
樋口豊の使用ベース|2022年時点のライブのメインはグレコのカスタムBG、似たベース3選
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樋口豊がライブのメインにしているのが、グレコ(Greco)のベース「BG」のカスタムモデル(特別な仕様で作った楽器)です。
この記事では、このベースと、ゼマイティス(ZEMAITIS)の「メタル・フロント」(ボディの表に金属の板を貼ったシリーズ)、グレコの「PXB」の3本について、種類・特徴・値段・手に入れ方と、似たベース3本を紹介します。
樋口豊のベース「グレコのカスタムBG」とは
グレコのカスタムBGとは、グレコの「BG」という形のベースを、リバース・ヘッド(ヘッドの向きが逆の作り)など特別な仕様にしたカスタムモデルです。グレコの公式サイト(神田商会)のアーティスト一覧に、樋口豊の名前があります。
ベース・マガジンの記事(2022年12月10日)では、樋口豊のベースとして、カスタムBGのほかに、ゼマイティスのメタル・フロントのモデルと、グレコのPXBが紹介されています。この記事では、この3本を紹介します。
ベース | 樋口豊との関係 |
|---|---|
グレコのカスタムBG | 2022年の時点で、ライブのメインのベース |
ゼマイティスのメタル・フロントのモデル | 近年のライブとレコーディングで、メインとして使っていたベース |
グレコのPXB | グレコとエンドース(メーカーと契約して楽器を使うこと)して、最初に手に入れたというベース |
※ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)をもとに編集部がまとめました。
出典:ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)/Greco「ARTISTS」(グレコ公式サイト)
樋口豊のベース3本の特徴は、ヘッドの向きやボディの作りの違い
3本とも、くわしい仕様は紹介されていません。分かっている特徴を1本ずつ見ていきます。
グレコのカスタムBG
カスタムBGは、ヘッド(弦を巻くペグが並ぶ部分)の向きが逆になったリバース・ヘッドのベースです。電池を使うアクティブ回路と、電池を使わないパッシブ回路を切り替えられます。
ゼマイティスのメタル・フロントのモデル
メタル・フロントとは、ボディ(本体)の表に金属の板を貼った、ゼマイティスを代表するシリーズです。樋口豊のベースの型番は分かっていません。
グレコのPXB
樋口豊のPXBは、小ぶりなボディに、Jタイプ(ジャズベースと同じ形)のピックアップ(音を拾うマイク)を2つ載せたベースです。樋口豊は、アルバム『SEVENTH HEAVEN』(1988年)のころに使っていたかな、と話しています。
デジマート・マガジン(2014年6月27日)は、グレコの「フェニックス・ベース」の誕生25周年モデルとしてPXB-25thを紹介しています。フェニックス・ベースについては、1989年に登場し、樋口豊などのプロが愛用したベースと説明しています。
ベース | 分かっている特徴 |
|---|---|
グレコのカスタムBG | リバース・ヘッド、アクティブとパッシブの切り替え |
ゼマイティスのメタル・フロントのモデル | ボディの表に金属の板 |
グレコのPXB | 小ぶりなボディ、Jタイプのピックアップ2つ |
※ベース・マガジン(2022年12月10日)とデジマート・マガジン(2014年6月27日)の記事をもとに編集部がまとめました。PXBが登場した年は、デジマート・マガジンでは1989年です。樋口豊は1988年のアルバムのころに使っていたかな、と話していて、記事どうしで年が少し違います。
出典:ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)/デジマート・マガジン「【Zemaitis/A22B MF】メタル・フロントのアンタナスに待望のベース・モデルが登場!」(2016年3月14日)/デジマート・マガジン「グレコの名機フェニックス・ベース誕生25周年モデル」(2014年6月27日)
樋口豊のベースの値段は、25周年モデルのPXB-25thだけ分かっている
カスタムBGとゼマイティスのメタル・フロントは樋口豊本人のベースで、値段は分かっていません。PXBの発売時の値段も分かっていません。
PXBには、2014年に誕生25周年を記念したモデル「PXB-25th」が出ています。値段は200,000円(税別)でした。
ベース | 値段 |
|---|---|
グレコのカスタムBG | ─ |
ゼマイティスのメタル・フロントのモデル | ─ |
グレコのPXB | ─ |
グレコのPXB-25th(2014年の25周年モデル) | 200,000円(税別) |
※デジマート・マガジン(2014年6月27日)をもとに編集部がまとめました。「─」は、値段が分からないものです。PXB-25thは、ピックアップがPタイプ(プレシジョン・ベースと同じ形)とJタイプの組み合わせで、樋口豊のPXB(Jタイプ2つ)とは仕様が違います。
出典:デジマート・マガジン「グレコの名機フェニックス・ベース誕生25周年モデル」(2014年6月27日)
樋口豊と同じベースを手に入れるなら中古のPXBを探そう
カスタムBGとメタル・フロントは本人のベースなので、同じものは手に入りません。PXBを探すなら、中古を探してみましょう。
デジマート(楽器の売り買いができるサイト)で探したところ、PXBの新品の出品はなく、中古の出品は1件でした。出品が少ないため、中古の相場は載せていません。
見つけたときは、次の点を確かめてください。
商品名が「PXB」か(グレコには、ほかにも形の違うベースが多くある)
ピックアップがJタイプ2つか(25周年モデルのPXB-25thはPタイプとJタイプ)
ネック(さお)の反りやねじれがないか
フレット(音の高さを区切る金属の棒)のすり減りがないか
つまみやジャック(ケーブルを挿す穴)にガリ(回すとザザッと鳴る雑音)がないか
樋口豊のベースに似たベース3選
樋口豊のベースと仕様が近い、今も買えるベースを3本紹介します。樋口豊の本人モデルではありません。仕様が近いベースで、音が同じとは限りません。
ベース | 種類 | 特徴 | 値段 | 手に入れ方 |
|---|---|---|---|---|
Greco BGWB22 | グレコのBGのベース版 | アルダー(木の種類)材、Jタイプ×2、21フレット | 102,300円(税込、2022年) | 新品を楽器店で探す |
ZEMAITIS A22B MF | ゼマイティスのメタル・フロントのベース | アルダー材とアルミニウムの板、Dragon-J(ゼマイティスのJタイプのピックアップ)×2、22フレット | 324,500円(税込、2022年) | 販売店に在庫を確かめる |
Squier Classic Vibe '60s Jazz Bass | スクワイヤーのジャズベース | ポプラ材、シングルコイル(コイルが1つのピックアップ)×2、20フレット | 77,000円(税込、フェンダー公式サイト) | 楽器店で在庫を確かめる |
※ベース・マガジン(2020年8月3日・2022年12月10日)、デジマート・マガジン(2016年3月14日)、フェンダー公式サイトの製品ページをもとに編集部がまとめました。値段の後ろの年は、その値段が紹介された年です。Squierは、フェンダー公式サイトに載っている価格です。
1. Greco BGWB22
種類:グレコのBGをもとにしたベースです。ベース・マガジンは、1980年に生まれたギターの「BG」のベース版で、アメリカでプロデュースされた2020年発表のモデルと紹介しています。
特徴:アルダー材のボディに、ローステッド・メイプル(熱で処理したメイプル)のネック、パーフェロー(指板に使う木)の指板(弦を押さえる板、21フレット)、Jタイプのピックアップ2つ。スケール(弦の長さ)は34インチです。ブリッジ(弦を支える部品)は、弦を裏から通す張り方と、上から通す張り方の両方ができます。
値段:2022年のベース・マガジンでは102,300円(税込)です。発表された2020年は、オープンプライス(メーカーが値段を決めず、お店が決める売り方。想定売価86,000円前後・税抜)でした。
手に入れ方:デジマートには新品の出品がありました。楽器店で探してみましょう。
2. ZEMAITIS A22B MF
種類:ゼマイティスのメタル・フロントのベースです。2022年のベース・マガジンは、ゼマイティスのベースで唯一の現行モデルと紹介しています。
特徴:アルダー材のボディにアルミニウムの板、メイプルのネック、ローズウッドの指板(22フレット)、Dragon-Jのピックアップ2つ、2ボリューム・1トーン。スケールは34インチです。
値段:発表された2016年は295,000円(税別)、2022年のベース・マガジンでは324,500円(税込)です。
手に入れ方:デジマートでは、新品も中古も出品がありませんでした。販売店に在庫を確かめてみましょう。
3. Squier Classic Vibe '60s Jazz Bass
種類:フェンダーのブランド「スクワイヤー(Squier)」のジャズベースです。
特徴:ポプラ材のボディに、メイプルのネック、インディアンローレル(指板に使う木)の指板(20フレット)、シングルコイルのピックアップ2つ、2ボリューム・1トーン。スケールは34インチです。ジャズベースの形のピックアップ2つという点が、PXBやBGWB22と同じです。
値段:フェンダー公式サイトでは77,000円(税込)です。3本の中では値段がいちばん低いベースです。
手に入れ方:フェンダー公式サイトでは売り切れの表示です。楽器店で在庫を確かめてみましょう。
※ベース・マガジン、デジマート・マガジン、フェンダー公式サイトの各製品の仕様と価格をもとに編集部がまとめました。
出典:ベース・マガジン「【Greco】BGWB22」(2020年8月3日)/ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)/デジマート・マガジン「【Zemaitis/A22B MF】メタル・フロントのアンタナスに待望のベース・モデルが登場!」(2016年3月14日)/Classic Vibe '60s Jazz Bass(フェンダー公式サイト)/デジマートの検索結果(BGWB22)/デジマートの検索結果(Zemaitis A22B)
樋口豊が使っているとされるその他の機材(公式情報ではありません)
ここで紹介する機材は、本人やメーカーが発表した情報ではありません。海外のファンサイトが、雑誌のインタビューの英訳や本人のブログをもとに紹介しているものです。
機材 | 種類 | ファンサイトが挙げている根拠 |
|---|---|---|
Rickenbacker 4003 | ベース | ファンサイトの記載(1992年のアルバム『殺シノ調ベ』の一部の曲の録音で使用) |
ZOOM MS-60B | ベース用のマルチエフェクター(いろいろな効果を1台にまとめた機材) | ベース・マガジン2023年5月号のインタビューの英訳(ライブで使用) |
Ernie Ball Super Slinky Bass(45) | ベースの弦 | 本人のブログ(2021年) |
※海外のファンサイト(Buck-Tick Zone、JRock Archives)の記載をもとに編集部がまとめました。いずれも本人やメーカーの発表は確認できていないため、同じ機材を買うときの参考にとどめてください。同じインタビューの英訳では、ライブでミュージックマンのアンプとSOURCE AUDIOのエフェクターを使うとも書かれていますが、型番が分からないため表には入れていません。リッケンバッカーは、英訳では型番が書かれていません。ファンサイトでは、4001を『狂った太陽』(1991年)、4003を『殺シノ調ベ』(1992年)の録音で使ったと書き分けています。
Rickenbacker 4003
種類:アメリカのメーカー、リッケンバッカーのベースです。
特徴:メイプル材のボディに、ボディの中までネックが通るネックスルーの作りです。ローズウッドの指板(20フレット)に、ピックアップが2つ。スケールは33 1/4インチ(84.5cm)です。
値段:メーカー公式サイトには価格の掲載がありません。
手に入れ方:リッケンバッカー公式サイトのモデル一覧に載っています。楽器店で在庫を確かめてみましょう。
ZOOM MS-60B
種類:ズームの、ベース用のマルチエフェクターです。ズームの公式サイトに載っているのは、名前に「+」が付いた「MS-60B+」です。
特徴:MS-60B+は、97種類のアンプやエフェクトのモデルを積み、最大6つのエフェクトを好きな順番でつないで使えます。単3電池2本でも動きます。
値段:MS-60B+は、ズームの公式ストアで17,900円です。
手に入れ方:MS-60B+は楽器店で新品を探せます。「+」の付かないMS-60Bがほしいときは、中古を探してみましょう。
Ernie Ball Super Slinky Bass(45)
種類:アーニーボールのベース弦です。いちばん細い弦の太さが0.045インチの4本セットです。
特徴:弦の太さは.045・.065・.080・.100。六角形の芯の線に、ニッケルめっきの鋼を巻いた弦です。
値段:アメリカの公式サイトの価格は21.99ドルです。
手に入れ方:楽器店で新品を買えます。
出典:Slinky Nickel Wound Electric Bass 4 Strings(アーニーボール公式サイト)
※各メーカーの公式サイトをもとに編集部がまとめました。
樋口豊のベースについてよくある質問
樋口豊のメインベースは?
2022年の時点では、グレコのカスタムBGがライブのメインです。ベース・マガジンの記事(2022年12月10日)が、現在のライブでのメイン・ベースと紹介しています。同じ記事は、近年のライブとレコーディングでは、ゼマイティスのメタル・フロントのモデルをメインとして使っていたとも紹介しています。
出典:ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)
樋口豊は指で弾く?ピックで弾く?
どちらも使います。ベース・マガジンのインタビュー(2025年3月28日)で、低いところがある曲は大体指で、疾走感が欲しいときはピックを使うと話しています。一時期は、ほぼ指弾きだけだったそうです。
出典:ベース・マガジン「BUCK-TICK 樋口豊が語る『スブロサ SUBROSA』:決意の先に在る低音の新境地」(2025年3月28日)
カスタムBGと市販のBGは何が違う?
カスタムBGはリバース・ヘッドで、アクティブとパッシブを切り替えられます。ベース・マガジンの記事でイベントの会場に用意された市販品は、通常のヘッドのパッシブ・モデルでした。
出典:ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)
樋口豊のベースで、ほかに紹介されているものは?
2016年の書籍『MY DEAR BASS』に、フェンダーのプレシジョン・ベース(フェンダーの代表的なベース)が載っています。デジマート・マガジンによると、樋口豊のベースとして「Fender / Precision Bass '68」が紹介されています。
出典:デジマート・マガジン「『MY DEAR BASS』に収録された珠玉のベースを嗜む」(2016年7月22日)
PXBは今も手に入る?
デジマートで探したところ、新品の出品はなく、中古の出品は1件でした。中古を探してみましょう。
BGWB22はいくら?
2022年のベース・マガジンでは102,300円(税込)です。
出典:ベース・マガジン「【ベースの日2022】Bass Magazine & ZEMAITIS/Greco presents ヒロシ × 樋口豊(BUCK-TICK)」(2022年12月10日)
もっと安く似たベースを買うなら?
Squier Classic Vibe '60s Jazz Bassが77,000円(税込)で、3本の中では値段がいちばん低いベースです。ただし、ボディの木材やピックアップの種類は、樋口豊のベースと同じとは限りません。
出典:Classic Vibe '60s Jazz Bass(フェンダー公式サイト)
まとめ|2022年時点の樋口豊のライブのメインはグレコのカスタムBG、似たベースはBGWB22
樋口豊が2022年の時点でライブのメインにしていたのは、グレコのカスタムBGです。同じ2022年の記事では、近年のライブとレコーディングでは、ゼマイティスのメタル・フロントをメインとして使っていたと紹介されています。グレコのPXBは、1988年のアルバムのころに使っていたかな、と本人が話しているベースです。BGの形ならGreco BGWB22、メタル・フロントならZEMAITIS A22B MF、手ごろさならSquier Classic Vibe '60s Jazz Bassが選ぶ目安です。
BUCK-TICKのギタリストの機材は、今井寿の使用ギターの記事で紹介しています。
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サウンドマニア編集部
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