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ベースのペグ交換は総額1.5万〜4.5万円|料金内訳と判断基準

ベースのペグ交換は総額1.5万〜4.5万円!料金内訳と判断基準

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サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…

チューニングがすぐ狂う、ペグを回すとガタつく——そろそろ交換かと思っても、まず気になるのは「いくらかかるのか」ではないでしょうか。

ベースのペグ交換にかかる料金は、4弦全交換の場合、DIYならパーツ代のみで約7,000〜24,000円、リペアショップへの店頭持込で約13,000〜37,000円、宅配リペアで約18,000〜45,000円が目安です(2026年8月時点)。この幅は、選ぶペグのグレードと「加工が必要かどうか」で決まります。逆にいえば、加工不要な互換ペグを選べるかどうかで、総額は倍近く変わります。

本記事では、複数のリペアショップとメーカーの公開情報を横断的に整理し、以下の内容をまとめました。

  • 複数のリペアショップの工賃を横断比較した相場表

  • 主要ペグメーカー5社のパーツ代比較

  • DIY・店頭持込・宅配リペアの3パターン別「総額シミュレーション」

  • 自分で交換できるか判断する互換性チェックリスト

  • 中古ベースのペグ状態チェックとリセール価値への影響

中古楽器の買取・査定の現場では、ペグの状態や交換履歴が査定額に影響する場面が少なくありません。単なる修理費の話にとどまらず、「交換が資産価値にどう跳ね返るか」という観点まで含めて解説します。

※この記事は2026年時点の情報に基づいています。掲載している料金・価格は各社公式サイトの掲載情報から整理した目安であり、最新の料金は各ショップ・メーカーに直接ご確認ください。

ペグの役割と交換が必要になるタイミング

チューニングが合わせにくくなった、ペグを回すとガタつく――こうした症状が出たとき、まず迷うのが「交換すべきかどうか」の判断です。ペグの基本構造を押さえておくと、交換の要否を自分で見極めやすくなります。

ペグの基本構造 ── オープンギアとクローズドギアの違い

ペグ(マシンヘッドとも呼ばれる、弦を巻き取ってチューニングを行うためのパーツ)は、大きく「オープンギア」と「クローズドギア」の2タイプに分かれます。

ペグは主に以下のパーツで構成されています。

  • ノブ(つまみ):指で回す操作部分

  • ギア(歯車):ノブの回転をポストに伝達する内部機構

  • ポスト(軸):弦を巻きつける円柱部分。ヘッド表面に突き出ている

  • ブッシュ:ポストをヘッドの穴に固定するための金属製の筒状パーツ

  • ビス:ペグをヘッド裏面に固定する小ネジ

オープンギアはギア部分が露出しており、軽量でクラシックな外観。クローズドギアはギアがカバーで覆われ、ホコリや湿気の侵入を防ぎやすい設計です。

ギア比(ペグのノブを1回転させたときにポストが何分の1回転するかを示す数値)も押さえておきたい指標です。たとえばギア比20:1のペグなら、ノブ20回転でポスト1回転。微調整がしやすくなります(出典:GOTOH公式「BASS Machine Heads」)。

交換を検討すべき5つの症状と「まだ交換しなくていい」ケース

よくある症状ごとに「交換が必要か、増し締め・注油で済むか」を整理しました。

症状

考えられる原因

対処

チューニングがすぐ狂う

ギアの摩耗・ガタつき

増し締めで改善しなければ交換

ペグにガタつき・遊びがある

ナットやビスの緩み/ギア摩耗

まずビスとナットの増し締めを試す。改善しなければ交換

回転が異常に硬い

ギアのサビ・グリス切れ

ギア部への注油(シリコンスプレー等)で改善する場合あり

回転時に歯飛び感がある

ギアの破損・摩耗

内部ギアの損傷は修理困難 → 交換

ヘッド落ちを改善したい

ヘッド側の重量過多

軽量ペグへの交換で軽減できる場合あり(「重量で選ぶ ── ヘッド落ち対策と効果の限界」で詳述)

増し締めや注油で直るケースは意外と多いもの。交換の前に、まずビスの緩みとグリス切れを確認してみてください。それでも改善しなければ、次の料金相場セクションへ進みましょう。

判断ライン:増し締め・注油で直らなければ交換。まずはこの順番で試すのが鉄則です。

ベースのペグ交換にかかる料金の相場【2026年8月時点】

4弦ベースのペグ全交換にかかるコストは「工賃」「パーツ代」「送料(宅配の場合)」の3要素で決まります。2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されている情報を基に、相場データを横断比較表でまとめました。

※本記事の料金はすべて2026年8月時点のWeb掲載価格に基づく目安です。実際の料金は楽器の状態・ペグの種類・加工内容によって異なります。正確な料金はリペアを依頼するショップに事前にお見積もりをご確認ください。

プロに依頼した場合の工賃相場

複数のリペアショップの公式料金表から、ペグ交換工賃を価格帯別に整理しました。

区分

1個あたり工賃(税込目安)

4弦合計の目安

備考

大手楽器チェーン(島村楽器等)

約1,500〜2,000円

約6,000〜8,000円

加工なし(ドロップイン交換)の場合

個人工房・リペア専門店

約1,500〜3,300円

約6,000〜13,200円

工房により幅あり。技術料に差が出やすい

メーカー直リペア(フジゲン等)

個別見積もり

個別見積もり

自社製品対象。往復送料は依頼者負担

加工費の追加目安(2026年8月時点)

  • 穴拡大(リーマー加工):+約3,300〜5,500円

  • ビス穴の埋め戻し+再穴あけ:+約2,200〜4,400円

加工なしで収まる「ドロップインリプレースメント」(既存の取付穴をそのまま使い、加工なしで交換できること)なら、4弦全交換の工賃は約6,000〜13,200円の範囲に収まります。穴の拡大やビス穴の加工が発生すると工賃だけで1万円を大きく超えるため、事前に穴径とビス位置の互換性を確認しておくことが、費用を抑える最大のポイントです。

(出典:島村楽器公式リペア料金表〈2020年10月公開、2026年8月確認時点で掲載中〉/フジゲン公式リペアページ)

ペグ本体の価格帯 ── メーカー別比較表

パーツ代はメーカーとモデルで大きく異なります。サウンドハウス ベース用ペグカテゴリの2026年8月時点の掲載価格を基に、主要5メーカーの代表モデルと価格帯を整理しました。

※パーツ価格は為替変動等で変わり得ます。以下は2026年8月時点の掲載価格に基づく目安です。

メーカー

代表モデル

1個あたり価格帯

4個セット概算

特徴

GOTOH

GB350

約1,800〜2,500円

約7,200〜10,000円

コストと品質のバランスが良い定番

Hipshot

Ultralite

約4,000〜6,000円

約16,000〜24,000円

約70g/個の超軽量。ヘッド落ち対策に

Schaller

M4 / BM

約3,000〜5,000円

約12,000〜20,000円

ドイツ製。ヴィンテージ志向に人気

Fender純正

純正交換用

約1,500〜3,000円

約6,000〜12,000円

Fender系ベースへの互換性が高い

Grover

ベース用各モデル

約2,000〜3,500円

約8,000〜14,000円

Gibson系との親和性が高い

4個セットで販売されている製品は、単品購入より1個あたりの単価が下がる傾向があります。購入前にセット販売の有無を確認するだけで、パーツ代を数百〜数千円抑えられることも。

総額シミュレーション ── DIY・店頭持込・宅配リペアの3パターン

工賃・パーツ代・送料を合算した「総額」を把握しておくと、予算が立てやすくなります。4弦ベース全交換(4ペグ)・加工なしを前提に試算しました。

※本シミュレーションは2026年8月時点の各社Web掲載価格に基づく試算です。加工の有無・地域・ペグのグレードによって実際の金額は異なります。

パターン

パーツ代

工賃

送料(往復)

総額レンジ

DIY × エントリー(GOTOH GB350クラス)

約7,200〜10,000円

0円

0円

約7,200〜10,000円

DIY × ハイエンド(Hipshot Ultraliteクラス)

約16,000〜24,000円

0円

0円

約16,000〜24,000円

店頭持込 × エントリー

約7,200〜10,000円

約6,000〜13,200円

0円

約13,200〜23,200円

店頭持込 × ハイエンド

約16,000〜24,000円

約6,000〜13,200円

0円

約22,000〜37,200円

宅配リペア × エントリー

約7,200〜10,000円

約6,000〜13,200円

約5,000〜8,000円

約18,200〜31,200円

宅配リペア × ハイエンド

約16,000〜24,000円

約6,000〜13,200円

約5,000〜8,000円

約27,000〜45,200円

前提条件:4弦ベース全交換・穴径やビス位置の加工なし(ドロップイン交換)の場合。加工が発生する場合は、上記に+約5,500〜9,900円を目安に加算してください。宅配送料はヤマト運輸 宅急便200サイズの運賃を基に試算しています(出典:ヤマト運輸公式「宅急便運賃一覧表」〈2024年4月改定運賃〉)。

⚠ ベース本体の購入価格が3〜5万円台のエントリーモデルの場合、ハイエンドペグへの全交換費用が本体価格に迫ることがあります。交換に見合うかどうかは、本体の価格帯とのバランスも判断材料にしてください。

相場まとめ:4弦全交換の総額は、DIYで約7,000〜24,000円、プロ依頼(店頭持込)で約13,000〜37,000円、宅配リペアで約18,000〜45,000円。加工費の有無とペグのグレードが最大の変動要因です(2026年8月時点)。

DIYかプロ依頼か ── 5つのチェックで判断する

GOTOH GB350の4弦セットをDIYで交換すれば約7,200〜10,000円、同じペグを店頭持込でプロに依頼すると約13,200〜23,200円。差額は約6,000〜13,200円です。この差額を「自分で作業する手間」と見るか「加工ミスの保険」と見るかは、ベースに加工なしで取り付けられるかどうか次第。以下の5項目で判断できます。

【互換性チェックフロー】

ペグの互換性を5つのステップで判定します。1つでも「No」があればプロへの依頼を推奨します。

穴径(ブッシュ外径)は合うか? → No → プロに依頼(穴拡大が必要) ↓ Yes ビス穴の位置は合うか? → No → プロに依頼(穴埋め+再穴あけが必要) ↓ Yes ヘッド配列は同じか? → No → プロに依頼(大規模加工が必要) ↓ Yes ポスト径は弦に適合するか? → No → 別モデルを検討 ↓ Yes ヘッド厚はシャフト長に適合するか? → No → プロに依頼 ↓ Yes ★5項目すべて合致 → DIYで交換可能(ドロップインリプレースメント)

1つでも「No」があれば、木部の加工や部品の調整が必要になるため、プロへ依頼してください。

交換前の互換性チェックリスト ── 穴径・ビス位置・配列・ポスト径・ヘッド厚

5つのチェック項目を具体的にどう確認するか、表にまとめました。

チェック項目

確認方法

合致する場合

不一致の場合

①ペグ穴径(ブッシュ外径)

ノギスで既存のブッシュ外径を計測。ヴィンテージFender系は約17.5mm、現行品は約18mmが多い

そのまま取付可能

リーマー(穴を拡大するための切削工具)やステップドリルで穴拡大が必要(+約3,300〜5,500円)

②ビス穴の位置

既存のビス穴と新ペグのビス穴位置を重ねて照合。同メーカー同シリーズなら一致しやすい

既存のビス穴をそのまま使える

既存穴の埋め戻し+新穴あけが必要(+約2,200〜4,400円)。塗装ダメージのリスクあり

③ヘッド配列

4連インライン(ペグがヘッドの片側に一列に並ぶ配置。Fender系に多い)か2対2(ペグがヘッドの左右に2つずつ並ぶ配置。Gibson系等に多い)かを確認

同配列のペグなら取付可能

配列変更はヘッドの大規模加工が必要。基本的に非推奨

④ペグポスト径

新ペグのポストのストリングホール(弦を通す穴)が、使用する弦の太さに対応するか確認。5弦のB弦は特に注意

弦が問題なく通る

別モデルへの変更を検討

⑤ヘッドの厚み

ヘッドの厚さをノギスで計測し、新ペグのシャフト長と照合

適切に固定できる

シャフトが貫通しない・ガタつく場合はプロに相談

(出典:GOTOH公式スペックシート/Hipshot Products公式)

Hipshotの一部モデルはFender Jazz BassやPrecision Bass用の「ダイレクトリプレースメントモデル」をラインナップしており、穴径・ビス位置がFender純正ペグと一致するよう設計されています。Fender系ベースのオーナーなら、こうした互換モデルを選ぶだけで加工費がゼロになります(出典:Hipshot Products公式)。

GOTOHの一部モデルもFender互換のビス位置を採用しているため、購入前にメーカー公式サイトで取付寸法図を確認してください。

DIYの作業手順と必要工具

加工不要のドロップイン交換であれば、以下の工具と手順で作業できます。所要時間は4弦全交換で約30〜60分。慣れた方なら20分程度で完了することも。

必要工具リスト

工具

用途

プラスドライバー(#2)

ヘッド裏のビスの着脱

ソケットレンチ or ペグ用ナットドライバー(10mm or 11mm)

ヘッド表面のナット着脱

マスキングテープ

ヘッド表面の塗装保護

ストリングワインダー

弦の取り外し・取付の効率化

千枚通し or ポンチ

ビス穴の位置合わせ(穴位置が微妙にずれる場合)

爪楊枝+木工用ボンド

既存ビス穴の補強(穴が緩い場合の応急処置)

クロス

ヘッド表面の保護・清掃

作業手順(加工不要の場合)

  1. 弦をすべて緩めてペグポスト(弦を巻きつける軸の部分)から外す

  2. ヘッド裏のビスをプラスドライバーで外す

  3. ヘッド表側のナットをソケットレンチで外す(表面にクロスを敷いてから作業する)

  4. 古いペグを抜き取る

  5. 新しいペグをヘッドの穴に挿入し、位置を合わせる

  6. ナットを締める(手で十分に締まる程度に留め、工具で過度に締め込まない)

  7. ビスで固定し、弦を張り直してチューニングする

⚠ 注意:ナットの締めすぎはヘッド表面の塗装クラックの原因になります。マスキングテープやクロスでヘッド表面を保護し、ナットは「手で締めた後、レンチで1/4回転程度」を上限の目安にしてください。ビスも同様で、ねじ込みすぎるとヘッドの木部が割れるリスクがあります。穴あけ加工やビス穴の埋め戻しが必要な場合は所要時間が+1〜2時間増え、木部損傷のリスクも高まるため、プロへの依頼を推奨します。

プロに依頼する場合の流れと所要期間

リペアショップに依頼する場合の一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 見積もり依頼:楽器を持参 or 写真・型番を伝えて工賃とパーツの有無を確認

  2. ペグの手配:ショップ在庫がなければ取り寄せ(1〜2週間程度かかることも)

  3. 預かり・作業:ペグ交換+チューニング確認・弦高チェック

  4. 受取り

所要期間の目安は、店頭持込で即日〜1週間、宅配リペアで1〜3週間(配送期間含む)。パーツの取り寄せが発生するとさらに長くなります。

フジゲン(FUJIGEN)のように自社製品を対象としたメーカー直リペアを受け付けているメーカーもあります。お使いのベースのメーカーが直リペア対応しているか、一度公式サイトを確認してみてください(出典:フジゲン公式リペアページ)。

DIY or プロ依頼の判断基準:5つの互換性チェック項目がすべて「合致」すればDIYで対応可能。1つでも不一致があれば加工費が発生するため、プロ依頼が安全です。

ベース用ペグの選び方 ── ギア比・重量・互換性で比較する

ペグ交換のコストと効果は「どのペグを選ぶか」で大きく変わります。選定で特に比較すべき軸は、ギア比・重量・既存ベースとの互換性の3つです。

ギア比で選ぶ ── チューニング精度と操作感の違い

ギア比はチューニングの精度と操作感に直結します。ベース用ペグのギア比は12:1〜28:1の範囲が一般的で、数値によって使用感がはっきり変わります。

12:1〜16:1(Schaller M4・BM等)

ノブの回転が少なくて済み、素早い巻き上げが可能。ヴィンテージベースに標準搭載されていることが多く、クラシックな操作感を好むプレイヤーに根強い人気があります。微調整にはやや慣れが必要です(出典:Schaller公式)。

20:1(GOTOH GB350 / GB640 / Res-o-lite GB528、Hipshot Ultralite等)

現行ベースで最も普及しているギア比。微調整のしやすさと巻き上げ速度のバランスに優れ、初めてのペグ交換にも向いています。GOTOH Res-o-lite GB528は標準モデルから約40%の軽量化を実現した超軽量モデルで、ギア比20:1と軽量性を両立しています(出典:GOTOH公式)。

24:1〜28:1(GOTOH GB720等)

最も精密な微調整が可能で、レコーディングや精密なチューニングが求められる場面に適しています。そのぶん巻き上げにはやや時間がかかります(出典:GOTOH公式)。

重量で選ぶ ── ヘッド落ち対策と効果の限界

ヘッド落ち(ストラップで構えたときにヘッド側が重さで下がってしまう現象)に悩むベーシストにとって、軽量ペグへの交換は有力な対策です。

標準的なベースペグの重量は1個あたり約100〜120g。対してHipshot Ultraliteは約70g/個と、約30〜50gの差があります(出典:Hipshot Products公式)。4個すべてをUltraliteに交換すれば、ヘッド側で約120〜200gの軽量化が見込めます。GOTOH Res-o-lite GB528も標準モデル比約40%の軽量化を達成しており、選択肢は複数あります。

⚠ ヘッド落ちの原因はペグの重量だけではありません。ボディ形状・材質・ストラップピンの位置など複合的な要因が絡むため、ペグ交換のみで完全に解消するケースもあれば、改善が限定的なケースもあります。「交換したら確実に直る」とは言い切れない点は、あらかじめ理解しておいてください。

主要5メーカー横断比較表

価格帯・ギア比・重量・互換性を横断比較した一覧表です。パーツ代の詳細は「ペグ本体の価格帯 ── メーカー別比較表」の表も併せてご確認ください。

メーカー

代表モデル

価格帯(1個)

ギア比

重量(1個)

Fender互換

一言特徴

GOTOH

GB350 / GB640 / GB720 / Res-o-lite GB528

約1,800〜5,500円

20:1〜24:1

約90〜110g(GB528は約40%軽量)

一部モデル対応

国産。エントリーからハイスペックまで幅広い

Hipshot

Ultralite / HB6

約3,500〜6,000円

20:1

約70g(Ultralite)

ダイレクトリプレースメント対応

軽量化の代名詞。Fender互換モデル充実

Schaller

M4 / BM

約3,000〜5,000円

12:1〜16:1

約100〜120g

モデルにより異なる

ドイツ製。ヴィンテージ志向に人気

Fender純正

純正交換用各モデル

約1,500〜3,000円

モデルによる

約100〜120g

高い(純正のため)

Fender系の元スペック復元に最適

Grover

ベース用各モデル

約2,000〜3,500円

モデルによる

約100〜120g

モデルにより異なる

Gibson系やRickenbacker等との親和性

(出典:各メーカー公式サイト+サウンドハウス掲載価格〈2026年8月時点〉)

ペグ選びの定番は、ギア比20:1のGOTOH GB350クラス。価格と性能のバランスが取れています。ヘッド落ち対策ならHipshot UltraliteかGOTOH Res-o-lite GB528、ヴィンテージの操作感を求めるならSchaller M4が候補です。

ペグ交換と中古ベース ── リセール価値への影響

中古ベースの購入・売却を考えるなら、ペグ交換がリセール価値にどう影響するかを事前に把握しておきたいところ。サウンドマニアでは中古楽器の流通データを継続的に整理しており、ペグ交換とリセール評価の関係についても情報を蓄積しています。

ヴィンテージ楽器はオリジナルパーツの保管が鉄則

概ね1970年代以前に製造されたヴィンテージベースでは、オリジナルパーツの有無がコレクター市場での評価に直結します。ペグ交換そのものよりも、ヘッドへの不可逆的な加工(穴の拡大・追加穴あけ)がリセール価値を大きく下げる要因です。

  • ヴィンテージ楽器のペグを交換する場合は、オリジナルペグを必ず保管し、将来の復元可能性を残す

  • リセールを意識するなら、加工不要な互換品(ドロップインリプレースメント)を選ぶ

  • 「ペグ交換済み」であることは中古販売時に必ず明記し、買い手とのトラブルを防ぐ

なお、ペグ交換がリセール価値に与える影響は、楽器の状態・希少性・そのときの市場動向によって個別に変わります。上記は中古楽器市場で実務上広く共有されている考え方として参考にしてください。

現行品・比較的新しい中古ベースの場合

概ね1980年代以降に製造された現行品や比較的新しい中古ベースでは、ペグ交換は「カスタマイズ」として受け入れられやすい傾向にあります。ただし注意点が3つあります。

  • 交換によるヘッドの加工跡(穴埋め痕・塗装の不自然な段差)がある場合は、査定でマイナスに働きやすい

  • GOTOH・Hipshot等の定番メーカー品へのアップグレードであれば、プラス評価かニュートラルで受け止められることが多い

  • オリジナルペグが付属するかどうかで査定評価が変わるケースもあるため、交換した元のペグは保管しておくのがおすすめ

中古ベース購入時のペグ状態チェックポイント

中古ベースを購入する際にペグの劣化を見逃すと、購入後にペグ交換コストが上乗せされます。次の5点を確認してください。

確認箇所

確認方法

ガタつきの有無

ペグのノブを左右に軽く揺すり、遊びが大きくないか確認

回転の滑らかさ

ノブをゆっくり回して引っかかり・重さ・スカスカ感がないか確認

ギアの遊び

ノブを回す方向を切り替えたとき、空転する範囲が大きくないか確認

ビス穴の緩み

ヘッド裏のビスが緩んでいないか、ビス穴周辺の木部が痩せていないか確認

加工痕の有無

ヘッドの穴埋め跡・塗装の不自然な段差・追加穴がないか目視で確認

「ペグ交換済み」と表記された中古ベースを検討するなら、交換先のメーカー・モデル名、ヘッドへの加工の有無、オリジナルペグの付属有無を出品者・販売店に確認しましょう。ペグの劣化が見られる中古ベースは、交換コスト(DIYで約7,000円〜、プロ依頼で約13,000円〜)を購入価格に織り込んで実質価格を計算し、他の候補と比較するのが合理的です。

中古ベースのペグ交換まとめ:ヴィンテージ品ならオリジナルパーツの保管が鉄則。購入時にはペグ状態のチェックと交換コストの織り込みが、賢い判断につながります。

ベースのペグ交換に関するよくある質問

ギターとベースでペグ交換の料金は違いますか?

工賃自体に大きな差はなく、1個あたり約1,500〜3,300円が目安です(2026年8月時点)。パーツ代はベース用のほうが高い傾向にあります。ベース用ペグはギター用に比べて大型で、弦の張力に耐える高トルク設計が求められるためです。4弦ベース全交換と6弦ギター全交換を比べると、工賃の総額はギターのほうが高くなるケースもある一方、1個あたりのパーツ代ではベース用が上回ることが一般的。予算を組むときはパーツ代の差に注意してください。

5弦・6弦ベースのペグ交換で追加料金はかかりますか?

弦数分の工賃が加算されます。5弦ベースなら5個分(約7,500〜16,500円)、6弦ベースなら6個分が目安です。加えて、5弦ベースの最低音弦(B弦、太さ約.125〜.130)はペグポストのストリングホール(弦を通す穴)の径が十分でないと弦が通りません。B弦に対応しないペグを買ってしまうと取付不可になるため、購入前にメーカーのスペック表でポスト径を必ず確認してください。

ペグ交換で音は変わりますか?

ペグの重量が変われば、ヘッド部分の共振特性もわずかに変化します。標準ペグ(約100〜120g/個)から軽量ペグ(約70g/個)への交換では、ヘッドの質量が約120〜200g減少するため、サスティンの微妙な変化を感じ取るプレイヤーもいます。ヘッドの質量変化が弦振動の終端条件に影響するためと考えられますが、変化量はごくわずかです。ペグ交換の主な目的はチューニング安定性と操作性の改善であり、音色を積極的に変えたい場合は、ピックアップやプリアンプの交換のほうが体感できる変化が大きくなります。

フリマアプリで中古ペグを買っても大丈夫ですか?

メリットとリスクの両面があります。

メリット:新品より安価に入手できたり、すでに廃番になったモデルが見つかることがあります。

リスクは3点

  • 互換性の確認不足で自分のベースに合わないペグを購入してしまう

  • GOTOH等の人気メーカーの模倣品・コピー品が流通している

  • 中古ペグのギア内部の摩耗は外見から判断しにくい

安全性を重視するなら、正規代理店や信頼性の高い楽器通販サイトでの新品購入が確実です。フリマアプリで購入するなら、型番・製造国・対応楽器名を出品者に確認し、商品画像でペグ裏の刻印をチェックしてから判断してください。

なお、個人が不用品としてペグを売買する分には古物商許可は不要ですが、継続的に転売目的で楽器パーツを売買する場合は古物商許可が必要です(出典:警察庁「古物営業法の解説」)。

まとめ ── ベースのペグ交換料金と判断のポイント

ベースのペグ交換にかかる料金は、4弦全交換でDIY:約7,000〜24,000円、プロ依頼(店頭持込):約13,000〜37,000円、宅配リペア:約18,000〜45,000円が2026年8月時点の目安です。料金差を生む最大の要因は、選ぶペグのグレードと加工費の有無。

コストを抑える第一歩は、手持ちのベースのペグ穴径・ビス位置・配列を確認し、加工不要で取り付けられる互換ペグを選ぶこと。5項目の互換性チェックがすべて合致すればDIYで対応でき、工賃分のコストがゼロになります。1つでも不一致があれば加工費が発生するため、プロへの依頼が安全です。

ヴィンテージベースや将来の売却を考えている場合は、ヘッドへの不可逆的な加工を避けるドロップインリプレースメントを選び、オリジナルペグは必ず保管しておいてください。リペアを依頼するときは、複数のショップで事前見積もりを取り、加工費や納期を比較してから判断するのがおすすめです。

ベースのペグ交換やリペアに関するその他の情報は、サウンドマニアの関連記事もあわせてご覧ください。

参考文献・出典

※本記事に掲載している料金・価格はすべて2026年8月時点の各社公式サイト掲載情報に基づく目安です。最新の料金は各ショップ・メーカーに直接ご確認ください。

サウンドマニア編集部

楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選びや、メンテナンス・演奏に関する実用的な情報をわかりやすくお届けします。

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