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heath使用ベース・機材を全モデル解説!スペック比較表付き

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

X JAPANのベーシストheathが長年メインに据えたベースはESP AMAZE。 スルーネック構造にEMGアクティブピックアップを搭載したオリジナルモデルで、heathのサウンドの核を担いました。アンプは300W全真空管ヘッドのAmpeg SVT Classic、エフェクターの中心にはTech 21 SansAmp Bass Driver DI──この3点がheath機材の柱です。

本記事では、ESP AMAZEをはじめとする全使用ベースの個別解説、シグネチャーモデル3機種の横断スペック比較表、1992年のX JAPAN加入から2023年逝去までの年代別機材変遷表、そして中古市場での入手性と相場データまでを1記事にまとめました。

※本記事の情報は2026年8月時点のものです。中古相場・販売状況は変動するため、購入検討時には最新の出品状況をご確認ください。

heathのサウンドと機材選びの特徴

heath(本名:森江博、1968年1月22日生まれ)は、1992年にTAIJIの後任としてX JAPANに加入。1997年の解散、2007年の再結成を経て、約30年にわたりバンドのボトムエンドを支え続けました。2023年1月、55歳で逝去。

演奏スタイルはピック弾きが主体。X JAPANの高速テンポの楽曲でも輪郭のはっきりしたアタック感を活かしたベースラインが持ち味でした。派手なソロやスラップを前面に出すタイプではなく、ツインギター(HIDE・PATA)とドラム(YOSHIKI)の間に入って楽曲の土台を堅実に支えるプレイスタイル──約30年、この軸はぶれていません。

機材選びにも同じ一貫性が見えます。ベースはESP系のスルーネック構造(ネックがボディのエンドまで1本の木材で貫通する構造)にアクティブピックアップ(電池駆動のプリアンプ内蔵型で、パッシブ型より出力が高くノイズが少ない)を搭載したモデルを長年愛用。エフェクターは最小限の構成にとどめ、アンプとベース本体で音を作るシンプルなアプローチを貫きました。

heathの基本シグナルチェーン

ベース(ESP AMAZE等)→ チューナー(BOSS TU-2)→ プリアンプ/DI(SansAmp Bass Driver DI)→ アンプヘッド(Ampeg SVT Classic)→ キャビネット(Ampeg SVT-810E)

※チューナーとプリアンプ/DIの配置は時期により異なる場合があります。

heathの機材選択を一言にすると、「スルーネック+アクティブPU+真空管アンプ+最小限のエフェクター」。この組み合わせで、引き締まったローエンドとクリアなミッドレンジを両立するサウンドを実現していました。

heath使用ベース全モデル解説

heathが使用したベースは、ESP AMAZEを軸に時期や場面によって複数確認されています。各モデルの特徴と使用時期を順に見ていきます。

ESP AMAZE

heathの代名詞。ESPが製作したシグネチャーモデルで、X JAPANの活動期間を通じて最も長く使用されたメインベースです。1993年頃からライブやレコーディングでの使用が確認でき、1997年12月31日の「The Last Live」をはじめとする主要なライブ映像にもこのベースが映っています。

スペックは、アルダーボディにメイプルのスルーネック構造、EMGアクティブピックアップ搭載。フレット数は24フレット(通常のベースは20〜21フレットが一般的)、スケールはロングスケール(弦長約864mm / 34インチ)。スルーネック構造が生む豊かなサステイン(音の伸び)と明瞭な音の立ち上がりは、ピック弾きでアタック感を重視するheathのスタイルと高い親和性を持っていました。

複数のカラーバリエーションや仕様違いが存在し、時期によってボディカラー(ブラック、パープル系、ナチュラル系など)やピックアップの組み合わせが異なります。映像を見比べると、heathはライブごとに複数本を使い分けており、同じ「AMAZE」でも個体ごとに細部の仕様が違う点には注意が必要です。

ESP AMAZEはheathのカスタムオーダー品であり、一般市販モデルとしてカタログに掲載されていたわけではありません。「ESP AMAZEの市販品を新品で購入する」という選択肢は、2026年8月時点では存在しません。

Killer KB-IMPULSS

X JAPAN加入直後の1992年〜1993年頃にheathが使用していたモデル。Killer Guitarsはヴィジュアル系アーティストへのモデル供給で知られるブランドで、KB-IMPULSSは個性的なボディシェイプが目を引きます。ネック構造はボルトオン(ネックをボディにボルトで固定する方式)、ピックアップ構成はアクティブタイプ。

heathがESP AMAZEをメインに据える以前の過渡期に使われたモデルで、1992年のライブ映像や初期のバンド写真で確認できます。ESP AMAZEへの完全移行後、表舞台での使用頻度は大幅に減りました。生産数が限られており、中古市場での流通はごく稀です。

Zodiacworks HEATH Model

Zodiacworks(ゾディアックワークス)は、カスタムギター/ベース製作で知られる日本のブランド。X JAPAN再結成後の2008年頃からheathがライブで使用する姿が確認されています。

ESP AMAZEと同じくスルーネック構造・アクティブピックアップを採用したカスタムベースで、heathの演奏スタイルに合わせたネックシェイプやボディバランスが特注仕様として反映されています。ボディアウトラインはESP AMAZEと異なりますが、heathが求めるサウンドの方向性──引き締まったロー、クリアなミッド──を継承した設計です。

使い分けは楽曲やツアーの時期によって異なり、再結成後のライブ映像では両方のベースが交互に登場。Zodiacworksの起用は「ESPとの関係が切れた」わけではなく、heathの機材への探求心の表れでしょう。

カスタムオーダー品のため一般市販はなし。中古市場への流通もほぼ確認されておらず、入手は極めて困難です。

EDWARDS E-AM-145QM

ESP傘下の中価格帯ブランド「EDWARDS」から発売された、ESP AMAZEの仕様をベースとした派生モデル。heathサウンドを目指すプレイヤーにとって、最も現実的な選択肢です。

後継モデルのE-AM-145QM/REを含め、ESP AMAZEのデザインエッセンスを踏襲しつつ、ボディ材・ネック構造・ピックアップのグレードに価格帯に応じた仕様差があります。具体的には、ネック構造がボルトオンジョイントに変更されている点、ピックアップがEMG製ではなくESP製に変更されている点がESP AMAZEとの主な相違点です。

ただし「価格が下がる=品質が劣る」とは限りません。EDWARDSはESPの品質管理のもとで製造されており、価格帯を考慮すれば実戦で十分使えるクオリティを持っています。ESP AMAZEが入手不可能な現状では、「heathサウンドへの最も手の届く入口」としての価値は大きいものがあります。

2026年8月時点でのEDWARDS E-AM-145QMシリーズの新品販売状況はESP公式サイトで要確認。生産完了品の場合は中古が主な入手経路になります。

その他の使用が確認されているベース

メインモデル以外にも、heathはレコーディングやライブで複数のベースを使用した形跡があります。

  • Fender Jazz Bass:初期のレコーディングセッションで使用された可能性が指摘されているものの、ライブでの使用は限定的。パッシブピックアップ(電池不要のタイプ)のJazz Bassは、ESP AMAZEとは異なるトーンキャラクターを持ち、楽曲によって使い分けていたと見られます

  • ESP AP Bass:ESP製の別デザインベース。ライブ写真やリハーサル映像で散見されますが、長期間メインとして使用されたモデルではありません

  • ESP HORIZON Bass / Forest Bass:ESPの代表的なボディシェイプのベースバージョン。プロモーション撮影や雑誌掲載時の使用は確認されていますが、ライブでの常用は未確認

これらは「サブ機」の位置づけであり、heathのサウンドの核はあくまでESP AMAZEです。

キャリアを通じた構成をまとめると、代名詞のESP AMAZEを軸に、加入初期のKiller KB-IMPULSS、再結成後のZodiacworks HEATH Model、一般プレイヤー向けの選択肢としてEDWARDS E-AM-145QMシリーズ──この4本がheathの機材史の骨格です。

シグネチャーモデル スペック比較表

heathサウンドを目指してベースを選ぶ際、最大の判断材料は各モデルの仕様差です。ESP AMAZE・EDWARDS E-AM-145QM・EDWARDS E-AM-145QM/RE・Zodiacworks HEATH Modelの主要スペックを横断比較します。

シグネチャー系4機種のスペック比較

項目

ESP AMAZE

EDWARDS E-AM-145QM

EDWARDS E-AM-145QM/RE

Zodiacworks HEATH Model

ボディ材

アルダー

アルダー(キルテッドメイプルトップ)

アルダー(キルテッドメイプルトップ)

詳細非公開(カスタム仕様)

ネック材

メイプル

メイプル

メイプル

詳細非公開

ネック構造

スルーネック

ボルトオン

ボルトオン

スルーネック

スケール

ロングスケール(約864mm)

ロングスケール(約864mm)

ロングスケール(約864mm)

ロングスケール(約864mm)

フレット数

24フレット

24フレット

24フレット

24フレット

PU構成

EMGアクティブ(P+J配列)

ESP製アクティブ(型番は時期により異なる)

ESP製アクティブ

アクティブ(詳細非公開)

コントロール

Volume / Blend / Treble / Bass

Volume / Blend / Treble / Bass

Volume / Blend / Treble / Bass

詳細非公開

新品定価(税込参考)

カスタムオーダー品(非売品)

約14万〜16万円(発売当時)

約14万〜16万円(発売当時)

カスタムオーダー品(非売品)

中古流通

極めて稀

出品あり

出品あり

ほぼ流通なし

※各メーカー公式サイトの仕様表および公開情報に基づく(2026年8月閲覧)。ESP AMAZE・Zodiacworks HEATH Modelはカスタムオーダー品のため、公開されていないスペック項目があります。EDWARDS E-AM-145QMの定価は発売時期により変動します。

比較表の読み方

最大の仕様差はネック構造。ESP AMAZEとZodiacworksがスルーネック、EDWARDSがボルトオンです。スルーネックはサステインと一体感のある鳴りに有利とされますが、ボルトオンは修理・交換が容易というメリットがあります。

PU構成もESP AMAZEのEMG製とEDWARDSのESP製で差がありますが、アクティブタイプという基本設計は共通。コスト面では、EDWARDS E-AM-145QMシリーズが唯一の市販モデルであり、heathサウンドの方向性を手の届く価格で試せる現実的な選択肢です。

heathシグネチャー系3機種の最大の違いはネック構造(スルーネック vs ボルトオン)とPUグレード(EMG vs ESP製)。予算と求めるサウンドのバランスで選んでください。

年代別に見るheathの機材変遷

約30年の活動を時系列で追うと、機材選択にも明確な変遷が見えてきます。

heathの機材変遷(1992年〜2018年)

時期

主な活動・作品

使用ベース

使用アンプ

1992〜1993年

X JAPAN加入・「Art of Life」録音期

Killer KB-IMPULSS / ESP AMAZE(移行期)

Ampeg SVT Classic(推定)

1993〜1996年

「DAHLIA」制作・ツアー期

ESP AMAZE(メイン確立)

Ampeg SVT Classic

1997年

The Last Live(12月31日・東京ドーム)

ESP AMAZE

Ampeg SVT Classic

1998〜2006年

ソロ活動・セッション参加

ESP AMAZE(推定)/他モデル

詳細未確認

2007〜2018年

X JAPAN再結成・世界ツアー

ESP AMAZE / Zodiacworks HEATH Model

Ampeg SVT Classic

※出典:公式ライブ映像(「The Last Live」1997年・「攻撃再開」2008年・「WORLD TOUR」各年)、雑誌インタビュー(BASS MAGAZINE・GiGS各号)。「推定」と記載した箇所は、映像・資料で確定できていません。

加入初期こそKiller KB-IMPULSSを使用していたものの、1993年頃にはESP AMAZEをメインに据え、以後2007年の再結成まではこの1本が中心でした。再結成後にZodiacworks HEATH Modelが加わりましたが、ESP AMAZEも併用しており、完全移行ではありません。アンプはAmpeg SVT Classicを一貫して使用していた可能性が高く、機材変更の少ないベーシストだったといえます。

約30年のキャリアを通じてESP AMAZEを軸にした構成を維持し、再結成後にZodiacworksが加わる──比較的シンプルな変遷をたどったのがheathの機材史です。

使用アンプとエフェクターの解説

heathのサウンドはベース本体だけでなく、アンプとエフェクターの選択によっても形づくられています。

アンプ──Ampeg SVT Classic

heathが長年使用したアンプはAmpeg SVT Classic。300Wの全真空管ヘッドアンプで、ロック・メタル系ベーシストから特に支持の厚いモデルです。

真空管(6550パワー管×6本、12AX7プリ管×3本)による太く温かみのあるドライブサウンドと、大音量でも破綻しない安定したヘッドルーム。キャビネットはAmpeg SVT-810E(8×10インチスピーカー搭載)との組み合わせが基本で、X JAPANの大音量ステージでもベースの存在感を確保できるセットアップでした。

一部の情報源ではSWR SM-900(900Wハイブリッドヘッド)の使用も報告されています。SWRはクリーンでハイファイなトーンが特徴のブランドで、レコーディングや特定のライブで併用されていた可能性はありますが、メインアンプはAmpeg SVT Classicと見て間違いありません。

エフェクター──最小構成のシグナルチェーン

heathのエフェクターボードは、多くのベーシストと比較して非常にシンプル。多数のエフェクターを重ねるのではなく、必要最小限のペダルでベース本体とアンプのポテンシャルを引き出すアプローチです。

確認されている主なエフェクター・機材は3つ。

  • Tech 21 SansAmp Bass Driver DI(サンズアンプ):ベース用プリアンプ/DI。DI(ダイレクトボックス)はベースの信号をPA卓やレコーダーに直接送るための変換機器で、アンプを通さないライン録音でもアンプライクな太い歪みとトーンを得られます。heathのシグナルチェーンの核

  • MXR M-80 Bass D.I.+:もう1台のプリアンプ/DI。SansAmpとの使い分けや併用が確認されており、クリーンチャンネルとディストーションチャンネルの切替が可能

  • BOSS TU-2(チューナー):ステージ上でのチューニング用ペダル。ミュート機能付きで、踏むだけでチューニングモードに入れる定番モデル

シグナルチェーンの接続順

ベース → BOSS TU-2(チューナー)→ SansAmp Bass Driver DI または MXR M-80 → Ampeg SVT Classic

※SansAmpとMXR M-80は時期や楽曲によって切り替えていたとみられます。両方を直列に接続していた可能性もあります。

heathのエフェクター構成は「チューナー+プリアンプ/DI」のみ。ベースとアンプの素の音を活かすサウンドメイクの姿勢が、機材選びからもはっきり読み取れます。

heathモデルの中古入手ガイド

ESP AMAZEもZodiacworks HEATH Modelも新品では手に入らない以上、中古市場が主戦場です。各モデルの流通状況と購入時の注意点をまとめました。

各モデルの中古相場と流通状況

主要中古楽器プラットフォーム(デジマート・J-Guitar・フリマアプリ等)における各モデルの流通傾向は次のとおりです。

モデル別の中古流通状況

モデル名

出品頻度の傾向

価格帯の目安

備考

ESP AMAZE

極めて稀(年に数件程度)

出品時の状況による(高額帯)

カスタムオーダー品のため個体差が大きい。出品があっても即日売れるケースが多い

EDWARDS E-AM-145QMシリーズ

月に0〜数件程度(タイミング次第)

約7万〜15万円程度(状態・付属品による)

最も入手機会が多いheathシグネチャー系モデル

Zodiacworks HEATH Model

ほぼ流通なし

データ不足

カスタムオーダー品。市場に出ること自体が稀

※サウンドマニア編集部調べ(2026年8月時点)。中古価格は状態・付属品・出品時期により大きく変動します。

2023年1月のheath逝去以降、シグネチャーモデルへの注目度が高まっている傾向は見られますが、それが価格にどの程度反映されているかはモデルや時期で異なります。投機的な購入はおすすめしません。演奏目的でheathモデルを探している方は、中古楽器店やフリマアプリのアラート機能で出品を定期的にチェックするのが現実的です。

中古購入時のチェックポイントと注意点

heathモデルに限らず、中古ベース購入で優先的に確認すべき項目をまとめました。

中古ベース購入時のチェックリスト

確認項目

確認方法

見落としリスク

ネックの反り・ねじれ

1フレットと最終フレットを押さえ、12フレット付近の弦高を目視確認

順反り(軽度)は調整可能だが、ねじれは修復困難

フレットの摩耗

フレット頂点の平坦化・溝の有無を指で触って確認

摩耗が激しいとフレット交換(3万〜5万円程度)が必要

PU・プリアンプの動作

アンプに接続し、全コントロールを動かしてノイズ・音切れを確認

アクティブPUは電池切れで音が出ない場合あり。電池交換後に再確認

ジャック・ポット類のガリ

ノブを回したりシールドを動かした際のノイズ確認

ガリは接点復活剤で改善する場合もあるが、部品交換が必要なケースも

オリジナルパーツの有無

ペグ・ブリッジ・PU・ノブ等が純正品かどうか

改造品はオリジナルより価値が下がることが多い。出品者に確認必須

ボディの打痕・塗装状態

全面を目視確認。光を当てて細かい傷もチェック

演奏に支障がなければ外観は好み次第だが、写真と実物の差異に注意

⚠ 購入経路による違い

中古楽器店(店頭・オンライン)はプロによる検品済みの場合が多く、初期不良対応も期待できる反面、価格はやや高め。フリマアプリは価格が安いケースがある一方、現物確認なしで買うリスク(状態詐称・偽物・配送中の破損)を伴います。メルカリの販売手数料は10%、ヤフオクは10%(プレミアム会員8.8%・月額508円)(いずれも2026年8月時点)。委託販売は販売手数料が税抜売価の最大20%程度かかりますが、楽器店の信用を介した取引で安心感があります。

シグネチャーモデルの場合、偽物や無許可のカスタム品が混在するリスクもゼロではありません。シリアルナンバーの確認、可能であればメーカーへの問い合わせで真贋を確かめてください。配送時はハードケース必須、保険付き配送サービスの利用が鉄則です。

heathモデルの中古入手はEDWARDS E-AM-145QMシリーズが最も現実的な選択肢。購入時はネック状態・PU動作・オリジナルパーツの有無を最優先で確認してください。

heathの音に近づけるためのセッティング参考

機材はサウンドの一要素に過ぎず、奏者のタッチ・ピッキング位置・演奏環境でも音は大きく変わります。以下はあくまで方向性の参考値です。

heathの使用機材構成(アクティブPU搭載ベース+SansAmp Bass Driver DI+Ampeg SVT Classic)から読み取れるサウンドの方向性は3つあります。

①ローエンドを締める

heathのベースサウンドは低域が膨らみすぎず、タイトに引き締まっています。アンプやSansAmpのBassコントロールをフラット〜やや控えめにし、不要な低域を抑えれば、バンドサウンドの中でギターやドラムと干渉しにくい低域に仕上がります。

②ミッドをやや持ち上げる

ピック弾きのアタック感と音の輪郭を出すため、500Hz〜1kHz付近をやや強調するセッティングが有効です。SansAmp Bass Driver DIのDriveコントロールは控えめに。過度な歪みを避けつつアンプライクな太さを加えると、heathのクリーン寄りで芯のあるサウンドに近づきます。

③ハイを適度に残す

高域を完全にカットすると、ピック弾き特有の「パキッ」としたアタック感が消えてしまいます。Trebleコントロールはフラット〜やや上げ気味に設定し、弦を弾いた瞬間の「カツッ」というアタック音を活かしてください。

EQカーブの方向性

Low(〜200Hz):フラット〜やや絞る / Mid(500Hz〜1kHz):やや持ち上げる / Hi(3kHz〜):フラット〜やや持ち上げる

※SansAmp Bass Driver DIのBlendコントロールでドライ音(原音)を多めに残し、過度なエフェクト感を避けるのもポイントです。

heathと同じ機材が手元になくても、方向性を掴むことはできます。EMGアクティブPU搭載のベース、または手持ちのベースにSansAmp Bass Driver DIを1台追加するだけでも、タイトなロー・芯のあるミッド・抜けの良いハイという方向に寄せられます。

heathサウンドへのアプローチは「ロー締め・ミッド強調・ハイ維持」が基本。SansAmp Bass Driver DI 1台の導入が、最も手軽な第一歩です。

よくある質問(FAQ)

heathのメインベースは何ですか?

ESP AMAZEです。1993年頃からX JAPANの活動期間を通じて最も長期間使用されたモデルで、スルーネック構造にEMGアクティブピックアップを搭載。1997年の「The Last Live」をはじめ、主要なライブ映像で使用が確認できます。

ESP AMAZEは現在も新品で購入できますか?

2026年8月時点では、ESP公式サイトでESP AMAZEの新品販売は確認されていません。heathのカスタムオーダー品であり一般市販モデルではないため、入手は中古市場が主な選択肢になります。EDWARDS E-AM-145QMシリーズが新品・中古ともに比較的入手しやすいモデルとして検討できます(ただし生産状況は時期により変動)。

EDWARDS E-AM-145QMとESP AMAZEの違いは?

最大の違いはネック構造(ESP AMAZEはスルーネック、EDWARDSはボルトオン)とピックアップのグレード(ESP AMAZEはEMG製、EDWARDSはESP製)。ボディ材やスケール、フレット数は共通点が多く、外観デザインも共通しています。詳細は前掲のスペック比較表をご覧ください。

heathと同じ音を出すために最低限必要な機材は?

最小構成は、アクティブピックアップ搭載のベース+SansAmp Bass Driver DI(またはMXR M-80 Bass D.I.+)+アンプ。heathとまったく同じ音の完全再現は困難ですが、「ロー締め・ミッド強調・ハイ維持」のEQ方向性を意識するだけでも、サウンドの方向性はかなり近づきます。

heathはピック弾きですか?指弾きですか?

主にピック弾きです。X JAPANの楽曲はBPMが高くアタック感の強いベースラインが求められるため、ピック奏法との相性が高く、ライブ映像でもピックを使用している姿が一貫して確認できます。楽曲によっては指弾きを使い分けていた可能性もありますが、基本スタイルはピック弾きです。

heathモデルの中古ベースを買うとき何に注意すべきですか?

最優先の確認項目は、ネックの状態(反り・ねじれ)、ピックアップ・プリアンプの動作、オリジナルパーツが残っているかどうかの3点。フリマアプリで購入する場合は現物確認ができないため、詳細な写真の提供を出品者に依頼し、配送時はハードケース+保険付き配送を必ず利用してください。

まとめ──heathの機材が語るサウンドへのこだわり

heathの機材構成は、ESP AMAZE(スルーネック・EMGアクティブPU)+Ampeg SVT Classic(300W全真空管ヘッド)+SansAmp Bass Driver DIを核としたシンプルな構成です。多数のエフェクターに頼らず、ベース本体とアンプの素性を活かすアプローチは、約30年にわたるキャリアを通じて一貫していました。

heathサウンドを目指す方は、まずスペック比較表でモデル間の仕様差を把握し、自分の予算に合った選択肢(EDWARDS E-AM-145QMシリーズが最も現実的)を検討してみてください。中古購入を考えている場合は、ネック状態・PU動作・オリジナルパーツの有無を最優先で確認し、信頼できる経路から購入すること。

heathが追求した「引き締まったロー・芯のあるミッド・抜けの良いハイ」というサウンドの方向性は、SansAmp Bass Driver DI 1台からでも近づけられます。自分のベースで、まずはEQの方向性から試してみてはいかがでしょうか。

本記事は個人の使用経験に基づく情報です。楽器・機材の使用に際しては、取扱説明書や専門家の指示に従い、安全にご注意ください。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

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