
あいみょんの使用ギター|HISTORYのNT-301とギブソンJ-45、似たギター3選
サウンドマニア編集部/楽器の購入ガイドや基礎知識を発信するサウンドマニア編集部です。ピアノ・ギターをはじめとした楽器選…
あいみょんが初めてのレコーディングの前に選んだのが、HISTORY(ヒストリー)のアコースティックギター「NT-301」です。
この記事では、このギターと、ギブソンが愛用者として紹介している「J-45」の種類・特徴・値段・手に入れ方と、似たギター3選を紹介します。
あいみょんのギター「HISTORY NT-301」とは
HISTORY NT-301とは、楽器店の島村楽器が自社のブランド「HISTORY」で作っていたアコースティックギターです。今は生産が終わっています。
島村楽器の記事によると、あいみょんは初めてのレコーディングに向けて、「一生付き合っていけるようなギター」を探していました。お店の人に最初に勧められたのがHISTORYのギターで、あいみょんは「一瞬で音に一目惚れ」して、「他のギターに触れることなく即決」したと話しています。
同じ記事では、ミュージックステーションで「今夜このまま」を演奏したときもNT-301だったと紹介されています。
2018年には、島村楽器のリペア(修理・調整)の担当者がこのギターを調整しました。ツアー「AIMYON TOUR 2018 -TELEPHONE LOBSTER-」に向けた調整です。島村楽器のリペアブログ(2018年4月20日)で紹介されています。
あいみょんが使っていると公式に紹介されたギターは、次の3本です。
ギター | メーカー | あいみょんとの関係 |
|---|---|---|
NT-301 | HISTORY(島村楽器) | 初めてのレコーディングの前に選んだギター。島村楽器が本人のコメント付きで紹介 |
NT-C/R(あいみょん仕様) | HISTORY(島村楽器) | カッタウェイ(ボディの一部をえぐった形)のギター。島村楽器が、ライブなどでよく使っていると紹介 |
J-45 | ギブソン | ギブソンが2022年の特集で、J-45を愛用する歌手の一人として紹介 |
※島村楽器の記事(2021年10月25日)とギブソンの特集記事(2022年10月14日)をもとに編集部がまとめました。
出典:島村楽器「シンガーソングライター"あいみょん"のギターをご紹介!」(2021年10月25日)/島村楽器 ギターリペアブログ「【緊急リペア速報】History NT301~あいみょん編~」(2018年4月20日)
あいみょんのNT-301はシダーのトップとローズウッドのボディが特徴
NT-301は、トップ(表板)にレッドシダーという木材を使ったギターです。島村楽器は「しっとりと落ち着いた深みのある響き」と紹介しています。
項目 | 仕様 |
|---|---|
トップ(表板) | レッドシダー |
サイド(側板)・バック(裏板) | ローズウッドの単板(1枚の板をそのまま使ったもの) |
バックの形 | HISTORYの「フレアード」という設計 |
ピックアップ(音を拾うマイク) | HISTORYのオリジナル |
※島村楽器の記事(2021年10月25日)と、島村楽器 パークプレイス大分店の記事(2019年7月11日)をもとに編集部がまとめました。
あいみょん仕様のNT-C/Rは、HISTORYのNT-C/Rのトップを、NT-301と同じシダーに替えた特別なギターです。島村楽器は「オリジナルデザインのカッタウェイボディが特徴的な一本」と紹介しています。
出典:島村楽器「シンガーソングライター"あいみょん"のギターをご紹介!」(2021年10月25日)/島村楽器 パークプレイス大分店「アーティストの使用で話題となったHISTORY NT-301のリニューアルモデルが新登場!」(2019年7月11日)
あいみょんがギブソンの愛用者として紹介されたギター「J-45」とは
J-45とは、ギブソンが1942年から作っているアコースティックギターです。肩がなだらかな丸い形のボディが特徴です。
ギブソンは、J-45の80周年の特集「LEGACY OF J-45」を2022年に公開しました。その中で、「あいみょんや星野源といったヒットチャートを賑わすシンガーソングライターもJ-45を愛用しています」と紹介しています。特集には「J-45を弾くあいみょん」という写真も載っています。ただし、あいみょんのJ-45が何年に作られたものかは、公式には書かれていません。
ここでは、今のギブソンの定番モデル「J-45 Standard」の仕様を紹介します。
項目 | 仕様 |
|---|---|
トップ(表板) | シトカ・スプルース単板 |
サイド(側板)・バック(裏板) | マホガニー単板 |
ネック(さお) | マホガニー |
指板(弦を押さえる板) | ローズウッド、20フレット |
スケール(弦の長さ) | 628.65mm |
ピックアップ(音を拾うマイク) | HiFi DNA(ギブソンとLRバッグスが作ったもの) |
※ギブソン公式サイトの製品ページをもとに編集部がまとめました。
NT-301と比べると、トップの木材はシダーとスプルース、サイドとバックの木材はローズウッドとマホガニーで、どちらも違います。
出典:ギブソン「LEGACY OF J-45 PART 1 : 80年にわたり愛され続けるJ-45の軌跡」(2022年10月14日)/ギブソン「LEGACY OF J-45 PART 2 : アーティストが愛したJ-45」(2022年10月14日)/J-45 Standard(ギブソン公式サイト)
あいみょんのギターの値段は、後継のNT-301/Caが島村楽器の発売案内で219,780円
NT-301が発売されたときの価格は、公式の資料で見つかりませんでした。
NT-301のあとに出た「NT-301/Ca」は、2019年7月13日に発売されました。島村楽器の発売案内に載っている価格は219,780円(税込)です。島村楽器は「NT-301」が「NT-301/CA」となって復活したと紹介しています。
J-45 Standardは、アメリカのギブソン公式ストアで3,199ドルです。ギブソンの日本のサイトには価格が載っていないため、日本での価格は販売店ごとに異なります。
ギター | 値段 |
|---|---|
NT-301 | 発売時の価格の資料なし(生産終了) |
NT-301/Ca(NT-301の後継) | 219,780円(税込、島村楽器の発売案内に記載) |
J-45 Standard | 3,199ドル(アメリカのギブソン公式ストア) |
※島村楽器の発売案内(2019年7月10日)とギブソン公式サイトをもとに編集部がまとめました。
出典:島村楽器「-HISTORY-アーティスト使用で話題の「NT-301」が今の音楽スタイルに合わせて"NT-301/CA"となって復活!」(2019年7月10日)/J-45 Standard(ギブソン公式サイト)
あいみょんと同じNT-301を手に入れるなら中古を探そう
NT-301は生産が終わっているので、手に入れるなら中古を探してみましょう。デジマートで探したところ、初代のNT-301の出品は見つからず、後継のNT-301/Caが1件あるだけでした。J-45は今も新品が作られているので、楽器店で新品も中古も探せます。
NT-301を見つけたときは、次の点を確かめてください。
初代の「NT-301」か、後継の「NT-301/Ca」か(初代はサイドとバックが単板で、ピックアップがHISTORYのオリジナル)
シダーのトップに、へこみや割れがないか(シダーはやわらかく、傷が付きやすい木材です)
ネックの反りや、フレット(指板の金属の棒)のすり減りがないか
ピックアップから音がきちんと出るか
ハードケースなどの付属品がそろっているか
J-45の中古なら、ピックアップの種類(HiFi DNAか、それより前のものか)と、製造年も確かめましょう。
出典:デジマートの検索結果(NT-301)/島村楽器 パークプレイス大分店(2019年7月11日)
あいみょんのギターに似たギター3選
NT-301は中古でしか手に入らないため、仕様が近いギターを3本紹介します。仕様が近いギターで、音が同じとは限りません。
ギター | 種類 | 特徴 | 値段(税込) | 手に入れ方 |
|---|---|---|---|---|
HISTORY NT-301/Ca | NT-301の後継のモデル | シダー単板のトップ、ローズウッドのサイド・バック、フィッシュマンのピックアップ | 219,780円(島村楽器の発売案内に記載) | 島村楽器の店舗やオンラインストアで探す |
HISTORY NT-L3/Perf | 2025年に出たHISTORYのギター | スプルース単板のトップ、ローズウッド単板のサイド・バック、LRバッグスのピックアップ | 159,000円 | 島村楽器の店舗やオンラインストアで探す |
エピフォン J-45 Standard | ギブソンのJ-45をもとにしたモデル | スプルース単板のトップ、マホガニー単板のサイド・バック、フィッシュマンのピックアップ | 124,300円(2026年の発売時の参考価格) | 楽器店で探す |
※島村楽器の発売案内、島村楽器 パークプレイス大分店の記事、ギター・マガジンWEBの記事をもとに編集部がまとめました。
1. HISTORY NT-301/Ca
種類:島村楽器が「NT-301」の復活版として出したモデルです。
特徴:トップはシダー単板、サイドとバックはローズウッドで、バックはNT-301から引き継いだフレアードの設計(Ver.2.0)です。指板はエボニー、弦の長さは645mmです。NT-301と比べると、サイドとバックは単板から合板(薄い板を貼り合わせたもの)に変わりました。ピックアップは、フィッシュマン(ピックアップのメーカー)のものになりました。
値段:島村楽器の発売案内(2019年7月10日)に載っている価格は219,780円(税込)です。今の価格はお店で確かめてください。
手に入れ方:島村楽器の店舗やオンラインストアで探してみましょう。今の在庫は、お店で確かめてください。
2. HISTORY NT-L3/Perf
種類:HISTORYの「NT Performance」シリーズのギターで、2025年12月19日に発売されました。
特徴:トップはスプルース単板、サイドとバックはローズウッド単板、指板はエボニーです。ピックアップはLRバッグスの「Element Bronze VTC」が付いています。サイドとバックの木材はNT-301と同じローズウッドですが、トップの木材はシダーではありません。
値段:159,000円(税込)です。
手に入れ方:島村楽器の店舗やオンラインストアで探してみましょう。
3. エピフォン J-45 Standard
種類:ギブソンのブランドの1つ「エピフォン」のギターで、ギブソンのJ-45をもとにしたモデルです。
特徴:トップはスプルース単板、サイドとバックはマホガニー単板で、全部が単板の作りです。弦の長さは628.65mmで、ギブソンのJ-45と同じです。ピックアップはフィッシュマンのものが付いています。
値段:2026年3月の発売時、日本での参考価格は124,300円(税込)でした。3本の中でいちばん手ごろです。
手に入れ方:楽器店で探してみましょう。
※島村楽器の発売案内、ギブソンの記事、ギター・マガジンWEBの記事をもとに編集部がまとめました。
出典:島村楽器「-HISTORY-アーティスト使用で話題の「NT-301」が今の音楽スタイルに合わせて"NT-301/CA"となって復活!」(2019年7月10日)/島村楽器 パークプレイス大分店(2019年7月11日)/島村楽器「HISTORY NT Performance」シリーズの発売案内(2025年12月19日)/ギター・マガジンWEB(2026年4月2日)/ギブソン「Epiphone Refreshes and Expands Its Inspired by Gibson Acoustic Collection for 2026」(2026年3月3日)
あいみょんのその他の機材
G7th Nashville(カポ)
種類:イギリスのメーカー、G7thのカポ(弦を押さえて音の高さを変える道具)です。島村楽器の記事によると、あいみょんはシルバーのNashvilleを愛用しています。テレビに出るときなどは、同じG7thの「Performance 2」を使うこともあるようです。
特徴:バネの力で弦を押さえるタイプで、すばやく付けたり外したりできます。島村楽器の記事では、片手でワンタッチで付けられるのでライブでも使いやすいと紹介されています。本体の大部分がシリコンゴムでおおわれていて、ギターに傷が付きにくい作りです。
値段:4,840円(税込、市場想定価格)です。
手に入れ方:楽器店で新品を買えます。日本では島村楽器がG7thの製品を輸入しています。
出典:島村楽器「シンガーソングライター"あいみょん"のギターをご紹介!」(2021年10月25日)/G7th Nashville 6string シルバー(島村楽器)
BRAUNER VM1(レコーディングのマイク)
種類:ブラウナーのコンデンサーマイク(歌を細かく録れるスタジオ用のマイク)です。あいみょんの曲を手がけたレコーディングエンジニアのyasu2000が、あいみょんの歌をこのマイクで録ったと話しています。
特徴:yasu2000は、マイクの近くでやさしく歌う声にも、声を張って前に出てくる声にも合うマイクだと説明しています。同じ連載インタビューの前編では、曲「朝陽」で、電話の声のような音が録れる「Placid Audio Copperphone」というマイクも使ったと話しています。
値段:価格は販売店ごとに異なります。
手に入れ方:音響機材を扱う販売店で探してみましょう。
出典:音楽ナタリー「エンジニアが明かすあのサウンドの正体 第21回 yasu2000の仕事術(後編)」(2021年2月19日)/ぴあ「エンジニアが明かすあのサウンドの正体 第20回 yasu2000の仕事術(前編)」(2021年2月12日)
あいみょんが使っているとされるその他の機材(公式情報ではありません)
ここで紹介する機材は、本人やメーカーが発表した情報ではありません。機材まとめサイトや質問サイトが、ライブ映像やテレビ出演をもとに紹介しているものです。
機材 | 種類 | まとめサイトが挙げている根拠 |
|---|---|---|
マーティン D-41 | アコースティックギター | 2025年12月のミュージックステーションと、紅白歌合戦の「ビーナスベルト」の映像 |
LRバッグス Anthem | アコースティックギターのピックアップ | 2020年以降のライブ映像 |
コルグ Pitchblack | ペダル型のチューナー | 2019年の武道館ライブの映像(「マリーゴールド」) |
※機材まとめサイトや質問サイトの記載をもとに編集部がまとめました。いずれも本人やメーカーの発表は確認できていないため、同じ機材を買うときの参考にとどめてください。
マーティン D-41
種類:アメリカのギターメーカー、マーティンのアコースティックギターです。ボディはドレッドノート(肩が四角い大きめの形)です。映像を見た人の推定で、「D-42」とする回答もあります。
特徴:トップはスプルース、サイドとバックはイースト・インディアン・ローズウッド、指板はエボニーです。弦の長さは25.4インチ(約645mm)です。ピックアップは付いていません。
値段:アメリカのマーティン公式サイトでは5,499.99ドルです。日本での価格は販売店ごとに異なります。
手に入れ方:楽器店で探してみましょう。
LRバッグス Anthem
種類:アコースティックギターの中に取り付けるピックアップです。
特徴:小さなマイク「Tru-Mic」と、弦の振動を拾う「Element」の2つを組み合わせて、音を混ぜられます。音量や混ぜる割合を調整するつまみが付いています。
値段:77,000円(税込)です。
手に入れ方:楽器店で新品を買えます。取り付けは楽器店のリペアの担当者に頼むと安心です。
コルグ Pitchblack
種類:日本のメーカー、コルグの足元に置くチューナー(弦の音程を合わせる道具)です。
特徴:明るいLEDのメーターで、音程を確かめるチューナーです。ほかのエフェクターに電気を送る出力も付いています。
値段:生産と販売が終わっているため、新品の価格はありません。
手に入れ方:中古を探してみましょう。
※各メーカーの公式サイトをもとに編集部がまとめました。
あいみょんのギターについてよくある質問
あいみょんのギターはどこのメーカー?
公式に紹介されているのは、HISTORY(島村楽器)とギブソンの2つです。HISTORYのNT-301は初めてのレコーディングの前に選んだギターで、ギブソンのJ-45は、ギブソンが愛用者として紹介しています。
出典:島村楽器(2021年10月25日)/ギブソン(2022年10月14日)
あいみょんが初めてのレコーディングのために買ったギターは?
HISTORYのNT-301です。お店の人に最初に勧められたHISTORYのギターで、あいみょんは「他のギターに触れることなく即決でした」と話しています。「HISTORYというブランド名がかっこよくて好き」とも話しています。
NT-301は今も買える?
新品では買えません。NT-301は生産が終わっているので、手に入れるなら中古を探すことになります。後継のNT-301/Caは、島村楽器の店舗やオンラインストアで探せます。
あいみょんはギブソンのJ-45を使っている?
ギブソンは2022年10月の特集で、J-45を愛用している歌手の一人としてあいみょんを紹介しています。ただし、何年に作られたJ-45かは公式には書かれていません。
あいみょんが使っているカポは?
G7thのNashville(シルバー)です。島村楽器の記事で、あいみょんが愛用していると紹介されています。テレビに出るときなどは、同じG7thのPerformance 2を使うこともあるようです。
もっと安く似たギターを買うなら?
エピフォンのJ-45 Standardが、2026年3月の発売時の参考価格で124,300円(税込)で、3本の中でいちばん手ごろです。ただし、トップはスプルース、サイドとバックはマホガニーで、NT-301の木材とは違います。
まとめ|あいみょんのギターはHISTORYのNT-301とギブソンのJ-45
あいみょんが初めてのレコーディングの前に選んだのが、HISTORYの「NT-301」です。ギブソンも、J-45を愛用する歌手の一人としてあいみょんを紹介しています。似たギターを選ぶなら、NT-301に近い仕様ならNT-301/Caです。今のHISTORYのギターならNT-L3/Perf、手ごろさならエピフォンのJ-45 Standardを選ぶと考えると分かりやすいです。
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サウンドマニア編集部
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