貼りのローズウッド指板(丸み7.25インチ)、トレモロロック付き

448,800円

楽器店で在庫を探す

Made in Japan Heritage 60s Jazzmaster

1960年代風の仕様の日本製ジャズマスター

アルダー材(サンバースト)、ローズウッド指板(丸み7.25インチ)、丸いドットのポジションマーク(指板の目印)

233,200円

楽器店で在庫を探す

Squier Classic Vibe '60s Jazzmaster

スクワイヤー(Squier)の1960年代風ジャズマスター

ポプラ材、インディアンローレル指板(丸み9.5インチ)、リズム回路付き

82,500円

楽器店で在庫を探す

※フェンダー公式サイトの各製品ページをもとに編集部がまとめました。3本とも、フェンダー公式サイトでは売り切れの表示でした。

1. American Vintage II 1966 Jazzmaster

  • 種類:1966年のジャズマスターの仕様を再現した、フェンダーのAmerican Vintage IIシリーズのギターです。

  • 特徴:アルダー材のボディに、メイプル材のネック、ラウンド貼りのローズウッド指板(21フレット、丸み7.25インチ)。ジャズマスター用のシングルコイル・ピックアップ2つと、トレモロロック(トレモロが動かないように止めるボタン)付きのトレモロが付いています。1966年の仕様のため、指板にはバインディング(ふちどり)と四角いポジションマークが付いています。

  • 値段:448,800円(税込)。3本の中でいちばん高いモデルです。

  • 手に入れ方:フェンダー公式サイトでは売り切れの表示があるため、楽器店で在庫を探してみましょう。

2. Made in Japan Heritage 60s Jazzmaster

  • 種類:フェンダーの日本製のジャズマスターで、1960年代風の仕様のモデルです。

  • 特徴:ボディはアルダー材(3カラー・サンバースト)またはアッシュ材(ホワイトブロンド)。ローズウッドの指板(21フレット、丸み7.25インチ)に、丸いドットのポジションマークが付いています。ジャズマスター用のピックアップ2つと、リズム回路、トレモロが付いています。

  • 値段:233,200円(税込)。

  • 手に入れ方:フェンダー公式サイトでは売り切れの表示があるため、楽器店で在庫を探してみましょう。

3. Squier Classic Vibe '60s Jazzmaster

  • 種類:フェンダーのブランド「スクワイヤー(Squier)」の、1960年代風のジャズマスターです。

  • 特徴:ポプラ材のボディに、メイプル材のネック、インディアンローレル材の指板(21フレット、丸み9.5インチ)。アルニコ磁石のシングルコイル・ピックアップ2つと、リズム回路、トレモロが付いています。木材と指板の丸みは、この記事の特徴の表で紹介したジャズマスターの仕様(アルダー材・ローズウッド指板・丸み7.25インチ)と違います。

  • 値段:82,500円(税込)。3本の中でいちばん手ごろです。

  • 手に入れ方:フェンダー公式サイトでは売り切れの表示があるため、楽器店で在庫を探してみましょう。

※フェンダー公式サイトの各製品ページの仕様と価格をもとに編集部がまとめました。

出典:American Vintage II 1966 Jazzmaster(フェンダー公式サイト)/Made in Japan Heritage 60s Jazzmaster(フェンダー公式サイト)/Classic Vibe '60s Jazzmaster(フェンダー公式サイト)

田渕ひさ子のその他の機材

田渕ひさ子は、ギター・マガジンWEBなどのインタビューで、アンプやエフェクターについても話しています。おもな機材は、次のとおりです。

機材

種類

田渕ひさ子との関係

Marshall 1959 MKⅡ(1974年製)

ギターアンプのヘッド

1996年に福岡の楽器店で購入。NUMBER GIRLのころから、レコーディングとライブで使用

Orange OR412

スピーカーキャビネット

1996年に購入。1959 MKⅡと組み合わせて使用

BOSS BD-2W

オーバードライブ(音を歪ませるエフェクター)

ライブ中はかけっぱなしにして、アンプの音量を下げている

PEDROのツアーのエフェクターボード

チューナーとパワーサプライ(エフェクターの電源)を含めて17台

2025年4〜7月のPEDROのツアーで使用

NUMBER GIRLのエフェクターボード

チューナーとパワーサプライを含めて10台

2022年のSPICEの記事で、NUMBER GIRLのライブで使用と紹介

GHS Progressives

ギターの弦

.010〜.046を使用

VOX STRAP MM25

本革のストラップ

1965年製ジャズマスターに付けている

※ギター・マガジンWEB(2025年8月19日・20日・21日)とSPICE(2022年9月26日)の記事をもとに編集部がまとめました。

出典:ギター・マガジンWEB「田渕ひさ子がNUMBER GIRL時代から愛用するアンプ・ヘッドとキャビネットを本人が解説!」(2025年8月20日)/ギター・マガジンWEB「田渕ひさ子がPEDROの最新ツアー"PEDRO TOUR 2025 「LITTLE HEAVEN TOUR」"で使用したペダルボードを本人が解説!」(2025年8月21日)/SPICE「NUMBER GIRL・田渕ひさ子が語る、エフェクト・ペダルの使いこなし術!」(2022年9月26日)

アンプ「Marshall 1959 MKⅡ」

  • 種類:マーシャル(イギリスのアンプメーカー)の真空管アンプのヘッド(スピーカーが付いていないアンプ本体)です。田渕ひさ子の個体は1974年製です。

  • 特徴:田渕ひさ子は、このアンプをクリーン(歪ませない音)で使っています。チャンネル・リンク(2つのチャンネルをつないで使う方法)をして、HIGHのⅠにギターをつないでいます。1959 MKⅡを初めて弾いたときの印象を、本人は「キレイな音、クリアだなって思いました」と話しています。

  • 値段:1974年製のアンプは、今は新品では売られていません。マーシャルの今のラインナップには、1959を手作業の配線で作る「1959 Handwired Head」(100W、2チャンネル)があります。日本のマーシャル公式サイトには価格の掲載がなく、価格は販売店ごとに異なります。

  • 手に入れ方:1974年製と同じものを探すなら、ヴィンテージを探してみましょう。今の「1959 Handwired Head」は、楽器店で探してみましょう。

2025年のPEDROのツアーのときの、1959 MKⅡのつまみの位置は次のとおりです。

つまみ

位置

VOLUME Ⅰ

0.5

VOLUME Ⅱ

0.5

TREBLE(高い音)

0.5

MIDDLE(真ん中の音)

1過ぎ

BASS(低い音)

2過ぎ

PRESENCE(いちばん高い音の響き)

2手前

※ギター・マガジンWEB(2025年8月20日)の記事をもとに編集部がまとめました。本人は目印のシールを貼っていますが、会場によって日ごとに少しずつ動かすそうです。

ギター・マガジンWEBによると、チャンネル・リンクをして、VOLUME Ⅱで低い音を足しています。BASSのつまみは、それより少し高い中低域が動くそうです。耳に痛い音を抑えるため、ほかのつまみはあまり上げていません。

自分の1959を持ち込めないときは、スタジオやライブハウスにあるマーシャルを使います。2021年のデジマート・マガジンでは「そこに置いてあるJCM800、JCM900、JCM2000なんかを使いますね」と話しています。真空管アンプについては、「真空管アンプのちょっと温かい部分とか、空気も一緒に鳴っている感じとかが好き」と話しています。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月20日)/デジマート・マガジン「田渕ひさ子(NUMBER GIRL)~Marshallのデカい音を聴きながらギターを弾くと一番良いプレイができる~」(2021年12月24日)/1959 Handwired Head(マーシャル公式サイト)

キャビネット「Orange OR412」

  • 種類:オレンジ(イギリスのアンプメーカー)のスピーカーキャビネット(スピーカーを入れた箱)です。12インチのスピーカーが4つ入っています。

  • 特徴:田渕ひさ子の個体には、セレッション(イギリスのスピーカーメーカー)の「G12M Greenback」が4つ入っています。セレッションは、G12M Greenbackを、中音域がしっかり出て、高い音が出すぎないスピーカーと紹介しています。オレンジを選んだ理由を、本人は「『かわいいから』というミーハーな理由です」と話しています。

  • 値段:OR412の新品の価格は載せていません。参考までに、黒澤楽器店が扱うオレンジの4×12インチのキャビネット「PPC412」は、希望小売価格242,000円(税込)です。ただし、PPC412のスピーカーはG12M Greenbackではなく、Vintage 30です。

  • 手に入れ方:OR412を探すなら、楽器店の中古も見てみましょう。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月20日)/G12M Greenback(セレッション公式サイト)/PPC412(黒澤楽器店)

オーバードライブ「BOSS BD-2W」

  • 種類:ボス(日本のエフェクターメーカー)のオーバードライブ「Blues Driver」の、技 WAZA CRAFTシリーズ(部品を選び直した高品質版)です。

  • 特徴:スタンダード・モードとカスタム・モードを切り替えられます。田渕ひさ子は、CUSTOMモードを選び、歪みはクランチ(軽く歪んだ音)くらいにしています。ライブ中はかけっぱなしにしています。

  • 値段:ボスの公式サイトには価格の掲載がなく、価格は販売店ごとに異なります。

  • 手に入れ方:新品を楽器店で買えます。

田渕ひさ子がBD-2をかけっぱなしにするのは、アンプの音量を下げるためです。1959 MKⅡを買ったころ、音が大きすぎて困っていたところ、楽器店の店長から「最近出たこのBlues Driverを踏んで音量を下げればいい」と勧められたのが始まりでした。

こうしておくと、BD-2Wのうしろにつないだブースター(音量を上げるエフェクター)を踏んだときに、音量がガツンと上がります。本人は「やめられないです」と話しています。

NUMBER GIRLのころは、BD-2のオンとオフで音量の差がけっこうあったそうです。今は大きな音を出せる現場があまりなく、BD-2を踏んでもアンプのクリーンと同じくらいの音量だと話しています。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月20日)/ギター・マガジンWEB(2025年8月21日)/BD-2W Blues Driver(ボス公式サイト)

PEDROのツアーのエフェクターボード(2025年)

  • 種類:2025年4〜7月の「PEDRO TOUR 2025「LITTLE HEAVEN TOUR」」で使ったエフェクターボードです。チューナーとパワーサプライを含めて、17台の機材が並んでいます。

  • 特徴:ギターから①〜⑤の順につながり、⑤P-4TB(ループ・スイッチャー)に⑥〜⑫の7台をつないでいます。P-4TBから⑬〜⑮を通って、アンプ(1959 MKⅡ)に入ります。

  • 値段:エフェクターごとの値段は、下の「値段と手に入れ方」の表にまとめました。

  • 手に入れ方:今も新品で買えるものと、生産が終わったものがあります。

番号

エフェクター

種類

田渕ひさ子の使い方

①

BOSS TU-3

チューナー

─

②

BOSS BD-2W

オーバードライブ

CUSTOMモード、クランチくらい。かけっぱなし

③

TC Electronic Corona Chorus

コーラス(音を揺らして厚みを出す)

「普通のコーラス」として使う。かかりを薄めるため、BD-2W以外の歪みより前につなぐ

④

Organic Sounds Organic Drive "Ares"

オーバードライブ

サビなど歌の途中でオン。オンにすると少しだけ音量が上がる設定

⑤

Providence P-4TB

ループ・スイッチャー

⑥〜⑫をまとめてオン・オフする

⑥

ハンドメイドのファズ

ファズ(音を強く歪ませる)

ファンから贈られたもの。ベースのない新曲のために試しに入れた

⑦

Ibanez BTMINI

ブースター

Aresの音量を上げる。AresとRV-6と一緒に踏むことも

⑧

Virtues Stella

ディストーション(音を強く歪ませる)

ドロップD(6弦を1音下げる)の曲で使う。たまにギター・ソロでも使う

⑨

Shin's Music Dumbloid Special

オーバードライブ

ROCKモード。いちばん大きい音を出す歪み

⑩

Electro-Harmonix Micro POG

ピッチ・シフター(音の高さを変える)

オクターブで録ったフレーズをライブで再現する

⑪

BOSS RV-6

リバーブ(音に残響を加える)

リバーブとディレイ(音を遅らせて重ねる効果)を同時に鳴らす+DELAYモードで、深めにかける

⑫

BOSS RV-3

リバーブ・ディレイ

薄めのショート・リバーブとディレイ。NUMBER GIRLの「NUM-AMI-DABUTZ」「TATTOOあり」のリフの音

⑬

Organic Sounds Organic Drive "Hades"

オーバードライブ

おもにギター・ソロ用。Aresと一緒にオンにすることも

⑭

TC Electronic Flashback

ディレイ

TAPEモード。アルペジオや長くのばす音でふわっとさせる。RV-6と一緒に踏むこともあり、本人は「ちょっと濁る」と話す

⑮

DigiTech Polara

リバーブ

HALLモード。ギター・ソロや単音のフレーズで、こまめにオン・オフ

⑯⑰

FREE THE TONE PT-3D ×2

パワーサプライ(エフェクターの電源)

─

※ギター・マガジンWEB(2025年8月21日)の記事をもとに編集部がまとめました。番号はギターからつながる順番です。

ギターとボード、ボードとアンプをつなぐシールド(ケーブル)は、Ex-proです。ギターからボードは青い「FL」、ボードからアンプは黄色くて太い「FA」を使っています。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月21日)

NUMBER GIRLのエフェクターボード(2022年)

  • 種類:SPICEのペダルボードの連載「人の足下見やがって」で、NUMBER GIRLのライブで使っている機材として紹介されたエフェクターボードです。チューナーとパワーサプライを含めて、10台の機材が並んでいます。

  • 特徴:BOSS BD-2W、Providence P-4TB、BOSS RV-3、BOSS RV-6、FREE THE TONE PT-3Dは、2025年のPEDROのボードにも入っています。

  • 値段:エフェクターごとの値段は、下の「値段と手に入れ方」の表にまとめました。

  • 手に入れ方:今も新品で買えるものと、生産が終わったものがあります。

番号

エフェクター

種類

01

KORG PB-01

チューナー

02

BOSS BD-2W

オーバードライブ

03

EarthQuaker Devices Arrows

プリアンプ・ブースター

04

idea sound product IDEA-TSX ver.2

オーバードライブ

05

Klon Centaur Professional

オーバードライブ

06

Providence P-4TB TRUE BYPASS

トゥルーバイパス

07

BOSS CE-2W

コーラス

08

BOSS RV-3

リバーブ・ディレイ

09

BOSS RV-6

リバーブ

10

FREE THE TONE PT-3D

パワーサプライ

※SPICE(2022年9月26日)の記事の一覧をもとに編集部がまとめました。番号は記事の順番で、つなぐ順番とは限りません。

出典:SPICE(2022年9月26日)

エフェクターの値段と手に入れ方

エフェクター

値段

手に入れ方

Ibanez BTMINI

14,300円(税込)

新品を楽器店で買える

Organic Sounds Organic Drive "Ares"

39,600円(税込)

公式ストアでは取り扱いできない表示。楽器店で在庫を探す

idea sound product IDEA-TSX ver.2

32,780円(税込)

楽器店で探す

FREE THE TONE PT-3D

28,600円(税込)

新品を楽器店で買える

BOSS TU-3、BD-2W、CE-2W、RV-6

販売店ごとに異なる

新品を楽器店で買える

BOSS RV-3

─

生産終了。中古を探す

DigiTech Polara

─

生産終了。販売店の在庫か中古を探す

EarthQuaker Devices Arrows

─

生産終了。中古を探す

TC Electronic Flashback

─

公式サイトに載っているのは「FLASHBACK 2 DELAY」。初代は中古を探す

※各メーカーの公式サイトと公式ストアをもとに編集部がまとめました。「─」は、メーカーの公式サイトに今の価格がないものです。Corona Chorus、Hades、Stella、Micro POG、Klon Centaur、Providence P-4TB、Shin's Music Dumbloid Specialは、メーカーの日本の公式価格が見つからなかったため、表に入れていません。

出典:TU-3(ボス公式サイト)/CE-2W(ボス公式サイト)/RV-6(ボス公式サイト)/BTMINI(アイバニーズ公式サイト)/Organic Drive(Organic Sounds公式サイト)/idea sound product公式サイト/PT-3D(FREE THE TONE公式サイト)/RV-3(ボス公式サイト)/Polara(DigiTech公式サイト)/Arrows(EarthQuaker Devices公式サイト)/FLASHBACK 2 DELAY(TC Electronic公式サイト)

弦「GHS Progressives」

  • 種類:GHS(アメリカの弦メーカー)のエレキギター用の弦です。

  • 特徴:田渕ひさ子は、ゲージ(弦の太さ).010〜.046のPRLを使っています。最初は.009〜.046でしたが、指の先が硬くなってきて、今の太さにしたそうです。弦は、このジャズマスターを買ったときから「ほぼ同じ」GHSのProgressivesだと話しています。

  • 値段:日本の代理店の価格は見つかりませんでした。価格は販売店ごとに異なります。

  • 手に入れ方:楽器店で新品を買えます。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)/Progressives(GHS公式サイト)

ストラップ「VOX STRAP MM25」

  • 種類:ヴォックス(イギリスのアンプメーカー)の本革のストラップです。

  • 特徴:ヴォックスのイギリスの公式ストアでは、Levy's Leathersがカナダで作る本革のストラップで、長さを49〜55インチで調節できると紹介しています。田渕ひさ子は、肩パッドを外して使っています。ボディ側は50円玉をネジで留めて、ストラップが外れないようにしています。

  • 値段:日本の公式価格は見つかりませんでした。価格は販売店ごとに異なります。

  • 手に入れ方:楽器店や通販で探してみましょう。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)/MM25 Leather Guitar Strap(VOX UK公式ストア)

田渕ひさ子のギターと機材についてよくある質問

田渕ひさ子のメインギターは?

1965年製のフェンダーのジャズマスターです。ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)は、田渕ひさ子が1996年ごろに福岡の楽器店で買ってから約30年、NUMBER GIRLやPEDROなどでメインとして使い続けているギターと紹介しています。同じインタビューで本人は、サブとして1962年製のジャズマスターがあることも話しています。

出典:ギター・マガジンWEB(2025年8月19日)

田渕ひさ子のアンプは?

1974年製のMarshall 1959 MKⅡと、Orange OR412のキャビネットです。どちらも1996年に福岡の楽器店で買ったもので、2025年のPEDROのツアーでも使っていました。2021年のインタビューでは、持ち込めない現場では、置いてあるJCM800やJCM900などのマーシャルを使うと話しています。

田渕ひさ子がBD-2をかけっぱなしにするのはなぜ?

マーシャルの音量を下げるためです。1959 MKⅡの音が大きすぎたとき、楽器店の店長にBlues Driverで音量を下げる方法を勧められたのが始まりでした。こうすると、うしろにつないだブースターを踏んだとき、音量がガツンと上がります。

田渕ひさ子のエフェクターは?

2025年のPEDROのツアーでは、BOSS BD-2W、Organic Drive "Ares"と"Hades"、Virtues Stella、Shin's Music Dumbloid Special、BOSS RV-6とRV-3など、チューナーとパワーサプライを含めて17台を使っていました。2022年のNUMBER GIRLのライブ用のボードは、チューナーとパワーサプライを含めて10台で、Klon Centaurも入っていました。

田渕ひさ子のストラップは?

VOXの本革のストラップ「STRAP MM25」です。肩パッドを外して使い、ボディ側は50円玉をネジで留めて、外れないようにしています(2025年8月19日のギター・マガジンWEBより)。

1965年製のジャズマスターは今も手に入る?

新品では売られていないので、中古(ヴィンテージ)を探してみましょう。田渕ひさ子が1996年ごろに買ったときの値段は、本人の話では27万円でした。

もっと安く似たジャズマスターを買うなら?

Squier Classic Vibe '60s Jazzmasterが82,500円(税込)で、3本の中でいちばん手ごろです。ただし、ボディと指板の木材、指板の丸みは、この記事の特徴の表で紹介したジャズマスターの仕様と違います。

まとめ|2025年時点の田渕ひさ子のメインギターは1965年製ジャズマスター、アンプは1974年製のマーシャル

田渕ひさ子が1996年ごろから約30年弾き続けているのが、1965年製のフェンダーのジャズマスターです。アンプは1974年製のMarshall 1959 MKⅡとOrange OR412で、BD-2Wをかけっぱなしにして、アンプの音量を下げています。1965年製に近い仕様ならAmerican Vintage II 1966 JazzmasterかMade in Japan Heritage 60s Jazzmaster、手ごろさならSquier Classic Vibe '60s Jazzmasterが選ぶ目安です。

関連記事

※本記事は特定のメーカー・販売店・買取業者との広告提携に基づくものではありません。

本記事は個人の使用経験に基づく情報です。楽器・機材の使用に際しては、取扱説明書や専門家の指示に従い、安全にご注意ください。

サウンドマニア編集部

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